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ルナーリア族

るなーりあぞく

ルナーリア族(Lunarian)とは、少年漫画『ONE PIECE』に登場する種族であり、物語の中でも重要な存在である。
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この記事及び内容に関するタグやイラストには『ONEPIECE』の重大なネタバレを含みます。


概要編集

ワノ国編にて登場した、百獣海賊団大看板キングことアルベルが属する種族。



シャボンディ諸島人身売買オークションのリストにも三つ目族同様記載されておらず、まだ容姿や固有能力といった特徴しか明かされていないが既に絶滅した種族とされており、ビッグ・マムが治める数多の種族が暮らす万国にも彼女の個人的な因縁によってナワバリ内に滞在しない巨人族と並んで存在しないという。そのため、本編に登場したルナーリア族はキングしか確認されておらず、キングが彼女の船(クイーン・ママ・シャンテ号)をワノ国の滝から叩き落し、危うく命を落としかけた事態を全て許し、海賊団に誘うほどに希少な模様。


白ひげ海賊団1番隊隊長のマルコラフテルに到達したゴール・D・ロジャーとの会話を介してその存在を知ったと思われる白ひげから酒の席で度々話を聞いていたようで、それによると現在マリージョアがある赤い土の大陸「神の国」があったとの事で、加えて「赤い壁のその上に”発火”する種族が住んでいた」という言い伝えも聞いた事がある。また、まだ種族が健在の頃の通り名はであったとされている。これらの情報からかつてルナーリア族は赤い土の大陸で暮らしていた民族とみて間違いないだろう。


この特殊な存在は現在世界政府が生き残りがいれば捕縛しようと試みており、もし政府にルナーリア族がいることを「知らせることができれば」、「それだけで」1億ベリーの報奨金を支払うとしている程異例の扱いをしている。


この種族に関しては、『ONEPIECE』の根幹にかかわるような重大な事柄の一つであろうことはほぼ確実であるため、続報を待つべし。


特徴編集

容姿編集

火災のキング

「背中の黒い翼」「白髪」「褐色の肌、そして常に背中で噴出し続ける「炎」がこの種族の特徴。

キングはこれらの特徴のうち、白髪と褐色肌を隠すべく黒色のマスクとスーツを着用して翼と目以外の外見が分からないようにしていた(動物系の能力で獣型に変身する際は肌が出る部分があるが動物の姿になる=ルナーリア族の証拠になるものが表れないため大丈夫と思っている様子)。

翼は自由に飛行に使えるものではないらしく人型の際は凧の様に滞空が可能な程度(アニメでは普通に空中を動く場面がある)。


体質編集

発火能力編集

悪魔の実の能力に頼らず高火力の炎を自在に生み出すことができ、拳撃や刀身に炎を纏わせることで攻撃の威力を向上させることができる。

また、炎を光弾のように連続して放つことも、竜のような形へと具現化もできる。

キングが能力者という事もあり水中に入る場面は確認されてないので水に触れて維持できるか及び能力者が脱力させられる海楼石に触れて維持できるかも不明。


生存能力編集

クイーン曰くあらゆる環境下で生存できる怪物とのことで、背中の炎が燃えている間はたとえ衝撃の余りクレーターを発生させてしまう蹴り青龍の頑丈な鱗を斬り裂く斬撃を受けてもダメージを受けないという体質を持つ。

この防御力は悪魔の実の能力で変身した際にも発揮され、動物系古代種の耐久力も加われば一切の傷を負うことはない。

世界政府がルナーリア族を捕らえようとする理由の1つはこの規格外の耐久力の秘密を暴き、兵器として利用するためであると思われ、事実30年以上前にパンクハザードにてキングを捕らえていた際には耐久実験を実施していた。


また、背中の炎が消えると防御力は落ちるもののその代わり技や移動の速度が上がる特徴を持つ。

そのためルナーリア族との戦闘で勝利を収めることは至難の業であり、作中でキングと本格的に死闘を繰り広げたゾロは速度を上げて攻撃を仕掛けてきた際にカウンターを即座に繰り出すという戦法をとってダメージを与えていた。アニメで少年時代のキングは炎を浴びせられる実験を受けており、自分の炎を発していない状態だった様だが息苦しそうであった程度だったので炎に対しては自分のを消している時でも耐えられる可能性が高い。


