※この記事には、まだアニメ未放映のネタバレが多数含まれているので、記事の閲覧にはご注意ください。
概要
名前が初めて登場したのは第1059話“コビー大佐の一件”にて、コビーの通信による命令で明らかになった。
海軍の天才科学者ベガパンクによって開発された、新型のパシフィスタ。海軍本部からは世界会議の議決結果によって再び敵対関係になった王下七武海に代わる新戦力になることを期待されている。
「改造人間の技術」「人間の巨大化」「悪魔の実の複製」「血統因子」「ルナーリア族の耐久実験」など、これまでの物語で描写されていた「ベガパンクの研究成果の集大成」といえる代物となっている。
兵器の詳細
容姿
白い髪・褐色の肌・黒い翼・背中の炎といったルナーリア族の特徴を持ち、元王下七武海の面々によく似た容姿の子どもたち。成長途上と思われるが、その体格は既に大人並みかそれ以上。従来のパシフィスタと同じく「PX-〇」と製造ナンバーが刻印されている(S-ホーク、ドフラミンゴ型、モリア型以外は未確認)。なお、おそらく全員には、格納場所と対応したナンバリングが為されていると思われ、例えばS-シャークの初登場(第1065話”6人のベガパンク”)時に格納されていた場所には"SERAPHIM 04"のナンバリングがされていたため、おそらく、パシフィスタとしての彼のナンバーは"PX-04"と推測されている。
作中で判明している中では"SERAPHIM 02"とその向かって右側のナンバリングゲートが開いたタイミングでホークとスネークとシャークが登場しているため、必然的にホークとスネークは2か3になると予想される。
※セラフィムごとの個体名については「確認された個体」にて後述している。
知性・感情
戦況を優位に運ぶべく自己判断できる最低限のわずかな「人格」を有しており、合理的な行動(弱い相手を優先して攻撃し他の敵の動揺を誘うなど)をとるようにプログラムされている。また、他人と会話する機能はあるが、自分から話すことはなく受動的な反応や応答しかしない。
敵を脅威に感じる程度の感情表現はするが、基本的には仏頂面で表情を変えることはあまりない。ただし、元となった人物の経験が感情面に影響し、ときに重大な欠陥として表れることがある。
戦闘能力
肉体
見た目で侮れないような非常に高い戦闘能力の持ち主でアマゾン・リリーの戦士らや四皇黒ひげの海賊団との戦いも無傷で渡りあうほど。
その要因として、パンクハザードにて耐久実験を受けていたキングの”ルナーリア族の血”で強化されていることが挙げられる。
それ故に、種族特有の防御力を有しており、その耐久力を目の当たりにしたモンキー・D・ルフィからはカイドウに例えられた。
また、攻撃手段で試験体と同様に手から放つレーザーを放てることが確認できる他、後述の理由で個体ごとに異なる悪魔の実の能力と、それを行使した戦闘手段を持つ。
しかも見た目通りまだ成長段階らしく、フランキーがラディカルビームを放った際、ベガパンク「想(エジソン)」は「セラフィムはまだ子供やぜ!!!レーザー実験はまだ先や!!!」とヒヤリとしたものの、戦闘経験を積んだことで成長して攻撃パターンを変化させたという。また役人たちを圧倒する姿を見てステューシーは「まだ子供なのに………末恐ろしいわね」と評した。
一方、まだ子供であることから純粋にパワー負けする相手や、一部のルナーリア族の体のルール(背中の炎が燃えている間は高い防御力を誇り、背中の炎が消えるとスピードが上がる代わりに防御力は数段落ちる)がわかっている相手には分が悪くなる。例えばS-ホークは、初撃をゾロに止められた後に焦りの表情を見せた(第1073話”ミス・バッキンガム・ステューシー”)うえ、ワノ国においてはゾロはキングと直接対峙した経験を生かして共闘者と弱点の情報を共有し戦闘している(第1077話”早く気づくべきだった”)。そのような意味ではまだまだ発展途上中の兵器であると言える。
