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尾獣

びじゅう

『NARUTO』に出てくるキーワード。尾を持つ巨大な魔獣で、一尾から九尾までの9体が存在。もとは十尾を起源とする一つの生命体だった。
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概要

尾獣


定義は「数列順に増える尾をもつ、巨大で人知の範疇を超えた力を持つ魔獣族」のことで、一尾から九尾までの9体が存在する。が、トビうちはマダラ)によると十尾を起源とする生命体でもある。姿・生態・能力は皆一様に異なるが、全て同族であり、世に存在する数多の妖魔の類でも最強の力を誇る一族である。

「神樹」や「神柱」、「創造神」と呼ばれる十尾の起源を考えると尾獣達は神獣や自然神とも言える存在であり、後述の六道仙人も本来はその様に世界や人類から扱われる事を願っていたのだろうと思われる(モデルにも、神獣や神、瑞獣や伝説上の英獣も多い)。

彼らは尾の本数によって力を計られ(八尾は否定している)、「うずまきナルト」の体内に宿った九尾は事実上最強の尾獣だと言われている。尾の数は兎も角、尾獣の1体1体が莫大なチャクラの塊であるため、その昔、各国隠れ里が軍事力拡大のため競って手に入れようとした。しかし、その人智を超えた力は如何なる者も制御することができず、生きた人間の体内に封印することにより処理した。この尾獣が体に封印された人間の事を「人柱力」と呼ぶ。

はこの力を手に入れるために、尾獣を持つ人柱力または尾獣を襲っている。なおマダラによれば、元々は千手一族の長である「千手柱間」が何体か有しており、忍界大戦の終了後、各国の力の均衡と平定を保つという理念のため、尾獣は各国に分配されたとされ、以来尾獣・人柱力たちは各里の国防と政治の要として機能した。また、国力の象徴の1つだけにとどまらず、有事の際の戦略の切り札や決戦兵力として登用され続けてきた。

  • これを考慮すると、五影の選定基準の一つとして、実は「尾獣が暴走した時に抑えられるか否か」があったとしても不思議ではなく、人柱力の候補として五影の直接の血縁者または親族が起用されることが多いのも無関係ではないと思われる。

『劇場版NARUTO疾風伝 絆』では、零尾なるものが登場し、零尾も尾獣と称している。
尾獣には皆「○尾」という通称の他に本名があるが、知る者は少ない。本名は主に中国を中心とした東アジア地方の伝説・逸話を元にしている。

なお、各々の名前や得意技の一部の名称は歴代の週間少年ジャンプ掲載作品へのオマージュギャグに近いものがある。

戦闘能力

・莫大なチャクラの含有量(それも人間の通常のチャクラとは異質で、チャクラの本質そのものとも言える尾獣チャクラ)
・大多数の口寄せ動物や様々の巨大生物をも凌駕する体躯から生み出される物理的制圧力
・その物理的破壊力を、更に人知を超えた天災レベルやそれ以上にまで底上げする尾獣チャクラ(たとえば分断される以前の九尾は尾を含めると、あのガマ文太の5倍半近くまたはそれ以上の大きさであり、さらに尾獣族は細胞の一つ一つまでもが尾獣チャクラで形成されている為に更に凄まじい)
・各々の尾獣が体現する自然界の力

以上の通り、尾獣族の破壊的な異能は、忍里にとって軍事的にとても魅力的な資源とされている。

そして何より「尾獣玉」である。

尾獣玉

ナルトの力


黒白の尾獣チャクラ(アニメ版では赤青で玉は黒紫やオレンジ、赤黒色など)を特定の方法で適用する、尾獣族を象徴する究極の大技。

常に尾獣チャクラに曝され、自身のチャクラ自体が底上げされ高重量・高負荷チャクラへの耐性を持つ人柱力ですら、最低でもバージョン2に移行しないと使用すらできない程のとんでもなく重たい超高質量・高密度のチャクラの凝縮・高速回転体。本来は漆黒だが、上記の通り、媒体によってカラーリングが異なる。形成は、螺旋丸タイプと単なる圧縮型がある。十尾は3~4パターン以上の尾獣玉を使い、普通の尾獣でもいくつかのタイプがある。

