「“D”はまた必ず嵐を呼ぶ……」
「ゴチャゴチャ言ってねェで 黙っておれに従え… 取るべきイスは… 必ず奪う!!!」」
「弱ェ奴は 死に方も選べねェ」
「人に親切にしときゃあ…… てめェにいい事があるって言うだろ」
「豪傑共の”新時代”がやって来る!!!歯車を壊したぞ もう誰も引き返せねェ!!!」
※この記事は単行本未収録のネタバレ情報を含みます。 |
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概要
ハートの海賊団船長で“死の外科医”の異名を持ち、その異名に違わず船医でもある。
「最悪の世代」の一人で、新世界編では王下七武海となっていたが、麦わらの一味との同盟及びドンキホーテ・ドフラミンゴとの交戦が原因で除名され、5億ベリーの懸賞金を再び掛けられる。
ワノ国にて同じ最悪の世代のユースタス・キッドとともに当時四皇の一角であったビッグ・マムを打ち破り、現四皇である麦わらのルフィと同額の30億ベリーの懸賞金を掛けられる。
プロフィール
本名 | トラファルガー・D・ワーテル・ロー |
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異名 | 死の外科医 |
年齢 | 24歳→26歳 |
身長 | 191cm |
懸賞金 | 2億ベリー→元4億4000万ベリー(新世界突入時・王下七武海加入により撤回)→5億ベリー(ドフラミンゴ討伐後)→30億ベリー(四皇ビッグ・マム打倒後) |
肩書き | 元王下七武海、最悪の世代 |
所属 | ドンキホーテ海賊団構成員→ハートの海賊団船長 |
所属船 | ヌマンシア・フラミンゴ号→ポーラータング号 |
悪魔の実 | オペオペの実 (超人系) |
覇気 | 武装色、見聞色 |
武器 | 妖刀「鬼哭」 |
出身地 | 北の海 フレバンス王国 |
誕生日 | 10月6日 (ト←10、ラファルガー、ロー←6) |
星座 | てんびん座 |
血液型 | F型 |
好きな食べ物 | おにぎり、焼き魚 |
嫌いな食べ物 | パン、梅干し |
趣味 | 放浪、記念コイン集め |
好きな島と季節 | 冬島の春 |
イメージ国 | ドイツ |
イメージ職業 | 医者 |
イメージ花 | 月下美人 |
イメージ動物 | ゴマフアザラシ、ユキヒョウ |
初登場 | 単行本51巻 第498話『11人の超新星』 |
WT100 | 5位(646,686票) |
CV | 神谷浩史 |
人物
名前
本名は「トラファルガー・D・ワーテル・ロー」。
「D」は隠し名で「ワーテル」は忌み名。代々何らかの継承をしている家系である模様。
本作品の謎のひとつ「D」の名を持っているが、この事を知っているのは現時点でベビー5、バッファロー、ドンキホーテ・ドフラミンゴ、センゴク、ニコ・ロビンのみ。
容貌
黒髪で体格は細身。目の隈が印象的で、体中にトライバルタトゥーが彫られており、両肩と胸にはハート、背中には海賊旗のマーク、指には「DEATH」の文字が彫られている。これは医者として人を生かすために、死を身近に感じるために、子供時代に彫られたものである(ノベル版より)。その他のタトゥーは両腕や両の甲にもあるが、何を意味するのかは今のところ不明。
因みに幼少期の回想で登場したローの父親は容姿は似ているが隈はなく、白衣を着て眼鏡をかけた温厚で優しそうな雰囲気の男性だった。
過去の悲劇がなければこんな風に育っていたのかもしれない。
ファー状の帽子をかぶり、鍔に毛皮のついた身の丈程ある大太刀の妖刀「鬼哭」(位列無し)を常に携えているがその長さゆえに腰に携えることはせず、肩に担いでいる。
性格
非常にクールで、掴み所がない性格。
命令されることを極度に嫌い、“自由であること”に拘りを持つ。
世間では残忍で名の通った男として知られているが、何の義理も無いルフィ達をわざわざ危険な頂上戦争の戦場に赴いてまで助け出して治療を行う、パンクハザードでは麻薬中毒の子供達の治療を行う、敵対している海軍共々脱出する手段を講じる等の一面も。本人曰く「(医者だから)殺人は好まない」とのこと。
残忍な発想や行為に成功すると隠す気もなく悪い笑みを浮かべる一面もあるが、過去の病気に関するトラブルのせいか、悪意の矛先はごく一部の海軍や海賊に集中しており、民間人や自身と縁の無いはみ出し者などには敵意を向けず、冷淡さと不器用な良心の入り交じった態度をとることが多い。
ルフィからは一貫して「いい奴」と見られ、同盟関係を「友達みたいなもの」という認識で了承された上、ドフラミンゴに撃たれたのを目撃されて以降はほとんど「仲間」だと思われている(事実、キャベンディッシュがドレスローザ編中盤とある理由でローの首を狙った際に「なにすんだ!こいつは俺の仲間になったんだ!!」と言われてしまっている)。連載的な意味でもパンクハザード編からワノ国編完結まで約10年は一緒に行動していたので読者のほとんどからも「仲間」だと思われており、スピンオフや二次創作などにおいてもほぼ全面的に「ルフィの友達」として扱われている。
また、ハートの海賊団のメンバーからも心酔と言っても過言ではないレベルで慕われており、本人もまんざらでない表情を見せている。
麦わらの一味と同盟を組んでからはチョッパーを頭に乗せられたり、ルフィのワガママな行動に振り回されてツッコミ役が増えたが、幼少期からベビー5の悪気のない接触にキレたりコラソンのドジにキレのあるツッコミをしているなど、麦わらの一味と接する前からの気質である模様。
戦闘スタイルが似ていて実力も高いゾロや、年齢が近く、Dの意思や歴史の本文に関する知識を持つロビンと相性が良く、非戦闘時には隣り合うように座っていたり、情報や意見を交換し合う描写がある。他のメンバーも決して邪険に扱うような事はしない。