ただ、海賊サイドでセラフィムの弱点を把握しているのは今の所ゾロとルフィのみ(セラフィムと直接会った事の無い人物ではキングを部下に持つカイドウや、自身がルナーリア族であるキングも仮にセラフィムと相対すれば弱点を見抜くことが出来ると考えられる)であるため、ルナーリア族の認知度も考えれば基本的に後者の欠点が露呈することは殆ど無く、大半の海賊からすれば「実質常時無敵状態の理不尽な敵」であることに変わりはない。
なお、2024年11月1日発売分のVIVLECARDにて、S-スネークを初めとしたセラフィム達が覇気を使えることが判明している。現状判明しているのは、武装色と見聞色の2つのみである。ちなみに、S-スネークのモデルであるハンコックは覇王色が使えるが、S-スネークが使用できるかはまだ明かされていない。
グリーンブラッド
オリジナルの能力者から採取した血統因子を用いて作られた特殊な血液。血液を投与することによってセラフィムに対し再現した能力を与え、使用させることができる。用いられている血統因子は超人(パラミシア)系の悪魔の実のもののみが現状確認されている。
一見、ただでさえ高性能なセラフィムにより大きな相乗効果が期待できるグリーンブラッドだが、代償として能力を得たセラフィムは、海のエネルギーによる弱点(泳げない、海楼石)、つまり一般的な能力者の弱点も背負うことになる(第1077話”早くに気付くべきだった”より)。そのため、彼らが万が一暴走をしたときには、海のエネルギーを利用した武器(例:海のエネルギーを持ったバブルを放つ銃、およびシールドなど)が対抗手段の一つとして存在している。
威権順位
先述したように、基本セラフィム含むパシフィスタ達は戦桃丸を初めとしたある人間の命令を聞くことで動くが、複数人の、内容がそれぞれ異なる命令が成された際、「威権順位」と呼ばれる段階がより上にある人物の命令を優先として動くことになる。
パシフィスタ威権順位は下記のようになる(1069話より)。
ただし、この表に記された人物が2人以上同じ場に存在していた場合、上の威権順位を持つ人物が意識を手放せば、順位が下の人物に命令権が移る。
また、威権順位が同列の者同士では命令を取り消すことが出来ず、命令を下した本人または順位が上の者が再び命令をしなければならない模様。
「威権チップ」とは、五老星、ベガパンク、戦桃丸以外の人物や組織の手でセラフィムが任務に使用される場合に受け取るチップとなっており、これを所有することで上記3人がセラフィムに命令をするのと同じように命令をすることが可能になる。ただし、表に書いてあるように、威権チップ所有者の命令の優先度は一番低いところに位置づけられている。
※ちなみに、おそらくだが「本体(ステラ)と猫(サテライト)は1人+6人全員『ベガパンク』である」ことから、ある一人の『ベガパンク』が出した命令は他の『ベガパンク』であっても取り消せないものと見られる。
なお偽装をさけるためか電伝虫による命令は無効。
たとえ五老星であっても遠隔から命令することはできない。
だが、逆に五老星が直接前線に出てくるような事態になった場合はセラフィムは生み出したベガパンク本人でも取り返せなくなる精鋭と化す。
極めて稀な例ではあるが、前述した「人格」を有するという性質を持つがゆえに、個体によってはこの仕様に関して特殊なイレギュラーが突発的に発現し、ある種の機能不全を起こす可能性がある。
動力源
不明。しかし1125話で「充電(チャージ)」と描かれているため何らかの特殊なエネルギーが必要となっている可能性がある。
確認された個体
今現在7体のセラフィムが確認されており、エッグヘッドで登場した4体は元となった七武海の名前の中に入っている、あるいはそれに関係した動物を冠したコードネームを持っている事が判明している。
S-スネーク
ボア・ハンコックをモデルにした個体。オリジナルと同様にメロメロの実の能力を行使可能。
S-ホーク
ジュラキュール・ミホークをモデルにした個体。彼が持つ黒刀「夜」に似た長剣を武器に、黒ひげ海賊団の海賊を多数斬り捨て、その斬撃は女ヶ島の地形を崩す程の威力を持つ。ダズ・ボーネスのスパスパの実の能力を使用可能。
