概要
偉大なる航路前半部にある島。通称"水の都"と呼ばれ、町の中心に巨大な噴水が存在する。現在作中に登場している島々の中でもかなり文明レベルの高い島である。
島内はほぼ全域が市街地となっており、島中に水路が張り巡らされている。
麦わらの一味の船大工フランキーはこの町で造船技術を身につけた。
作中では珍しく王制ではなく共和制を取っており、最高権力者は市長で同島唯一の造船会社ガレーラカンパニー社長のアイスバーグ。
モチーフとなっているのは勿論イタリアのヴェネツィアであり、アニメではニコ・ロビンの美貌に魅了されてナンパする男性たちを見てチョッパーが「サンジがいっぱいだ」と呟いている。
記録指針の記録が溜まるまでの期間は1週間程で、次の島は海底10000mに位置する魚人島を指す。
基本情報
産業
造船業が非常に盛んであり、世界政府の船から海賊船(ただし素直に商談に応じる者のみ)までどんな船でも造っている。かつては7つの造船会社がしのぎを削っていたが、現在の市長で造船技師のアイスバーグにより、それらの会社は1つの巨大造船会社「ガレーラカンパニー」に統合された。現在このガレーラカンパニーは島全体の憧れの存在として認知されており、造船業は勿論、時には島に現れた無法者を排除する役割も担っている。かつてはアイスバーグの弟弟子であるフランキーがチンピラを集めて解体屋「フランキー一家」として裏社会を牛耳っていたが、フランキーが麦わらの一味に入った後は彼らもガレーラの下請けに統合されている。
交通
島内の交通手段については島中に張り巡らされた水路が使われている。人々はヤガラ(ヤガラブル)と呼ばれる馬面の海洋生物(魚)の背中にゴンドラを取り付け、それに乗って水路を移動する。
島外の交通手段については、勿論一般的な帆船によるものも非常に多いが、近接するサン・ファルド、セント・ポプラ、プッチの3島と世界政府所有の"司法の島”エニエス・ロビーには、海列車と呼ばれる海上の線路を走る蒸気機関を使った蒸気機関車型の船が運行されている。
島の問題
年々地盤沈下により島が沈んでおり、島民達はこれに対抗して沈んではその上にまた町を作るという作業を繰り返していた。その証拠に、島の海中部分には沈んだ町並みが残っている。一時は偉大なる航路特有の難解な航路と大量に出没する海賊のせいで上手くいかない貿易と沈み行く島の将来を悲観し町全体が衰退した時期もあったが、現在は市長アイスバーグの師・トムによる海列車建設により貿易が活性化され、島は活気を取り戻している。また、市長のアイスバーグもこの問題を放置している訳では無く、造船技師出身の自身の設計で、この島全体を船のように浮かせる事を計画している。
また、毎年毎年アクア・ラグナと呼ばれる高潮の被害に悩まされている。特に2年前の麦わらの一味がやって来た年のアクア・ラグナは過去に類を見ない巨大なものとなり、市街地の大半を破壊した。
原作での関わり
主人公ルフィ率いる麦わらの一味は母船ゴーイングメリー号の修理のために船大工を探す中、海を走る海列車に遭遇する。近くにあった海列車の駅の駅長ココロから腕のいい船大工が多く居るウォーターセブンの存在を聞いたルフィたちはそのままウォーターセブンに上陸する。
しかし、ガレーラカンパニーの職長たちから「メリー号は修繕不可」という想定外の結果を突きつけられてしまい、更にウソップが船の修理費として用意していた3億ベリーのうち、2億ベリーを解体屋の「フランキー一家」に奪われてしまう。ウソップは責任を感じて単身フランキー一家に挑むも返り討ちにあってしまい、怒りを募らせた一味はフランキー一家を壊滅させる。
その日の夜には何とか船を乗り換える決心をしたルフィだったが、この決定にウソップが反発。両者の意思は曲がらず、決闘にまで発展。その結果、ウソップは麦わらの一味を脱退してしまった。
更に翌日にはウォーターセブンの市長アイスバーグが何者かに襲撃される事件が発生し、同時にニコ・ロビンが突如麦わらの一味からの脱退を宣言する。アイスバーグの「犯人の一人はニコ・ロビン」という証言から一味はウォーターセブンの島民全員から追われる立場になってしまい、フランキー一家の棟梁フランキーからも復讐のために狙われることになる。島の異常気象「アクア・ラグナ」も迫る中、一味はロビンの真意を確かめるためにガレーラカンパニー本社に向かう。
そしてアイスバーグを狙った犯人の正体とその目的、不可解な行動をとるロビンの真意を知った一味は、海列車で「アクア・ラグナ」を超えてロビンを追跡し、アイスバーグを狙ったことに対する落とし前をつけたいガレーラカンパニーと別件で敵に連れ去られてしまった棟梁フランキーを救いたいフランキー一家、そして事情を把握したが堂々と参戦はできないと考えて正体を隠したウソップと共に敵の本拠地エニエス・ロビーに乗り込む。
麦わらの一味のメンバー2人が離脱するという衝撃的な展開がこの話の特徴である。アラバスタ王国で存在が明らかになった古代兵器プルトンも再び名前が登場している。またこの話は次のエニエス・ロビー編まで続いており、ウォーターセブン編とエニエス・ロビー編を合わせれば作中で2番目に長いストーリー(1番はワノ国編)である。
ロビンを奪還し、エニエス・ロビーから帰還した後は和解したフランキーがアイスバーグ及びガレーラカンパニーの職長たちとともに麦わらの一味の新たなる母船サウザンドサニー号を造船。フランキー自身も船大工として一味に加わり、離脱していたウソップも一味に復帰した。
主要人物
ガレーラカンパニー
- アイスバーグ(市長/ガレーラカンパニー社長/海列車管理者)
- カリファ(ガレーラカンパニーの社長秘書をしていたが実は…。)
- パウリー(ガレーラカンパニー職長/現在は副社長)
- カク(ガレーラカンパニーの職長の一人だが、その正体は…)
- ピープリー・ルル(ガレーラカンパニー職長)
- ロブ・ルッチ(ガレーラカンパニーの職長の一人だがその正体は…)
- タイルストン(ガレーラカンパニー職長)
フランキー一家
その他の人物
アニメオリジナルの登場人物
- マイケルとホイケルの母…子沢山な肝っ玉母ちゃん。ゾロに育児を依頼する。
関連タグ
ONEPIECE アイスバーグ ガレーラカンパニー パウリー フランキー
本編の流れ
ロングリングロングランド編→ウォーターセブン&エニエス・ロビー編→スリラーバーク編