最近では天然な所が発覚して逆にウソップ達を振り回すこともしばしば。
また、ルフィと同じく男のロマンを感じるもの(忍者やヒーローなど)に反応を示す事があり、意外なところで子供っぽい一面を見せる事もある。
力の限りひたすら暴れ回るルフィやキッドと比べると、常に冷静で不用意に行動する事は無い。そのため、同盟内での話し合いや共闘シーンでは自然と参謀的なポジションに収まる場合が多い。しかし、麦わらの一味(特にルフィやゾロ)の奔放さには手を焼いており、彼らのせいで計画が頓挫しかけたりとんでもないアクシデントを引き起こしたりする度に怒鳴り散らしている。
一方で彼らに負けず劣らず海賊としてのプライドも高いため、彼らの目立った活躍を見ると(相手がそこまで考えていなくても)対抗心を剥き出しにして声を荒げたり、普段のクールさからは考えられないほどあっさり挑発に乗ってしまうこともあるなど、良くも悪くも同世代に対するライバル意識の高さが見て取れる。
呼び方・呼ばれ方
相手のことをその特徴や名前を切り取って「麦わら屋」や「ユースタス屋」などの「~~屋」と呼ぶことがある。
ルフィやその一味達からは「トラ男」と呼ばれている。知り合った当初は「ロー」と呼んでいたメンバーも徐々に感化されていったためか、最終的にはほぼ全員から常に「トラ男」呼びになってしまった。なお、ルフィはローの名前が「トラファルガー・ロー」である事をしっかり認識した上で「トラ男」と呼んでいる。
好物・趣味
好物はおにぎりや焼き魚、嫌いなものはパンや梅干し。
余程嫌いなのか、扉絵にてルフィ(とサル)が無理やりにでも食べさせようとしたパンを能力まで行使して全力で拒絶する姿が描かれた事もある。
また、サウザンド・サニー号内でサンジが作ったおにぎりを頬張る描写があったが、このおにぎりに梅干しが入っていたことでサンジとケンカになったらしい。
北の海出身なので「海の戦士ソラ」や「ジェルマ66」についてはよく知っている。というかものすごく詳しい。
なお本人曰く「正当な読者」だったので敵役であるジェルマについては嫌いだったという。
アニメでは幼少期の頃に妹のラミと一緒に海の戦士ソラを読む回想が追加された。
戦闘能力
悪魔の実
「気を楽にしろ すぐに終わる」
名称 | オペオペの実 |
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分類 | 超人系 |
能力 |
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覚醒 |
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未使用の能力 |
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欠点 |
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自身の周辺に“「ROOM(ルーム)」”と呼ばれる球状の特殊なサークルを展開し、その内部に存在するあらゆるものを自由自在に取り扱う事ができる「改造自在人間」。
例えるなら”ROOM"はそれそのものが「手術室」、それを展開する能力者は「手術の執刀医」、それ以外の”ROOM"内に存在する全ては「手術台に乗せられた患者」となる。
この”ROOM"の空間内が直接影響を及ぼす範囲であり、切断、接合、移動、交換、調査等々自分の思うままにあらゆる処置を施す事ができる。
この能力を最大限生かすためには能力者本人が人体に精通している必要があるが、ローは幼少の頃より医者の父から医学を教わってきたためなんの問題もなく、更に能力をより使いこなせるだけの力と覇気・技術を有しているため、自身の戦闘(主に剣術)に能力を応用できる程強力なものに仕上がっている。
”ROOM"を展開できる範囲はロー自身の力量の範囲内なら自由に指定でき、その気になれば島一つを中に取り込んでしまう事も可能。
またこの中で施された処置は”ROOM"が消滅するか、外に移動しても半永久的に持続し、更に改造は肉体や外見的な分野だけでなく、精神面などにも影響を及ぼすものもあり、更には名前の通り切断された自分の腕などの部位を接合、治療することもできるなど能力の応用の幅が非常に広い。
オペオペの能力の中でも最上のものとされるのが「不老手術」で、その能力を行使された者は老いを知らない不死の肉体を得るが、その代償としてそれを施行したオペオペの実の能力者本人の命は失われてしまう。
基本的に”ROOM"内に限定されるとはいえ非常に強力で利便性も利く能力だが、決してノーコスト、ノーリスクではない。
この能力は”ROOM"という「手術室」での「執刀中」、「執刀医」の体力が消耗されていく欠点がある。
更に”ROOM"をより広い範囲に、より長い時間展開しようとしたり無理に能力を行使すると体力どころか寿命まで削ってしまう場合もある。
またこの能力そのものは殺傷力が低く、技の多くは直接的な攻撃力を持っていないことに加え、相手の莫大な覇気には生半可な力しかない能力による技は効果が発揮されない。
つまり相手を「無力化」するのであれば充分だが、「攻撃」するのであれば少なからず工夫、応用が必要になる傾向があり、能力を遺憾なく発揮するにはやはり自身の強さも伴わなければならない。
但し一撃必殺級の大技も存在する。
覚醒
いつごろから扱えるかは不明だが、能力は覚醒段階に至っている(コラさんの悲願でもあるドフラミンゴとの戦いで一切使用していない事から、ゾウ編以降に覚醒したのは間違いないと思われる。またルフィの悪魔の実が覚醒段階に至ったタイミングを考慮するとカイドウに致命傷を負わされたルフィの様にドフラミンゴ戦での致命傷が切っ掛けで覚醒、もしくは覚醒段階に至った可能性が高い)。
