「私達は自由な結婚なんて諦めてる 諦めるか逃げるしかない」
「私の大好きだった姉さんも 自由な恋愛を求めて海へ飛び出したわ 求婚の旅へ!!」
「私との結婚は……!!! 地獄にはさせませんよ゛!!!」
概要
ビッグ・マム海賊団船長・“ビッグ・マム”ことシャーロット・リンリンの娘にして、シャーロット家の35女。
チョコレート大臣の治めるショコラタウンにて、ゼリーのニトロ、絨毯のラビヤンと共にカフェ「カラメル」を営んでおり、店も自身で製作している。
プロフィール
本名 | シャーロット・プリン |
---|---|
年齢 | 16歳 |
身長 | 166cm |
所属 | ビッグ・マム海賊団、カフェ「カラメル」オーナー、シャーロット家35女 |
所属船 | クイーン・ママ・シャンテ号 |
悪魔の実 | メモメモの実 (超人系) |
出身地 | 偉大なる航路 新世界 万国 |
種族 | 三つ目族 (ハーフ) |
誕生日 | 6月25日 (シャーロット、毎月25日はプリンの日) |
星座 | かに座 |
血液型 | XF型 |
好物 | 生チョコレート、プリン |
初登場 | 単行本66巻 第651話 「新世界からの声」 |
WT100 | 45位(23334票) |
CV | 沢城みゆき、桑島法子(856話 - 863話、沢城の休業による代役) |
人物
容姿
母親のリンリンとは(ロックス海賊団に所属していた時代は除く)似ても似つかない程のかわいい系の超絶な美人であり、女好きであるサンジやその兄弟達も写真一発で見惚れてしまい、ブルックもメロメロになる程(リンリンも28歳頃の顔立ちは美しかった様だが、プリンとは似ていない)。
性格
話が通じるとは言い難いビッグ・マムの娘とは思えない程気立てが良い穏やかな心の持ち主で、機転も効く。また、かなりの恥ずかしがり屋でもあり、自作のチョコレートを褒められた際には手で顔を隠す程照れていた。
海賊団の意向で自由な結婚ができないことを受け入れているが、同時に母の束縛を抜け出し、自由な恋愛を求め求婚の旅に出た姉のローラを慕っており、プリン自身も本当は自由な恋愛、結婚をしたいと考えている節がある。
母親からは「お前はまるでお人形だね」と大事に扱われているが、初めて登場を果たした魚人島篇では部下(恐らくお菓子のホーミーズ)を食べる母の振る舞いに呆れる様な表情を浮かべており、汎ゆる事を強要してくる母に不満を抱いている節がある。
演技力
「アハハハ!!夢見てんじゃないわよ!!! あのチンピラと私が結婚!!?するわけないでしょう!!?」
サンジとの結婚式前夜、プリンは今までの穏やかな一面とは打って変わって、サンジの姉であるヴィンスモーク・レイジュをソファに拘束した上で上記の凶悪な一面を見せ、多くの読者及びアニメ視聴者はその変貌ぶりに度肝を抜かれる事になる。
今までサンジ達に見せていた穏やかな一面は演技に過ぎず、裏の性格は母親に勝るとも劣らない冷酷且つ残忍。本心は結婚どころか男にも興味を持たないと言う。本来はマムの一番のお気に入りの娘であり、本性は家族しか知らない。
実際、レイジュの前でサンジのこれまでの決意やプロポーズを底意地の悪い顔芸を交えながら(レイジュが顔を背ける程)コケにしており、銃殺する時に真実を知ったサンジのリアクションを予想する時にエネル顔になるなどしていた。
他にも、レイジュを容赦なく発砲して負傷させたり、母親とヴィンスモーク家暗殺の段取りを悪い笑みを浮かべながら確認するなど、敵対者の命を奪うことに何の抵抗もない海賊らしい一面も見せた。
ルフィも本性を知った際には烈火の如く怒り狂い、「サンジに何の恨みがあるんだ!!」と叫んだ。これらの描写から、プリンは作中屈指の悪女のように見えたが…。
本質
ここまで見聞きすれば全てを騙してきた悪女そのものであり、本人もそのように振る舞っているプリンだが、実はこのような性格になったのはれっきとした事情があった。
プリンは幼い頃、種族由来の三つ目が原因で実の母親であるビッグ・マムからは気味悪がられ、周囲の子供たちから酷い虐めを受けていた。この2つの要因により自分を「三つ目の醜い化け物」と思い込む様になった。そして暴力を受ける過程で性格は歪んでいき、上述の冷酷な一面を自身の身を守るために形成したのである。
現在は母親のお気に入りというのは事実のようだが、リンリンの逸話を見ればわかるように、ただ将来期待されている第3の目の開眼と思い通りに動く従順な性格のみを買われているに過ぎないため、まともな愛情を注いでくれる人が兄弟姉妹達を除いて殆どいなかったことも性格形成の一因であると言えよう。
戦闘能力
悪魔の実
「人はみんな頭の中に記憶のフィルムを持ってる 怖かった事 悲しい思い出 忘れたい過去 あるでしょ?」
