「私の夢には ───敵が多すぎる」
「ひどい事するわ…」
「生ぎたいっ!!!! …!!! 私も一緒に海へ連れてって!!!」
「私達の船長には…命を賭ける 価値がある!!! ルフィはいつも勝利の”切り札”」
「ルフィ…あなたのお父さんの元で世界の流れに身を投じれば…少しは強くなれるかしら 誰かの為に強くなりたいなんて 考えた事もなかった……!!」
「あなたが壊し回った遺跡(あれ)は“無価の大宝”… 歴史は常にくり返すけど 人は過去には戻れない…」
概要
主人公であるモンキー・D・ルフィの6人目の仲間。
かつて西の海に存在した"考古学の聖地"オハラ出身であり、唯一の生き残りでもある。
彼女自身も考古学者であり、“偉大なる航路”各地に存在する石碑「歴史の本文」を解読し、歴史上の「空白の100年」の謎を解き明かすために旅をしている。
初登場はアラバスタ編。サー・クロコダイルの秘密犯罪会社「バロックワークス」の副社長"ミス・オールサンデー"として登場し、王女ネフェルタリ・ビビと邂逅した麦わらの一味とは敵として対峙した。しかし、第22巻終盤にてクロコダイルとのある契約の決裂により切り捨てられ、そのまま果てようとしていたところをルフィに(勝手に)救われる。
不本意に生き長らえさせたルフィにその「責任」をとらせるという名目で一味に加入させ、共に旅をすることになる。
なおロビンが加入する前にビビとカルーが一味に加わっていたが、アラバスタ編終了時に離脱。ロビンは彼らとほぼ入れ替わりのタイミングで麦わらの一味に加入した。
その後、ウォーターセブンで世界政府の秘密諜報機関「CP9」に発見されてしまい、麦わらの一味を守るために自身の身柄を引き渡すが、ルフィ達はロビンの素性を知った上で彼女を救うため司法の島"エニエス・ロビー"にまで乗り込み世界政府に真っ向から対立する姿勢をみせる。ロビンも、ルフィの言葉に揺さぶられ、初めて「生きたい」という本心を露わにし、改めて一味に真の意味で仲間入りを果たした。
プロフィール
本名 | ニコ・ロビン |
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異名 | 悪魔の子 |
コードネーム | ミス・オールサンデー |
年齢 | 28歳→30歳 |
身長 | 188cm |
スリーサイズ | B99 (Iカップ)・W59・H89 (超新星編) → B100 (Jカップ)・W60・H90 (新世界編) |
懸賞金 | 7900万ベリー→8000万ベリー(エニエス・ロビー脱出後)→1億3000万ベリー(ドフラミンゴ討伐後)→9億3000万ベリー(ワノ国出国後) |
所属 | オハラ考古学者→秘密犯罪会社バロックワークス副社長→麦わらの一味考古学者、麦わら大船団大幹部 |
所属船 | バロックギュスターブ号→ゴーイング・メリー号→サウザンド・サニー号 |
悪魔の実 | ハナハナの実 (超人系) |
出身地 | 西の海 オハラ |
誕生日 | 2月6日 (ニコ・ロビン) |
星座 | みずがめ座 |
血液型 | S型 |
弱点 | 海(カナヅチ) |
好きな食べ物 | サンドイッチ、甘すぎないケーキ、コーヒーに合う物 |
嫌いな食べ物 | ガム (のみこめないから) |
得意料理 | 煮物、パエリア |
気に入ったワノ国の料理 | そば |
入浴頻度 | 毎日 |
就寝・起床時間 | 午後11時-午前6時 |
家族 | ニコ・オルビア (母) |
好きな島と季節 | 春島の秋 |
ニオイ(チョッパー談) | 花のニオイ |
家族に例えると | 母 |
イメージ動物 | ツル |
イメージナンバー | 07、87 (ハナハナ) |
イメージカラー | 紫 |
イメージ国 | ロシア |
イメージ都道府県 | 大阪府 |
イメージ職業 | 客室乗務員 |
イメージ花 | カサブランカ |
ドリンクの氷 | 食べる派 |
目玉焼き | 片面、蒸し焼き、塩胡椒 |
脳内 | 学、古、秘、歴、学 |
イメージマーク | 周りに手が咲いている、紫の帽子を被ったドクロ |
夢 | 歴史上の「空白の100年」を解き明かすこと |
初登場 | 単行本13巻 第114話『進路』 |
WT100 | 6位(599,835票) |
CV | 山口由里子、小林優子(産休時の代役)、永井杏 → 山根綺(幼少期) |
容姿
艶のある黒髪に青い瞳、くっきりと筋の通った高い鼻が特徴のクールビューティー。身長188cmという女性としてはかなりの長身であり、整ったプロポーションもあり海外のグラビアモデルを彷彿とさせる美女。
作中では肌を露出させた衣装の恩恵で、豊満な胸元や長く魅惑的な美脚を拝むことができ、サンジのようなスケベは当然のこと、海軍の一般兵ですらも「すげェ美人だ」と呟いている程整った容姿をしている模様。
また、仕草にも色気が強調されており、ナミと同様に座る時には頻繁に足を組む艶かしい姿が多く見られ、上記のイラスト通り非常にセクシーな足組みによって彼女の扇情的かつミステリアスな雰囲気が仕草に反映されている。
偉大なる航路編
幼少期~第1部までは髪型をミディアムヘアーからセミロングのボブカットにしていた。
テンガロンハットやジャケット、パンツ(ときにはロングコート)といった黒レザー製の衣類を着用することが多い。衣装のカラーも黒や白、青や紫といったモノクロや寒色系が多く、暖色系のナミとは対照的にクールな印象を受ける。
全体的な服装に関しては、ナミのように明るさや活発さが前面に出る事の多いテイストと打って変わり、ロビンの場合は大人っぽさと上品さが醸し出されているようなファッションをしている事の方が多い。
新世界編
第2部からは髪型がウェーブのかかったロングヘアーをオールバックにしており、衣類も以前よりバリエーション豊かで比較的肌の露出が強調されたものを着用するようになり、2年の時が過ぎているはずだが、場面によっては2年前より若々しく映ることも。
ファンの間でも初期と比べてかなり可愛くなったとよく言われており、実際に話が進むにつれて日に日に可愛さが増しているようにも思える。
また、サングラスやメガネ(おそらく伊達)を着用することが多くなった。
各章においては島の環境などに合わせて、他のクルー同様適宜着替えている。
エルバフ編では、恩人との再会に備えて上陸直前にブルックに頼んで髪を切ってもらい、オハラに住んでいた頃の髪型に戻している。
