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……見えねェ事もまた一興 ──── この人の世にゃあ

見たくもねェウス汚ェモンも …たくさんありましょう……


数えるべきなのァ まず 敵の数よりも… 守るべき人の数じゃござんせんか……?


男の戦いにゃ「立場」ってもんがありやしょう!!! そう正直に同情やら好き嫌いを口にする奴がありやすか!!!

バカじゃねェですか…!?…!!!こっちも我慢して立場貫いてんでさァ!!!


いやァ どうせお邪魔でしょうから 使わせていただきますよ 忌々しき海賊達の残した 戦いの残骸


目ェ… 閉じなきゃよかったな あんたの顔 ── 見てみたい…


概要編集

通称「藤虎」。

海軍本部において最高戦力とされる「大将」の一人である。


「仁義ある正義」を掲げており、有事の際には市民の安全を最優先にして行動する。また、世界政府による統治によって被害を受けた者たちがいれば、海軍及び政府の意向を確認するより前に被害者たちに直接頭を下げて謝罪をするなど、責任感の強い人物である。


頂上戦争後に世界政府が実施した「世界徴兵」によって大将に就任した人物であり、海軍の中では新参者。しかしその実力は折り紙つきで、盲目の身でありながら周囲からは“怪物”と評され畏怖される程である。


プロフィール編集

本名イッショウ
通称藤虎 (ふじトラ)
年齢54歳
身長270cm
所属アオイ王国警備軍隊長→双蛇島用心棒→海軍本部大将
悪魔の実ズシズシの実 (超人系)
覇気武装色見聞色
武器最上大業物12工 仕込み杖「やくざ火線」
出身地偉大なる航路
誕生日8月10日 (ふ←8、じ、と←10、ら)
星座しし座
血液型S型
好物うどんそば
一人称あっし
イメージ職業ラジオパーソナリティ
掲げる正義仁義ある正義
初登場単行本71巻 第705話『追撃のメイナード』
WT10052位(18570票)
CV沢木郁也


人物編集

容姿編集

短く刈った黒髪と、口周りと顎に生えた無精髭、額から頬にかけて✕字を描くように両目を横断する大きな傷跡が特徴。

年齢も54とそれなりに高齢であることもあり顔に無数のシワを寄せており、普段は柔和な表情だが、感情を昂らせた時……特に瞼を見開いて失明により白く濁った目を顕にした顔は中々の強面。

体格についても過去の大将たちと同じくらいの長身に加えかなり大柄で、先述の威圧的な顔立ちを更に強調している。

尚、その両目は「見たくねェもん」を散々見てきた経緯に絶望し、自分で閉じたものであるらしい。尚、幼少の頃は当然ながら両目はともに健在ではあった。


衣装は、通称通り全体的に藤色(紫)で、薄紫の着流しの上に紫色の合羽、手甲に下駄と、和装で統一されており、その上から更に海軍の正義のコートを羽織っている。


盲目の剣士である為、普段は白杖(視覚障害者が用いる杖)代わりの仕込み刀を使用して歩く。


性格編集

一人称は「あっし」で、任侠の様な喋り方をする。

普段は周囲に惚けた言動をとり、当初、素性を隠して酒場で博打をしていたり、戦闘時に後先考えず大技を繰り出して部下に怒られて謝罪したり等々、普段は三枚目な立ち回りを見せたりもしていたが、内心では物事を的確に分析し、未来を見据えて行動する高い分析力の持ち主。

海賊を検挙する際には、まずその戦場(国や町)にいる民間人の数を把握し、出来るだけ民間人への被害が出ない様、戦闘後の負傷者を手当てする救護班の手配を行ってから事に当たろうとする姿勢は、正しく『海兵の鑑』の様な人物である。

ただし、一見仁義ある穏健派で冷静に見えるが、周りに護衛対象がいる状態で隕石を落とそうとするなど意外とうっかりさんでもある。


また、海賊相手にも仁義を通す性格の様で、ドレスローザの港町アカシアの酒場でギャンブルをしていた際に自身の盲目を利用され、金を巻き上げられようとしていた所を助けてくれたルフィに対し、その正体を知っていながら敢えて見逃す様な言動を見せている。


博打好き編集

大の賭博好きであるようで、本編では賭博場に訪れたり、自分で決めかねた様子等からは天運に任せようとする節がある。実際、本編で初登場したのはドレスローザの賭場であり、ドンキホーテファミリーとの戦闘が終了した後の自身の部隊の行動方針はサイコロで決めていた。