その威力は通常弾で数十km 四方は吹き飛ばし、弱体化された尾獣でも山の二つや三つは瞬時に灰塵に帰す規模である。その気になれば里など一撃で焼け野原にできるだろう。大型の尾獣玉同士の衝突や十尾の尾獣玉は、文字通り大陸の地形を変えてしまう忍術にカテゴライズできるのかは不明瞭だが、作中に登場した全ての攻撃法でも屈指の規模と使い勝手を誇る。もちろんだが、尾獣たちは自身の尾獣玉には余裕で耐えるどころか、たとえば八尾のように、十尾の尾獣玉と自身の尾獣玉が十尾の咥内で圧縮爆発して顔面で受け止めても、角が折れる程度で済むほどの防御力を兼ね備えている。


ちなみに、尾獣玉の使用時は嘔吐に似た感覚があるらしく、ナルトは「超ミニ尾獣玉」や「尾獣螺旋丸」取得の修行中に文字通り自身を嘔吐させた(もちろんその努力は報われはしなかった)。

螺旋丸の習得難易度を考慮すると尾獣玉の習得にも鍛練が必要と思われるが、十尾が分裂させられる以前より尾獣玉を会得していた事から、現在の9獣たちが苦労を重ねたのかは不明。乱用されないように、ハゴロモが難易度というプロテクトをかけたのかもしれない。人柱力による使用方法は様々で、自らのチャクラの衣(鎧)とバージョン2の骨格の構成チャクラを使用したり、尾獣達の様に空気中(=自然エネルギー?)から太極紋様の如くうずまき型に集束する、アニメ版のみだと半透明の衝撃波の球体を発射する、上記の通りの体内格納型、レーザーやガトリング銃のような発射形態などがある。
  • 実質的には、(完璧な管理下にあれば)無尽蔵・ノーリスク・自律型・瞬時に生成可能な戦略兵器となるため、こんなに美味しい話はないと各国が競い求め、木ノ葉隠れが台頭できたのも納得である。
    • ぶっちゃけ、忍たちにとって尾獣の価値のほとんどは尾獣玉とその運用にあると言っても決して過言ではないだろう。とくに乱世において、尾獣玉はそれ自体が国防や資源競争、威嚇など政治面にはなくてはならない要素であったと思われる。このように、素のままでも大国を一晩どころか数分で容易く滅ぼすことが出来る尾獣達だが、暁のペインはさらに、尾獣チャクラを扱いがより容易い爆弾兵器として開発・量産し、各国に売り付け大国同士の共倒れを企策していた。

同族間の力関係

尾獣の能力レベルは尾の本数に関係すると言われるが、八尾はこれを否定しているほか、対戦経験がある一尾と九尾は尾の数からすると勝負にならない事になるが、作中での互いに対する態度はライバル腐れ縁と言ったものに近く、一方的な優勢劣勢があった関係にはまるで見えない。また、各々の体躯のサイズも、その時に含有するチャクラの量に比例する。

何より、大筒木ハゴロモの人間性を考慮すると不平等な力関係はあり得ないと考える方が自然である。インドラとアシュラには、単純な地力の差を与えてしまった事も事実だが、その後の生き様によっていくらでも追い付けるようにはなっていた。尾獣の分配にも似た状況があったのかは不明。

それよりも、力量と身体の大きさは各々の含有するその時のチャクラ量に比例するらしく、たとえばうずまきクシナに封印されていた時の九尾とナルトに封印される時の九尾の体躯は倍近く違うほか、作中後半戦争時に出てくる尾獣はみな、長年の忍里による利用や10万人もの白ゼツ部隊を生成する為にチャクラを絞り採られており弱体・小型化が激しい。そのため、いくら里の誇る大した天才忍者たち(コピー忍者某スペシャリスト)とはいえ、所詮は一般の忍(人間)でも対応できた。また、本来なら身を焼く毒であるはずの人柱変化でのチャクラの衣も、効果がなかった。ただ、これは尾獣たちが仮面の男の支配に対する抵抗およびナルトたちへの協力をするために自ら力を抑えてくれていたとも考えられなくもない。

  • これは同時に、復活した十尾も大筒木カグヤ等と分断されている事なども含めて、本来の地造神としての実力よりも遥かに弱い事を意味し、人間風情が対応できたのも納得が行く)。マダラとの戦闘時には、「神樹」の生成により更に力を削がれた後であった。