人物
多くの災難や修羅場を経験したのもあってか、常に冷静沈着かつ博識な大人の女性であり、おそらく一味では最も常識的な思考の持ち主。
知識
知識の幅は非常に広く、一味では解説役に回ることも多い。特に専門である考古学について右に出る者はいない。幼少期より、その非凡な知性と探究心を持ち合わせており、当時オハラの考古学者たちからもその才能が認められ、8歳にして「博士号」を授与されていた。また、この頃すでに「歴史の本文」も解読できるようになっており、恐らく現在の世界で本文を解読できる数少ない人物の一人(というより、解読の可能性を秘めた人物がその能力に目覚めない限りは現状世界唯一の人物)である。そのため、世界政府を始めとする隠された歴史を解明・あるいはその阻止をするのに必死な人物や組織に狙われている事も珍しくない。
麦わらの一味加入後も、変わらず世界政府や四皇から狙われる立場にある。
仲間に対して
「構わないわ……私には 守ってくれる強い仲間がいるから」
加入当初は「船長さん(アニオリのみ)」「剣士さん」「航海士さん」「長鼻くん」「コックさん」「船医さん」…といった形で仲間たちをそれぞれの役職(?)で呼び、何処と無く一定の距離を保っていたが、エニエス・ロビーでの救出されてからは仲間へ真に信頼を置くようになり、以降は、後に加入したフランキーやブルックも含め、名前で呼称するようになった。
平静を崩すことはほぼ無く、仲間のふざけた発言や突拍子もない行動にも大人な対応で返す事が多い。ただし、自身の嫌なことに対しては敵味方問わず厳しい態度をとることが多く、空島スカイピアでは無作為に遺跡を破壊する神兵長ヤマに対して容赦のない制裁を加え、スリラーバークではフランキー考案の“ビッグ皇帝(エンペラー)”の合体を拒絶し「人として恥ずかしいわ」と冷ややかな言葉(アニメ版では二回も言っている)を突きつけ、考案者のフランキーやウソップ、チョッパーはおろか、性格がルフィそのものな敵ですら愕然とさせていた。
仲間内ではあまり積極的に前には出ず、裏方や戦闘のサポートなどの方が得意。作戦会議でも自分の意見はあまり出さず、決定された作戦の細かな部分をどう進めて最終目的に到達するかを考える。ただし過去の裏切りの経験からか、ルフィがトラファルガー・ローから同盟を誘われた際には安易に相手を信じるべきではないと意見したこともある。
現在の自分が海賊として有名になっていく事についてはあまり関心が無い。自分の懸賞金が増額された事を知っても特に喜びも焦りもせず、ただ事実を受け止めるだけでリアクションはかなり淡白。
一方で情報が武器となる事をよく知っているため、他の海賊団や海兵など、敵対する可能性がある存在の情報は積極的に集めており、必要と判断すれば一味の仲間たちにもその都度報告や忠告を入れている。
一味の中では食が細い方で、食事をコーヒーや紅茶などの飲み物のみで済ませる事もある。
しかし、あくまで食欲が控えめというだけで、一味恒例の宴などでは自分の食べたい範囲でしっかり食べている。また、人から貰った食べ物(手作りでも土産物などでも)は礼儀として必ず一口は食べる事にしており、量的に多い場合は自分より食べるメンバー(主にルフィやチョッパーなど)にあげている。
嫌いな食べ物は飲み込む事ができないという理由でガムであり、味に関する好き嫌いはほとんど無いらしい。
言動
後述する過酷な半生故か、時々ネガティブを通り越したブラックな発言を口走る。何らかの理由で仲間の姿が見えなくなると、決まって物騒な台詞を呟いては不安を煽り(一応本人は心配している)仲間たち(主にナミやウソップ)にツッコまれている。
趣向
可愛いもの好きという意外な一面もあり、チョッパーのことは結構なお気に入り。
作中ではチョッパーと会話する描写が多く、彼のふとした疑問にも丁寧に答える優しい姿が随所で見られ、彼と話す際は腰を落として目線を合わせる気配りも見せている。服のポケットに飴玉を忍ばせており、時々チョッパーにあげたりしているらしい。
こうした彼への愛着が強いため、パンクハザードにてオペオペの実の能力でチョッパーの肉体に精神が移植されたフランキーに対して「もうチョッパーの体には入らないで欲しい 二度と」といったかなり辛辣な発言をしており、彼女がいかに歯がゆい思いをしたかが想像に難くない(これ以前にもフランキーが喋るたびに「チョッパーの体で喋らないで 二度と」と繰り返し釘を刺しており、よほど腹に据えかねていたと思われる)。
ただ彼女の場合、ファンシーな妄想をしてもそれを表現しようとすると不気味なものになってしまうらしい。SBSによれば絵もあまり得意ではない様子(フランキーからはそれなりに評価されたが、本心だったのか世辞だったのかは不明)。
そもそも、過酷極まりない半生を経験したとは言え、彼女自身が一般人と少しズレた独特の感性を持っているフシがあり、サウザンドサニー号の名前を考える際に「暗黒丸」という(他の案の中でも際立って不穏な)名前を付けようとしたり、カン十郎が実体化させた竜の絵についても内心で「かわいい…」と思っていた。
また、作中ではクールな表情のまま変なイメージを展開させる場面がしばしば見受けられ、対峙したバーソロミュー・くまの手に肉球があると知ると(割と緊迫する場面にもかかわらず)頭の中でやたら可愛らしいネコを妄想したり、ルフィがドレスローザを「ドレスローバ」と聞き間違えて話す姿を見てフリフリのドレスを纏った老婆を想像していた。
公式スピンオフギャグ『ワンピースパーティー』に至っては、可愛い物好きをこじらせたあまり、ルフィをはじめ、モドモドの実の能力で若返った者達に興奮し過ぎた結果、魚人島の人魚達に感動したあまりに号泣していた誰かのようになってしまっていた。
ナミと同様、男のロマンについてはあまり理解が無く、新世界編で再会したフランキーのバージョンアップにも特に反応せず、魚人島でのフランキー将軍の活躍にも、感涙しながら大興奮する3人を静観していた。しかし「男」がどういう生き物なのかという事は大雑把ながらも理解しており、「生き恥をさらすくらいなら死ぬ方がいい」というゾロやサンジの意見には口を挟まなかった。
その他、アニメオリジナルの展開では、麦わら一味に入団して間もない時期に放送されたTVスペシャルにて、演劇に対して強い興味を見せており、とある経緯で舞台を演じることになった際にはあまりにもオーバーな演技で仲間たちを困惑させるというコミカルな姿を見せたこともあった。