オペオペの実の覚醒は「イトイトの実(ドフラミンゴ)」や「ジキジキの実(キッド)」などと比べて覚醒の内容が分かりにくいが、覚醒の定義や覚醒段階の技を使用した際に従来のROOMでは不可能の「刀の巨大化」をさせていた描写があることから考えると「刀など周囲の物にROOM(改造自在)の性質を直接与える」ことができるものと思われる。
使用の際には掌で小さな結界を生み出し、刀や相手に直接纏わせる形をとっている。
また、通常のROOMとの最大の違いはローが作成した結界の外にいる点である。
ただし覚醒能力ということもあり、通常能力よりも強力な技である故に、消耗がさらに激しくなるため、多用できない。
基礎戦闘力
現在はドフラミンゴと渡り合える技量を持ち、ワノ国編では四皇ビッグ・マムにダメージを与える程に成長している。
能力と併用した剣技は、刀一振りで「全身武装硬化」をしたヴェルゴを鋼鉄製の山のような大きさの研究所とその周囲の山々諸共真っ二つにしてしまう程の絶大な覇気と力量を持っている。
細身な外見であるものの、タフネスもかなり高く、能力を多用していても割と長い時間戦い続けられ、規格外のパワーを持つビッグ・マムから「武装色の覇気」を纏った殴打を何度受けても耐えきり大技を決めて見せたほど。
また、隕石を斬った際は、藤虎・ドフラミンゴの足場同様に彼も無傷で済んでいる。
武器として振るうのは身の丈程もある大太刀「鬼哭」で、あまりの長刀ゆえ普通の太刀のように腰に納めておく事が出来ずに普段から鞘に収めた鬼哭を文字通りに持ち歩いており、戦闘時は鞘を捨て置いて行動の自由度を確保する(戦闘が落ち着いたら”シャンブルズ”で回収する)。
武術
ドンキホーテ海賊団から格闘術(体術)、剣術、砲術、戦略全てを修得しており、それらを能力に活かす戦法を得意としている。
覇気
基本的な2色の覇気(武装色・見聞色)を習得しており、その力は相当熟練されている。
パンクハザードではルフィやロビン、スモーカーらに使われた海楼石の鎖を能力によって斬る描写がある。
つまり自分自身が海楼石に触れていない限りは「シャンブルズ」や「切断」の能力によって海楼石の錠や檻から自身や他人を抜け出させることが可能で、たとえ隕石であろうと一刀両断できてしまうのである。
ダイヤモンド並の硬度を持つ海楼石をも(条件次第とはいえ)無効化する数少ない能力のため、オペオペの実で切断できないものはロー以上の覇気を纏った者、またはよほど頑丈な構造になっている障害物に限られる。
見聞色の覇気
「見聞色の覇気」も相当なもので、何百mも離れた場所で遊泳していた闘魚を察知できる程。
さらに四皇の覇気の強さなども感知していたため、基本的な覇気の力は相当熟練されていると言える。
武装色の覇気
特に「武装色の覇気」は激情時のヴェルゴ(全身を黒色化させ、ドフラミンゴから太鼓判を押される程)を簡単に両断する程に強力。
また、悪魔の実の能力による攻撃を遮断できることについては、四皇クラスの実力者であるカイドウ&ビッグ・マム戦で学んでいる。
そのため、自ら覇気をコントロールすることによって、物理攻撃ではない悪魔の実の能力による攻撃を遮断することも可能になっている。
作中では、相手の悪魔の実の能力による攻撃を受けても、自ら覇気を強めることによって、攻撃の効果を打ち消している。
但し、攻撃を遮断して効果を打ち消しているだけで、相手の悪魔の実の能力を無効化(封印)しているわけではないので注意(仮に「無効化」という言葉を使用した文章にするなら、「相手の悪魔の実の能力を無効化する」ではなく、「相手の悪魔の実の能力による攻撃を無効化する」が適切である)。
技
技名は医療用語を用いたものが多い。
- ROOM(ルーム)
オペオペの能力を行使する上で必要となる最も基本的な技。
指定した範囲に球状の結界を張る。
結界の境界線は目視で判断できるが触れることはできない。
ローの力量の範囲内であれば結界の広さを自在に指定できる。
但し前述の通り、乱発したり広範囲・長時間に渡って展開しようとするほど消耗も大きくなり、限界以上に酷使すると自身の寿命を削る事にもなりかねない。
ドレスローザにて”ガンマナイフ”をドフラミンゴに叩き込む際には、寿命を削る事を承知の上で半径数km以上の大きさに展開することで、巨大すぎて境界線を視認できなくし、ドフラミンゴの不意を突くことに成功した。
- タクト
”ROOM"内の全てのものを自在に動かす。
この技自体に直接的な攻撃力は無いが、後述の”切断”で切り分けた物体を飛ばす、地面を隆起させて相手を突き上げる、飛び道具の軌道を変更して相手側に送り返すなどの攻守のどちらにおいてもいくらでも応用が利く。
スピンオフ小説『novel LAW』では複数のメスを同時に操って複雑な手術を行っていた。
- 切断(アンピュテート)
”ROOM”内で刀を振るって対象を切断する。
直接刃が届いていなくても刀を振るった軌道の延長線上に存在する全ての物体を纏めて切断してしまう。
斬られた相手に痛みは一切無く、切断された状態でも生物としての機能は全て元のままであり、感覚も全て繋がっている。
斬られたものの切断面はどんな場所にでも接合させる事が可能で、応用すれば普通の人間をケンタウロスやハーピーのような姿に改造してしまったりもできる。
- シャンブルズ
”ROOM”内に存在するあらゆるものの位置を一瞬で入れ替える。
自分自身を対象する場合、自分に向かって飛んで来る攻撃に合わせて相手と入れ替わったり、手に収まるサイズの小石などを対象に瞬間移動して不意打ちしたり、船上や室内のものと入れ替わる事で内部に侵入したりと応用の幅が広い。
