写輪眼
しゃりんがん
『NARUTO‐ナルト‐』に登場する特異体質の一つ。
火の国・木ノ葉隠れの里に存在する戦闘民族「うちは一族」に見られ、一族が代々遺伝により伝えてきた血継限界。
しかし初期の設定では、うちは一族の中でも更に一部の者しか発現しないらしく、全てのうちは一族が写輪眼を開眼しているわけではない。
開眼の条件は、うちは一族の者が「愛情の喪失を感じて深い悲しみ・怒りの感情に飲まれた時」や「己の力不足に対する憤りを爆発させる時」であるとされる。
その結果、脳から特殊なチャクラが発生し、視神経が影響を受けることで開眼する。
この時に副作用で精神にも変調をきたす場合が多く、感情の強さによって症状はより深刻になる。
うちは一族特有の急激な闇堕ちはこれが原因。
開眼すると瞳が赤く発光し、瞳孔の周囲に黒い巴模様が複数浮かぶようになる。
開眼時は瞳の巴は1~2つであり、優れた動体視力とチャクラを可視化する能力を得る。
開眼者が成長すると巴が増え、最終的に両目の巴が3つずつになると通常の写輪眼としては完成形となる。
薄暗い中でも写輪眼は発光しているので、敵からしたら赤い発光体が2つキョロキョロ動くので何処にいるのかが丸分かりである。
瞳力は開眼者の精神と深い関係にあり、負の感情が増大するほどに瞳力も飛躍的に高まっていく。
つまり、うちは一族は精神状態が平常から遠ざかるほど強くなると言える。
強力な瞳力を持つ者は同時に危険な思想を併せ持つため、敵ならもちろん、味方からしても非常に厄介な存在である。
血継限界や秘伝忍術、呪印術や封印術といった特殊な習得方法以外の平凡な「忍術・体術・幻術に分類される全ての術を視認するだけで見抜き跳ね返す」とされる。
瞳術の中でも特に動体視力に優れ、「見切り」に秀でた性能を持つ。
その卓越した解析力によって、見切った敵の術をコピーして自分の術にしてしまうのが最大の特徴とされる
因みに、写輪眼ができるのはあくまで学習補助までであり、視認した術を自分の術として使用できるかどうかは術者の技量・力量次第となる。
実際、体術の動作を見ることができてもそれを再現できるだけの身体能力がなければ追従できず、コピーした術の発動に要するチャクラ量や性質変化の技量が不足している場合は術を正確に発動することすらままならない。
このことから、血継限界や一部の秘伝忍術等といった特殊な才能・体質を必要とする術は、たとえ見切ることができてもコピーすることができない。
また、コピーには写輪眼による「見切り」が大前提となるため、写輪眼の練度も重要となる。
動体視力も飛躍的に向上し、高速で動く物体にも対応することができる。
使用時は瞳に勾玉模様が浮かび、赤く光って見える。
経絡系を見切る方に重点を置かれている白眼とはチャクラ識別の性質が異なり、チャクラの流れを形として視認し、性質を色で見分けることも可能で、それによって白眼では少量のチャクラしか分けられていない分身はともかく均等に分割してしまうため見分けるのが不可能な影分身の看破さえも可能。
逆に、白眼の特徴の一つである「経絡系及び点欠の視認」はできないわけではないが、うちはマダラ級の強い瞳力が無ければ極めて困難とされる。
チャクラ識別に関しては、良くも悪くも白眼より大雑把と言えるだろう。
また、強力な幻術眼・催眠眼を使用することができ、眼を合わせるだけで対象を即座に幻術に嵌めることも可能。
ただし、幻術や催眠の効力や持続時間は術者の資質によるため、例えば元々幻術が得意ではないうちはサスケはあまり使用せず、効力も低い。
瞳力は個々人で違うため、眼ごとにオリジナルの能力が発生することもある。
これらの能力の多様さ故にうちは一族は天才、最強と恐れられるようになり、特に幻術の厄介さから他国では「1人で出くわしたら直ぐ逃げろ、2人だったら後ろを取れ」というのが対写輪眼基本戦術となっている。
開眼状態の眼を移植するなどの方法で、開眼者以外の人間でも写輪眼を扱うことが可能。
しかし、うちはの血脈にない人間に移植した場合、体力やチャクラの消耗が激しく、使用し過ぎると昏倒することもある他、写輪眼状態を解除できず、目を開けているだけで常にチャクラを消費し続けてしまう。
うちは一族が精神疾患を発症するのは開眼時のチャクラが原因なので、既に開眼したものを移植した場合は写輪眼が使用者の精神に悪影響を及ぼすことはない。
うちは一族ではないはたけカカシは無為なチャクラ消費を避けるため、普段は写輪眼を額当てで隠したうえで目を閉じて物を見ないようにしており、写輪眼を使用する際も疲労して倒れたりしないように注意して戦っている。
ただ、『万華鏡写輪眼』を使用した際の消耗は通常の写輪眼とは比較にならないレベルであるため、使用後に倒れてしまうことが多かった。