歴史的な面から興味を持ちそのまま没頭したようである…のだが、現在この設定は使用されていない。
戦闘能力
悪魔の実
「咲く場所を厭わない私の体は… あなたを決して逃がさない」
名称 | ハナハナの実 |
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分類 | 超人系 |
属性 | 花 ※ |
能力 |
|
欠点 |
|
※属性は「花」だが、厳密には「花のように咲かす能力」なので、実際に「花を咲かせる能力」ではない。
体の各部を指定した場所に「咲かせる」事ができる超人系の能力者。
能力を行使する場合は主に両腕を胸の前で交差させるようなポーズを取る。咲かせる場所、咲かせる部位、本数や距離などは一定の範囲内であればロビンの意思によって自由に指定でき、例えば自分の肘から第二、第三の腕を咲かせたり、相手の体や地面、壁などに自分の手を何本も咲かせたりといった事もお手の物。
咲かせた腕からさらに腕を咲かせ、連結させたりする事もできる。範囲内であれば壁の裏側など、自分の目の届かない場所にでも咲かせる事ができる。能力を解除するとその部位は花びらとなって散り、跡形も無く消滅する。
さらにこれらの能力の合わせ技として、自分の体そのものを離れた場所に咲かせ、分身として運用することもできる。感覚がリアルタイムで本体とリンクしているため、ロビン本体と離れた場所での情報の見聞きは無論、離れた場所にいる仲間の直接的手助けや直接会話による情報のやり取り・連絡(距離では流石に敵わないがそれ以外では電伝虫以上に正確といえる)にも応用が可能。
咲かせた部位は基本的にロビンの身体能力と同じだけの力を持つ。
例えば腕を複数本咲かせれば、その腕一本一本にロビンの素の腕力が備わっている。男性に比べれば腕力はいくらか劣るとは言え、それが何十本も束になってかかれば人一人の動きを物理的に完封するなど造作も無い。また、相手の体に直接咲かせたり、地面や壁からも自在に腕を伸ばせるため、単純なパワーやスピードだけではロビンに太刀打ちすることは難しい。
他にも目を咲かせて離れた場所や物陰の様子を確認したり、相手の肩などに耳を咲かせて会話を盗聴したり、重い荷物の下に手足を咲かせてそのまま運んだりなど、様々な方面で応用が利く。
また、咲かせた部位を束ねる事でより巨大な一つの部位として操る事も可能。ゲッコー・モリアやパシフィスタなどの巨漢にはこれで対応した。
咲かせた部位の全てに本人と同じ能力と感覚が備わっているのが長所であると同時に短所でもある。
例えば、超重量の物体を持ち上げようとすれば、実際に持ち上げている腕は勿論、本体であるロビンにもその負担はかかる(本数を増やして負担を分散させる事は可能)。また、痛覚などもそれぞれに存在しており、咲かせた部位がダメージを受けると、本体であるロビンも同じ個所に同じダメージを受けてしまう。これが特に大きな弱点となっている。また、触れるだけで能力を発動出来る悪魔の実の能力者相手(本編ではシュガー、劇場版ではアインなど)とは相性も悪く、咲かせた部位を触れられて窮地に陥ることもある。
やはり悪魔の実の能力であるため、水中での使用は基本的に苦手なのは勿論、海と同じ性質を持つ海楼石に触れていたら当然無力となる。ほんの一瞬であれば行使する事もできなくはないが、その場合は本体が水に触れていなくてもロビン自身に影響が及ぶ。また、この能力は使い手の実力によって、能力もより強力なものに昇華されている。
余りある知性と状況判断力、そして能力の開花させる素質を持つロビンだからこそ出来る芸当・所業であるのは想像に難くない。
ちなみにこのハナハナの実の能力は戦闘以外でも使用されることがある。能力で出した手を使い、遠くにいる仲間を移動させたり、落ちそうになった仲間を助けることもある。そのほかにも、仲間をこちょこちょするなど、ちょっとしたイタズラにも利用する。
基礎戦闘力
「ひどい事するわ…」
ロビンはこのハナハナの能力を利用して、相手の動きを封じて関節技を極めて仕留める戦法を得意とする。
その特性上盾や鎧などの装備による防御力が意味を成さず、しかも距離も人数も関係なく戦えるため、適当な雑兵では何十人束になってもロビンには敵わないどころか瞬殺である。
また、相手の身体に特にこれといった制限もなく手を生やすことが出来るため、驚異的なスピードを誇っていても正面からではロビンには通用せず、瞬間移動のような壮絶なスピードを誇るハクバを意図も容易く拘束してしまっている。
ただし、ハナハナの能力にロビン本人の身体機能を直接的に強化する効果は無く、遠隔攻撃が可能とは言え実質的にロビンの攻撃はほとんどが「体術」である。そういった弱点を考えてなのか、ロビンが強敵と一対一で戦う事は非常に稀であり、能力を活用して雑魚を掃討したり、仲間のサポートに回ったりする場合が多い。実際、新世界に突入するまで正真正銘で1対1の戦闘をしていたのはアラバスタでやり合ったペルや状況の変化もあったとは言えスカイピアでやり合ったヤマくらいである。
2年後は以前よりさらに大きな手足を生み出したり、短い距離ならば自分自身(分身)を作れるようになるなど、より強力なものになっており、百獣海賊団の強力な幹部集団である飛び六胞の一人であるブラックマリアと渡り合った末、倒せる程に実力を持っている(ただしブラックマリア側もロビンを生捕りにする命令が出ていたため毒をほぼ使えないといったハンデも抱えてはいた)。
さらに以下の技術を体得しているようで、いざというときにそれを能力に利用している。
魚人空手
概要 |
|
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備考 | コアラから教わり、修得した |
2年の間にコアラから「魚人空手」を教わり、修得しているようで、それを能力に応用させている。作中ではブラックマリアに対して使用し、逆転勝利するきっかけを掴んでみせた。
竜爪拳
概要 | 核を見抜くことができる |
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備考 | サボから教わり、修得した |
サボから核を見抜く技術も修得しているようである。
技
