解説
超新星の一角にして元王下七武海の1人である北の海出身の海賊トラファルガー・ローが船長を務める海賊団。船員のほぼ全員がつなぎを着用している。
母船に潜水艦を採用している作中でも非常に珍しい海賊団で、艦内は医療器具が充実しているが、これは船長のローが医師であるからだと思われる。
ちなみにワポル一行(ブリキング海賊団)は一応潜水艦を用いていたが海賊を行う前も後も海軍にあまり相手にされておらず、麦わらの一味も潜水機関「シャークサブマージ」を搭載しているがあくまで補助役。
作中の動向
超新星編
マリンフォード頂上戦争では海中から静観していたようだが、戦争の終盤、クロコダイルやバギーなどを介して運ばれてきたモンキー・D・ルフィとジンベエを引き受け、2人はこの艦内でローによる手術を受け九死に一生を得る。その後ハンコックが2人を匿ってくれた女ヶ島で回復を見届けるため特例で滞在(と言っても海岸の一定範囲内に制限されたため女性のみの国を実際に見られなかったのを嘆くメンバーもいた)し、2人の意識が戻った後そのまま島を後にした。
新世界編
パンクハザードでローと麦わらの一味とが遭遇したことで海賊同盟を結ぶ。その当時、ローとそれぞれパンクハザードとモコモ公国に別れて船員達は別行動をとっていたため、ロー及びルフィ達麦わらの一味と船員達が再会したのは同盟発足から12日後のことだった。その時点で海賊同盟やドレスローザでの顛末のことは報道済みであったため、船員達はロー達から説明を受ける前に同盟を組んだことを聞き及んでいた。
ワノ国出航後、北東にある勝者島に辿り着くも、ワノ国から3船長の内の誰かが来ることを予測し待ち伏せていた黒ひげ率いる黒ひげ海賊団の襲撃を受けることになり、海賊団総出でロード歴史の本文をかけた戦闘を開始する。
激戦を繰り広げたものの、ヤミヤミの実とグラグラの実の能力を使うティーチを対処しきれず、ローは重傷を負い戦闘不能に陥ってしまう、だが辛うじてベポが隙をついてローを抱えて海へ逃走することに成功、命からがら逃げだすことができた。
海賊団の船であるポーラータング号も黒ひげ海賊団によって沈められてしまい、事実上の完全“敗北”を喫することになった。ローとベポ以外の船員は生死不明。再起の可能性はあると思われる。
奇しくもこれとほぼ同時期、ワノ国で共闘したユースタス・キッド率いるキッド海賊団も、シャンクス率いる赤髪海賊団と元・巨兵海賊団の連合軍によって船を沈められる形で実質的壊滅を迎える事となった。
組織構成
少数精鋭の海賊団だが人数はゾウ編の段階で全21人と、麦わらの一味より多い。ちなみに女性もいる。
ワノ国編まではロー単体で八面六臂の活躍をしていたため、他の見せ場は精々リアクション担当になりがちで、少数精鋭というより船長一強という印象を持つ読者も多かった。
しかしその後、海戦に長けた海賊団であることが判明。船長以外が無能力者であることや潜水艦の利を生かして、海中から敵船を攻撃して沈める戦法をとっており、特にメンバーに能力者が多い相手ほど有利になると自負している。
現在判明しているメンバーのほとんどが何らかの形で「海」を連想させる名前となっている。特に(魚類を除いた)生物の名前が多いが、トラファルガーやジャンバールなどのような軍事的な雰囲気のものもある。
今後全員のプロフィールが明かされるのを期待しよう。
船長兼船医
- “死の外科医”トラファルガー・ロー
航海士
操舵手(?)
白い仮面の男性。名前はワノ国編後に判明した。
役職不明
余談
- 名前の由来
当初は船長のローにとっての大恩人であるコラさんのトレードマーク兼ドンキホーテファミリーにおける位置づけが「ハート」であったことに由来していると考えられていた。
実際、作中でドフラミンゴもローとの対決時に「いつまでもハートの座につかねェ癖して『ハートの海賊団』とは、コラソンを殺したおれへの当てつけか!?」などと言っている。
だが後に小説で、海賊団が結成されるまでに感じた『愛や優しさ、仲間への信頼』が込められた『心』という言葉から、とロー自身により明かされている。
また船の名前については、ポーラー(Polar)は「極地の」と言う意味の単語、タング(Tang)はカラフルな熱帯魚の一種で、鮮やかな黄色のイエロータングなどが有名。
おそらく潜水艦のデザインもこの熱帯魚がモチーフになっていると思われる。
- 海賊旗
デザインはウイルスに似ており、「死の外科医」と関係していると思われる。
また、マークはスマイルであり、ドフラミンゴのものと似ているが、打消し線がない。コラさんは、ローが将来思い出した場合、笑顔を思い出してほしいと考えていたため、由来になっている可能性がある。