海軍や世界政府への不信感編集

「『世界政府ってのァ 神かなんかですか

「世界政府は神(万能)ではない」とも考えており、海軍が放置してきたドレスローザがドンキホーテ・ドフラミンゴの魔手にかかった際には混乱を抑える程度で敢えて動かず、ルフィ達海賊に事態の解決を任せ、自身は独断で世界政府の間違いを正す行動に出た。


これはかつてもみ消された事件の様に、自分が動く事で世界政府がその失態を隠蔽する事を懸念した為であり、地位の無さ故に変えられなかったスモーカーの無念を聞き入れた際に、どこか意を汲んだ様子を見せていた。

そうした世間の裏を知ってか、王下七武海の制度そのものにも信用しておらず、「制度の撤廃」を望んでいた。


以上の点から、現在までに登場している数多の海兵の中でも、際立ってまともな海兵(大将)の1人と評せる人物である。

海兵としての経験は浅いが故に組織としての体面を気にしないが、世界の秩序を護る者としての責任感や誠実さは非常に強い。


また「政府や海軍が"悪"を知っていながらも黙認を繰り返している」と世界情勢に対して批判的な指摘をしており、政府側に属してこそいながらも根幹にある不信感は革命軍にも近い。

この事から、おそらくは天竜人に対しては良い感情は持っていないと思われる(事実、天竜人の奴隷達の解放を行う革命軍の助太刀している)。


不条理への反感と海賊や革命軍への好感編集

しかし、その責任感の強さや正義感から非常に我が強い一面があり、納得出来ない事柄には真っ向から否定する。

それはたとえ相手が自分より上の立場の人物であっても変わらず、あのサカズキ元帥を相手取っても一歩も引かずに異議を唱え、意固地になってまで自身の正義を貫く姿勢を見せている
赤犬VS藤虎


そんな性格だからこそ慕われる面もあるが、地位が故の不祥事を起こすのも構わない姿勢であり、一組織の一員として見ると(なまじ大将の地位にいる関係で)ある意味「スモーカー以上の問題児」とも酷評できなくもない(現に土下座の一件に関しては、当人であるリク王さえも困惑の色を見せており、客観的な立場からしても異端な行動であると察せられる)。


前述のルフィとの一件や、ドレスローザ編の最終局面ではドフラミンゴの鳥カゴの収縮を少しでも抑え込もうとするゾロ達に加勢したり、マリージョアでは奴隷解放を行う革命軍に助太刀する等、自分の気に入った相手や状況によっては海賊や革命軍に助力も躊躇わない。このような行為は本来なら海兵としてはアウト気味ではあるが、その場合は「何処の何方かあっしにゃ見えやせんが……」等と、自分が盲目であるのを利用した屁理屈を唱えている。


ただし、彼も海兵である以上、海賊等の犯罪者自体は普通に嫌っている



人間関係編集

思想が赤犬寄りで過激派である実態が判明し、穏健派であるイッショウと反りが合わないかと思われたが、両者はマリージョアで屈託のない態度で談話し、また七武海撤廃についても同調している様子も見られ、現状、少なからず表面的な対立は見せてはいない。

マリージョアにて再会した際、アラマキは赤犬から「藤虎を見つけて追い出すよう指令を受けた」と述べた折、イッショウに「戦りやすか?」と返され、「やだぜ俺ァ」と笑いながら拒否している。

だが、後述するイッショウのとある行動により、アラマキがブチギレてケンカする羽目になってしまう。


上司であり「サカさん」と呼んでいる。

基本的にはサカズキの指示に従ってはいるが、独断行動をし、正義や信念を曲げないイッショウにサカズキは頭を悩ませている。


ドレスローザの一件でルフィと知り合って以来、心底ルフィを気に入っており、可能な限り交戦時間を引き延ばしたり、「本当はルフィ達を追いかける資格も無い」とも考えたりしている。

それでも自分が海兵であり、ルフィが海賊である以上は捕えなければならず、どうしても戦わざるを得ない事態では嫌々な気持ちを必死に噛み殺しながら相対している。

様々な人々から助けを受け続けるルフィとその人柄を実感し、一体どんな姿をしているのか興味を持つが、自らの両目を潰してしまっている為、その目でルフィの顔を見られない現状を非常に残念に思っている。

尚、ルフィもイッショウを気に入っており、初めて出会った時の様子から「トバクのおっさん」と呼んでいる。



戦闘能力編集

悪魔の実編集

隕石…落としやす!!