連続して使用すれば、ドフラミンゴの見聞色でも追いつけない程の速さで移動し続けることもできる。
他人に行使する場合、実体の無い人格の交換も可能。
ただし四皇クラスの相手など、対象者の覇気が強すぎると抵抗され入れ換えることが出来ない場合もある。
- スキャン
”ROOM”内の空間を文字通り感知し、目的のものの所在を調べる。
”シャンブルズ”と併用して目的のものを自分の元へ転移させることも出来る。
- メス
掴みかかるように腕を突き出し、相手の心臓を生きたまま抜き取る。
抜き取られた心臓は立方体状の”ROOM”に閉じ込められ、抜き取られた後も心臓としての機能は死亡せずに抜かれた本体も活動自体に支障は来さないが、どんな強者であろうと外的刺激はダイレクトに受けてしまい、心臓が傷付けられれば本体も相応のダメージを受ける。
掠めたドフラミンゴの頬から出血した描写があり、斬撃に近い攻撃としても繰り出すことも出来るようだ。
- カウンターショック
手の親指を相手に押し付けるようにして触れ、一瞬で人体を黒こげにしてしまう程の強力な電撃を与える。
両手で使用する場合が多いが、片手でも問題なく使用可能。
『novel LAW』では当時覇気を知らなかったローが自然系・デロデロの実の能力者と戦った際に(時系列上では初めて)使用した。
- ラジオナイフ
相手を一瞬のうちに複数に切り分ける。
「切り分ける」という意味では”切断”と似ているが、”切断”とは違う特殊な切り口をしており、数分の間はいかなる能力でも接合出来ない。
ラジオナイフとは「電気メス」を指す言葉であり、それ故か電気らしきエネルギーを刀に纏わせている描写がある。
- 注射(インジェクション)ショット
ロー個人には珍しい、純粋に武器を用いた攻撃技。
照準を定めるようにして刀を構え、一気に相手との間合いを詰めて射抜く。
- ガンマナイフ
刃のような形に集約したオペオペのエネルギーを手にし、それを相手に叩き付けることで、外傷は一切与えず、内臓に対して致命的なダメージを与える。
ドフラミンゴですら激しく絶叫し、吐血する程の威力を誇る。
オペオペの技の中ではリーチが短く、接近戦や不意打ちでなければ決めにくいが、内臓に直接傷を与えるため、当たりさえすれば強者でも大ダメージを回避できない文字通りの必殺技。
しかし、カイドウには効果が得られていないため、四皇のような巨大な覇気を出す相手には通じないと考えられる(そもそも龍の内臓がどの様な構造をしているかは本人も把握し切れていないのもあった為、「心臓はこの辺りだろう」と、あくまで予想してでの攻撃でも有ったのだが)。
元ネタはγ線を用いた回頭を経ない同名の放射線治療。
- 死の刀(ステルベン)
”タクト”を応用した技。刀を遠隔操作して相手を切り裂く。
“ステルベン(sterben)”とはドイツ語で「死亡する」の意味の動詞。
- 抗菌武装(カーテン)
バリアのような物で身を守る防御技と思われる。
アニメでは実際にバリアのような物を出してビッグ・マムの放つ雷撃を防いだ。
覚醒段階の技
- K・ROOM(ク・ローム)
小さな球状のROOMを展開し刀をROOMに閉じ込めることで、自在に刀が伸びたりその中で強力な衝撃を生むことが出来る。
Kは“knife(ナイフ)”のK。
- 麻酔(アナススィージャ)
容易に敵を貫通することが出来るが、貫通自体に痛みはない。
ただしこの貫通が後述の技に繋がる。
- 衝撃波動(ショックヴィレ)
敵に麻酔を施した刀を貫通させた後、体内に波動を生み出して攻撃する。
内部到達どころか、内部からの直接攻撃であるためその衝撃波の威力は「鉄の風船」と評される程頑強な四皇ビッグ・マムにも明確なダメージを与える程であり、「トラファルガーの技は危険」と言わしめた。
- 穿刺波動(パンクチャーヴィレ)
敵を貫通させた刀を非常に長く伸ばし、先端を地中深くにまで突き刺した後、より強力な「衝撃波動」を放つ。
その威力は突き刺した刀からの波動により地面にマグマ溜まりまで続く巨大なクレーターが発生する程で、伸ばせば伸ばす程に比例し威力が増す。
作中では覇気を纏った打撃を喰らいながらもビッグ・マムをドクロドームのライブフロア、地下武器庫、鬼ヶ島の底を貫きワノ国本土の地中深くまで刀を接続させた後、大ダメージを与えた上でキッドの「電磁砲(ダムドパンク)」に繋げた。
- R・ROOM(リ・ルーム)
ROOMを遠隔で展開する。
これまでのROOMは、執刀医のローがROOM内に入る必要があった。
Rは“離”のR。
- 切断(アンピュテート)
基本的な性質はROOMと同じで、ローが振った刀の軌道に合わせてR・ROOM内にいる相手を切断する。
- 凪(サイレント)
「“お前の影響で出る音は全て消えるの術”……だ」
R・ROOMを掌から放ち、包み込んだ相手が発する音を全て消す。
ナギナギの実の能力を再現した技で、中の人間が叫ぼうが壊そうが外に音は一切漏れない。
作中ではビッグマムの「魂への言葉(ソウル・ポーカス)」を無効化した。
過去
幼少期は医者の家系の両親と妹との4人家族で父親から医学を学び平和に暮らしていたが、フレバンスの地層にある鉛「珀鉛」が原因で他の国民同様に「珀鉛病」に身体を蝕まれていた。
16年前、フレバンスで勃発した戦争や世界政府の陰謀によって家族や友人の全てを失い、死体の山に隠れて滅ぼされた祖国から脱出し、10歳で天涯孤独の身となる。
