「ネフェルタリ家第12代国王の名において… お前ごときにこの砂の国はやれんなァ…」
概要
アラバスタ王国第12代国王で、ネフェルタリ・ビビの父親。「国とは人」と考えており、絶えず人民のことを考えた政治を行ってきた、器の大きな名君。
プロフィール
本名 | ネフェルタリ・コブラ |
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年齢 | 48歳 → 享年50 |
身長 | 182cm |
肩書き | アラバスタ王国 国王 |
出身地 | 偉大なる航路 サンディ島 アラバスタ王国 |
誕生日 | 2月13日(コブ(2)ラ、王 → トランプのキング → 13) |
星座 | みずがめ座 |
血液型 | F型 |
好物 | コナーファ |
初登場 | 単行本16巻 第 142話『ドクロと桜』 |
CV | 家弓家正( ~ 324話)→ 上田敏也( 512話)→ 郷田ほづみ( 776話 ~ ) |
人物
温厚かつ気さくだが、王としての厳格さや果断さも持ち合わせ、国とは国民がいるからこそ成り立つものと考えており、常に国民の幸福を考えて行動する名君である。そうした姿勢から国民や家来達の信頼も厚く、幼少期のコーザが直訴した際は、自ら生活費を削って国民への支援費を捻出していた。
世界会議(レヴェリー)においては革命家モンキー・D・ドラゴンの危険性をないがしろにする暗君・ワポルに対し叱責するなど、王としての自覚は強い。
「我々が滅んでもコーザならやってくれる」と信頼しておりクロコダイルに全軍を差し向け、ネフェリタリ家が滅んでも国が滅びなければ良いというかなり覚悟の入った人物。
そうした人格者ぶりの一方、家庭人としてはかなりの親馬鹿。ビビが外出した際は王様にもかかわらずこっそり王宮を抜け出して追跡し見守った(だが結局その後子供たちに目撃された)。
その一方で甘やかすことはせず、ビビが過ちを犯してペルに叩かれた際は、王女を叩いた事に怒るイガラムを制しぺルに任せた一幕も。
王として、そしてひとりの親としての責任感と器の大きさを見せている。
かなりお茶目な一面もあり、サンジがイガラムに女湯の場所を聞いた際はノリノリで「あの壁の向こうだ」と発言して麦わらの一味の(ゾロを除いた)男性陣と一緒に女湯を覗くなどの一面も(その後一味の男性陣+イガラムから「エロオヤジ」呼ばわりされた)。
さらにその翌日、「怖いな、テラコッタさんは」と言いながらなぜか頭にタンコブを生やす国王の姿をイガラムに発見され盛大にツッコまれている。
こんな具合でシリアスとギャグ要素を兼ね備えたナイスなおじ様である。
新世界編では病に冒されているようで、白髪混じりになり、車椅子を使うなど身体が弱ってしまっている様子。しかし王としての責任感は衰えておらず、世界会議に向かうことを決意。また親バカな面も衰えておらず、病気を利用して娘のビビに早く婿をとるように求める。
ただ、ビビはもう少しおてんばでありたいようだ。
コブラ 「見合い写真は山の様に来ておるぞ!」
ビビ 「ふふふ捨てといて」
能力
非能力者で六式などの特殊な技能も持たないが、チョップで成人男性2名を同時にノックアウトできたり、側近のイガラムと共にチンピラの集団をボッコボコにしたりと、結構腕っぷしが強いようだ。
まあ前者はギャグ補正込みで、後者も正面切っての突撃ではなく不意打ちを仕掛けているというのもあるが、一般人よりは強いのだろう。
活躍
第 1部・サバイバルの海 超新星編
アラバスタ編
初登場、バロックワークスの陰謀により国の雨を奪った疑惑をかけられ、反乱軍が立ち上がるも、国王軍からの攻撃は認めず、両軍の衝突を抑制していた。娘のネフェルタリ・ビビからの告発を記した手紙をビビのお供カルーから受け取り、その内容を見て国の英雄サー・クロコダイルの討伐を即決した。しかし、その後間もなくしてクロコダイルの差し向けたバロックワークスのMr.4とミス・メリークリスマスにより拉致されてしまい、同時にナノハナでMr.2 ボン・クレーにより行われた偽装工作によって国王軍と反乱軍の全面衝突が始まってしまう。
クロコダイルに国民たちを人質に取られ、アラバスタの王家が代々守るとされる「古代兵器“プルトン”の在り処」を言うよう強要され、クロコダイルとそのパートナーニコ・ロビンを王家の神殿に案内した。そこで神殿の仕掛けを発動し、クロコダイル達もろとも自決しようとしたが、クロコダイルを追って神殿に現れたモンキー・D・ルフィによりクロコダイルは倒され、自身も救助された。
戦争の真相が明かされた際は、打ちひしがれる国民たちに演説を打ち鼓舞した。
「悔やむ事も当然…… やりきれぬ思いも当然」
「失ったものは大きく 得たものはない」
「ーだがこれは前進である!!」
「戦った相手が誰であろうとも 戦いは起こり今終わったのだ!!」
「過去を無きものになど誰にもできはしない!!!」
「…………この戦争の上に立ち!!! 生きてみせよ!!!!」
「アラバスタ王国よ!!!!!」
戦いが終わってからは麦わらの一味が回復するまで宮殿に匿った。
第 2部・最後の海 新世界編
世界会議編
麦わらの一味の復活の記事をビビたちと共に知る。ニコ・ロビンに会った日から世界政府に歴史の本文(ポーネグリフ)のことやネフェルタリ家が「空白の100年」に“世界に何を”したのかを問いてみたい彼は世界会議に出席するために、病弱な身をなげうって聖地マリージョアへと向かう。
マリージョアでは海軍大将である藤虎とドレスローザのリク王と3人で会談。おそらく藤虎が提唱している王下七武海の撤廃案についての話をまとめたと思われる。
また、会議の期間中に五老星に面会を申し込んだらしく、彼らに危険視されている。
ワノ国編
世界会議終了後、王下七武海制度の撤廃には成功したものの、マリージョアに潜入していた革命軍の参謀総長サボによって殺害されたと報道された。
モルガンズの発言した「死者が出た」とはこの事と思われ(同じく伏せられていた「殺人未遂」はチャルロス聖のことだと判明。)、そこから実に4年越しで回収された。
しかしこの記事以外にサボが殺したという明確な証拠もない上、革命軍もこの件に関しては本来の計画には含まれていなかったことを示唆しており、その詳細は謎に包まれている。
エッグヘッド編
サボの回想から繋がるマリージョアでのシーンで、五老星に面会しようとしている場面が描かれている。
この時チャカとペルにビビの護衛につくよう命じていたが、何かを悟っていたのだろうか?