無題藤虎

名称ズシズシの実
分類超人系
能力
  • 重力を操る事ができる
  • 反重力を操る事もできる
  • 隕石を落下させる事ができる(重力を操ることで誘発された現象)
注意点
  • フワフワの実が能力者本人と他の無機物を浮かせられるとは逆に、コチラは他の無機物や生物に重力をかけられるが、能力者本人は作用できない(ガレキか何か無機物に能力を行使して乗って浮くのは可)。

重力を自在に操る悪魔の実の能力者。

自分の指定したものに非常に強力な重力を掛け、地面に押し付けて拘束したり、そのまま地面ごと奈落の底へ圧し沈める芸当もできる他、その重力の加重方向まで操作できる為、横向きに相手を吹き飛ばすのも可能。

しかし、強大な実力の持ち主であれば、重力が掛かった場所・空間内にいてもある程度体を自在に動かせる為、相手によってはそこまで効果を得られない可能性もある(例として挙げられる人物はロロノア・ゾロサボモンキー・D・ルフィ等々)。


驚くべきは能力の効果範囲。

イッショウ本人の実力を示すが如く、なんとその影響は宇宙空間にまで及ぶ

適当な小惑星を重力で引きよせ、隕石として落下させて攻撃とする芸当まで可能。

その力は王下七武海のドフラミンゴやトラファルガー・ローが驚愕する程で、イッショウを含む3人が防御しても、地面に半径何十m以上の深い巨大な円形の穴を作る威力はあり、そのまま隕石が直撃すればグリーンビットを揺らし、その地下にも影響が及ぶ


また、反重力の操作も可能。

岩に能力を行使して空を移動したり、軍艦を丸ごと持ち上げて風などに頼らず一気に移動させたり、ドレスローザに散らばっていた瓦礫全てを空に浮かべてから、能力を止めて落下させる攻撃としたりと応用方法は様々。

ただし、自分自身に直接この能力の行使はできないらしく、単独で空に浮かんだりはできない(作中では瓦礫の上に乗って飛んだ)。


シキフワフワの実とは相互互換の能力。

あちらは物体を個別に操ることができる能力でこちらは「場」に対して力を及ばす能力。

砂塵を巻き上げて圧殺したりすることは出来ないが、代わりに他の生物に対しても使用できる。


武器に悪魔の実の力を付加して技を放つ点オペオペの実の能力者が覚醒した際に得た能力と類似しているが現状の所、覚醒しているのかは不透明である。


一見すると能力の特性や使い手が実力者であるのもあって強く見える能力だが、79巻SBSにて「能力の強さ=キャラクターの強さではない」と判明している。

つまり、この能力もイッショウの実力と熟練度によって、より強力な能力に昇華されたと見るべきなのだろう。


基礎戦闘力編集

あっしァ海軍本部“大将” !! 皆怪物だと言いますよ

能力以外にも剣術を得意としており、ロロノア・ゾロと互角以上に斬り結ぶ実力者。

ゾロの斬撃を軽く防いだり、革命軍No.2のサボと渡り合える程の技量を持っているが、全体的に本気を出している描写がなく、大将としての本当の実力は不明。

盲目のハンデと感じさせず、新たな海軍本部大将として、前任の赤犬、青雉と何ら遜色ない実力は緑牛と共に「化け物」と恐れ評される。


そして、2024年7月4日に発売されたONEPIECE巻百九のSBSにおいて明かされた、彼の所持する仕込み杖の名は「やくざ火線」。おそらく元ネタは、彼のモデルである勝新太郎氏が出演している「兵隊やくざ」シリーズの第九作目となる「火線」。

刃は直刃、作りは切刃作り、位列は世界に12本しか存在しない、最上大業物。なお、作成者は「風月喜三郎」という、ワノ国出身の人物となっている。おそらくワノ国で作成された刀を何故イッショウが所持しているのかは不明。


覇気編集

海軍大将だけあってやはり覇気も体得しているようで、タイマン戦においては「見聞色の覇気」で相手の位置や攻撃などを把握し、刀で的確に攻撃をガードして見せる。

ルフィの「武装色の覇気」を纏った拳を軽く相殺しているが、本気を出している様子は見受けられない。

以上のように基本的な2種類の覇気は海軍大将なのもあり、高度に鍛え抜かれている様子だが、特に「見聞色の覇気」は非常に高い熟練度を持つようで、発動できる範囲も非常に広大。