S-ベア
バーソロミュー・くまをモデルにした個体。オリジナルと同様にニキュニキュの実の能力を使用可能。
S-シャーク
ジンベエをモデルにした個体。オリジナルと同様に魚人空手を使用する他、セニョール・ピンクのスイスイの実の能力を使用でき、陸上においても魚人の高い海戦能力を発揮することが可能。
ドフラミンゴ型
ドンキホーテ・ドフラミンゴをモデルにした個体。
世界会議解散後、各国で起きた革命の鎮圧や元王下七武海の者たちを拿捕する為にすべてのセラフィムに出撃要請が出たため、海軍と共に海に出たようだが、現在何処にいるのかは不明。
モリア型
ゲッコー・モリアをモデルにした個体。初登場から現在の行方についてはドフミンゴ型と同様。
クロコダイル型
サー・クロコダイルをモデルにした個体。オリジナル同様に顔に横一文字の傷跡がある。他の個体の例に漏れずグリーンブラッドが流れていると思われるが、自然系の能力は再現できないため、この個体が何の能力を扱えるかは現時点では不明。
ただ、容姿がSBSでかつて描かれた幼少期の姿と異なり、中性的(性別不詳)な顔立ちになっている点や、他のセラフィムと違いどこか思い詰めた表情をしている点などから、「ロギア系能力を再現するためにあらゆる種族を混ぜられた」や「イワンコフに握られた弱味と紐づける」など、ファンの間で多くの考察がされている(ともあれ、モデルとなったと言われている七英雄のワグナス設定と関連付けた考察が多い)
初登場から現在の行方についてはドフラミンゴ型と同様。
活躍
王下七武海廃止決定後、ボア・ハンコック拿捕のために女ヶ島に「S-スネーク」と「S-ホーク」の2体を投入。
世界会議(レヴェリー)で急遽七武海廃止が決まったためか、まだ試験段階のようで記録用カメラでその戦闘を録画されており、他の七武海狩りには投入されなかった模様。
アマゾン・リリーの戦士達や乱入してきた黒ひげ海賊団の下っ端達を圧倒。
ハンコックの能力で石化させられた海兵達も気にせず攻撃を“黒ひげ”マーシャル・D・ティーチに加え続けようとしたため、コビーの命令で攻撃停止。
その後に黒ひげはハンコックを捕まえるも、石化させられた幹部達を元に戻すためには手を離さないといけない。が、離せば自分も石化して全部終わると考えて幹部達は諦め、ハンコックの首をへし折ろうとしたが、シルバーズ・レイリーが現れ、石化解除を条件に海軍と黒ひげ海賊団は撤退を余儀なくされた。石化能力を持つハンコックと交戦することはなかった。
その後、傷ひとつ負わなかったセラフィム達はエッグヘッドに帰還した模様。
エッグヘッドにて「S-ベア」と「S-シャーク」が新たに登場。
「S-ベア」は海に出ていたようだが、CP-0が受けた任務によりエッグヘッドに返される模様。
「S-シャーク」は型番と思われるセラフィム04という数字の入ったカプセルの前に座り込んでおり、サンジら麦わらの一味と交戦した。
その後CP-0がエッグヘッドに到着し、ベガパンクが入港を拒否。ベガパンク殺害の任務のために、威権チップを持ったCP-0の、「S-ベア」に対する命令により、戦桃丸を含んだエッグヘッド陣営と世界政府陣営での戦闘が勃発。それに巻き込まれる形でジンベエが自身をモデルとした「S-シャーク」を含むセラフィム達と遭遇。昔の七武海に似ていると目を疑い、ベガパンクがクローンを作っていたことに驚くこととなった。
そして工場層(ファビリオフェーズ)からモンキー・D・ルフィ、トニートニー・チョッパー、ジンベエ、ジュエリー・ボニーが脱出するのを、戦桃丸の命令でS-スネークが手引きし、4人は工場層(ファビリオフェーズ)脱出。その後、ロブ・ルッチにより戦桃丸が気絶させられたため、4人のセラフィムが世界政府陣営の手に渡っていた…のだが、身内ですら驚愕していた裏切りによって威権チップを持っていたカクとルッチが意識を手放し、ベガパンク”想(エジソン)”の命令によってひとまずは停止した。
