概要
"島”と呼ばれているが、実際はヤルキマンマングローブと呼ばれる巨大な樹木の集合体であり、偉大なる航路の島特有の磁場が発生しない。
それぞれの樹木の根元に島状のものが出来、樹木から特殊な天然樹脂が分泌され、島を構成する樹木の根元が呼吸するときに樹脂がシャボン玉のように飛んでいく。
シャボン玉は島の気候空域であればかなりの強度があり、住民はこのシャボン玉を乗り物や建物に応用して使っている(気候空域を抜けるとシャボン玉は割れてしまう)。
各々の樹木に番号が着けられており、それが島の区画として使われている。明確に決められているわけではないが、1~29番は無法地帯、30~39番は繁華街、40~49番は観光関係、50~59番は造船所、60~69番は海軍駐屯地、70~79番はホテル街が多い傾向にある。
この島の向こうには赤い土の大陸(レッドライン)があり、正規の方法で偉大なる航路後半部、通称「新世界」に進むには聖地マリージョアを通るしかない。
そのため、海賊などの無法者達は新世界への裏ルートである魚人島を通る海底ルートへの準備をする島として、このシャボンディ諸島を利用している。
結果として、この諸島には偉大なる航路の前半の海で名を上げた悪名高い凶悪な海賊達(その中でも億超えを果たした者は俗に超新星と呼ばれる)が集結する地として有名で、それらに睨みをきかせるため、2年前までは近隣に海軍本部が設置されていた。
また、奴隷制度(人間屋の横行)や魚人族・人魚族への差別など、200年前に悪しき歴史として世界政府が否定したはずの風俗が公然と肯定されており、世界政府や海軍も人身売買を黙認。人間屋を職業安定所と見て見ぬふりをするなどといった歪みを抱えている。
原作での関わり
超新星編
主人公ルフィ率いる麦わらの一味が、近隣で出会った人魚のケイミー、及び以前敵対したはっちゃんをデュバルの元から助けた結果、次の目的地魚人島へ行くための準備を行う絶好の場所と案内されシャボンディ諸島に上陸。
諸島には億超えのルーキー「11人の超新星」が集結していたが、同時に天竜人も新たな奴隷を買うために訪れていた。
そんな中、ルフィたちはコーティング屋の"レイさん"という人物を探すも、その途中でケイミーが攫われ、オークションに出品されてしまう。
天竜人のチャルロス聖によってケイミーを買収され、はっちゃんも傷つけられたルフィは、両者を助けるべくチャルロス聖を殴り飛ばし、オークション会場を力尽くで武力占拠。
その際、偶々探していたレイさんことシルバーズ・レイリーと遭遇し、その場に居合わせたユースタス・キッド及びトラファルガー・ロー共々、一時共闘して海軍の包囲網を突破する。
船のコーティングを請け負ったレイリーから3日待つよう伝えられ一味は身を隠そうとするも、天竜人を傷つけた事で海軍は大将"黄猿"と人間兵器パシフィスタの軍勢を諸島に派遣しており、一味は一瞬で全滅寸前まで追い詰められる。
やむ無く仕事を放り出したレイリーが加勢しても趨勢は変わらず、王下七武海のバーソロミュー・くま本人まで現れ、一味はくまの能力でそれぞれシャボンディ諸島から弾き飛ばされてしまう。
この話はマリンフォード頂上戦争編の序章であり、麦わらの一味が呆気なく完敗し散り散りになる衝撃の展開を迎えるストーリーとして、一味や世界の在り方を大きく変えた事件の先駆けとなった。
2年後
戦争後のメッセージを受け取った各地の麦わら一味は、各自で修行を終えた後、再びシャボンディ諸島に集結。
この時点で近隣にあった海軍本部は、赤い土の大陸を隔てた新世界側に移設済みであり、結果島の治安は以前より悪化してしまった模様。
そこでニセ麦わらの一味の騒動に巻き込まれ海軍の襲撃を受けるも、各々が2年間共に過ごした人物の助けもあり見事切り抜け、魚人島へ出航した。
主要人物
11人の超新星
- カポネ・ベッジ(ファイアタンク海賊団船長)
- ジュエリー・ボニー(ボニー海賊団船長)
- バジル・ホーキンス(ホーキンス海賊団船長)
- スクラッチメン・アプー(オンエア海賊団船長)
- ユースタス・キッド(キッド海賊団船長)
- キラー(キッド海賊団戦闘員)
- ウルージ(破戒僧海賊団船長)
- X・ドレーク(ドレーク海賊団船長)
- トラファルガー・ロー(ハートの海賊団船長)
重要人物
- シルバーズ・レイリー(コーティング職人/元ロジャー海賊団副船長)
- シャクヤク(バー『シャッキー'S ぼったくりBAR』経営者/レイリーの事実上の妻/元海賊)
魚人族
人攫い屋
- デュバル(人攫いチーム『トビウオライダーズ(後に人生バラ色ライダーズ)』ヘッド)
世界政府関係者
- バーソロミュー・くま(王下七武海)
- ボルサリーノ(海軍本部大将"黄猿")
- 戦桃丸(海軍本部科学技術部隊隊長)
- パシフィスタ(海軍本部の人間兵器)
- 世界貴族(聖地マリージョアに住む特権階級"天竜人”/世界政府創設者達の末裔)
2年後の海賊
- デマロ・ブラック(ニセ麦わらの一味船長/三枚舌のデマロ・ブラック)
- カリブー(超新星の1人/カリブー海賊団船長)
- コリブー(超新星の1人/カリブー海賊団船長)
- 深手のアルビオン
- リップ・"サービス"・ドウティ
余談
上記のように絶体絶命のピンチに陥った麦わらの一味がバーソロミュー・くまによって離散した事で、原作及びアニメではルフィ以外の麦わらの一味はおよそ2年もの間ほぼ出番がなくなってしまい、後年に麦わらの一味の声優陣がメディアに出演した時はその件について度々ネタにしている(その後もドレスローザ編やホールケーキアイランド編などで離脱したことで数年近く出番がなくなっている人物もいる)。
ただし、アニメではお馴染みの「粗忽屋」名義で声の出演では他の役として登場している。
また、麦わらの一味の離散以降は次回予告が大場真人のナレーションで統一されるようになった。
関連タグ
ONEPIECE シルバーズ・レイリー 11人の超新星 最悪の世代 カリブー コリブー デマロ・ブラック
本編の流れ