その範囲は数十km、或いはそれ以上も遥か遠く離れた場所まで及ぶ程絶大で、探知能力はドレスローザの広範囲、あるいはその周辺の海域に至るまで優れる。

劇中では、ドフラミンゴの見聞色でも察知不可能な程の遠距離で鳴った小さな雷鳴を容易く察知したり、ドレスローザから遥か遠く離れた敵艦隊の居場所を把握してピンポイントに攻撃をしていた。

更には、ドフラミンゴの「寄生糸(パラサイト)」により、遥か遠方から不意打ちで襲ってきた糸すらも感知して掴んでいた。




編集

  • 重力刀 猛虎(グラビとう もうこ)

刀に能力を行使し、それを振るった方向へ向けて強力な重力帯を広範囲に発生させる。

相手は町一帯の建造物がまとめて破壊される程の重力に引き込まれ、斬撃をガードできてもそのまま吹っ飛ぶように距離を突き放される。

また、その気になればドレスローザの広範囲にわたる程の大規模の重力帯の発生も可能なようで、その後、ルフィは岩山が破壊される程の重力に引き込まれ、回転しながら吹っ飛んでいた。


実際に、本気を出して技を行使している様子はない。


  • 地獄旅

自分の指定した範囲に重力帯を発生させる。

技名はゲーム『ONEPIECE 海賊無双』シリーズより。

抜刀中に技を発動させ、納刀に合わせて加速度的に重力を強める。

納刀が完了すると重力は影響範囲の地面が丸ごと陥没するほどの強さとなり、範囲内の物体は纏めて奈落の底へ突き落される。

イッショウが原作での初登場時、ドンキホーテ海賊団の下っ端を一掃した際に使用したのはこの技と思われる。


技名の由来は恐らく、座頭市劇場版のタイトル「座頭市地獄旅」(ちなみにチャプタータイトルや劇場版タイトルに「~旅」表現が多用されている)。


  • 関所破り

刀で空を斬り、ズシズシの実の力を上方向に飛ばす。

遥か上空まで届いた重力は宇宙空間より巨大な隕石を落下させる。技名は『海賊無双』シリーズより。

恐るべき威力と攻撃範囲を誇るが、使いどころを間違えれば自軍や市街にまで甚大な被害が及びかねない。また、行使者の真上に落とすという性質上、イッショウ自身も射程範囲に入ってしまう為、基本的に技の発動後はその場から退散している。仮に退散出来ない状況だった場合(相手が捕縛対象等)は、自身の頭上に反重力帯を発生させて隕石の被弾を防いでいる。


原作でのグリーンビットの戦闘にて、ドンキホーテ・ドフラミンゴトラファルガー・ロー相手に行使したり、鳥カゴに隕石を降らせたのはこの技だと思われる。

技名の由来は恐らく、座頭市劇場版のタイトル「座頭市関所破り」。

また、小隕石を雨あられと降らせる亜種技・「喧嘩太鼓」も存在する(技名は「海賊無双」シリーズより)。そちらの由来も座頭市劇場版のタイトル「座頭市喧嘩太鼓」。


  • 血祭り街道

走って前進しながら連続斬りを行う。

技名の由来は恐らく、座頭市劇場版のタイトル「座頭市血祭り街道」。


  • あばれ火祭り

複数の重力帯を発生させ、その全てに小隕石を呼び込み、辺り一帯を破壊し尽くす。関所破りの多段バージョンのような技。技名はゲーム「海賊無双」シリーズより。

技名の由来は恐らく、座頭市劇場版のタイトル「座頭市あばれ火祭り」。


経歴編集

過去編集

2年前、アラバスタ王国サー・クロコダイルによる「ユートピア計画」が世界政府のあずかり知らぬ所で決行されようとしていた事を契機に「王下七武海制度」に疑問を抱き、マリンフォード頂上戦争後に行われた「世界徴兵」で大将に特任された。

また、110巻SBSにて、彼が元々アオイ王国というかつて戦争で滅んだ国の警備軍隊長をやっていたこと、双蛇(ソウジャ)島にて(賭博の負けの代償から)用心棒を行っているところを大金で世界政府に買われたことが明らかになっている。

