概要
蒼い霊焔に全身を覆われており(または肉体そのものが蒼焔で構成されている)、守鶴同様に肉体の構成はエレメンタルな特性が強い。呪印模様に近い紋様が全身を覆い、まるで水墨画のような様相を持つオッドアイの化け猫。二足直立も可能であり、虎や獅子など大型猛獣の意匠も込められている。
「炎の怪猫」や「生霊」という別名があり、尾獣玉や素早さを活かした奇襲や高速戦の他に攻撃手段の一つとして尾獣玉に近い性質の巨大火球を吐く力がある(飛段いわく「猫なのに猫舌じゃない」)。また、少なくとも人柱力が発動できる忍術や能力に「猫爪」や「ねずみ毛玉(=ねずみ花火)」などもあるが、これらが人柱力独自の戦法なのかは不明。
雲隠れの里では、八尾よりは比較的制御がしやすいと考えられていたが、だからといって簡単ということは当然なく、ユギトは制御にかなりの努力を要している。他の大多数の尾獣と同様、バージョン1や「骨付きのバージョン2」の使用は見られなかった。
本名は「又旅」。
一人称は「私」で、おそらく女性格。おしとやかな口調をしており、尾獣の中では比較的物腰が穏やかな性格と思われるので、完全ではないが尾獣化できていたこともあり、ユギトの生前も人柱力と尾獣の間に目立った確執や距離がなかった可能性もある(もっとも、そんなのは無いケースも多いが)。
その他
化け猫がモチーフなだけあって、人魂や怪火、霊魂といったエレメントとの相性が良い(Wikipedia に長らく書かれていた誤情報には、怨霊を身にまとい操る、死神のペットであるとも書かれてあった)。なお、ユギトや周囲の様子を見ると又旅の身体は熱くないらしい(任意で炎の色や威力を変えられたり、肉体を無形で流動性の炎と化せるのかは不明だが、アニメではそのような描写があった)。
ちなみに、原作後期の方がより猛獣的な風貌をしており、初登場時は家猫や山猫の趣が強かった。作者も者の書で「猫又っていう妖怪がいるのでイメージしやすかった」とのこと
また、猫婆とその孫(犬塚キバの嫁)による「肉球リスト図鑑」に快くサイン(肉球スタンプ)したことがあるらしい。