「──── だが 的を射ている」
※この記事は単行本未収録の重大なネタバレを含みます。 |
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概要
元王下七武海の一人だが、その正体は革命軍の元幹部。
詳しい過去は不明だが、南の海の世界政府加盟国であるソルベ王国の国王であった経歴を持つ。
その後政府の科学者Dr.ベガパンクに肉体提供を行い、改造人間“平和主義者(パシフィスタ)”の第1号「PX-0」となる。
頂上戦争直前の最後の改造手術によって脳も改造され「人格・記憶」も全て失った為、人物としては死亡に等しい状態になってしまっている。
プロフィール
本名 | バーソロミュー・くま |
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通称 | PX-0、無敵奴隷 |
異名 | 暴君くま |
年齢 | 45歳→47歳 |
身長 | 689cm |
懸賞金 | 元2億9600万ベリー |
肩書き | 元王下七武海、元ソルベ王国国王 |
所属 | 元革命軍幹部 |
悪魔の実 | ニキュニキュの実(超人系) |
出身地 | 南の海 ソルベ王国 |
種族 | ???(本人曰く「特殊な種族」) |
誕生日 | 2月9日(ニ←2、キュ←9、ニキュの実) |
星座 | みずがめ座 |
血液型 | X型(現実におけるA型) |
好物 | はちみつ、サーモン |
初登場 | 単行本25巻 第234話『ご記憶下さいます様に』 |
WT100 | 98位(7940票) |
CV | 堀秀行 |
人物
容姿
ゲッコー・モリアにも引けを取らない7m近い飛びぬけた巨体を誇る巨漢。
常に熊の耳がついた帽子を被り、後述の能力の暴発を防ぐためか手袋をはめている。
そして人間兵器になる前から機械のような目をしており、黒目が確認できない。
これらの特徴は人格を完全に失い天竜人の奴隷になってしまった現在も変わらないが、奴隷になる前までは常に聖書を携えていた。
また、ジュエリー・ボニー曰くくまは自身のことを特殊な種族であると明かしていたとのことだが、現状種族の名前やその特徴などは明かされていない。
なお、SBSで描かれた子供時代では、坊主頭だったり、黒目があったりと現在とは全く異なったまだ人間らしい容姿をしており、当時は二宮金次郎のように、背負子で枝を運びながら読書をしていた。
ただしこの幼少期からくまが元王族であることを連想するのは難しく、謎が深まっている。
性格
非常に無口で必要最低限の事しか喋らず、アニメ版の初登場時に至ってはあまりの少なさにセリフがカットされたほど。相手から的確な指摘を受けると「的を射ている」と端的に呟く。
小脇には常に聖書を抱えており、暇な時には黙々と読書に勤しんでいる事もある。
自分の能力を行使して敵を弾き飛ばす際には「旅行するならどこに行きたい?」と唐突だが要望を尋ねることが多く、ペローナが「呪われた古城」と答えた際には、律儀に彼女をその場所に弾き飛ばす妙なお茶目さを持つ。
ちなみにペローナの飛ばされた土地は同僚ジュラキュール・ミホークの根城クライガナ島・元シッケアール王国跡。そこにミホークへの遠慮はない(その場所に後でロロノア・ゾロを飛ばしている辺り、彼の拠点だと把握していたものと思われる)。
王下七武海に入る以前は海賊として残虐の限りを尽くし、“暴君”という異名が付けられる程凶悪であったという。
しかし、後に革命軍の幹部であるサボが語ったところによると、過去は優しい性格で穏やかな笑顔を見せる人間であったとのこと。
また、ゾロとの取引に応じて麦わらの一味を見逃し、更には彼らのために一命を賭すなど、単なる暴君とは言い難い面が目立つ。
それどころか本当に一国の王という立場にあった(それも世界政府加盟国家)過去があり、ジンベエも彼の経緯について国王時代は暴君として君臨していたが、国民により国外追放されたと語っており、そう言われるようになった所以は不明だが、少なくともその時代の彼の事をよく知っている一人からは「暴君なんかじゃなかった」とはっきり否定されている。