さらに、アオイ王国が滅んだ際の”重要戦犯”であるともされており、それは政府の共通認識でもある模様。…しかし世界政府の闇の深さは作中でかなり強調されており、先述した「見たくねェもん」の件や彼の性格・掲げる「仁義ある正義」などの諸々を考えるとそれは果たして真実なのであろうか…?ある人物と同様に冤罪の可能性もあると思われる)



第2部 最後の海 新世界編編集

王下七武海兼ドレスローザ王国国王ドンキホーテ・ドフラミンゴの突然の脱退と麦わらの一味海賊同盟を組んだトラファルガー・ローに対応すべくサカズキの命で、バスティーユメイナードらを率いドレスローザに赴く。


ドレスローザ編編集

港町アカシアの酒場でギャンブルをしていた際、ルフィ達と遭遇(変装していたルフィ達の正体に気付いていたが、ドンキホーテ海賊団の下っ端が嘘を吐いて自身から金を巻き上げようとしていた所をルフィが教えてくれた為、借りとしてその場では見逃した)。

コリーダコロシアムを偵察した後、部隊を引き連れグリーンビットへ向かう。ローがルフィとの同盟を認めた為に独断でローの七武海称号剥奪を宣言した後、ほんの腕試しで隕石をグリーンビットに降らせドフラミンゴと共にローを襲撃する。ドフラミンゴがローを倒した後、ローの救出を試みたゾロ達を退け、王宮に向かいドフラミンゴと会談する。

ドレスローザ支配の真相が発覚した後も、表向きは暴動の鎮圧と麦わらとローの捕縛に動き(海兵である自分がドフラミンゴを討ち取っても、政府がドレスローザの実態を隠蔽するのを予測し、政府の実態を世間に晒す為に敢えてドフラミンゴ討伐には動かなかった)、単身海軍に立ちはだかった革命軍参謀総長でルフィの“兄”であるサボと交戦するも引き分けに終わる。

その際に────一が出るか八が出るか……この首一つ賭ける覚悟だ… ……転がすサイコロを失っちゃあツボ振る前からお釈迦でござんすの言葉を残し去って行った。

その後、自身の思惑(「同じ穴のムジナで〈海軍〉はこの国じゃ英雄にはなれない、筋違いである」との意図)を打ち明け互いに手を引くとルフィ達にドフラミンゴ討伐を賭け戦況を見守り、部下の海兵らと共に「鳥カゴ」の収縮阻止にも協力した。


ルフィとドフラミンゴの死闘決着後リク王の元に出向き、ドフラミンゴの悪政を黙認していた政府の非を認めて土下座をし、その様子を隣国に映像電伝虫で流す

この件でサカズキからおどれの身勝手で正義の面目丸潰れじゃろうが!!!!! と烈火の如く怒号を飛ばされたが、イッショウは負けじと潰れて困る面なら懐にでも仕舞っときなさいや!!! 不備を認めたくらいで地に落ちる信頼など 元々ねェも同じだ!!! と反論した結果、落とし前として「ルフィとローの首を取って来るまで『全海軍基地への立入禁止』」を通告された。

その後2日間はルフィ達の捕縛に動かなかったが、海軍中将つると大目付センゴクがドレスローザに到着した日に動き出す(サイコロの「一」の目が出た場合のみその日は捕縛には動かないと部下に命じており、2日連続でサイコロは「一」の目が出たので動かず、3日目に到着したつるが振ったサイコロは「六」の目が出た為に捕縛に動いた)。

ルフィと対峙し、盲目の自分を気遣い言葉を掛けて攻撃してくるルフィに激怒するも、バルトロメオらが連れ去った為に戦闘は中断する。

国中に残った戦いの残骸である大量の瓦礫の山を浮かせて、東の港にいる海賊達に浴びせようとしたが、ルフィ達を逃がそうとするドレスローザ国民の遠回しな抵抗に遭う。

国民達の会話を「見聞色の覇気」で聞き取りその真意を汲み取ると、浮かせた瓦礫をルフィへの餞別としてドフラミンゴとの取引を潰されルフィ達への報復に現れた連合艦隊の頭上に落とし、政府の尻拭いをしてくれたルフィに……これァ 内緒で願いてェんですが ──政府の尻拭いをしていただき──真にどうも ありがとうござんした!!!と一礼の感謝を述べた。