全てを失い余命も3年2ヶ月であったことから自暴自棄になって体中に爆弾を巻き付け「目に入るもの全部壊したい」とドンキホーテ海賊団の元に現れたが、彼の絶望と世界への破滅願望を見抜き、育った環境を重視するドンキホーテ・ドフラミンゴによって海賊団の一員に迎えられる。ドフラミンゴの「10年後の右腕」としてディアマンテからは剣術、ラオGからは格闘術、グラディウスからは砲術、ドフラミンゴからは戦略を教わり、全ての力を海賊団総出という形で鍛え上げられて成長し、ドフラミンゴからは最高幹部の3代目「コラソン」としてハートの席を用意される程高く評価される。
海賊団ともそれなりに良好な関係を築いていたが、海賊団に入って2年が経過した頃(13年前)にベビー5とバッファローにしぶしぶ教えた自身の本名(隠し名「D」)を聞いていた「コラソン」の素性を知り、「D」に纏わる伝承を知る。
その後、コラソンによって海賊団から強制的に離脱させられる。当初はコラソンに人攫い同然に連れていかれたことを嫌がり、連れられて病院に行っても「珀鉛病」と言うだけで治療を拒絶される事態に再び傷ついたが、自分以上にそのことを怒り、自分の不幸な生い立ちに涙を流すコラソンに心を許し、「コラさん」と呼び慕う様になる。
海賊団を離脱して半年後、自身を救うためにドンキホーテ海賊団が狙っていたオペオペの実を横取りしたコラさんにその実を食べさせられたことで自力で病気を治すという手立てを手に入れる。その後重傷で動けないコラソンを助けようと1人の海兵に泣きながら助けを求めるが、不運にもその男は海軍に潜入していたファミリーの幹部ヴェルゴであった。結果、ヴェルゴによりファミリー達に今までの事が露見しこの事に怒ったドフラミンゴによってコラソンが殺害されてしまい、恩人を殺された怒りとコラさんの意思を胸にドフラミンゴを狙い続ける。しかし、結果として彼の命と引き換えにドンキホーテ海賊団から解放された。
この後のことは84巻のSBSである程度明かされたのだが、作者自ら「本編では描かない」と言及しているのが惜しまれる。…と思っていたらなんとスピンオフ小説『novel LAW』という形で発表された。
要約するとスワロー島の隣町に向かったローは途中で病に倒れそうになるものの、食べさせられたオペオペの実の能力を発動させ、戸惑いながらも肝臓を取り出し、たまった珀鉛を集め切り裂いて抜き取り、また縫合することで珀鉛病を荒っぽいながらも治療した。が、麻酔なしで臓器を切ったためぶっ倒れる。
倒れたローを助けてくれたのはヴォルフという老人であり、暫くは彼の世話になっていた。そんなある日、ローは町の外れで島の悪ガキペンギン、シャチと、その2人に虐められていた白くまのベポに遭遇。
悪ガキ2人に因縁を吹っ掛けられたローは返り討ちにするもそれが結果的に白くまを助ける形となり、白くまをヴォルフの元に連れて行き、共に暮らすようになる。それからしばらくしてペンギンとシャチが事故に巻き込まれ大けがをした際、彼等を治療する。ヴォルフと共に二人の上話を聞いた後、ロー、ペンギン、シャチ、ベポ、ヴォルフと暮らすようになり三年半ほど暮らしていた。
さらにある事件が起き彼等は海賊団を結成してヴォルフから潜水艦を貰い海賊となった。
ロー自身が『自由であること』に拘りを持つのは、コラソンが命懸けで自身を自由の身にしてくれたことに起因している。
4年前の時点で悪名は世界に広まっていたようで、ポートガス・D・エースがワノ国の鬼ヶ島でヤマトに若い海賊について聞かれた際には北の海賊代表としてローの名を挙げていた。
活躍
第1部 「サバイバルの海・超新星編」
シャボンディ諸島編
麦わらの一味と同時期にシャボンディ諸島に到達した11人の超新星の一人として登場。麦わらの一味が暴れ回った人間オークションの会場に居合わせ、モンキー・D・ルフィやユースタス・キッドと一時的に共闘して海軍本部の包囲網を突破。その後、奴隷となっていたジャンパールを解放して仲間に加え、パシフィスタを相手に立ち回るキッドに加勢した。
マリンフォード頂上戦争編
シャボンディ諸島で中継映像を通して白ひげ海賊団と海軍本部及び王下七武海による戦争を観戦していたが、映像が意図的に遮断されたのを機に出航。
頂上戦争の終盤にはマリンフォード湾上に現れ、海軍大将に攻撃され瀕死の重傷を負っていたジンベエとルフィを保護。潜水艦内で手術を行うことで一命を取り留めさせた。ルフィが目覚めた後は彼と会話すること無く“冥王”シルバーズ・レイリーにルフィの2週間の安静を伝えて女ヶ島から立ち去った。
他の超新星が次々と新世界へ突入する中でただ一人として何らかの思惑の元で前半の海にしばし留まる。
頂上戦争後
2年の間に「ロッキーポート事件」の首謀者として名を挙げ、4億4000万ベリーの賞金首にまで名を上げる。
(後に尾田栄一郎先生への一問一答企画にて、ローが求めていたのは海賊島「ハチノス」にある歴史の本文であり、そのために密輸船に潜入したつもりが同じ国旗を掲げていた巨大客船「ロッキーポート号」に潜入していたというコラさん譲りのうっかりを発揮してしまい、同乗していたとある国の国王と要人をも巻き込んで「ハチノス」の海賊達と交戦したことが判明。)
更には「ある目的」の元、海賊(おそらく上記の「ハチノス」にいた連中)の心臓100人分(心臓だけでは分からないので当然彼の能力による生きた心臓)を海軍本部への手土産に、王下七武海に加盟する。
第2部 「最後の海・新世界編」
パンクハザード編
ある目的の為にハートの海賊団を離れて一人で立ち入り禁止の島パンクハザードにあるDr.ベガパンクの研究所跡地を訪れ、3億ベリーの賞金首で元政府科学者、M(マスター)・シーザー・クラウンと契約を結び滞在する。
しかし、パンクハザードに来島したであろう麦わらの一味を追撃していたスモーカーとたしぎ及び海軍G-5支部に、無人島のパンクハザードの実態の一部を知られ、口封じの為に交戦することとなり、たしぎを能力で一蹴してスモーカーとの戦いでも一進一退の攻防をしながらも隙を突いて心臓を奪い取って勝利する。
