「その麦わら帽子は………精悍な男によく似合う…………!! 会いたかったぞ モンキー・D・ルフィ」
「 ─── この島じゃコーティング屋の“レイさん”で通っている… 下手にその名を呼んでくれるな もはや老兵…平穏に暮らしたいのだよ」
「若い芽を摘むんじゃない… これから始まるのだよ!! 彼らの時代は……!!!」
「あの日ほど笑った夜はない…!! あの日ほど泣いた夜も…酒を飲んだ夜もない……!! 我が船長ながら…見事な人生だった…………!!!」
「頂点まで行ってこい!!!」
概要
元ロジャー海賊団副船長。海賊王ゴール・D・ロジャーの右腕として活躍した大海賊。異名は「海賊王の右腕」「冥王」。
現在は隠居して、シャボンディ諸島でコーティング職人をしている。現在も手配は解除されておらず、シャボンディでは目撃情報も時々確認されているが、海軍としても捕らえる際に多大な戦力が必要になることから、基本的に放置されている。
「Dの意志」「空白の100年」の全容を知る数少ない人物でもある。
主人公のモンキー・D・ルフィに修行を付けた。
プロフィール
本名 | シルバーズ・レイリー |
---|---|
異名 | 冥王、海賊王の右腕 |
年齢 | 76歳→78歳 |
身長 | 188cm |
懸賞金 | 不明 |
所属 | ロジャー海賊団副船長 |
所属船 | オーロ・ジャクソン号 |
覇気 | 覇王色、武装色、見聞色 |
出身地 | 不明 |
誕生日 | 5月13日 (冥→May→5月、王→キング→トランプの13) |
星座 | おうし座 |
血液型 | XF型 |
好物 | 煮豆 |
初登場 | 単行本3巻 第19話『悪魔の実』※ |
WT100 | 33位(44852票) |
CV | 曽我部和恭 (第8話) → 園部啓一 (第394話~) |
※初登場は回想シーンで、本編だと単行本51巻 第500話『歴史の残り火』
人物
冷静に物事を判断することができる性格。
ただ、多少船長の影響もあるのか、長きに渡る航海がそうさせたのか、楽天的なところもあり遊園地や博打など遊び全般が好きなようだ。
身売りして店の金を盗もうと企て、金を手に入れるやギャンブル場に戻ろうとし、あわよくば自分を買った者からも金を奪うつもりだったというエピソードもある。
もっとも、基本的には種族や経歴、外見などに囚われず相手を見る観察眼と物差しで、誰とでもきさくに接する、親しみやすい人物。
ルフィ達が依頼に来る半年前から留守にしていた。
シャッキー曰く、「一度飛び出すと長く帰ってこず、その辺に女作って寝泊まりしてると思う」とのこと。
人間関係
- ハチ(はっちゃん)
タコの魚人であるハチはレイリーの命の恩人。
20年以上前、まだ子供だったハチは海で遭難していたレイリーを助けたという。
それ以来、ハチがタイヨウの海賊団に入るまで二人は仲良くしていた。
この縁で魚人島への航海に八方ふさがりだった麦わらの一味は信用できる職人として紹介され料金も免除した上で施してもらえた。
- ゴルゴン三姉妹
レイリーはボア・ハンコック・ボア・サンダーソニア・ボア・マリーゴールドの恩人。
15年前のフィッシャー・タイガーの奴隷解放を期に天竜人から逃げ出せたものの、路頭に迷っていた傷心の彼女らをシャクヤクやニョン婆と共に保護した。
それゆえ、排他的な彼女らもレイリーには好意的。
戦闘能力
基礎戦闘力
特に仕込みや特殊な凹凸などがない剣を使った一般的な海賊のスタイルと思われるが、体術にも優れた描写がある。
一線を退いた現在でも、剣一本で海軍最高戦力の1人である大将"黄猿"と互角に撃ち合ったり(最終的には黄猿もレイリーを捕らえずに手を引いた)、海中で軽く100m級の海王類を倒したりする技量を持っている。
事実、レイリーの実力の高さを示すが如く、素手で小さな鉄の球を軽く数個片手で投げて複数の砲弾を撃ち落とす荒業を見せている。
すなわち、実力としては老いた現在でも少なくとも大将クラスに迫るレベルであるため、全盛期の戦闘力は想像に及ばない。
瞬発力や持久力や航海技術なども高いようで、船が時化で沈められたために100m超えの海王類が彼方此方に生息する、「凪の帯(カームベルト)」を入る前から泳いで渡ったと息を切らす素振りを見せずに発言しつつ現れる描写があり、実力もまだ未知数。
「VIVLECARD ONEPIECE図鑑」でも、『冥王』の二つ名について、「レイリーに挑む者が得るのは、冥府への片道切符のみ」と評されている。
しかし、寄る年波には勝てないのか、黄猿と互角に渡り合うも息切れはしていた。また、女ヶ島に泳いで来た時には「思う程体が動かん」とぼやいている。