王下七武海加盟後は、「七武海にして唯一政府の言いなりに動く男」と言われるようになっていたが、そんな彼に対してゲッコー・モリアは「何を企んでやがるのか… お前みてェなのが一番不気味だぜ」と評している。
世界政府直通の電伝虫を渡され、有事の際にはこれを用いて政府に直接報告したりしている模様。
ただし、本人も革命軍の一員であり、彼の昔を知るエンポリオ・イワンコフ曰く「政府嫌い」だったとのこと。
政府に従っているのも何らかの思惑の元であり、政府の与り知らぬ場所では抹殺対象とされた人物を密かに見逃していたりする。
彼にも表立って政府に逆らわない事情はあった様子。
最終的に世界政府と何らかの取引をし、完全に改造されたらしく、今ではくまの人格は失われ、政府に忠実な兵器「パシフィスタ」となってしまった。
くまが自分の命を賭してまでそうした理由は不明ながら、モンキー・D・ドラゴンは事情を把握している様子。
戦闘能力
悪魔の実
「旅行するなら どこに行きたい?」
名称 | ニキュニキュの実 |
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分類 | 超人系 |
能力 |
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人間でありながら掌にクマのそれのような肉球を持つ「肉球人間」(足の裏にできるのかは不明)。能力を行使する際は手袋を外す。
何処となく和やかな雰囲気の滲む名称ながらも、その能力の全容と戦闘力は驚く程高いものになっている。
肉球はくまの実力を示すが如く、相当な弾力性に長けており、あらゆるものを触れた瞬間に勢いよく弾き飛ばしてしまう。
刀で斬りかかられようと、その刀を肉球で受け止められてしまえばその斬撃ごと弾き返され、飛ぶ斬撃や火炎放射でさえ弾き返してしまう。
弾力って何だっけ……。
大気でさえ弾く事が可能で、弾き飛ばした大気の塊を飛び道具として利用することもでき、光速の弾きによる超高速移動をも可能とする。
その移動速度は瞬間移動かと勘違いしてしまう程(手袋をつけた状態で瞬間移動している描写もあり、もしかすると靴の裏にも肉球があるのかもしれない)。
当然、人間がこの肉球に触れても弾き飛ばされる。
くまがその気になれば数千km以上も遥か遠く離れた場所まで相手を弾き飛ばす事も可能であり、下手をすれば三日三晩空を飛び続け、冗談抜きで世界の裏側まで飛ばされてしまう可能性もある。
凄まじいほどの勢いでぶっ飛ばされるため、傍から見るとくまが物体に触れた瞬間、その物体が消滅してしまったかのように映る。
さらには人体から「疲労」や「痛み」などを弾き出して回復させる、そして弾き出したダメージを他者へ与えるというとんでもない能力まで持っている。
ゲーム作品ではこの能力を自分に行使して、攻撃と回復を同時に行う必殺技を持っていたりもする。
能力の伝達条件を把握しているベガパンクは、能力と兵器の両立を可能としており、パシフィスタとして人体のほとんどを改造された後も能力は使用可能。
一見するとこの能力も強く見えるが、後に作者はSBSで 「能力の強さ=キャラクターの強さでもありません」 と明言しており、くまの実力が相当高かったからこそ、ここまで遺憾なく能力が発揮されたと言える。
基礎戦闘力
元革命軍幹部・元王下七武海であったことを考えると、基礎戦闘力は相当な強さを誇っていたと思われる。
パシフィスタ
内容 |
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Dr.ベガパンクの改造によって人造兵器パシフィスタに改造されている。型番はPX-0。手足から徐々に改造され、マリンフォード頂上戦争前は脳以外のほとんどが機械の体となっていた。
これにより口から黄猿の能力を再現したレーザーを口から放てる他、鋼鉄以上の強度の肉体となっている。