その後、スモーカーとたしぎ、居合わせたナミ達の人格を入れ替えて一味や海軍を混乱に陥れた。
だが、その後ローはルフィ達一味がパンクハザードに来ていることを把握すると、パンクハザードで製造されている「SAD」を使って四皇である百獣のカイドウを引きずり下ろす計画をルフィに明かして協力を持ち掛け、打倒カイドウを目的とした麦わらの一味とハートの海賊団の海賊同盟を結ぶ。そしてその計画の第一歩であるシーザーの誘拐計画を麦わらの一味と共に実行に移す。
しかし突如として現れたシーザーの協力者であり王下七武海の一角ドンキホーテ・ドフラミンゴの部下であるヴェルゴの急襲に遭い、島に滞在するもう一つの条件としてシーザーに渡していた心臓がヴェルゴの手に渡っていたために、ろくに抵抗もできず倒されて一味と共に投獄されてしまう。
その後はあらかじめ脱出用に仕込んでおいた仕掛けで一味と共に檻から脱出し、一味やG-5支部と共闘してシーザー達と本格的な戦いに入り、ヴェルゴと対峙。
ヴェルゴとの戦いでは、文字通りに心臓を握られていた為に実力を発揮出来ずに劣勢に立たされるが、スモーカーが心臓を取り戻したことで形勢が逆転。
最終的には全身に武装色の覇気を纏って迫り来るヴェルゴをパンクハザードごと一刀両断するという、ドフラミンゴですら予想だにしなかった桁外れの大立ち回りを見せつけて撃破。
シノクニの猛毒に包まれるパンクハザードにヴェルゴを置き去りにし、シーザーを作戦通り無事人質にして麦わらの一味と共に島を去った。
ドレスローザ編
ドフラミンゴにシーザー返還の条件として七武海の脱退を迫り、その報道を確認するとウソップやニコ・ロビンと共にシーザーの引き渡し場所であるグリーンビットへ向かう。
その後、カイドウとの取引に使われる人造悪魔の実「SMILE」を製造する工場をルフィ達に破壊させるための時間稼ぎとしてわざと海軍に情報を与えて三竦みの形になることを狙ったが、引き渡し直前に脱退報道がCP-0によって誤報として処理されたことが判明。
そこで七武海を越えた権限を振るうドフラミンゴの過去の一片を知る。
「SMILE」工場破壊のための時間を稼ぐために麦わらの一味を傘下と言えば海軍に不問に付され七武海除名を免れるところを、あえて麦わらの一味との同盟であると海軍側に宣言し、一人でドフラミンゴと海軍大将の“藤虎”ことイッショウを迎え討つことになる。
ドフラミンゴとイッショウ双方からの攻撃を受けながらもサニー号残留組にシーザーを預けることに成功し、ナミ達を逃がした後はドフラミンゴとの一騎打ちに入るが歯が立たず敗北、ドフラミンゴによって王宮に連れ去られた。
ドフラミンゴの王宮にて自身が座るはずであったハートのイスに括りつけられ、尋問を受けていたところをルフィに助けられるが、シュガーの気絶によって国中がパニックに陥る中でドフラミンゴが鳥カゴを発動したためにルフィ共々王宮の外へ投げ出される。その後は海楼石の手錠を付けられていたために身動きが取れずにルフィに担がれながら王宮を目指すが、その最中にルフィに「コラさんの仇討ちのため自分の手でドフラミンゴを倒したい」という本心を明かした。
そして、レベッカによって届けられた鍵で能力が復活すると、ドフラミンゴが居る王宮最上階に到達し、ルフィと共に最終決戦に挑む。
激しい死闘の中でルフィと分断されてドフラミンゴとトレーボルを同時に相手にすることになり、右腕を切断される重傷を負いながらもドフラミンゴにガンマナイフ・カウンターショックで止めを刺す。しかしそれでもドフラミンゴはイトイトの力と執念で再び立ち上がり、逆に力を使い果たした所をルフィの介入によって救われた。
満身創痍ながらもルフィを苦戦させるトレーボルを挑発し、怒りと油断の隙を突いて大ダメージを与えたが、逆上したトレーボルの自爆に巻き込まれてしまう。その後、間一髪でルフィによって救出されたものの、爆発の衝撃により一時は意識を失って戦線を離脱する。しばらくして意識を取り戻すも既に戦闘は不可能なまでに消耗しており、ドフラミンゴとの決戦をルフィに託す。
右腕をレオとマンシェリーの応急処置により接合し、ルフィがギア4の時間切れにより戦闘不能になった頃には強引に戦線に復帰し、シャンブルズでルフィの足代わりとなって戦闘をサポートすると共にドフラミンゴとの戦いの結末をしっかりとその目で見届けた。
なおこの時ローは26歳だったが、これは奇しくもコラさんの享年と同じ年齢。
兄を止めようとしたロシナンテの遺志を継ぎ、過去の因縁に決着をつけたロー。今度こそ本当の自由を手に入れたのだろう。
ドフラミンゴの移送にやってきたセンゴクとはコラさんの思いを共有し、互いに彼を忘れない決心を固めた。
ゾウ編
ドフラミンゴ失脚後はイッショウの宣言通り王下七武海を除名され、賞金額が5億に跳ね上がる。
部下と合流するために麦わらの一味共々バルトクラブの旗艦ゴーイングルフィセンパイ号に乗船。なんとかゾウに到着し、ハートの海賊団と合流。そしてモコモ公国・麦わらの一味と共に打倒カイドウのための行動を開始する。
また、この時に自分が「D」の名を持っている事をロビンにだけ明かしている。
ワノ国編
第一幕
ゾロ達と共に一足早くワノ国入りを果たし、カイドウ討伐への準備を進めていたが、ルフィがワノ国に到着した事、そして当のルフィがゾロと合流した事を知り 「事件しか起きねェじゃねェか!!!」 と慌てて出陣。しかし時既に遅く、案の定ルフィ達はホールデムを倒した上に自身もバジル・ホーキンスと遭遇してしまい、完全にワノ国への潜入がバレてしまった。