主に基本となるのは体の一部を指定した位置に咲かせる”○○咲き(○○フルール)”という技。「○○」にはスペイン語で咲かせる手足の数や部位の呼称が入る(例として腕を六本咲かせる技は”六輪咲き(セイスフルール)”、目を咲かせる技は”目抜咲き(オッホスフルール)”など)。ちなみに百本単位で咲かせる場合は”百花繚乱(シエンフルール)”、千本単位の場合は”千紫万紅(ミルフルール)”と若干漢字表記が異なる。さらに複数の腕などを束ねて巨大な手足を構成する技は”○本樹(○マーノ)”となる。こちらも腕を幾つ作り出すかで○の中が決まる。
手足を咲かせた場合はその後に関節技などに繋ぐ。この関節技の名称はほとんど英語だが、一部は日本語がそのまま登用されている。
- クラッチ
“○○咲き”との組み合わせで最も多く使用される技。相手の体や足下に生やした手で体を拘束し、背骨を極める。どれほど屈強な相手でも、これだけで数が多くても制圧可能である。
二輪咲き(ドスフルール)
- グラップ
咲かせた腕で物を掴み、力強く握りしめる。
聞くだけなら大したことはなさそうだが、握るものや部位によっては作中屈指の凶悪な必殺技となる。実際に、本編ではフランキーが犠牲となった。事実、一部のゲーム作品などではこの技がロビン最強の必殺技になっている。
- 二本樹「クラッチ」(ドス・マーノ「クラッチ」)
相手の体に2本の手を咲かせ、首の関節を極める。
三輪咲き(トレスフルール)
ペル戦で初めて使用した。
- 三本樹「浅葱水仙」(トレス・マーノ「フリージア」)
巨大化した3本の手を花のように咲かせ相手の下から張り手を決める技。
五輪咲き(シンコフルール)
空島編で使用した。
- 五本樹「スパンク」(シンコ・マーノ「スパンク」)
5本の腕で相手を突き飛ばす。ドレスローザ編で初めて使用した。
六輪咲き(セイスフルール)
- クラッチ
相手の体に6本の手を咲かせ、咲かせた腕で相手を拘束し、そのまま相手の上半身を強引に反り返らせて背骨を極める。
一撃で相手の背骨に甚大なダメージを与えられるため、この技をまともに受けた相手は大概そのまま戦闘不能となる。
- ツイスト
相手の体に6本の手を咲かせ、相手をコブラツイストのように極める。
- スラップ
相手の体に6本の手を咲かせ、連続でビンタをかます。
技の特性上、殺傷力は低いがかなり痛い。パンチよりビンタの方がよく腫れるのが理由。
八輪咲き(オーチョフルール)
- クラッチ
相手に8本の手を咲かせ、首・腕・足を掴み、体を反り返らせて背骨を極める。
- フリップ
相手に8本の手を咲かせ、咲かせた腕で相手の身動きを封じ、そのままバックドロップの要領で後頭部から地面に落下させる。
普通に関節技を決めるより威力は弱い。
九輪咲き(ヌエベフルール)
- ツイスト
相手の体に9本の手を咲かせ、相手の体を無理矢理ねじ曲げる。
十輪咲き(ディエスフルール)
ドレスローザ編でグラディウスに使用。
十一輪咲き(オンセフルール)
- スラム
相手の体に11本の手を咲かせ、相手の足に咲かせた腕で上半身を捕まえ、くの字に折り曲げた体制のまま投げ倒す。
十ニ輪咲き(ドーセフルール)
スリラーバーク編でシンドリーを拘束するのに使用した。
十六輪咲き(ディエシセイスフルール)
アラバスタ編で使用した。
二十輪咲き(ベインテフルール)
- 金盞花(カンデュラ)
両腕から旋回させながら腕を咲かせ、相手の攻撃を受け止める。
非常に重い一撃や数にものを言わせた攻撃には相性が悪い。
三十輪咲き(トレインタフルール)
- ストラングル
相手の肩甲骨の辺りに腕を咲かせ、その腕でラリアットのように首を刈る。
- ハング
連結させるように咲かせた腕で相手を捉え、空中ブランコのように振り回し、その勢いのまま壁や地面に叩き付ける。
- クラッチ
相手の体に30本の手を咲かせ、首・腕・足を掴み、体を反り返らせて背骨を極める。
四十輪咲き(クワレンタフルール)
- 四本樹「ホールド」(クロトワ・マーノ「ホールド」)
巨大化させた4本の腕で相手の体を拘束する。
自分よりはるかに大柄な相手にも有効であり、そのまま”クラッチ”を極めることも可能。
- 四本樹「スパンク」
対象から四方に腕を咲かせ、周囲の敵を突き飛ばす。
八十輪咲き(オチエンタフルール)
- 四本樹「ホールド」
相手の体に80本の腕を咲かせ、それらを束ねて4本の巨大な腕にし、相手の腕・首を押さえつける。
- 四本樹「クラッチ」
相手の体に80本の腕を咲かせ、それらを束ねて4本の巨大な腕にし、相手の首の関節を極める。
- 四本樹「ショック」
同時に咲かせた80本の腕に、それらを束ね4本の巨大な腕にし、相手の脳天を殴りつける。
パシフィスタ戦ではレーザーの発射に合わせて使用し、強引に口を閉じさせてそのまま自爆させた。
百花繚乱(シエンフルール)
- 大飛燕草(デルフィニウム)
大量の腕を二列に並べるように咲かせ、レールの上を走らせるように捕らえた相手を転がして移動させる。
直接的な攻撃技ではないが、そのまま相手を崖下に突き落としたり、自力で動けなくなった仲間を救出したりと状況によって応用が利く。
- クラッチ
同時に複数の相手にクラッチを仕掛ける。
エニエス・ロビーにて、アニメ版では技名付きで使用。
- フリップ
複数の相手の足首を持ち、同時に転ばせる。
- ウイング
自分の背中に大量の腕を咲かせて擬似的な翼を作り出す。
飛行時間はおよそ5秒と短いが、落下を遅らせて安全に着地したりはできる(力量次第では、飛行時間をさらに長くできる可能性もある)。
- 大樹(ビッグツリー)
100本の腕を咲かせ、大樹を彷彿とさせる形を作り、その全体を利用して相手を捕まえたり薙ぎ払ったりする。
敢えて取り纏めて”樹”にせず、あくまで「無数の腕」のまま操る技。
- 蜘蛛の華(スパイダーネット)
100本の腕を連結させるように咲かせ、網のようにして広げる。
突進してくる相手や吹っ飛ばされた仲間を受け止めるために使用される。
- 竜胆(リンドウ)
100本の腕を咲かせ、相手の体を捻り挙げる。
- ディフェンス
アニメオリジナルで使用。100本の腕を咲かせ、飛んでくるものを止める。
目抜き咲き(オッホスフルール)
目を咲かせて、自分の視界から見えない場所の様子を見ることができる。
この場合、自身は目を閉じている。
脚場咲き(ピエルナフルール)
足を咲かせて、足場を作り出す。
回転蔓(スラロームバイン)
自分の腕から咲かせた腕を紐のようにして、相手の体に巻き付ける。そのまま引けば独楽のように回転させる事が可能。