最終的にゾロに敗れたキングは片翼の一部を切り落とされてしまっておりアニメでは負傷が治りきってない事もあるだろうが襲撃してきた緑牛に対し炎を発してないまままともに反撃できず行動不能にされており(海楼石の手錠を付けられてなかったので能力は封じられていなかった筈だが使用していなかった)翼が欠損すると発火不能になる可能性もある(原作では拘束される1コマしかないため炎が出てなかった事以外詳細不明)。


余談編集

  • 絶滅した原因

ある程度前述したようにクイーンの発言からは、この種族は過去に絶滅の一途をたどったものの、キングはその生き残りであること、他に「自然界のあらゆる環境下で生存できる怪物」であることや「神」と呼ばれていた時代があったこと等が分かっている。

これらがもし本当ならば、本来ならばどんな環境にも難なく適応できる種族でその特色から崇拝されていたにもかかわらず、この種族は絶滅の憂き目にあったという不自然な事態になり(このような種族が絶滅してしまったことを聞き手であったサンジも疑問に思っていたのに対しクイーンは「歴史に聞きやがれ」とそれ以上詳細は語らなかった)、『彼らの生存能力や勢力圏を上回る予期せぬ襲来があったのでは?』『何らかの事情で他の種族からの迫害を受けて絶滅したのでは?』などなど様々な憶測を呼んでいる。現在赤い土の大陸の上にある神が住む地に住んでいる民族は明らかにルナーリア族ではなく、かつ自分達と関係なしに「神」の単語が付いていた土地の住民を一方的に蹂躙していた事が判明したためそれらは一層強く有力視されている。


  • 生き残り

はるか昔に絶滅したとされるルナーリア族だが、キングは47歳という若さで今の世界を生きている。

つまり彼にも子々孫々と種族の命をつないできた生みの親や親戚がいるということになり、生き残りは他にもいると考えるのが妥当であるが、「業界一」と称され同じ希少種族である三つ目族を見つけたマムの情報網をしてキング以外の生き残りを見つけられなかったことから、生存は絶望的である。だが、彼がいたパンクハザードのデータを閲覧しているベガパンクの一人シャカがゾロに聞かされるまでカイドウの元にいたキングが共に脱走したアルベルと同一人物だという確信がなかったらしい事やアニメ版ではキングが実験体を強いられていた境遇に対し「俺たちが一体何をした!」と言っているシーンがあり、彼以外にもルナーリア族が生存していることがほのめかされている(他にパンクハザードにいた実験体は政府が連行してきた囚人で十中八九人間かつ前科者なのでキングの言う実験体にされる様な事をした覚えがない面子に含まれてないと思われる。とはいえこのシーンは新世界編の30年前後前の回想である事に加えカイドウに解放されて共にパンクハザードから脱走する際2人だけで行動していたため現在生存している同族がいる証拠にはならない(もっともカイドウはキングを同行の意思があるか確認したうえで連れ出したので他の者がそうしなかっただけとも取れるが)。更に言えば前述の「俺達」の発言は自分以外が既に死亡していても矛盾していない)。

彼がカイドウと出会うまではどこで生まれ育っていたのかが現在注目の的にされている。


  • 重要な存在との関係

百獣海賊団の飛び六胞に名を連ね、元CP9という肩書きを持つフーズ・フーの口から語られた存在として、「月」を意味した語句の入るルナーリア族とは対称に「太陽」の入った異名を持つ者(ネタバレ注意)がいる。

また、ルナーリア族の人物は何故かラフテルひとつなぎの大秘宝との関連があるジョイボーイについて知っており、作中で最重要の存在たちとルナーリア族の関係が現在考察対象になっている。もっとも、ジョイボーイに関しては、キング自身は「伝説は伝説」と割り切っている部分もあるため、その他各種伝説がどの程度ルナーリア族全体に認知されているか、信じられているのかは不明。