後に酔っぱらって出現したカイドウにおでん城を破壊されて仲間の安否が不明なままルフィとローは孤立する。そのまま単身挑んだルフィの敗北を目の当たりにし、救出しようとするもホーキンスに海楼石の釘を打ち込まれて能力を封じられ失敗。作戦の変更を余儀なくされ一時撤退する。
第二幕
サンジ達と共に行動。百獣海賊団の飛び六胞であるページワンとX・ドレークが現れた際は、フランキーとウソップと共にえびす町に逃げ込み、トの康の援助を受ける。
ベポ・ペンギン・シャチが捕まったことが判明してからは捕まった彼らが情報を漏らしたと考えた仲間のしのぶと口論をし、互いに険悪な態度のまま一人で彼らを救うために独断行動に走る。羅刹町牢屋敷でホーキンスにベポたちを人質に取られて自らの身柄と引き換えに彼らを解放させる。
その後、何者かの援助を受けて拘束が解かれホーキンスと3度目の対戦で彼の命のストックを完全に削って返り討ちにし「………おれを逃がす事が お前の陰謀なら───乗ってやるよ…」との言葉を残して逃亡した。
第三幕
決戦の火祭り当日、ルフィやキッドと同じタイミングで百獣海賊団との戦いに参戦。裏切り者の罠に嵌められ窮地に陥っていた赤鞘九人男を救出し、彼等を含む光月の侍や麦わらの一味・キッド海賊団と共に鬼ヶ島へと潜入する。
ルフィ、ゾロ、キッド、キラーの4人と共にカイドウとビッグ・マムがいる鬼ヶ島の頂上まで到達してからは、カイドウに敗れた赤鞘を自身の能力で避難させた後、遂に2人の四皇に挑みかかる。
善戦する5人だったが、ルフィの敗北とゾロの負傷を機に戦況が悪化。ルフィを残してゾロと共に城内へ避難した。その後、遭遇したサンジにゾロの処置を1から丁寧に説明した上で丸投げし、ビッグ・マムの下へ向かう。
その後、ビッグ・マムと対峙するユースタス・キッドにルフィを信じた上で同盟を持ちかけ、共闘する。
ビッグ・マムに苦戦しつつ、キッドと共に互いの覚醒した能力による連携でビッグ・マムに大ダメージを与え、実力を認めさせた。
再び立ち上がったビッグ・マムに追い込まれるものの、キッドとの絶妙なコンビネーション攻撃で諦める事無く立ち向かう。彼女に袋叩きにされてもなお放った穿刺波動(パンクチャーヴィレ)はビッグ・マムにダメージを与えつつ、鬼ヶ島からワノ国本土まで続く大穴を開通させ、キッドの渾身の一撃に繋げた。
尚も抵抗するビッグ・マムに止めを刺すため、能力の覚醒によって使用した凪(サイレント)でソルソルの実による呼びかけを完璧に封じ、キッドの追撃を決めるサポートを果たした。
ローはキッドと共に長く四皇の座に君臨し続けたビッグ・マムを遂に討ち倒し、四皇の座から引きずり降ろす悲願を達成した(尚、ローの仲間であるベポの兄のゼポは実は5年前、ビッグ・マムにより寿命30年分を抜き取られ殺されており、ローは知らぬ間に、結果的にはベポの兄の仇を討ち取った形となる)。
決戦決着から一週間が経過した日、生き残ったスクラッチメン・アプーを介して自身の懸賞金がルフィ、キッドと共に30億ベリーまで跳ね上がったことを知る。金額に興味が無いローは特に反応を示さなかったが、ハートの海賊団の船員は盛り上がっていた。
花の都での宴では、城に居たロビンの元に合流し、天狗山飛徹改め光月スキヤキの案内で800年前のワノ国跡地に到達し、ロード歴史の本文の写しを入手すると共に鎖国と開国の真相を知った。
ワノ国出航の日、当初の目的通りカイドウを倒した事により麦わらの一味との同盟は解消し、次の進路を一番先に進める北東に定める。また、抜け駆けはつまらないと称してキッド海賊団にロード歴史の本文の写しを渡した。
エッグヘッド編
ルフィたちがエッグヘッドに上陸した頃、ローはワノ国北東にある勝者島に辿り着くも、ワノ国から3船長の内の誰かが来ることを予測し待ち伏せていた黒ひげ海賊団の襲撃を受けることになり、海賊団総出でロード歴史の本文をかけた戦闘を開始する。
覚醒した能力を使って激戦を繰り広げたものの、ヤミヤミの実とグラグラの実の能力を使うティーチを対処しきれず、重傷を負い戦闘不能に陥る。
そのままティーチに殺され能力を奪われるかに思われたが、勝利を得て油断した黒ひげ海賊団の隙をついたベポがチョッパーからもらっていた「劇薬」で月の獅子化。
ティーチたちが怯んでいる間にベポに抱えられ命からがら海へ逃走したが、ポーラータング号を沈められた上にシャチたちとも散り散りになってしまい、ハートの海賊団は事実上の完全“敗北”を喫することになった。
劇場版
STAMPEDE
映画初登場ながら主要人物の1人として活躍する。
本編では海賊万博の警備責任者であるバギーに追われる形で登場。彼に追い詰められた際にはシャンブルズでサニー号へと逃走した。
お宝争奪戦が始まると、自身が遭遇した状況を麦わらの一味へ簡単に語りブエナ・フェスタ以外の黒幕について示唆。麦わらの一味の分隊と共に行動することになる。道中スモーカーと遭遇するとその場をサンジに任せてロビンと共に逃走。
それからロビンと行動しているとクロコダイルと遭遇。そこでフェスタと同じ海賊万博の黒幕で、自分を痛めつけた者の正体がダグラス・バレットだと聞かされる。助力を求められた結果、ローはクロコダイルと手を組むことを選んだ。
一方、戦いに明け暮れていたバレットが自身の能力を覚醒させると全勢力の敵とでも呼ぶべき巨大なバケモノへと変貌。そんな絶望的状況で結成されたバレットへの抵抗をもくろむ呉越同舟集団にローも参加。参謀役として計画の立案とチームのまとめ上げをし、バレットの装甲を剝がすクロコダイルとの合体技により撃破への道を切り開く。そのままチームの一員としてバレット撃破の流れに貢献し、最終的なルフィの勝利も見届けた。
ルフィが海賊王が残したとされる宝を壊すとシャンブルズでその場からの脱出を手伝う。EDではハートの海賊団の面々と合流している姿も見られた。
FILM RED