戦争時には脳も含めて完全に改造され、事実上能力を持ったまま、政府への忠実な兵器となった。
くまを元にパシフィスタの試作品が20体以上制作され、頂上戦争に投入された。
技
- 圧力砲(パッドほう)
肉球で大気を光速で弾き、衝撃波として発射する。
その衝撃は物体を貫通し、直線状のもの全てにダメージを与える。
威力自体も高く、通常の砲弾ならほとんどダメージを受けないフランキーを吹き飛ばすほど。
- つっぱり圧力砲(パッドほう)
- 熊の衝撃(ウルススショック)
次の瞬間、解放された大気が急激に元に戻ることで絶大な威力の衝撃波(爆弾)と化して炸裂する。
圧縮に少し時間がかかる(アニメでは引き延ばしで恐ろしく長かった)が、リトルオーズJr.が一撃で膝をつくほどの破壊力とスリラーバーク全体にまで影響を及ぼす攻撃範囲を誇り、超人系の能力者の技としてはあらゆる意味で最大級の大技。
普通だったら自分も反動や巻き込まれで大ダメージを受けてしまいそうなものだが、くまの場合は屈強な肉体のおかげか全くのノーダメージであった(もっとも、作中で披露した際はほぼサイボーグ化してはいたが)。
経歴
過去
以下は一時期同じ王下七武海として活動していたジンベエが知る限りのくまが七武海になるまでの経歴である。
くまは南の海にあるソルベ王国の王座に就いていたが、国民からの評判は低く、やがて追放されてしまう。
海賊となったくまはモンキー・D・ドラゴンが結成した革命軍にも所属し、やがて“暴君”という異名で世界に知れ渡るようになる。
その後海軍に捕まり終身刑を言い渡されるが、海軍の科学者ベガパンクがくまの筋力及び潜在能力に惚れ込んだため、くまは“身体改造”と“クローン開発”への参加を求めされる。この要求に応じたくまは王下七武海の立場を与えられ、再び海に戻った。
なお、くまの娘であるジュエリー・ボニー曰く決して暴君と呼ばれるような性格ではなかったらしく、上述の経歴は一部疑わしい部分がある。
12年前にはドラゴンやエンポリオ・イワンコフと共に、革命軍の一員としてゴア王国を訪れ、国に殺されかけた人々を救出し、革命軍のメンバーに加えている。
第1部 サバイバルの海・超新星編
空島編
サー・クロコダイルの王下七武海称号剥奪後、後任の七武海を決める会議で、聖地マリージョアにドンキホーテ・ドフラミンゴと共に赴いた。
スリラーバーク編
麦わらの一味と、当時七武海だったゲッコー・モリアの戦いが佳境に差し掛かった頃、突如スリラーバークに出現。向かってきたペローナをあっさり辺境の地に能力で飛ばしてしまった。
スリラーバークに訪れた理由は世界政府からの任務であり、七武海の後任の後釜が決まったことを伝えるためであった。
その際、世界政府が 「また一人… “七武海”が麦わらの手で落とされやしないかと政府は危惧している」 と伝え、 「…必要ならばおれが貴様に加勢しても構わない」 と言ったためにモリアには「誰に口を利いてやがんだ てめェ!!!」「あんな少数の経験も浅い海賊団におれが敗けるかも知れねェと!!?」…と激高されていた。
モリア戦終了後、すでに限界まで疲弊していた一味らの前に現れ、世界政府からの「麦わらの一味を含むスリラーバークに残る者達全員の抹殺」の特命を受けて登場。
気絶していたモンキー・D・ルフィを守ろうとした一味やその協力者達を1人で圧倒する。
全員抹殺の指令を受けていたが、くまは“麦わらのルフィ”の首一つ差し出させる事で譲歩しようとする。そんなくまに対し、全員がその提案を拒否したため「残念だ」と“熊の衝撃”を発動。
ほぼ全員が気絶した中、一味の戦闘員ロロノア・ゾロが「やがて世界一の大剣豪になる」自分の首を持っていくことで譲歩して欲しいと請う。
くまはそんなゾロの気概に 「……これで“麦わら”に手を出せば 恥をかくのはおれだな」 と提案を受け入れる事を決めるも、引き換えとして自分の能力で弾き出したルフィの壮絶な疲労と痛みを代わりに受ける様に命令。