作中では九尾の圧倒的な強さが目立ち、見事なまでのパワーバランスの崩壊が見られたが、永年に渡って忍国に利用・搾取されてきたのは他の尾獣も同じであり、先述の通りほとんどのチャクラは搾取され尽くしていた。

その証拠に、戦争時の尾獣合戦や精神世界で六道仙人と尾獣達が再会を果たした際には尾獣達のサイズは非常に小さく、分断・縮小した陽・陰チャクラの九尾と同じ大きさであった)。また、外道魔像とうずまき一族の封印と強制操作にも多少の抵抗力を示していた事、うちはオビトの操作がないと何の動作も起こしていない様子から、少なくとも本来の個々の戦闘力は全く発揮できていない筈であり、ナルト一向に協力したり同族同士での戦闘を避ける意図でオビトと外道魔像に抵抗して力を抑えていた可能性も否定できない。
  • 千手柱間うちはマダラの台頭と尾獣に対する優勢は、神樹の存在そのものの遺産とも言える木遁と写輪眼の効力の賜物である。さらには、ハゴロモの二子息の転生体である事も無関係である筈はない。なぜこれらの血継限界や特性が現在も存在しているのかは不明だが、万が一を考えて六道仙人が人類とその他世界(の構成員)に遺した対尾獣用の切り札とも考えられる。仙人が遺した宝具は尾獣には極めて有効であると共に、『NARUTO』世界の所々に見られる不思議な存在の一部(干柿鬼鮫が愛用していた忍刀「鮫肌」など)もまた、尾獣に対する有効性や各々の不思議な性質を考慮すると、六道仙人または十尾所縁の物である可能性を否定できない。
  • 第四次忍界大戦後、尾獣は皆小さいままであったが、人間たちからだけでなく、自身そのものから、力からの解放がされた結果になった。いずれまた、本来の力を取り戻すのか、またはそうするのかは不明。

尾獣同士の確執

尾獣達はお互いに家族分身とも言える間柄にあるのだが、確認できる限りその事をオープンに強調したり交遊や邂逅に励む様子も見られていない。それどころか互いに嫌忌しあい場合によっては戦闘まで行う事例まで存在する。気遣いや咄嗟の際の阿吽のコンビネーションを見せる事はあるが、実際のところ永きに渡って互いへの不干渉などドライな関係があった可能性がある(お互いの全てを理解しあっている故かも知れないし、人間によって互いに長年隔離され、各々が苦悩と憎悪により心が荒んだからかも知れないが)。これらの事は、永らく互いの本来の名を呼ばず、個体によっては忌み嫌う通称の○尾で呼びあってきた事からも確認できる。最も、彼らにとって大筒木ハゴロモより与えられた真の名を非常に大事にしている節があり、四尾・孫悟空以外は滅多な事では他者に教えないデリケートなトピックだと思われる(八尾・牛鬼ですらキラービーに実の名を伝えてあるのかは不明である)。これを踏まえると、互いを○尾と呼ぶのは、もしかすると互いのプライバシーを守秘する意図があるのかも知れない。

もし何らかの確執が尾獣間にあったのなら、その原因が何だったのか、果たして人間によって引き起こされたものなのか、『NARUTO』という作品の連載が終了している2015年2月現在でも、彼らに関する数多くの事が依然として謎のままである。

  • 何よりもまず、「神樹」として認識されていた十尾の本当の起源、延いてはチャクラそのものの本当の起源が全く不明である。また、今後はどうするのか、食生活や繁殖(あればの話だが)など生活様式はどうなのか、平和が訪れた後も集団生活を好まない理由(たいへん便利な時空間テレパシーがあるので連絡網は問題ないだろうが)、六道仙人が夢見た尾獣達の最終的な運命と幸福は何だったのか、等々疑問は枚挙に暇がないが、少なくとも作中で確認できる限り、本来は殺戮を好まず情緒に溢れた存在であろう彼ら尾獣が、憎悪や破壊の権化と認知される程に歪んでしまい人間を忌むようになったのは、言葉にするのが難しい程の受難と悲劇と苦痛に見舞われてきたのは間違いない。