しかし、また状況は悪化しており、今度はとある命令によってエッグヘッド内の(登場済みの)セラフィム全てが暴走している(第1075話”研究層(ラボフェーズ)DEATH GAME”)。しかも、何が厄介かと言うと研究層内にいる猫(サテライト)全員の停止命令を無視して暴走しているのである。つまり、現状判明している中で、エッグヘッド内にいる、一番威権順位の高いベガパンク(本体・猫)の命令を上書きできるのは五老星のみであるため、現状のセラフィムは、停止することなく破壊の限りを尽くす厄介極まりない破壊兵器となってしまっている。
なお、同話にあった正(シャカ)のセリフでは、同じベガパンクでも本体(ステラ)と猫(サテライト)には威権順位に格差がある(本体(ステラ)>猫(サテライト))というように取れるような発言があったため、これは本体(ステラ)が裏切ったのでは…と考えられていたが彼は彼でなぜかエッグヘッド島内に、何者かの手によって監禁されている。このため、セラフィムの行動関連の事実は謎のままになっていたのだが…。
※この先の展開は第1078話”脱出リミット”以降に記されているのだが、ネタバレに配慮する意味でこのページの1番下に記しています。
その後、一旦エッグヘッドを離れた第1086話”五老星”にて、ドフラミンゴ型、モリア型、クロコダイル型のセラフィムが、世界会議解散直後に世界中に広がった革命の鎮圧に駆り出されていたことが判明した。
余談
- 容姿
セラフィムの出現は上記の通り既に伏線が張られており、子供の容姿をしているのもホールケーキアイランド編にてジェルマ66によるクローン人間をサンジに見せる際、ヴィンスモーク・ヨンジが「20歳の兵士を一人作るのに5年かかる」と発言していたことから、2年前にセラフィムが完成したため、1年で4歳、つまりこの2年の間に8歳になった可能性はあるが、成長速度がジェルマのクローンと同じなのか現段階では不明である。
ある人物の能力を使えば短期間で成人の容姿になれた可能性もあるが、この能力は第1072話”記憶の重さ”にて「生物に対して永遠の効力はない」(本人談)と判明した。
また第1067話”PUNK RECORDS”で、ルッチはその能力者について「もう用済みな筈だよな。出会ったら消すさ」と口にし、カクとステューシーも異論を出していないことから、能力でセラフィムを成長させる気は政府になかったのかもしれない。
- 名前の由来
セラフィムは、日本語では「熾天使」と呼ばれる、ヘブライ語由来の天使の段階の一つである。
この兵器としてのセラフィムの元になった種族には、天使を思わせるような立派な羽根があるほかに、日本語の「熾天使」の中にある「熾」の文字には、「火が激しく燃える」といった意味があるため、種族特有の体質を再現したこの新型パシフィスタにはふさわしい名前と言える。
しかもこの火は神への愛と情熱で燃えているとされ、政府の実験動物として肉体の耐久実験を受けていたキングや天竜人の奴隷だったハンコックにはたまらない名前である。
- 人気
登場人物を「白髪褐色肌幼児化した複製」が登場するというセラフィムの設定はファンに大きな衝撃を与え、特に「ハンコックに瓜二つ」と明言されたセラフィムはロリ・白髪・褐色肌・黒翼・星目というインパクトの強い様々な要素を兼ね備えており、「1体買いたい」という天竜人のような読者も現れ始める。
その他、二次創作では他の登場人物が「セラフィムの題材に選ばれた姿」を想像したものが描かれ始めている。
- 人造兵士
「改造したクローン兵士」「“見た目”は年端も行かない子供を戦場に投入する」と倫理観をかなぐり捨てた兵器の登場に多くの読者に衝撃を与えた。
作中では、マーガレットによる「あんな子供と戦えないわ!!」という発言があることから、子供を戦場に送るのは、あの世界の倫理的にもアウト寄りな模様。
ちなみにセラフィムを容認したような発言をした藤虎だが、彼は盲目の身であり作中の「あんたの顔見てみたい」という台詞から練度の高い見聞色の覇気でもセラフィムの容姿が判別出来ていないと思われる。