ドフラミンゴを護送中、奪還しに現れたジャックに軍艦2隻を沈められるも返り討ちにした。その後、護送を終えたら「ぶらりと旅に出やす」と決意する。また、この際にセンゴクから「一言謝ってやりゃあサカズキも面子が立つだろう」と諭されたが、イッショウは「あっしにも面子がありやす」と拒否し呆れ果てられた。


世界会議編集

世界各国の王族が集結するのに先駆けて予て目指す七武海制度撤廃の為、聖地マリージョアに出向く。

その事を知ったサカズキは前述の『海軍基地への出入り禁止』を破ったとして怒り狂っていたが、当のイッショウは「ここには “軍の敷居” は ごさんせんので」の返答顔の割に人が良すぎる例の大佐曰く、「完璧な理論武装」)によりマリージョアに留まる。

その頃、当の藤虎は食事を摂りながら、もう1人の新大将である “緑牛” と仲良く歓談をしていた(緑牛はサカズキに藤虎を追い出すように厳命されたが「会議をブッ壊そうとしないならそれでいい」としてそれを無視した)。

ドフラミンゴ護送後にはベガパンクの研究所に出向いたようで、そこで完成していた“すげェもん”を目にした彼は緑牛に改めて “王下七武海” はもう要らねェ………!!!と宣言する。緑牛からは笑いながら酔狂だぜ、あんた!! まじで!!と評されている。

王下七武海制度撤廃のためか、かつて七武海により国家転覆の危機を被ったアラバスタの王ドレスローザの王らと同調している姿も見られた。


ワノ国編集

第一幕〜第二幕 幕間

世界会議4日目には、バーソロミュー・くま奪還の為マリージョアに乗り込んできたサボ率いる革命軍の軍隊長達と激突する。

しかし、その後サボたちには天竜人のシンボルである天駆ける竜の蹄の破壊による天竜人への宣戦布告と、くまの解放を達成された上で全員に逃げられてしまったことが判明。

海軍犯罪捜査局の局長 “黒馬” ことテンセイはアラマキ達は戦場が神々の地であった為、思うように戦えなかったのではないかと推測していた。


後のエッグヘッド編でのサボの回想シーンにて、世界会議で革命軍幹部と激突した場面が描かれている。

戦いの場所が天竜人の居住地であり、かつ天竜人があちこちにいたことで、アラマキ共々本領が発揮できず大苦戦を強いられており、業を煮やした挙句マリージョアを巻き込んで隕石を落とそうとしたり、奴隷解放をする革命軍の手助けをしたりと問題があり過ぎる行為を次々と行い、アラマキをブチギレさせて大ゲンカをする事態になってしまう。


「隕石……落としやす!!」

アラマキ「ダメだろやめろバカ!!!」


第二幕〜第三幕 幕間

前述した二人の王が世界会議にて七武海制度撤廃を発議。

討論の末に可決され、王下七武海の廃止・消滅決定が判明した。

イッショウの悲願はここに果たされたのである。

しかし、これが後に四皇ビッグ・マム”と“百獣のカイドウ”が打倒された際、彼らに代わって四皇のポジションに立った海賊王下七武海の一角を務めていた海賊と共に海軍を脅かしかねない組織を設立させる遠因となってしまった


尚、本人はとある海域での海獣との交戦中、電伝虫を介してサカズキと先の七武海制度撤廃について談話。顔には絆創膏や包帯が巻かれており、世界会議期間中での革命軍幹部との戦闘や、アラマキとの大ゲンカが怪我の原因だと推測される。

この際にサカズキからはビッグ・マムと百獣のカイドウが手を組んだ報告について伝えられ、過去の両者の経歴から「“ロックス”の再来」ではないかと危惧した。


劇場版での活躍編集

ONE PIECE STAMPEDE編集

大暴れこそしなかったもののゾロと交戦し、置き土産に巨大隕石を残していった。


ONE PIECE FILM RED編集

それが出来りゃ、この目はまだ見えていまさァ


世界の歌姫であるウタによる大騒動を止めようと、ボルサリーノと共に海軍の艦隊を率いてエレジアに上陸。最初は彼女の考えを改めさせようと説得に徹していたが、ウタが自身の能力で観客を操り始めたのを知って事態が急変。自身はコビーヘルメッポと対峙する苦境に陥り、身内であるが故に手も足も出せずに防戦一方だった。その後、サカズキから観客に対する射殺命令が出ると、どこか苦悶の表情でその命令に従うしかなくただ黙っていた。


