概要
胴とは、動物(人間も含む)の体から、頭・四肢・翼・触手・尾などを除いた部分のこと。身体の中心部分ともいえる。
動物の生命や恒常性を維持するのに不可欠な内臓を納めている。特に、体液循環の維持は胴にある内臓(心臓が代表的)の機能に依存しているといってもよいだろう。
いっぽう、目・耳・鼻・触角などの感覚器は胴体に存在することはまれである。また食物をとり込むための口も、一般的には胴とは別の個所(頭部)についているとみなされる。
延長義
- 動物ではない器具・機械などで、大きなパーツの周囲に小さなパーツが配置されているような場合、大きなパーツを「胴」と呼ぶことがある。
- 乗り物、とくに飛行機では、翼を除いた部分(一般に言って人が乗り込む部分のことである)を「胴」と呼んだりもする。
- 甲冑の各部分のうち、胴体を覆うものをそのまま「胴」と呼ぶことがある。特に剣道の防具で胸や腹を防御するものはたいてい「胴」と呼ばれ、またその部位を打つ技をも「胴(胴打ち)」と呼ばれる。