オレッハフルール
アニメオリジナルで使用。咲かせた手などに耳を咲かせて遠くの声などを聞き取る。
千紫万紅(ミル・フルール)
- 巨大樹(ヒガンテスコ・マーノ)
1000本の腕を咲かせ、2本の巨大な腕を作り出す。
- 巨大樹「ストンプ」
地面から巨大な両脚を咲かせ、地上にいる敵を踏み潰したり、大勢の敵を薙ぎ払う。
- 巨大樹「スパンク」
巨大な1本の腕を咲かせ、敵を突き飛ばす。
- 花畑(カンポ・デ フローレス)
地面に1000本の腕を咲かせ、対象を捕まえる。
- 胡蝶蘭
無数に咲かせた手遊びの蝶々で相手の攻撃を受け流す。
- 花傘
咲かせた1000本の腕で大量の向日葵を刈り取り、それを集めて傘代わりにし上空からの攻撃を防ぐ。
作中ではドンキホーテ・ドフラミンゴ率いる組織の最高幹部の1人ディアマンテが発生させた技を数分の間だが、見事に防いで見せた。
- 針子(はりこ)
アニメオリジナルで使用。大量の手を咲かせて裁縫を行う。
- 「魚人空手」花葱(ギガンチウム)
大量の手を咲かせて、天井に向かって掌底を放つ。革命軍のコアラから教わった「魚人空手」を能力に応用した技。
その一撃は天井を破壊する程の威力を発揮する。
多輪咲き(グランフルール)
1本の巨大な腕を作り、空中に投げ出されたメリー号を海に着水させた。
体咲き(クエルポフルール)
自分の分身を作り出す。回避や諜報活動に使用。
- W(ドーブレ)・クラッチ
相手の体に上半身・腕を咲かせ、相手の首・背骨を極める。
巨人咲き(ヒガンテフルール)
自身の巨大な分身を作る。ブラックマリアに対して使用。
ただし、この技を使用すると体力を消耗するようである。その上、発生させているのは自身を巨大化させた分身なだけに受ける効果範囲も広いため、格好の標的になりやすいのが同時に大きな欠点でもある。
映画『ONE PIECE FILM RED』では、アニメ本編に先駆けて登場。歌の魔王との最終決戦にて、チョッパーの柔力強化(カンフーポイント)による攻撃を後押しする形で発動され、腕破壊に貢献した。
- 海竜花(シーサーペント)
形作った巨人な手で相手を捕らえる。
悪魔咲き(デモニオフルール)
巨大な悪魔のような分身を作る「巨人咲き」の強化版。悪魔の子と言われたロビンが「仲間のためなら悪魔にもなる」という決意のもとで咲かせた悪魔は対峙する敵を怯ませる。
漫画ではベタ塗りのため体色は不明。アニメでは赤色で翼は黒、唇の色は紫で瞳の色は金色。
山口女史の名演技でより悪魔らしいドスの効いた声へとなっている。
強力だが巨人咲き以上に消耗が激しいようで戦闘後にロビンは体力が尽きて意識を失ってしまった。
- 大渦潮(グランジャグジー)クラッチ
巨大な悪魔のような姿の状態で、体を反り返らせて背骨を極める。
ブラックマリアに対して使用。その禍々しい風貌も相まってブラックマリアが恐怖の余り一目散に退避する事を選んだほどであり、その巨体と力を活かして技を決めた際は見事に戦局を逆転して見せた。
過去
30年前、かつて「西の海」に存在した、世界の全ての歴史を記録していたとされる"考古学の聖地"オハラに生まれる。
2歳の頃、夫を「歴史の本文」絡みの理由で政府によって殺された様子の母のニコ・オルビアが「歴史の本文」を調べるために海へと旅立ち、以降は母の弟に当たる親戚一家に預けられて暮らす事になる。
学者である母譲りの学才で幼いころから聡明であった一方、8歳のころには既にハナハナの実の能力者となっていたため、周囲からは「妖怪」と忌み嫌われ、親戚一家と島民達に冷遇されていた。
しかし、クローバー博士をはじめとしたオハラの考古学者達はこうした偏見を持たずに聡明な彼女を温かく迎え入れていたため、決して孤独ではなかった。
22年前、8歳の誕生日に学者たちの集まる図書館にて彼女の誕生日会が開かれると共に、以前に受けた博士号試験を満点で「合格」したことが伝えられ、考古学者たちの仲間入りを果たした。しかし、予てより希望していた「歴史の本文」の研究については窘められてしまい、ふてくされて図書館を飛び出して行き着いた海岸にて偶然、巨人のハグワール・D・サウロと出会い、僅かな時間ながら親交を深め、初めて「友達」となった。
同時期、オハラの研究者が「歴史の本文」の研究をしていることが世界政府に嗅ぎ付けられ、スパンダインが長官を務めるCP9が派遣される。この事実を知ったオルビアが、考古学者達に危機を知らせるために故郷へ戻っていた。オルビアは、歴史の本文を調査するその行動から海軍によって囚われていたが、彼女の言葉から政府に疑問を持った海軍本部中将であったサウロによって解放されていた。
間もなく図書館はCP9によって完全包囲され、学者たちも尽く逮捕もしくは粛清されていく中、駆けつけたロビンは自らの母の存在に気付き、「私の…お母さんですか!?」と尋ねてしまう。オルビアは娘を守るため(肉親とバレればロビンにまで危険が及ぶことを危惧し)しらを切るが、ロビンはなおも母に自身の存在を伝えようとし「私!!!……一生懸命勉強して 考古学者になれたの!!!“歴史の本文”も読めるよっ!!?」と叫び続け、それを聞いていたスパンダインはバスターコールの発動を決断してしまう。
念願だった母との再会を果たし、これまでの努力を心から称賛されながら抱擁したのも束の間、バスターコールによる海軍の脅威が迫りつつあることからオルビアはサウロにロビンの身を託し、自身は倒壊する図書館と運命を共にする道を選ぶ。サウロもまた、元同僚のクザン(後の海軍大将“青キジ”)によって捕縛されてしまうが、その直後にサカズキ(後の海軍大将“赤犬”)が島から脱出する民間船を撃沈させ、クザンはその正義の在り方に疑念を抱くようになる。クザンは、裏切り者であるサウロを捕縛しつつも、友人であった彼の遺志を立て、暗にロビンを島から脱出させる手引きをしたことで、ロビンはオハラから唯一生き残って脱出することになる。
余談だが、この時クザンが用意した手漕ぎボートは、性質上、ボートの進行方向とは逆、船尾の方を向いて漕ぐ必要がある。つまり、ロビンは燃え落ちる故郷オハラの様子と向き合いながら脱出しなければならなかった。
一夜にして、故郷・親・友人・恩師・理解者を一度に失うこととなったロビンであったが、さらなる不幸として、スパンダインが逃亡したロビンを「歴史の本文」を解読できる危険因子と見做し、表向きは「戦艦6隻を沈めた(実際はサウロの造反)凶悪犯」として生け捕りとはいえ7900万ベリーという破格の懸賞金を掛け、全世界に指名手配する。