しかし、このような事態を「海軍の持つ倫理観」という部分から捉えてみると、まず、現状コビーやヘルメッポもセラフィムの容姿のことは気にしていない(はず…)。また、過去の事例を遡ると、シャボンディ諸島で人身売買が黙認され、センゴクやガープすら人間屋を「職業安定所」と気にも留めておらず、世界政府に加盟していない国は政府も海軍も放置(緑牛曰く非加盟国に人権はない)。しかもロジャーが死に際に放った言葉のせいで大海賊時代が幕を開けた。混沌としたこの世界でクローン兵器(見た目は幼くとも一般兵の何百倍も強い)に反対する者などいないのかもしれない。
…だが藤虎に限っては、第1085話”???死す”にて、マリージョアにいる奴隷を解放しようとして、侵入者である革命軍の一味の対処を共にしていた緑牛と大喧嘩をしていたことが判明したため、おそらくもし彼にセラフィムの姿が見えたならば…そういう意味では、藤虎が唯一の、「ハッキリ批判を態度に示せる」海軍の良心なのかもしれない。…まあ先ほども述べている通り、藤虎は目の前で起きている異常事態を目で見ることができないから残念であるのだが。
なお、さらに踏み込むと、試作型のパシフィスタには自我が無かったのに対して、直近の掲載話ではS-スネークを初めとしたいくつかのセラフィムに怒りや焦り、照れといった感情が示される描写や、セラフィムが時折自らの意志で行動するという事実が示されている。だが、これを踏まえても、その表情や意志が本当にセラフィムのものなのか、それともプログラム的に作られた技術やバグの一種なのかは未だにわかっていないため、このことから、セラフィムが現状ではどの程度自我があるのか人型の兵器以上の存在であるのかは不明である。今の立ち位置的にはまだ「人間の子どもの姿をした兵器」という扱いだろう。…それでも倫理的には大分アウト寄りに見えるが。
- 能力
現在登場しているセラフィムの個体が持つ能力は、グリーンブラッドの特性上全て超人系のもので、動物系と自然系の能力を持つ個体は登場していない。
動物系の悪魔の実は、莫大な時間と資金さえあればどのような実でも(覚醒は未確認ではあるが)恐らく幻獣種も含めて全てが再現可能であるとのこと。現時点ではセラフィムには採用されていない様子。…そもそも試作型のパシフィスタの「本体」のみで軍艦一隻分の資金がかかっていたので、ただでさえ高性能なセラフィムに幻獣種の能力を搭載するには莫大な予算がかかると推察できることから採用自体が現実的じゃないのかもしれない。
一方で、肉体が別の物質に自在に変化する自然系は手は尽くしたもののベガパンクも完全再現ができていないとのこと。そのため、クロコダイル型のセラフィムはオリジナルと同じスナスナの実の能力は使えないと推測される。
- 他の個体
初めて登場したセラフィムの外見が幼少時代のハンコックとミホークであり、くまとジンベエのセラフィムもその後登場。
更にその後サー・クロコダイル、ドンキホーテ・ドフラミンゴ、ゲッコー・モリア(偶然にも麦わらの一味に負けた面子である)のセラフィムが登場した。
↓正しくこんな感じである。
これの厄介さは、七武海は撤廃されるまで世界政府に非常に近い場所にいたとはいえ、ミホークにハンコックと難易度の高い人物の血統因子すら手に入れている点にある。そして、大方の予想通り、第1086話に登場したように、他の七武海の血統因子も世界政府が既に採取済みであり、彼等の幼少期の姿を模したセラフィムが作成されていたことが判明している。つまり、世界政府が手に入れられる血統因子があればそれでセラフィムの作成が可能、かつルナーリア族特有の強みやグリーンブラッドとの相乗効果次第で相当強力なセラフィムが作れる、ということになる。
なお、かつては七武海のポジションにいたバギーやエドワード・ウィーブル、黒ひげ、トラファルガー・ローの後釜がいるのかはまだ判明していない。バギー除いた3人に関してはともかく、バギーの素の強さを考えると…作って役に立つかはともかく、ルナーリア族特有の防御力やスピードがあるだけでも案外厄介なのだろうか…?
