概要
CV:山本百合子
ジェルマ王国の王妃で、ヴィンスモーク・ジャッジの妻。そしてサンジ、レイジュ、イチジ、ニジ、ヨンジの実母。サンジがジェルマ王国の地下に軟禁される前に亡くなっている。
娘のレイジュに似て、慈悲深さと愛情に満ちた人物である。
人間性が破綻しているとしか言い様の無い夫のジャッジとは正反対。レイジュやサンジにとっても心を許せる存在で、サンジが母親である自分の為に不器用ながらも弁当を作ってきてくれた時、召使いのエポニーが絶叫する程の不味さだったが、心から「美味しい」と喜び、彼に「早く治ってね」と言われた時にはレイジュの前で「世界一良い子」と号泣する程喜んでいた。
生涯
かつて、夫のジャッジが、己の野心の為だけに自分との間に生まれる子供の血統因子を改造し、「心の無いマシーン」にしようとした際、激しく反対して大喧嘩になった(レイジュはこの時すでに生まれており、2人の大喧嘩も目撃しているが彼女もまた、毒を吸い取って浄化するなどの人間離れした能力を持ち、血統因子の改造により父ジャッジの命令に逆らうことができなくなっていた)。だがジャッジはソラの意思などお構い無しに改造手術を強行。これに抵抗しようと、ソラは手術後に血統因子に影響を与える代わりに自らの命を縮め兼ねない程の劇薬を服用。その結果、時が経つにつれて衰弱していく様になってしまう。
しかし、その抵抗も空しく、改造の影響を全く受けずに済んだのはサンジのみとなってしまった(それがきっかけでサンジはレイジュ以外の兄弟や父親に落ちこぼれの一家の恥さらしと虐待されてしまう)が、レイジュによると、ソラは自らの決断について何の後悔もせず心から喜んでいたらしく、サンジがまだ幼い時に没する事になった。
この結果、その死の間接的原因といえるジャッジは、自らの行いを完全に棚上げする形でサンジに当たり散らすようになり、後にサンジがジェルマを脱走して東の海へと渡る切っ掛けとなった。
余談
世界経済新聞に掲載された絵物語「海の戦士ソラ」と名前が同じであり、どのような経緯で、ジャッジと夫婦になったかは不明。彼女もMADSに所属していたのだろうか。
また自力で自分に命は削るが胎児の命には問題ない(或いはリスクの低い)毒物を用意をする等、毒物に対する知識があると思われる。
ジェルマの人間だけあって知識があったのだろうか。