  • 月との関連性

470話の扉絵短期集中連載"エネルのスペース大作戦Vol.35『壁画に学ぶ。太古に生きた翼を持った"月の人"』に描かれている月に残されていた遺跡の壁画の中にはタイトル通り翼を生やした人物が、エネルが出会ったロボットたちと酷似したものを作っているような様子が描かれていた。

この壁画内に描かれている人物たちには翼が生えており(※ただし、色は黒くない)、キングにも能力を使用したときとはまた別の、ルナーリア族特有の真っ黒で立派な自前の羽を有している。


そして、マルコが白ひげから聞いた話では、ルナーリア族とみられる種族が赤い土の大陸(レッドライン)に生きていた可能性がある時期は、マリージョアができる800~900年前よりはるか昔の話であったらしい…ということは、壁画に描かれた、翼の生えた「太古」に生きた「月の人」と「ルナーリア族」の間には関係があるのか、もしくは壁画の中に描かれた人物らはルナーリア族そのものなのか…真相は未だ闇の中である。


ちなみに、光月おでんが愛し、現在のワノ国において日和が演奏している曲の名前も「月姫(つきひめ)」であること、ワノ国に存在していた大名らの名前に(黒炭家を除いて)光月(こうづき)、霜月(しもつき)、天月(あまつき)、雨月(うづき)と、軒並み「月」の字が入っていることから、ワノ国そのものがこの種族と深い関係があるのかもしれない。


  • 通り名の「神」

このルナーリア族のかつての通り名が"神"であったことは先述しているが、764話にてローの本来の名に"Dの文字"が入っていることが判明した際、コラソン、もといドンキホーテ・ロシナンテが発したセリフは、「―そしてある土地では"Dの一族"をこう呼ぶ者達もいる…!! "神の天敵"」というものであった。

しかし、ロシナンテ本人は、同話にて"神"を"天竜人"と仮定しており、Dの一族が世界の破壊を目論んでいるのかもしれないと考察していた。だが、このルナーリア族のかつての通り名はまさしくDを天敵としているとされる「神」となっているため、Dの一族とも因縁が深い種族である可能性が生まれている。ただし、これはあくまで一つの考察に過ぎず、現にキングとこちらのDは全く対峙の機会がないままワノ国編が終了してしまったため、続報を気長に待とう。


  • 人間オークションのリスト内の伏線?

最近気づかれた事実として、巻五十一第501話”うねり始める世界”でサンジデュバルに渡された人間オークション用の、人間売買時の種族別の価格リスト内にある項目として、「その他珍種-時価」という記述がある。この記述がなされている部分の枠が何かの植物モチーフになっているのだが、どうもこれは月桂樹のようにも見える。すべてのルナーリア族にこの刺青があるかは定かではないが、キングの目元には、先述した通り月桂樹を想起させるような刺青があるため、他のルナーリア族にも同じように月桂樹の刺青がある事実や、過去にオークションで売買がされた事例があるのかもしれない。



関連タグ編集

ONEPIECE

キング(ルナーリア族としての名はアルベル)・・・現時点で、この種族に属しているのは作中で彼のみである。


イシュヴァール - 別の漫画作品に登場する少数民族。褐色の肌と白髪を持ち、政府機関から迫害を受けると言う共通点を持つ。また、イシュヴァラと言う神を崇めている他、一部の人々が炎で焼き殺されている。


セラフィム(ONEPIECE)・・・ルナーリア族の種族的特徴とパシフィスタの兵力を兼ね備えた、この種族の発展形とも呼べる完成型パシフィスタ、かつ開発者のベガパンク曰く、「究極の人類」。















































































???・・・希少種・かつ絶滅種繋がり(ネタバレ注意)。

三つ目族・・・第1121話「時代のうねり」で、余談の覧にある800年以上昔の歴史を研究してきたベガパンクが、まるでルナーリア族及び上記の希少種と同格かのように「希少」と示唆した種族。事実、未だ本編に登場している三つ目族はハーフであるシャーロット・プリンただ一人。また、「執拗に滅亡を望まれる種族」と彼らの血筋を称しておりルナーリア族をはじめ、滅びかけている事の原因に何者かの迫害説がより濃厚となっている。

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