『ONE PIECE』本編でセラフィムが登場するよりも前に白髪褐色肌の「シャンクス(インド人)」が登場していたことでちょっとした話題となった。なお、同作ではこれ以外にも「ベガパンクの妹」や「モーダが歴史より消すべき灯火」といった予言じみた(?)ことがあったためにより話題になったものと思われる。
- パンクハザードでの伏線?
悪魔の実の能力の再現については先述しているが、実は人工悪魔の実"SMILE"の元になる物質"SAD"は、アニメ版においては緑色の液体という形で描写されており、グリーンブラッドと同じようになっている。ただし、これから作られるSMILEはオリジナルと比較すると不完全、かつ動物(ゾオン)系の悪魔の実を模しており、超人(パラミシア)系の能力を完全再現可能なグリーンブラッドとは方向性が異なる。…しかし、こう考えてみると、「悪魔の実の再現」という方向性は同じだが、MADSのNo.1とNo.2相当の関係であったベガパンクとシーザー・クラウンの技術力の差や、ベガパンクの持つ能力の特性を見るに、いったい悪魔の実の完全再現にはどれほどの知識や発想力がいるのか、そもそもこの実の詳しい正体は何なのか…ますます謎が深まる存在である。
- 出なくてよかった?
セラフィムの反則級の性能から、海賊王や世界最強生物がセラフィム化したら絶望的な考察もあった。しかし、くまに交渉したサターン聖曰く、世界政府に属さない海賊がパシフィスタ(セラフィムの前段階の試作品)化はさすがに顔が立たないことから、わざわざくまも七武海に加入させてからのパシフィスタ化であった。このため、読者の心配に反し、世界政府に属したことのない海賊王や世界最強生物は、世間へのメンツ問題(ご都合主義だが)でセラフィムにしたくても追い詰められない限り可能性は低くなっている。(逆に言えば、エッグヘッドでサターン聖が追い詰められたか何かを残りのイム様や五老星が知った場合は...?)
- 光輪はなし?
一般的には天使といえば必ずと言っていいほど光輪(天使の輪)がつきものだが、今のところワンピースのセラフィムには必要ないからなのか描かれていない。(作画コストが、といわれるとそこまでだが。)
セラフィムを作ったベガパンクは、光学技術をホログラムに活用しており、天使モチーフが多く活躍するゲームで出てくる輪っかみたいなのものも出そうと思えば出せそうなため、期待してみるのもいいかもしれない。
関連タグ
海軍本部 兵器 パシフィスタ ベガパンク 生体兵器 クローン キメラ
ちびぶかい:SBSがキッカケで誕生した裏設定的なもので、後に一部のメンバーは原作でもその姿が見られた。…がまさかこんな形で回収されるとは誰が思っただろうか…。
セラフィム:由来となった天使やその他のキャラクターについてはこちら。
外部リンク
※ここから下に、第1078話”脱出リミット”以降のネタバレを示しています。アニメ派の方は特にリンク先にはご注意ください。
???・・・セラフィム暴走の命令を出した人物。実は既にいくつか伏線が貼ってあったと考えられている。
例
…などなど。
※なおこれはあくまで一個人の見解も多いため真実は原作者にしかわからないのは注意。