それは試しに取り込ませたほんの一欠片程度でも絶叫するほどの苦痛であり、間違いなく死ぬと言われてもゾロは臆することなく実行。
仲間のために命を捨てる程の覚悟を見たくまは 「……………… いい仲間を持ってる さすがは… あんたの息子だな …………ドラゴン」
と呟きながら、スリラーバークを去って行った。
シャボンディ諸島編
大将“黄猿”や戦桃丸、パシフィスタの圧倒的な力の前に壊滅の危機に瀕していた麦わらの一味の前に突如現れ、一味を世界各地に能力を使って飛ばした(この際、一味をそれぞれ彼らが特訓できるような場所に飛ばしている)。
その際 「──もう二度と会う事はない………」 と口にしており、宣言通り、これが自我のあるくまの最期の姿となった。
その後、Dr.ベガパンクによって完全なサイボーグに改造される。
マリンフォード頂上戦争編
白ひげ海賊団を相手に戦い、巨人族の海兵数人がかりでも刃が立たなかったリトルオーズJr.に“熊の衝撃”で致命傷を負わせ、自分と同じ革命軍の幹部イワンコフの言葉も聞き入れずに攻撃するなど“人間兵器”としての片麟を見せている。
この時、イワンコフとドフラミンゴの会話から、ルフィは「もう二度と会う事は無い」というのがルフィと仲間達がではなく、自分達がくまと会う事が無いという意味である事と、くまが自分達を「逃がした」事実に気づいている。
第2部 最後の海・新世界編
戦争後から2年間、「生前」のくまがDr.ベガパンクと改造前に契約したプログラム「麦わらの一味の誰かが帰還するまで一味の母船サウザンド・サニー号を守る」という任務を実行し、一味のフランキーが戻ってくるまで、ボロボロになりながらも船を狙う敵と戦い抜いた。
世界会議編
任務が完了してからしばらく姿を見せなかったが、天竜人の奴隷になっていた事が判明。
自我は無くどんなに痛めつけられても何も感じない状態である為無敵奴隷と呼ばれ、体はボロボロ、背中には数本の剣が刺さっている等、元奴隷のフィッシャー・タイガーが口にしていた「人間の狂気」を具現化したような姿に成り果てている。
上述の特色から天竜人の間では好評を博している様で、この時点における所有者のロズワード聖の言葉から憶測するに、天竜人の間で一定期間の間隔で交代で使い回されていた。
ワノ国編
第三幕
世界会議の期間中、天竜人への宣戦布告を果たしたサボたちが海軍大将の藤虎及び緑牛と交戦。激戦の末、くまは奴隷となっていた状況から解放されたことが明らかになった。
また、世界会議では七武海によって実害を受けた王たちによって王下七武海制度の撤廃が決定。他の元七武海と同様にくまにも新たな懸賞金が掛けられる可能性が浮上した。
終幕後
軍隊長3名に連れられ革命軍の本拠地であるカマバッカ王国に帰還。奴隷生活で生じた損傷はリンドバーグの手によって修復されつつあるも、やはりくまの自我は失われたままだった。
余談
- ルフィと「くま」
ルフィは劇中で出会った人物や特徴的な物品に捻りのないあだ名を勝手に付ける癖(?)があるが、そんな彼がバーソロミュー・くまに対してつけたあだ名は『くまみたいな奴』である。
確かに間違ってはいないのだが、本名よりあだ名の方が長くなっているし、なんならもういっそ本名なんだし『くま』だけでもいいだろとツッコミたいところだが、実はルフィの中での『くま』は別のキャラに対するあだ名として既に確定させてしまっているためにこんな事になっている。
もっとも、『くまみたいなやつ』は極端な例にしても実はあだ名に本名の一部を含んだ上で本名より長くなる例は一般にも数多くある。また、実際にくまみたいなやつがいる上に、最終的に本人が『くま』でなくなってしまったため、実は『くまみたいなやつ』というあだなは案外的を射ているのかもしれない。
- ある海賊との関係
上述のように本編にて、マリージョアに潜入したジュエリー・ボニーがくまの変わり果てた姿を見て憤り、涙を流す姿が描かれたことから、両者の間に何らかの関係があることは示唆されていた。
