概要
哺乳類(主として肉食動物)の足裏部に見られる、盛り上がった無毛の部分の俗称で、正式名称は蹠球(しょきゅう)。
歩行の際に足音を消したり(ネコ科)、滑り止めの役割をしたり(イヌ科)、高いところから飛び降りた際に衝撃を緩和したりする役割を持つ。
ハイラックス(動物)(イワダヌキ)はこの器官に多量に汗腺が分布しているためにほぼ吸盤のようになっており、(蹄系動物だがその辺は関係ないらしい)平面の壁なら垂直でも4メートルくらいは普通に登れるらしい。
犬や猫には、この辺に性フェロモン分泌腺としてのアポクリン腺が分布しているそうである。
ありがたい話
イスラム教の関係では、次のような話がある。
ある日、偉大なる預言者ムハンマドが、昼寝から起きると飼っている猫が袖の上で「の」の字を書いていた。
偉大なる預言者ムハンマドは、とりあえず袖を切ってしかるべきところへ赴き、礼拝をして帰ってくると、猫は袖の上で座っていた。
「おお、なんという労りと友愛じゃあ にゃんこが心を開いておるう」
と、感動された偉大なる預言者ムハンマドは、猫を3回撫で、天主アッラーフにお願いして、猫類がいかなるところから落ちようと、必ず肉球から地べたへ触れるようにしてもらった。
おお、まことにアッラーフは偉大なり。
(『南方熊楠全集第三巻』P109.『猫一匹の力によって大富となりし人の話』Wikipediaには「ムエザ」という名前の猫の記事に、同じような話が収録されている)
なお旧約聖書の「レビ記」には、「肉球系の生き物は食うな」とある。
肉球を持つ動物
関連タグ
猫 犬 ライオン トラ 豹 チーター キツネ タヌキ イタチ フェレット
バーソロミュー・くま・・・ニキュニキュの実の能力者