本人はあまり乗り気ではないが、ベポがウタの熱狂的なファンであるため、付き添う形で彼女のライブに参戦する。
そのためベポ共々今回の騒動に巻き込まれることとなるが、真正面では彼女に太刀打ちできない世界において、能力で何度もルフィ達の危機を助けることとなる。
なお彼が覚醒済みで仮に付き添いに来なかった場合、独力で今回の事態を解決できたのは秘密の話である。(『凪』に現実世界のウタを閉じ込めるだけで完全無力化できる。)
余談
本編のクールっぷりはどこへ行ったのか、作中屈指のイジられキャラ&キャラ崩壊が甚だしいキャラとなっており、麦わら海賊団と同盟中を結んでいるので登場回数は多く、徐々に彼らに毒されてきている。
基本ツッコミ役の立ち位置にいるが、絵が壊滅的な出来だったり、コートの内側に飾っている趣味の記念コインをドヤ顔で見せびらかしたり、コラソンへの敬愛が度を超えてオタクの域にまで突入していたりと所々で麦わらの一味達にもツッコミを入れられる程のボケをかます。常に麦わら一味に一方的にイジられるので、部下達に不憫に思われている。以前から「トラ男」ではなくて名前で呼ばれたいのだが、自分が「~屋」と呼ぶので(人のことをとやかく言えるような呼び方をしていないので)断念した。
潔癖の気があり、幼少期の体の弱さに起因して食べ物の好き嫌いも激しく、梅干しの他にも柑橘類も苦手と判明(スピンオフ設定だが)。
コラソンを今でも敬愛しているが、今作ではその敬愛度が度を超えて数々の問題行動を起こす。精神的ダメージを負ったときは名前を連呼して召喚したり、「コラソンとの相撲の特訓」という存在してもいない回想を思い出したりと、あまりの崇拝ぶりに麦わらの一味やセンゴクにすらもツッコまれている。
モドモドの実の能力回で2歳児にされたときも「くらしゃ(コラさん)」と名前を連呼していた。
学園パロ回でもコラソンに自身のタトゥーと同じ柄のネクタイを贈ったのではと思われる様な描写が存在したり、「ピエロメイク=悪い奴」と勘違いしてコラソンを攻撃したルフィにブチ切れたりと変わらず慕っている。
コラソンがドフラミンゴに襲われた際には本編では叶わなかった「コラソンから与えられたオペオペの実の能力を駆使してコラソンを守る」という胸熱な展開も。
実は画力がとてつもなくヤバい。
ベポの絵をウソップと競い合ったときは精神を疑うようなオゾましい絵を自信満々に描き上げて麦わら一味を驚愕させ、とんでもない恐怖を植え付けた。しかし唯一理解示したのはルフィのみで、笑顔で意気投合。
お互いDの血族から通じるものがあるのだろうか…。
ちなみにハートの海賊団は夜はハート柄のパジャマ着用。
じゃんけんはドンキホーテファミリー時代に逆立ちでやると騙されていたので、間違いであると後から知った。
小路壮平氏によるスピンオフ学パロ漫画。
「新世界中学」の1年生で、6組の番長。「死の保健委員」の異名を持つが、一方で子犬のような謎の生き物に「おにぎり」という名前を付けて家族に迎えるなどの一面もある。この世界でもドフラミンゴと深い因縁があるようだが…?
- 声優
担当声優の神谷氏はアニメ第1話でモブの海賊を演じており、その後も端役で何度か起用されていた。2009年頃に柴田宏明プロデューサーの意向でロー役に起用されたが、その後ローは物語に関わる重要人物になったため、神谷氏は「成り上がりですよ。海賊A(第1話での役名)から王下七武海ですよ!」と喜んでいた。
そして記念すべき1000話目でも海賊A(こちらは飛び六胞・ササキの部下)の声を担当し、話題になった。
神谷氏はローの幼少期もそのまま担当しているが、これはローに思い入れのある本人の希望が汲まれたためである(出典)。
- キャラクターデザイン
イタリアのレーシングライダー「バレンティーノ・ロッシ」がモデルではないかと考察されている。ちなみにロッシは医者の様にマシンをセットアップすることから「ザ・ドクター」の愛称が有名である。
名前の由来は実在した海賊「エドワード・ロー」、苗字は「トラファルガー海戦」と「ワーテルローの戦い」から。
ちなみにトラファルガー海戦を指揮した提督には少年時代に白熊と戦ったという話があり、ハートの海賊団のベポはこの逸話がモデルの可能性がある。
また、奇しくもローはワノ国編第三幕に於いてナポレオンの名を持つ剣を装備した四皇を撃破している。
- 予想外の大活躍
ローを含めた超新星たちは、シャボンディ諸島編を盛り上げるために急遽作り上げられたキャラクターである。その中でもローは、原作者の書き下ろしコラム「連載ってワンダーランド」にて「ここまで前面に出て活躍するキャラクターになるとは思っていなかった」と述べられている。
前述の通り、現実では10年近く麦わらの一味と行動を共にしていたため、ワノ国編の終了時、正式に同盟解消となった際には読者から彼の離別を惜しむ声が上がり、一部からは「終身名誉麦わらの一味」なる二つ名まで付けられていた。
その影響か第2部以降のコラボCMでは度々一味に紛れて登場したり、ゲームなどでもサポート役として登場する機会に恵まれている。
関連イラスト
2年前
(↑本タグが使用された最古の作品)
新世界編
STAMPEDE
RED
関連タグ
ONE PIECE 王下七武海 11人の超新星 最悪の世代 海賊同盟
オペオペの実 医者 手術 剣士 クール ツンデレ 負けず嫌い
因縁の相手
恩人
同盟相手: 麦わらの一味
モンキー・D・ルフィ ロロノア・ゾロ ナミ ウソップ サンジ トニートニー・チョッパー ニコ・ロビン フランキー ブルック ジンベエ
センゴク:ローの恩人であるロシナンテの育ての親。
コビー:ローが首謀者とされる「ロッキーポート事件」(詳細不明)の英雄。
四皇 カイドウ シャーロット・リンリン マーシャル・D・ティーチ