以後20年に渡りロビンは世界中を逃げ回り、ときには理不尽な迫害を受け、ときには懸賞金目当てに偽りの情愛を向けられたりと、とても安息のない過酷な日々を送ることになる。そうした中で、彼女自身も裏社会の生き抜く術を培い、逃亡と裏切りを繰り返しながら世界中を転々とし、世界政府が差し向けた追手を始めとする障害物を掻い潜りながら母や先人たちが追い求めた「真の歴史の本文(リオ・ポーネグリフ)」を探し続けた。クザンによると、この頃に彼女の所属した組織は、ロビンが政府に執拗に狙われていたこと、ロビン自身が組織を隠れ蓑にして逃亡を繰り返していたこともあって、悉く壊滅していったという。
そして7年前に「西の海」からリヴァース・マウンテンを介して「偉大なる航路」に入った。
6年前、22歳の頃にクロコダイルと出会う。古代兵器「プルトン」を追い求める彼に、その場所が記されている歴史の本文を読める才能を買われ結託し、秘密犯罪会社「バロックワークス」を共に立ち上げた。
クロコダイルは社員達の前に出ることなく、その勢力を拡大しながら最終作戦に向けて着々と進めていった。
活躍
第1部 「サバイバルの海 超新星編」
バロックワークス時代は社長の"Mr.0"ことクロコダイルの右腕となり、副社長"ミス・オールサンデー"を名乗る。表向きはクロコダイルがオーナーであるアラバスタ王国・レインベースのカジノ「レインディナーズ」の支配人を務め、裏では配下である社員の前にも決して姿を見せないクロコダイルに代わり、実働部隊への指令役を担っていた。
その才覚はクロコダイルも認めており「優秀すぎる」と高く評価(同時に警戒)していた。
クロコダイルの目的が古代兵器の入手・自身の目的はポーネグリフの探索だったため、表向きは彼に従っていたものの、彼女自身には古代兵器を復活させる意思はなく、“ミス・ウェンズデー”として在するアラバスタ王女ネフェルタリ・ビビのスパイ活動を敢えて見逃したり、彼女や「Dの一族」でもあったルフィを善意で助けている。
最終的にポーネグリフにまで到達したものの、古代兵器復活の阻止のためクロコダイルに嘘をつき、目的の不達成による同盟の決裂と誰一人信用していなかった旨を伝えられ、抵抗虚しく一突きにされる。生きることに疲れ続けた彼女は、そのまま崩落する葬祭殿と共に死を選ぼうとするが、ルフィによって助けられて生き残ってしまう。
自身を救ったルフィへの興味から、脱出後は姿をくらまして彼らの船であるゴーイングメリー号に潜伏。海軍による包囲網から脱出できたことを見届けたタイミングで姿を現し、ルフィに対して「自身を生かした“償い”」をさせるという名目で麦わらの一味に加わることを選んだ。二つ返事で了承するルフィに対し、他の船員たち(美女好きのサンジと全くの初対面で敵としての彼女を知らないチョッパーを除く)は先の王国での騒動の主犯格である彼女の加入に当然ながら異議を唱えたが、彼らの気質をリサーチしていたロビンは間もなく彼らを懐柔(ナミには宝石、ウソップとチョッパーは遊びで)し、そのまま仲間として迎えられた。…ただ、自殺願望混じりの言動は一味に加わった後も少々見られ、「特技は暗殺」と、ウソップでなくとも危険視されかねない発言まで言ってのけた。
麦わらの一味に加わって以降は、一定の距離感を置きながらも順調に彼ら海賊団の一員として融け込んでいき、いつしか彼ら達がかけがえのない仲間となっていく。
空島編
不法入国などの罪によりナミ達と同様に「神の島(アッパーヤード)」にある生贄の祭壇に連行される。神の島に上陸した後はナミ達と島を探索し、神の島が嘗て地上に存在した黄金郷であることを知った。
サバイバルではルフィ・ゾロ・チョッパーと共に黄金探索組として「神の島」に上陸するがいきなり逸れてしまう。探索中に神兵長のヤマと遭遇し、当初は遺跡が傷付く事を危惧して苦戦を強いられたが、遺跡が無い場所に誘導して圧倒し勝利を収めた。その後、シャンドラの遺跡を発見し神(ゴッド)・エネルと遭遇。大鐘楼を探すエネルに取引を持ち掛けたがその考えを見透かされて倒された。
サバイバル終結後、大鐘楼の「歴史の本文」の横に書かれていた"海賊王"ゴール・D・ロジャーの言葉を読み、自分の役目は、今までに読んだ「歴史の本文」のうち幾つかのものを組み合わせて完成した「真の歴史の本文」をラフテルへ届ける事だと確信した。
ウォーターセブン編
ロングリングロングランドでのフォクシー海賊団との「デービーバックファイト」ではウソップ・ナミと共に第1戦「ドーナツレース」に出場する。悪魔の実の能力を駆使し終始優位に立ったが、フォクシーのノロノロの実の能力に妨害され敗北した。
閉会後、海軍本部大将「青キジ」ことクザンと20年ぶりに遭遇する。未だ仲間たちに明かせずにいた過去や目的について暴かれそうになり咄嗟に攻撃を仕掛けるが、逆に彼の能力で氷漬けにされて重体となる。そのまま打ち砕かれそうになるも、仲間たちの機転により救出され、ルフィがロビンたちを守るためにクザンに一騎打ちを挑んだことにより危機を逃れ、その後は仲間たちの手厚い治療・介抱により、同じく氷漬けにされたルフィ共々一命をとりとめた。
そして、ウォーターセブンでプルトンの設計図の在りかを探るために潜入していたCP9に遭遇。その際に「麦わらの一味へ故郷のオハラを滅ぼしたバスターコールを掛ける」と脅迫される。一味の安全を保証する事を条件に市長アイスバーグ暗殺の罪を着せ、以後は政府にその身を預けるという取引を交わす。アイスバーグを襲撃した次の日、サンジとチョッパーに一味からの離脱を宣言。ガレーラの屋敷でアイスバーグに対面した際、政府側に付いた自身の真意を打ち明けた。更に、海列車にまで乗り込んできたルフィ達とも対面したが、翻意せずに改めて離脱を宣言。その後、設計図の在り処を知る重要参考人として捕縛したフランキー共々、彼らの本拠地である司法の島「エニエス・ロビー」に連行される。
後にアイスバーグへ打ち明けた真意も、アイスバーグ本人からナミへ、そしてルフィ達にも知る運びとなった。
エニエス・ロビー編