七武海制度の撤廃によって海軍が女ヶ島を包囲しハンコックを拿捕すると読み(さすがに島の形が変わる程とは思ってなかったが)救援に赴き、ハンコックを助け、黒ひげ海賊団や海軍を島から撤退させたが「正直言ってあの状況だから助けられたが 私も歳をとった 今の黒ひげに正面からは勝てやしない」と告げているため、衰えてはいる模様。
原作においての戦闘シーンは僅かで、名前の付いた必殺技も登場していない。
ちなみにアニメ版で描かれた全盛期の頃は、マルコの攻撃を「武装色の覇気」を纏った指一本で止める程の実力を見せた。
剣術
彼は剣を使用して相手に対抗することもある。
新世界篇では軽くシャボンディ諸島の大地に境界線を入れる程の「飛ぶ斬撃」を放っており、実力の高さを物語っている。
覇気
元ロジャー海賊団副船長なだけあってか、3種類全ての覇気の練度は極めて高く、武装色と見聞色だけでなく覇王色まで操る。
大将「黄猿」と互角以上に渡り合える程の非常に練度の高い覇気の使い手でもある。
主人公のルフィに覇気の概念と基礎を教え、修行をつけた。
見聞色の覇気
年老いた現在(2年前の時点)でも黄猿の見聞色を凌駕する程の見聞色を有しており、効果範囲も数十km、或いはそれ以上遠く離れた場所まで及ぶ程まさしく絶大で、探知能力はルスカイナ島全域に至るほど。
そのため、軽くルスカイナ島全域に生息する生物の「存在」「位置」「数」「強さ」を心力から全て感知して即座に理解することができてしまう。
実際に「2年前の時点のルフィの実力で打ち取れない生物が500体以上存在する」と察知した。
さらに、2年後の麦わらの一味が再会する際にもルフィがシャボンディ諸島に上陸していることも察知していた。
また、アニメ版にて自らの覇気をコントロールすることで、完全に気配を消したり、カモフラージュしたりする技能も披露しているが、ルフィのように気配ではなく、感情に特化した見聞色の使い手が相手となった場合は関係なく探知されてしまう(この技能は、見聞色で行える技能なのか定かではない上、メカニズムなどを考慮すると逆に他の色で行える技能である可能性があるが、見聞色の枠内で披露していた技能ということもあり、一応この色に記述する)。
このような熟練した見聞色に超人的な身体能力が加わることで、見聞色と併用した光速にも追いつく速度を生み出す。
なので、ギア4"弾む男"(バウンドマン)状態のルフィの攻撃である“ゴムゴムの猿王群鴉砲”でも、至近距離にとどまったまま、会話をしながら余裕で回避し続けてしまうほど。
その他にも見聞色で感情や気配の動きから周囲の状況を把握することもできるようで、シャボンディ諸島編でオークション会場で起きた周囲の状況を把握している。
実際にレイリーがケイミーの事件当時にオークション会場に居たわけでもないにもかかわらず、自分でその場で起きた前の出来事などを的確に把握した。
ただこの場合は覇気を使わずとも、オークション会場でケイミーが商品となり怪我をしているハチとぶっ飛ばされている天竜人、シャボンディ諸島における魚人と人魚の差別の歴史を考慮すれば察することもできる。
「未来視」については出来るかどうかは不明だが、そういう技法があることやその使い手がいることは知っている。
武装色の覇気
年老いた現在(2年前の時点)でも彼の武装色は伊達ではなく、黄猿と互角以上に渡り合える程の覇気を有しており、黄猿の頬に切り傷を負わせている。
その実力はギア4状態のルフィを軽い覇気を纏った拳一つで遠方へ殴り飛ばし、その一撃で彼が地面や木々を大きく削り倒しながら吹き飛んでいき、大ダメージを負い兼ねない程強力。
武装色の高度な技術で直接触れずに弾き飛ばすことができ、ルスカイナ島にいるゾウを弾き飛ばして見せた。
さらに上の段階である内部破壊を可能とする覇気を使用でき、ケイミーの事件当時に鋼鉄製の外したら爆発する首輪を握り潰して、外すや否や爆発する前に投げ飛ばした。
覇王色の覇気
年老いた現在(2年前の時点)でも、ルフィが倒すことが不可能な強さを誇る巨大なゾウを一瞬で気絶させてしまう程強力。
動物に関しては現在のルフィですら基本的に従わせるのが精一杯のため、如何に彼が凄まじい覇気の使い手であるかが分かるだろう。
SBSによると、魚人島で彼がルフィと同じような状況であった場合、10万人の魚人全員を一瞬で卒倒させることができただろうとのこと。
来歴
過去
若い頃に放火による火事で家を無くし、盗んだ小舟の上で暮らしていた所で麦わら帽子を被った口のデカい青年と出会った。
「おれはロジャー!!! この出会いは運命だ!! レイリー ───おれと一緒に世界をひっくり返さねぇか!!?」
「世界? ………ハハハどこの誰だお前は どっか行け!!」
一度は断るも、説得に根負けした事や自身も他に行き場所が無かった事から、海賊を目指すこととなる。
勿論、この青年こそがゴール・D・ロジャーその人である。