その他

大方の場合、尾獣と人柱力は、彼ら自身が思うよりずっと深い絆で結ばれている様である。尾獣を抜かれた人柱力が落命し(人柱力の魂も外道魔像に封印されていたのかは不明)、チャクラの綱引きでも他の尾獣のチャクラではなく人柱力のチャクラに反応する(尾獣を既に抜かれている我愛羅にも守鶴のチャクラは残されている)、人柱力の死後もテレパシーの領域で尾獣と合流する(戦争時の人柱力はペイン六道の類であり、穢土転生ではない)など魂のレベルでの繋がりが残ると思われる部分もある。

つまり、「完璧な人柱力」とは、尾獣と和解しパートナーに昇華した人柱力のことなのである。

呪印隈取りなどのデザイン面や、仙人の被造物であり、自然エネルギー=仙人モード陰陽遁との繋がり(九尾がチャクラを鍛練・生成するポーズからも見てとれる)、ほとんど全員に見られる人間を連想させる身体の部位なども特徴である。また、各々何らかの自然界の事象や特性(自然現象や天災、地形など)を体現している場合も少なくない。

『NARUTO』世界には見られない生物としてのの要素を持つものはおらず、せいぜい五尾が龍馬麒麟を想わせる姿をしている程度である。外道魔像が尾獣を収納する際の、(アニメ準拠だと)術そのものが意志を持っている可能性もある封印術の一つは九頭竜を象っているが関連性は不明である。ヤマタノオロチ的な口寄せ動物は登場している。

  • プロットの企画段階では当初、うずまきナルト口寄せ対象は「ふぁるこーん」と呼ばれる怠惰で太ましい中国龍であり、この段階では『NARUTO』世界に生きた龍が登場する予定だった。その後、鳥山明とのコラボレーションにて、神龍に乗るナルトのイメージは作成されていた。

尾獣一覧

尾獣それぞれが名前の数に対応した尾(のようなもの)を持つ。
第四次忍界大戦開始時点で、暁により八尾と九尾以外の人柱力から尾獣が抜き取られている。

風影


一尾 守鶴(しゅかく)
CV:岩崎ひろし
砂隠れの尾獣で巨大な。人柱力は我愛羅
名前の由来は、『分福茶釜』で有名なタヌキが「守鶴」という僧に化ける伝説。

謹賀新年


二尾 又旅(またたび)
CV:白石涼子
雲隠れの尾獣で水墨画のような猫又。人柱力は二位ユギト
名前の由来は、猫に与えると恍惚感を与える植物のマタタビ

三尾出現の章


三尾 磯撫(いそぶ)
CV:宗矢樹頼
霧隠れの尾獣で巨大な亀。人柱力は四代目水影やぐら
名前の由来は、「磯撫(いそなで)」という西日本近海に伝わる怪魚(影鰐を参照)。

四尾


四尾 孫悟空(そんごくう)
CV:安元洋貴
岩隠れの尾獣で巨大なゴリラ。人柱力は老紫
名前の由来は、『西遊記』の孫悟空から。

好きな子描いた

(画像右)
五尾 穆王(こくおう)
CV:園崎未恵
岩隠れの尾獣でイルカの頭との胴体を持つ。人柱力はハン
名前の由来は、周王朝の王・穆王が所持していた「穆王八駿」と言われる名馬。


六尾 犀犬(さいけん)
霧隠れの尾獣で短い手足のある大ナメクジ。人柱力はウタカタ
名前の由来は、中国の『捜神記』に登場する巨大な犬の妖怪。

Chomei (Seven-Tails)


七尾 重明(ちょうめい)
CV:鈴村健一
滝隠れの尾獣で巨大なカブトムシ。人柱力はフウ
名前の由来は、別名「双晴」とも呼ばれる中国伝説の鳥。

八尾


八尾 牛鬼(ぎゅうき)
CV:相沢まさき
雲隠れの尾獣で上半身がで下半身がタコの姿。人柱力はキラービー
名前の由来は、頭が牛で首から下は鬼の胴体を持つ妖怪「牛鬼(うしおに)」


九尾 九喇嘛(くらま)
CV:玄田哲章
木ノ葉隠れの尾獣で巨大な妖狐。人柱力はうずまきナルト
名前の由来は、数字の「」にチベット語で聖人を意味する「喇嘛(ラマ)」を合わせたものが有力。もしくは、天狗で有名な「鞍馬」の当て字かあの人が元ネタとも思われている。

十尾
9体に分かれる前の姿で伝説上の存在。人柱力は六道仙人

関連タグ

六道仙人 人柱力

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