ルフィ達が衛兵達を薙ぎ倒し司法の塔まで乗り込んできたが、ここでも助けの手を拒みこれ以上生きる意志がない事を打ち明ける。(ルフィ達が再び自身の前に現れるまで、スパンダムから元々約束を守る気がない事実を知ったのもあり)ロビンは、自分の敵は「世界」とその「闇」という巨大なものでありいつかルフィ達がそれを重荷に感じ裏切る事を恐れている事、CP9のリーダーであるスパンダムがバスターコールの権限を持っており、オハラの二の舞にすまいと本心を押し殺して一味を逃がそうとした。が、ルフィたちは彼女の素性とその真意を知った上で、島の象徴である世界政府の旗を撃ち抜き、彼女から「生きたい」という本心を引き出す。
その後スパンダムによって連行され、バスターコールの発動に抗議したことを皮切りに彼から非道な暴力を受け続けることになる。海楼石の手錠によってまともに力が入らないロビンは殴られながらも必死に抵抗を続けるが、絶え間ない暴力とファンクフリードの攻撃で全身を血塗れる程ボロボロにされた結果、最終的に立ち上がれない状態まで追い込まれ、満身創痍の体を容赦なく引きずられながら正義の門まで連行される。後一歩で通過しそうになったが寸前の所でそげキングによって防がれ、フランキーによって海楼石の手錠を外され解放された。激戦の末にルフィ達に助けられ、その際に今まで自分を虐げ、暴言を吐いたスパンダムを“クラッチ”で成敗し、心から笑顔を見せながら一味に復帰した。
このエニエス・ロビーでの激戦以後、真の意味で「麦わらの一味の仲間」となり、「真の世界の歴史」の謎を追い求めることになる(この頃から仲間のことは名前で呼称するようになった)。
革命軍との邂逅
シャボンディ諸島での天竜人との事件により、海軍大将“黄猿”をはじめとする精鋭部隊に追走されるという絶望的な状況に追いこまれてしまう。そんな窮地において、バーソロミュー・くまの機転により、一味は遠く離れた土地に散り散りに弾き飛ばされる。
各国から集められた「犯罪者」や「世界政府への加盟を拒んだ国民たち」が巨大な橋を建設し続けるこの国において、ロビンはそうした「労働者」の一人として重労働に使役される。
隙きを突いて脱出を図ろうとしたのも束の間、間もなく革命軍が同国を襲撃しロビンを解放する。革命軍は、ロビンを世界と戦ったオハラの生き残りとして「革命の灯」と呼び、10年以上ロビンを保護するため捜索を続けていた。
その後、新聞に掲載されたルフィの「16点鐘」の隠しメッセージを読み取ると、ルフィの父であり、革命軍リーダーであるモンキー・D・ドラゴンに会うため、革命軍に連れられ、彼らの本拠地バルティゴに向かう。
その後の2年間については今現在のところ多くは語られていないものの、バルティゴにて世界の多くの出来事を知るとともに、ドラゴンやサボ、コアラとも交流を深めていただけでなく、更なるパワーアップのために修行を付けてもらう流れとなった。
第2部「最後の海 新世界編」
一味の中では8番目にシャボンディ諸島に到着。諸島では政府の役人がロビンの身柄を狙っていたが、同時にニセ麦わらの一味が諸島で活動しており、偽物のロビンが捕まったため無事だった。サニー号で一味の面々と再会し、魚人島に向けて出航する。
魚人島編
魚人島到着後、歴史の本文がある場所の情報を掴み海の森へ向かう。海の森では歴史の本文を解読し、ジョイボーイの存在を知る。ギョンコルド広場では人間の奴隷の解放を行った。
戦いが終わった後の竜宮城での宴では国王ネプチューンにジョイボーイ及びある古代兵器の正体について尋ねた。
パンクハザード編
ルフィたちと燃える土地に上陸し、ドラゴンとの戦闘を終えたあとは氷の土地に移動する。氷の土地でルフィがトラファルガー・ローが率いるハートの海賊団と同盟を結んだ際は「同盟には裏切りがつきもの」であることを注意しつつ、ルフィに従うという意志を示した。その後はローの作戦に従ってシーザー・クラウンの誘拐を目指して行動した。
ドレスローザ編
ローとウソップと共にシーザーをドフラミンゴに引き渡すためにグリーンビットに渡るが、森の捜索中に小人であるトンタッタ族に捕まってしまう。ウソップの嘘で危機を乗り越えたあと、トンタッタ族によって10年前に起きたドレスローザの悲劇について知らされる。
SOP作戦ではドレスローザの地下港に潜入し、標的であるシュガーを能力で抑えるも逆に彼女の能力によってオモチャにされてしまい、一味全員から存在を忘れられてしまう。ウソップの活躍で元に戻った後はサボたち革命軍と再会した。
その後は王の台地に避難したが、ローの手錠の鍵を届けるためにレベッカ、バルトロメオと共に戦場へ急行。途中、グラディウスの攻撃で鍵を持つレベッカと分断されてしまうもバルトロメオとキャベンディッシュの尽力で合流し、彼女の父キュロスと戦闘していた最高幹部ディアマンテの攻撃からレベッカを守る役割を担った。
鳥カゴが収縮を始めた際にはコロシアムの戦士たちと共にバルトロメオの能力で作られた壁を押し、鳥カゴの収縮を遅らせるため尽力した。
ドレスローザを出航後、自身の懸賞金が1億3000万ベリーに上昇したことを知った。
ゾウ編
先行していたナミたちからモコモ公国で起きた悲劇と、サンジがビッグ・マム海賊団に連れ去られたことを知らされる。
翌日にはパンクハザードから行動を共にしていたワノ国の侍である錦えもんたちの正体及び目的が判明。モモの助の意志をルフィが承諾したことで同盟の規模が拡大した。また、このときロード歴史の本文の存在と最後の島ラフテルへの到達手段、そして歴史の本文を作った一族がワノ国の光月家であることを知った。
今後の行動方針を確認したあとは、サンジの奪還に向かうルフィたちと別れ、錦えもんやローたちと共にワノ国ヘ先行する。
ワノ国編
第一幕~第二幕
錦えもんの指示で芸者おロビに扮し、将軍である黒炭オロチに接触して決戦当日の敵の動向を探る任務を行う。オロチ城に呼ばれた際には歴史の本文の存在を探る最中に福ロクジュらオロチお庭番衆に発見されてしまうが、能力でやり過ごし無事脱出。オロチから決戦に関する情報を多く引き出した。
第三幕
鬼ヶ島の決戦ではライブフロアで大看板クイーンによる氷鬼の騒動に巻き込まれるも奮起したゾロと駆けつけた不死鳥マルコによって一時的に騒動が収まり、ブルックと共に城内へ向かう。そして飛び六胞のブラックマリアに捕まったサンジの助けを求める声を聞き、3階の大宴会場へ急行。
無事サンジを救出し、ロビンはブルックとそのままブラックマリアと交戦。途中から彼女の部下の相手をブルックが引き受けたことでブラックマリアと一対一の戦闘になる。
「悪魔にだってなるわ」
