※この記事は単行本未収録の重大なネタバレを含みます。 |
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概要
ワノ国編にてクイーンが「かつて自分も所属していた」と言及した、天才的な科学者集団。
それ以前のWCI編にて、ヴィンスモーク・ヨンジが「若かりし頃のベガパンクや(父の)ジャッジが所属した無法の研究チーム」とサンジに語っていた集団と同一であると思われる。
ヨンジに無法と評されるだけあって、違法かつ非人道的な実験や研究を行っていたと思われるが詳細不明。
単に世界政府非加盟でありながら大きな影響力を持っていたことから評された可能性もある。
現在判明しているメンバーの持つ技術力を見ても分かるように、作中世界においても抜きんでた科学力を持った人物たちが集っている。
経歴
エッグヘッド編と並行した扉絵連載「ジェルマ66のあゝ無感情海遊記」では、ジャッジとシーザーの回想という形で実情が徐々に判明しており、正式名称は「平和研究所MADS」。
その設立の建前を守ろうと「自身のやりたいことのいくつかを平和への貢献につなげながら研究を続ける」所長のベガパンクに対し、シーザー、ジャッジ、クイーンの3名は醜い万年No.2争いをしていた模様。
26年前、ベガパンクが発見した血統因子を世界政府に危険視されたことで、本人やシーザーなど主要メンバーの多くが逮捕されチームは壊滅。
数名は政府の手を逃れたものの、囚われたうちの有能な者は世界政府お抱えの科学者としてスカウトされ、政府の監視下の元で引き続き研究が続けられることとなった。
活動時期は
- 26年前に壊滅し、政府に買収されたこと
- クイーン:39年前にMADSに加入
- ジャッジ:長女のレイジュが24歳であること
これらから、少なくとも39年前から26年前まで活動していたと思われる。
その後、万国から脱出しジェルマ王国に避難したシーザーはジャッジとの大喧嘩の果てにベガパンクが全ての元凶という結論に辿り着き、二名をTOPとした「NEOMADS」として復活することになった。
…が、超えるべき相手であるベガパンクが死亡した事で、シーザーとジャッジは再び口論を始めるなど、組織としての雲行きは怪しくなっている。
メンバー
研究者
専門:現代技術で再現不可能な未来技術全般
研究成果:血統因子の発見、悪魔の実の伝達条件の解明、パシフィスタの開発 ほか多数
MADS壊滅後の所属:世界政府 海軍科学班 → 特殊科学班 班長
平和研究所MADSの所長(リーダー)だった男。
主要メンバーの中では唯一、本編開始時点で世界政府に就いている。
専門:化学兵器の開発、人造悪魔の実の製造、人間の巨大化に関する研究
研究成果:人像悪魔の実"SMILE"、猛毒スライム"スマイリー"、殺戮兵器"シノクニ" など
MADS壊滅後の所属:世界政府 海軍科学班 → フリー
MADS壊滅後はベガパンクと共に政府お抱えの科学者となったが、パンクハザードで起こした事故により拘束される。その後に脱走してからはパンクハザードを乗っ取り、ドンキホーテ海賊団やビッグマム海賊団らと独自に取引していた。
本編登場時の年齢が初出では40歳とされていたが、MADS壊滅は本編開始時よりも20年以上前なことが示唆されているため、MADSに所属していたのは10代と言う文字通りの若き天才と言える。と、思われたが訂正により現在55歳であることが発覚しほかのメンバーとそこまでの年齢差がない事が判明。
本名:サイエン
専門:生物兵器、絡繰仕掛け、サイボーグ
研究成果:"疫災弾"や"氷鬼"などの生物兵器、カラクリ武器、自身の改造
39年前にMADSに加入。
33年前にカイドウに海賊としてスカウトされ、29年前にMADSを脱退。
MADSが壊滅した26年前に当時10歳だった息子を捨て、カイドウ率いる百獣海賊団に加入。クイーンを名乗るようになる。
専門:血統因子に関する研究、人間の複製、人体改造
研究成果:ジェルマ66の兵士量産技術の確立、自身の子どもの改造(サンジのみ不完全)
MADS壊滅後の所属:ジェルマ王国 国王 / ジェルマ66 総帥
関係者
WCI編で初登場した闇金王。慈善事業の一環で出資していた。
"居候"。元ロックス海賊団の"自称"科学者。
ロックスが壊滅したのが38年前なので、それ以降に当チームが発足したことになる。
ベガパンクが現在拠点とするエッグヘッドについてやけに詳しく、一度訪れた事があると発言していたが、その正体はバッキンガムのクローン。
MADSによる成功例の第1号で、20年以上政府に潜伏していた。
関係が予想される人物
- ヴィンスモーク・ソラ
- 所属:ジェルマ王国 王妃(現在は故人)
ジャッジの亡き妻で、ともにチームに関わっていた可能性もある。
ジェットパックや「クールシューター」などの武器開発が専門。
ベガパンクの改造したバーソロミュー・くまの修理を担当していたため、技術的なつながりがあると思われる。
- モンキー・D・ドラゴン
- 所属:革命軍 総司令官
そもそも科学者だったかどうかも不明だが、ベガパンクと旧知の仲であることが判明したため、全くの無関係と見るのも怪しいところ。
その他科学者・技術者
映画『FILM STRONG WORLD』と「巻零」に登場。
メルヴィユに自生する花に含まれる成分「I.Q」に生物を進化させる作用があることを発見し、20年かけて動物をより戦闘的に進化させる薬「S.I.Q」を開発、動物軍団を生み出した。
ちなみにシーザーと中の人が同じ。
扉絵連載「エネルのスペース大作戦」に登場。現在は故人。
ベガパンクと同じ"未来国"バルジモアの出身で、エネルが月で出会ったスペーシー中尉らロボット兵を造った科学者。
余談
名前の由来はおそらくマッドサイエンティストの"MAD"の複数形。
機械工学分野では"machine-aided drafting system"「機械援用製図システム」や"missile attitude determination system"「ミサイル姿勢判定システム」を指す。
海外の人名、例えば俳優のマッツ・ミケルセンの「マッツ」の綴りでもある。
なお同名の会社(こちらは「マイクロアドデジタルサイネージ」の略)が実在し、またアーケードゲーム『クイズマジックアカデミー』(略称:QMA)のニンテンドーDS版を「QMADS」と略すため、pixivを含めた検索では「ONE PIECE」などの関連語句を付けることが望ましい。
登場した中核のメンバーの内、ベガパンク以外は全員ビッグ・マムと関わりがある。
女子供を虐げていた連中が「女性」であるビッグ・マムに理不尽な目に遭わされるのは因果応報と言えよう。