これらの弱点を補うにはその膨大な消耗を賄えるほどの生命力を持つ他になく、志村ダンゾウは生命力の塊である初代火影の細胞を移植することで対応していた。(例えるならチャクラは血なので兵糧丸=輸血などで補充可能だが、写輪眼は血と共に肉まで削っているためそれを元に戻すのに時間がかかってしまうということ)
後に拒絶反応を持たない実験体の腕を移植して写輪眼を得たことも描かれている。
イザナギ
うちは一族の禁術。
究極幻術であり、陰陽遁の一種。
うちは一族が、千手一族の力(要は血肉等)を利用することで行使可能だが、完全なものでなければ写輪眼のみで可能。
自分に幻術を掛け、自分にとって都合が悪いことは夢に、都合の良いことは現実に書き換える瞳術。
効果範囲は自分自身であるため攻撃を食らっても無効化できるが、相手の攻撃自体をなかったことにしたり、相手の死を無効化すること等は不可能。
一回攻撃を無効化したら終わりではなく、発動後しばらく持続するため、効果時間中はいかなる攻撃を受けても無視して一方的に攻撃できる。
絶大な効果を発揮するが、使用すると術を発動した眼は必ず失明するリスクを負う。
ただし、効果時間中に未の印を組むことで途中解除が可能。
ここから、「術者ごとに総発動時間が限定され、それがゼロになると失明するが、途中で解除するとカウントが止まる」というシステムが見える。
この術の原型は両一族の祖である六道仙人が十尾から尾獣を作る際に使用した「陰陽遁」、即ち精神エネルギーによって無から有を生む「陰遁」と身体エネルギーによって形に命を与える「陽遁」による「万物創造」であるとされる。
つまり「無から形を作る」陰遁で術者に都合のいい事象を状況に応じて作り出し、「形に命を与える」陽遁で現実を上書きするのが本来の仕組みである。
これが発動している最中に術者が死亡した場合、その姿が消えて別の場所に、術を発動した時点の姿で出現する。
完全版は更に追加で、陽遁で有利な事象(相手に致命傷を与えるなど)を描き出して現実にできる。
完全版の使用には千手一族の持つ陽遁のチャクラが必要になる。
発動の絶対条件として「術を使用する目が発動の時点で(転写封印の場合は封印の時点で)外界を認識していること」がある。
イザナミ
イザナギによる結果の奪い合いによる同士討ちを止めるために造られたカウンター。
一定間隔内のある同じ出来事と感覚を2度、使用者と対象者で共有する(「お互いの攻撃を同じ体勢でつば競り合う」(触覚)「自分の刀を地面に落とし刺し、その際出た音を聴く」(聴覚)など)、その間に最低一度解除キーとなる問い掛け(術の用法上基本的には「イザナギを使うのをやめて現実を受け止めろ」など)をする事でその間の出来事を無限ループさせ、対象者の精神を閉じ込め改心を促す。
わかる人には「イザナミだ」で通じる。
また、改心のための術であるためか、無限ループであることを早々に自覚させるための「不自然な描写」が必ず挟まるようになっている模様
例えばイタチがカブトに掛けたものでは術の基点の攻防の後、「カブトのツノを片方斬る」という出来事が、無限ループによって「さっきと同じ場所のツノをまた切られた上、さっきのツノと今斬られたツノが地面に落ちている」という異常な出来事(ただループしているだけなら斬られたツノがいつまでも残っているわけがない)を見たことが幻術を自覚させる一因となっており
アニオリのうちは一族の場合、「さっき踏み散らした筈の花がまた足元にあり、さっき斬り殺したはずの蝶がまた目の前を舞っている」という出来事で幻術を自覚していた
そうして術の使用者の問いかけを跳ね除け、敵対し続ける間、対象者は術中から絶対に抜け出せない上、相対している使用者はイザナミの解除トリガーのイメージでしかないため使用者が改心して戦闘を放棄する以外では、どんな方法を用いて裏をかいても必ずループの基点と辻褄が合うように凌がれてしまい、戦うだけ無駄と見て逃走を選んでも恐らくまわりこまれるなどで追いつかれ、また上記の「不自然な描写」から考えるに、恐らく定期的な座標、状態リセットが行われて結局ループに戻されると思われる。
なお、ループする際イザナギを使用しても基点に戻る際視力が元に戻るので、イザナギで永遠に逃げ続ける事自体は可能だが、それはイザナミの手の内から永遠に抜け出せない事を意味する
逆にいえば対象が改心すれば脱出可能なため、「相手依存で抜けられる術は実戦で使うのは危険」という理由で禁術になっている。(例えばこの術の存在とトリガーを知っていれば「術が解けるよう偽の投降を行い、ループを抜けたのを確認してから奇襲」という手が使えてしまう、尤もそれで殺す気なら抜ける前に殺害されているし、それならばこの術を使うまでもなく通常の幻術で充分である。)
こちらも使用後は失明する、それ故に自身の失明も厭わず暴走した仲間を助けようとする者にしか使えない術である。
なお、失明するタイミングは2度の感覚共有に成功し発動が確定したタイミングである。
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