「本当に必要としてくれる人達がいるから…!! 頼ってくれる人がいるから………!!」
ロビンの生捕りを狙い嬲りながら数々の侮辱の言葉を投げかける“格闘家”ブラックマリアに対して「巨人咲き」と「魚人空手」で応戦。ブラックマリアがロビンを殺せないハンデもあったこともあり、最終的には「悪魔咲き」を発動して勝利する。ブラックマリアの部下達もブルックが全員仕留めたことでその場は収まった。
その後ブルックと城内を駆け回る中、上から指示を受けたCP-0に身柄を狙われるも、城内の大火や彼らへの足止めなどもあり無事に追走を振り切り、終戦を迎える。
ワノ国天上決戦後、仲間たちが勝利の宴に沸く中、ひとり花の都の城の地下の探索をしている最中に現れた天狗山飛徹から彼の隠された素性を明かされる。
自身の身の上について語る彼に対してアラバスタの歴史の本文から得た「プルトンがワノ国にある」という情報について訊ね、それを受けた彼の案内によって、後に合流したトラファルガー・ローと共に3個目のロード歴史の本文を発見し、そしてワノ国の海底深くに眠る大いなる秘密と「開国」の本当の意味を知ることになった。
その後、一味にもプルトンの事を話した様で、ルフィに「兵器欲しい?」という問い「俺はいらねえ」という返答を当然と笑った。
ワノ国出航後、自身の懸賞金が9億3000万ベリーに増額したことを知る。また、世界会議で起きた大事件にサボが関与しているという報道には疑惑の目を向けていた。
エッグヘッド編
Dr.ベガパンクの猫(サテライト)の一体であるリリスとの一悶着を経て、ベガパンクの研究所がある未来島エッグヘッドに上陸。
研究所に到着すると、猫たちに海軍の新兵器「セラフィム」のS-シャークを差し向けられ、交戦することになる。
シャカに戦闘を終了させられると、エッグヘッドが過去に存在したと予想される高度な文明の再現をした島であること、そしてオハラの意志を受け継いだ者たちがいることを聞かされる。バスターコールの砲撃の中で多くの文献を残したオハラの事実上の勝利と、ロビンの恩人とも言える人物が文献の避難場所で密かに生存していることを伝えられた際には涙を流した。
その後、ロブ・ルッチ率いるCP-0がエッグヘッドに上陸し、ルフィがギア5を発動させてルッチが交戦を始めると、研究所に現れたベガパンクの本体から太陽の神ニカの存在と、悪魔の実の正体(仮説)について聞くことになった。
余談
- 懸賞金について
経歴をふまえると、フランキーと同様に政府への危険度からしたら、麦わらの一味でも断トツに賞金が高くてもおかしくない。むしろ、今までこの額で済んできたのが不思議なぐらいだが、額が上がりすぎて「考古学者」が注目を集めても極めて危険なので、政府からしたらこの上なく扱いづらいのだろう。
また、幼少期に高額賞金首となった彼女であるが、後に懸賞金こそ5000万ベリーと劣るものの、理由が別の意味で危険であり、しかもかけられた当時6歳というとんでもない人物が存在した事が明かされている。
しかし、ワノ国編終了後は麦わらの一味の懸賞金が増額した事に伴った、もしくはCP-0から逃げ切った事も考慮されたのか8億ベリーアップの9億3000万ベリーにまで懸賞金が上がる事となった。他にも飛び六胞の一人を倒した強さや古代兵器を扱うためのキーマンとしての要素も大きい事も考えられる。事実世界政府も鬼ヶ島で戦っている麦わらの一味への処理についても「ロビンだけは生け捕りにしろ」と言う旨の厳命をCP-0に下していた事からも、政府への危険度がハッキリ分かる要素になっている。
初登場したアラバスタ編から第1部終了まで褐色肌で彩色されていたが、第2部『新世界編』では色白になっている。
元々原作では色白として描かれているため、褐色は色合いを判断したアニメ版スタッフの独自要素だった模様。『エピソードオブメリー』など映像作品内の回想では2年前の出来事であっても新世界編は色白の肌に変更されている。
OP映像への登場はロビン加入を意識した第3期OP「ヒカリヘ…」からだが、このOPが使用され始めたのはまだアラバスタ編真っ最中の頃の為、原作未読の視聴者は盛大なネタバレを喰らうことになった。
オリジナルストーリーとして、テキーラウルフに飛ばされてから革命軍に助けられるまでの間、現地で働かされていた少女・ソラン(CV:名塚佳織)との交流が描かれた短編などがある。
- 初期構想
最初期の構想では麦わらの一味のメンバーになる予定は無かった。そのため、後から加入したフランキー、ブルック、ジンベエに相当する人物が描かれているのに対し、ロビンに当たる人物は描かれておらず、代わりに植物学者の男性が描かれていた。その後、連載開始前にロビンの存在が設定されるも、連載直前のラフでは「諜報部員」とされており、考古学者に決まったのは更に後だった様子。
- 中の人について
声を担当する山口由里子氏は当初、担当するミス・オールサンデー(=ロビン)が仲間入りする事実を知らない(登場エピソードの放送当時、原作漫画ではようやくアラバスタ編が佳境に入ったばかりであった)まま最初の収録におよび、後日、丁度音響監督から演技指導を受けている際に現場に現れた作者の尾田栄一郎氏から彼女が今後仲間入りする展開をサラッと伝えられ面食らったとのこと(そのせいか、初登場時のロビンは現在よりも悪女らしさが強調された声が当てられていた)。
また、作中で一般人より少し(?)ズレた感性を時偶顕にするロビンだが、由里子氏はそれを遥かに上回るド天然を連発しており、共演者・スタッフ間では「山口由里子伝説」として語り継がれているとか(以下一例)。
- とある収録でスタジオに一番乗りし、時間を持て余してかりんとうを摘んでいたが、次にスタジオ入りしたウソップ役の山口勝平氏がかりんとうを指さして「あっウ●コだ!」と冗談を言った際、咄嗟に「え!?私!!?」と返した。
- 劇場版公開のイベント出演時、ルフィ役の田中真弓氏が彼の衣装をイメージしたロングコートを羽織って現れた際「キャー!かわいい!!」とはしゃぎながら田中氏の顔を手で覆った。
- Vtuber企画第3弾としてサンジ役の平田広明氏と出演した際、それぞれの演じるキャラの3Dモデルを交換し、サンジの得意技である「悪魔風脚(ディアブルジャンブ)」を披露しようとするが、技名を「ディアブルジャンプ」と勘違いしていた。
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