そしてビブルカードの、ジュエリー・ボニーの設定画に「ベガパンクに父を元通りにさせる」という一文が存在しており、この二つを合わせて両者が父娘関係にあるのではないかという説が有力となった。
この説を前提に、頂上決戦の様子を見て泣いていた理由が完全なサイボーグとなってしまった父の姿を見てではないか?と考察する意見もある。
また、ボニーはマリージョアに潜入する際、ソルベ王国の王太后(恐らくくまの母)に変装したのだが、この変装は能力で歳取った姿になっただけであり、逆に言うと歳を取るとそっくりになるということである。
これも両者が血縁関係(祖母と孫)にあるからとすると説明がつく。
- 言いづらい能力名
判明時は一味のリアクション同様、読者もその拍子抜けしそうな能力名に困惑した(直ぐ様その脅威はまざまざと証明されたが)一方で、この「にきゅにきゅのみのにくきゅうにんげん」という言葉をいざ口にしてみるとものすごく言いづらいという点でも着目され、ついにはSBSにも同様の質問が届く。
これに対し作者はくま本人を召喚し実際に言ってもらおうとするが、肝心の能力者自身が名前を噛んでしまうという醜態を晒してしまった。その後もコーナーの〆の挨拶をする作者の片隅で再度チャレンジしており、奇しくも本編より先んじて彼の人間臭い一面が露見することになった。
因みにTVアニメ版でくまの声を担当した堀秀行氏は、流石の貫禄でスラリと読み上げていた。
関連タグ
ONEPIECE
海賊 王下七武海 暴君 パシフィスタ
サイボーグ 聖書 国王 肉球 クマ/熊
革命軍
モンキー・D・ドラゴン エンポリオ・イワンコフ イナズマ サボ コアラ
ベガパンク ジュエリー・ボニー 麦わらの一味
中の人繋がり
ヴィンスモーク・ジャッジ…コチラのキャラも過去にベガパンクに関わりのある人物。さらに言えば、サンジに生き地獄を味わわせた点でも共通する…かもしれない。
ウォーズマン(キン肉マン)…掲載雑誌繋がり。「ロボ」「熊の手」などの共通点があり、続編『Ⅱ世』では、実際に熊の姿(ヌイグルミ)になったことがある。また、同じタイミングで初登場となった七武海の同僚にテリーマン、“参謀”として名高い中将にミートくんがいる。
姉畑支遁(ゴールデンカムイ)…出版社繋がり。コチラも熊(ヒグマ)と関連しているが、異常な嗜好の為に動物を虐待する危険人物。
※以下、単行本・アニメ未収録のネタバレ注意
エッグヘッド編にて、ドラゴンと面識があったベガパンクの回想を通して革命軍結成の経緯が明かされ、くまはイワンコフと共に軍の結成した最古参のメンバーであることが明らかになった。
CP-0がベガパンク暗殺の為にエッグヘッドにたどり着いた頃、カマバッカ王国で修理されていたくまは突如何処かに向かって走り出し、能力を使って飛んでそのまま赤い土の大陸に衝突する。そのまま海軍の砲撃を喰らいながらも大陸を登り始める。(ドラゴンは「如何なる時もマリージョアに戻るプログラムが施されていたのだろう」と推測しているが、現時点での詳細は不明)
その後、エッグヘッドにてボニーがかつてくまが自分から弾き出した「記憶」に触れる形でくまの過去の一端が明かされることになる。
それは、まだ少年の頃のくまが周囲の大人たちに暴力を振るわれ迫害を受けている姿だった。くまは迫害を受ける日々に絶望し、「戻るくらいなら死ぬ」という覚悟で謎の施設から脱走していたが、周囲の大人が逃げたくまを責めたて、戻るように怒鳴りながらくまに暴力を振るっていた。
結局くまは強制的に施設に戻されてしまったようだが、ここから先の記憶はまだ明かされていない。
世界会議編の回想ではチャルロスに連れられてしらほし捕獲のために駆り出されていたが、チャルロスを攻撃したサイとレオをレーザーで撃とうとしたところにモーリーが現れ、革命軍と共にマリージョアから連れ出されるシーンがあるが、このシーンをよく見ると、作画ミスなのか手からレーザーを撃とうとしている。(くま本人の手は能力の肉球があり、手からレーザーを放てるのは量産試作型の方である)