また世界経済新聞に掲載された写真は「倒れた車いすと床に倒れるコブラ、その前に立つサボ」というものだったが、なぜかコブラが車いすより後ろに倒れている、床が「権力の間」でも「虚の玉座」でもなくパンゲア城の廊下である、そもそも斜め上から隠し撮りされたアングルであるなど、不自然な部分も散見される。
なおコブラは加盟国の王の中では名君と呼ぶべき君主であったが、ドラゴン曰く「反政府の思想を持つ者からすれば加盟国はみな一括り」とのことで、サボによる殺害のニュースが世界経済新聞で出回ったことで一気に革命の機運が高まっているという。
サボ自身はこの事件への関与を否定しているが、革命の火が燃え上がり始めている情勢については肯定する姿勢を取っている。
死の真相
世界会議の合間に五老星と面会したコブラは、自国に記録のない「ネフェルタリ・リリィ」の行方について問いかけたが、大昔の事を知る由もないと返されてしまう。もう1つ、「D」の意味について問いかけようとしたその時、イムが突如姿を現す。そして虚の玉座に座り、「D」について語り出す。
イム曰く、Dとは「神の天敵」の名の通り、彼ら王たちと敵対した存在であり、近年のDの名前をもつものはその意味も知らない抜け殻であると発言した。そして、Dの名前が生まれてしまったのもリリィが大失態を犯し、ポーネグリフが散らばってしまったからということを明かす。そして、アラバスタに届いた「リリィの手紙」の本当の送り主の名を言えとイムに問いただされたコブラは、「ネフェルタリ・D・リリィ」と名前を明言した。
つまり、リリィ、およびアラバスタ王国も神に反く「Dの一族」であり、ポーネグリフの解放もミスではなく、意図的にやったのではないかとイムから示唆されている。
イムと対面した時点でコブラは粛清の対象になってしまい、五老星、イムの攻撃をもろに受けてしまう。その矢先に同じ部屋で姿を潜めていたサボがコブラの助太刀に入り、彼らの攻撃からコブラを守る。そして、攻撃を受けて倒れているコブラをバックに、サボが立っている時に、設置されていた電伝虫に突如写真を撮られてしまう。
これにてコブラ暗殺の実行犯は本人の証言通りサボではなく、イムおよび五老星によるものだと判明した。撮影のタイミングが偶然だったのか、意図的だったのかは不明だが、どのみちイムの存在を知られることもなく、サボは暗殺犯の濡れ衣を着せられることになった。
サボはその後コブラを助けようとしたが、追撃を喰らいコブラを手離してしまう。コブラはルフィとビビに「我々もDである」ことを伝えるようにとサボに伝言を残し、リリィが遺した手紙と思われる内容を話し、サボを庇って力尽きてしまう。
当初は世界経済新聞の信憑性の薄さから、コブラの死は本当だったのかと噂されていたが、原作1085話のタイトルは「ネフェルタリ・コブラ死す」。
キャラクター名に「死す」という単語が付け加えられた話は「ポートガス・D・エース死す」以来であり、少なくとも物語において関わることはあれど死亡したことは確実になってしまった。
余談
ドンキホーテ・ドフラミンゴや五老星が言うにはネフェルタリ家は聖地に移り住むことを拒み、下界に残った“最初の20人”の血族の裏切り者。またネフェルタリ家は世界政府にとって不都合な兵器であるプルトンとその場所についての情報が載っている歴史の本文を秘蔵している(チャカ曰くプルトンの存在は王位と共に継承される秘密)。
さらにコブラ自身の思想も“過去を無きものになど誰にもできはしない”と空白の100年の秘密を知るために研究していたオハラやそのリーダー的存在であったクローバー博士と被るところがある。
クローバー博士と同じように五老星から危険視されていることや、上記の通り殺害されたと言う事もあり、今後どうなるかが気遣われる。
上述にある通り良心的な名君として描かれているものの、TVアニメオリジナルエピソードでは過去に訪問したメリアスの町民達に対して「何かあれば必ず駆けつける」と約束しながらもいざ危機が訪れた際には多忙が原因で、メリアスの窮地に気づく事ができずに、結果的に見捨ててしまった事が言及されており、その皺寄せでビビが町民の 1人であったラサに怒りをぶつけられていた(最終的に和解したが)。
民衆からは慕われており、家族への愛情も確かにあろうと、全てに対しては上手くいくかと言えばそうとは限らない等、コブラもまた等身大の人間として描かれているキャラクターの 1人とも言える。
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クローバー博士:いろいろ似てる人。