本編初登場はかなり早く何と第3巻であり、バギーの回想で少年バギーと少年シャンクスのケンカを仲裁している。このときは名前も登場していなかったが、SBSによるとロジャーの船である事や、副船長の立場はこの時点で既に設定されており、アニメ化に際して作者は「レイリーのことを絶対に船長と呼ばないように」と釘を刺していたという。
そして月日は流れ、ロジャーらと共に世界初のグランドライン制覇を果たした後に船長命令でロジャー海賊団は解散。
最後に"相棒"から意味深な言葉を受け取った。
「おれは"死なねェ"ぜ……? 相棒」
その言葉を受け取ってかは不明だが、ローグタウンの公開処刑場の広場には行かなかったという。
ロジャー処刑後はシャボンディ諸島に居付き、コーティング職人に転職。12年程前に島を訪れたシャンクスに再会、ロジャーと同じ言葉を語ったという少年、ルフィの事を聞かされいつか会えるのを期待するようになった。
第1部 サバイバルの海 超新星編
シャボンディ諸島〜マリンフォード頂上戦争編
博打に負けて(身分を隠し)人買いに売り飛ばされていた時に麦わらの一味と出会い、天竜人に手を挙げた、かつてのロジャーのそれと同じ麦わら帽子を被っている海賊…モンキー・D・ルフィと出会い、彼らと共にシャッキーのバーに向かう。
麦わらの一味にかつての自分たちの冒険について話し、彼らに助言を送る。
また、魚人島行きを手助けするため船のシャボンコーティングを行い、上記の天竜人暴行事件を受けて一味逮捕のため現れた大将黄猿を足止めしたりと、一味のサポートを行った。
老齢による衰えもあった為かマリンフォード頂上戦争には参加しなかったが、モニターを通して戦況を見ており長年の宿敵エドワード・ニューゲートの最期も見届けた。
「逝ったか… 白ひげ」
それ以上語ることはなかったが目には涙が浮かんでおり、彼なりに「共にかつての時代を駆けたライバル」の死を悼んでいたのだろう。
その数週間後、マリンフォード頂上戦争で兄、ポートガス・D・エースを失い疲弊していたルフィの元に現れ、シャボンディ諸島で一味が苦渋の思いを味わった事からルフィに二年間の修業期間とそのことを仲間に伝える手段を提案する。
その後、傷跡癒えぬマリンフォードでルフィやジンベエと共に暴れ、「集合は3日後ではなく2年後」というルフィから麦わらの一味へのメッセージを伝える手助けをした。
その後はルフィを凪の帯の魔境ルスカイナ島へと誘い、新世界に通用する力を付けさせるべく約2年間の修行をつける。シャボンディ諸島での温厚な様子とは異なり、目標を果たせなければメシ抜きにするといったスパルタ形式でルフィに覇気を身につけさせていった。
最後の半年はシャボンディ諸島に帰還し、単独での修行を行わせた。
第2部 最後の海 新世界編
魚人島編
再び集結した麦わらの一味の面々をシャボンディ諸島で迎え入れる。
かつては仲間との総力戦でやっと倒せたパシフィスタを一撃で葬り去るほどの実力を付けたルフィを見て、レイリーは彼の実力を確信。出航のための露払いを行い、刀の一振りで地面に境界線を引き、威嚇で海兵を足止めした。
「弟子の船出だ よしなに頼むよ…」
「この線は……越えない事を…勧める…」
ルフィ達が無事に出航後、ロジャーと出会った時の事を思い出して涙を浮かべた。
「また一段と あの帽子が良く似合う男になった………!!」
「───もう少し…長生きするのも悪くないな…」
表紙連載
賭場で丁半をしている最中に世界経済新聞を見てドレスローザでのルフィの活躍を知り、嬉しそうな顔を浮かべていた。
ワノ国編終幕後
世界会議で決定された王下七武海制度の撤廃によって海軍が女ヶ島を包囲すると察し、女ヶ島に出向いた。
ハンコックの能力を狙った黒ひげ海賊団からも襲撃に遭い、緊迫した状況に覇気を放ちながら登場。
「遅くなってすまないハンコック」
「おい、『白ひげ』の見習い小僧!! 大人げないが、私はお前のことがキライでね」
黒ひげとコビー(と黒ひげ海賊団のモブキャラ3人)は予想だにしなかった大物の登場に驚愕。
「石化を解いてあげなさい、私が見届ける」とハンコックを説き、「誰も余計なマネをせず……島を出たまえ」と戒め、海軍と黒ひげ海賊団を島から撤退させた。
エッグヘッド編
ベガパンクが全世界に向けて「空白の100年」や「古代兵器」についてのメッセージを語っている最中、レイリーはシャボンディ諸島にて映像電伝虫で流れているこれらの情報を聞かずにシャッキーのバーで酒を飲んで酔い潰れていた。
「うゥ~…もうじじいだ私は…」
「───そして喋りすぎだベガパンク───じじいがベラベラと…若者から奪い取るなバカモノめ……!」
「なァロジャー “楽しみ”をよ…」
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調辺音吉・・・1時間前の同じ東映アニメで同じ声、似た立場の人物 ⇒ 調辺ーズ・レイリー