最終決戦の際には、他の海兵とともに観客の保護と避難を行った。

その後、市民を危険に晒したり歌の魔王の危険性等から、ボルサリーノらと共にウタの捕縛に乗り出そうとしたが、シャンクスによる覇王色の覇気の威力を目の当たりにした際には、事態の参戦の危険性をすぐに察知。「やめときましょう……市民の皆さんが居る中で戦争をおっ始めるのは……」と潔く撤退を選んだ。


余談編集

  • キャラクターデザイン

座頭市

現実離れした長身や顔の傷、正義のコート等のオリジナル要素はあるが、その風貌と任侠めいた言動、仕込み刀の扱いに至るまで、何もかもが俳優勝新太郎が演じた盲目の剣客「座頭市」そのもの

有名俳優へのオマージュで構成されている三大将の中でも、容姿どころか役柄そのままなのは今のところイッショウだけである(ただし誕生日は一致しない)。


また同時に徴兵された緑牛の本名が判明し、彼のモデルが1990年の映画『浪人街』に主演した原田芳雄と見るのがファンの間では定説となっているが、当作には勝新太郎も出演している。

更に勝氏演じる『赤牛弥五右衛門』は作中で「赤犬」と呼ばれるシーンがあり、それを踏まえると、上記のイッショウとサカズキの対立は「中々皮肉が効いている」 と評価できるかもしれない。


名前の漢字表記は「一生」であるらしく、彼の軍艦の帆にはデカデカと一生の文字が刻まれている。


  • ルフィのイメージ

第81巻のSBSでは、目の見えないイッショウ本人がイメージしているルフィの「優しい顔」が描かれているが、妙に味のあるタッチの(どことなく作者の友人でもあるさくらももこ作品に出てきそうな)田舎の坊ちゃんといった人相であった。


  • 声優

担当声優の沢木氏は過去に『ONE PIECE 倒せ!海賊ギャンザック』でへリングを演じている。


  • 海兵としては

上述の通り、海軍の中でも一際市民に寄り添った考え方をする人物であり、青雉とは異なるベクトルで海軍の正義を絶対視しない人物である為、読者人気は非常に高い。

……のだが、最終章以降からは天竜人の住むマリージョアに隕石を堕とそうとしたり(流石に未遂)、奴隷を解放する革命軍の「手助け」をしたり(「黙認」ではない) と、一貫して〈民衆の味方〉ではあるものの、〈海軍大将〉としては余りにも問題のあり過ぎる行動から逆に困惑した読者も多かった

しかも、イッショウは海軍大将である以上、消せば大幅な戦力ダウンに繋がるのは目に見えており、政府側も迂闊に咎められないとんでもない理屈で逃れている。

その為、読者からは「なんで海軍にいるんだよ」「名誉革命軍」等と称賛されつつもネタにされている。

アラマキ共々、自分勝手な部下を持つサカズキの心境は如何に……


大抵の読者ならば、ドレスローザで王下七武海の功罪に土下座したり、マリージョアで奴隷解放側の革命軍を助けた件に気が晴れたかもしれない。

しかし、イッショウの「ルフィの肩を持ち、別れ際も本気で殺さず、逮捕もせず、事実上見逃した」結果、ルフィはカイドウを打ち破って入れ替わり四皇入りを果たし、マリージョアで革命軍がらみで仲間割れしてしまったアラマキの不安は的中し、革命軍と最新の四皇が世界を引っ掻き回している。特に新四皇バギーの元のクロスギルドは王下七武海廃止への不義理からの元七武海のカウンターと見ても過言ではなく、またイッショウの性格的に七武海に代わった戦力の正体を知った場合は正気を保てるか疑わしい。七武海廃止からのクロスギルド発足の結果、惨めな自己犠牲で終わった海兵の実害も起こっており、ワンピース作中屈指の『地獄への道は善意で舗装されている』を体現しているのは皮肉でしかない。


関連イラスト編集

イッショウ(藤虎)藤虎


関連タグ編集

ONEPIECE 海軍 海軍本部 海軍大将 藤虎 最高戦力

ズシズシの実 隕石 重力属性 盲目 剣士 仁義 任侠 侠客


センゴク サカズキ / 赤犬


海軍大将

ボルサリーノ / 黄猿 アラマキ / 緑牛


メイナード バスティーユ


モンキー・D・ルフィ


革命軍 サボ


王下七武海


ドレスローザ リク・ドルド3世

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