人の記憶を頭から取り出した上で自由に改竄することが出来る「記憶(メモリー)人間」。改竄する際は様々な人の記憶を変更する等の多彩さを誇り、応用すれば秘密の計画を聞かれた時の隠蔽や、複数の敵対者の足止めとして使用出来る。その為、前衛向きではないものの、短時間であれば護身や防衛ができるだけの戦闘力も持つ。
他に、パーカッションロック式36口径『ウォーカー』という名の銃を所持し、弾丸はあらゆる頑丈な鉄も撃ち抜く威力を持つ『キャンディジャケット』を使用している。
世界でも希少な三つ目族の血を引いている。三つ目が真の開眼を果たすと、特殊な力が覚醒するらしい。
技
- 編集(エディット)
相手から取り出した記憶のフィルムに別の記憶を貼り付けたり、不都合な記憶を鋏で「カット」して改竄する。
- 記憶の糸フラッシュバック(メモリーズフィルフラッシュバック)
手から出した能力の糸に触れた相手の記憶を一時的に走馬灯の様に蘇らせる。作中ではホーミーズに使用し、元の魂の持ち主の記憶を蘇らせ、一時的にビッグ・マムの支配から解放した。
経歴
過去
幼少期は三つ目が原因で実の母親であるビッグ・マムからは気味悪がられ、大人達からも怪物と蔑まれ、周囲の子供達にも虐められていた。最初は無抵抗に虐げられ泣くだけの日々だったが、次第に性格が歪んでいったプリンは虐めてくる子供達に刃物で仕返しし、自身の身を守るようになった。
月日が経過し、容姿と猫被りによる「演技力」の高さを買われてビッグ・マムのお気に入りの娘の一人となると、人形の様に大事に扱われつつも母の命令には逆らえない育て方をされてきた。
一方でローラが家出してから欠番となっているチョコレート大臣の候補に挙げられるが、本人にその気は無くいつかローラが帰って来てくれるかも知れないという理由から断り続けていた。またローラの姉・シフォンとの仲も良好で、よく一緒にケーキを作っていたという。
第2部 最後の海 新世界編
魚人島編
終盤にて本編に初登場。
ホールケーキ城のビッグ・マムの部屋でボビンから魚人島からのお菓子が届かない報せを受けて怒り狂うマムに呆れた視線を向けていた。
ホールケーキアイランド編
ビッグ・マム海賊団がジェルマ66の科学力を手に入れるキーパーソンとして配される(結婚式において誓いのキスの瞬間にサンジをプリンが射殺、それをヴィンスモーク家抹殺の合図とする予定だった)。
ショコラタウンでルフィ達と接触し、その際に翌日、南西の海岸にサンジを連れて行く事を約束しホールケーキアイランドへの航路を書いた地図を渡す。翌日はドレス選びで身動きが取れなくなり、その次の日ヴィンスモーク家との縁組を祝福する昼食に出席後、サンジと二人きりの場を設け、「王族に生まれて幸せだと思った事は一度もない」と言うサンジの境遇を気遣う。そして自分との結婚を“救い”だと受け入れたサンジからプロポーズされる。
だが、ここまでの全ての振る舞いはヴィンスモーク家を陥れる為の演技に過ぎず、ルフィ達に航路を教えたのも誘導していた為であった。
ルフィとナミにマムの計画と自分の本性を明かした後、自分を嗅ぎ回っていたレイジュをソファに拘束し、メモメモの実の能力を保険として、レイジュにヴィンスモーク家・麦わらの一味皆殺しの計画を明かす。更にサンジのこれまでの決意、プロポーズを口汚い暴言や意地の悪い顔芸を交えて馬鹿にしながらレイジュの記憶を改竄し、母親と結婚式の最終確認を行う。しかし、サンジに一部始終を聞かれてしまっており、おかげでレイジュは記憶を取り戻した。
いかんせん自らの能力を過信したばかりに、計画の情報が漏れてしまうミスを犯してしまったようだ。
また、リンリンにとっての最大の誤算は、何があっても女性を傷つけない男をプリンの婚約者に選定してしまったことだろう。
結婚式当日、計画通りサンジに「第3の目」を見せるが…
「なんて……美しい瞳だ……」
「……え?」
初めて自分の三つ目を本心から肯定する言葉をかけてくれたサンジに不意の涙を流し、その場に崩れ落ちてしまう。
暗殺失敗後は大きく動揺し、サンジに銃を乱射し本性を見せつけるも、母や兄弟、そして自分をも騙して来た生き様を見抜かれ指摘されると三つ目に更なる涙を浮かべる。以後、混乱したお茶会の場では戦力になれず、兄であるダイフクからも役立たず呼ばわりされ突き飛ばされてしまう。
この騒動の中で本当にサンジに好意を抱き、ホールケーキ城崩壊後は、食い煩いを発症した母親からサンジを救う為、兄達を欺きながら(ペロスペロー達には、「サンジに侮辱されたの 私…!! あいつらを消してくれるなら…ママにご褒美くらいあげなくちゃ…」と説明した)密かに麦わらの一味の脱出に加勢する。
この際言いたいことと言ってることがメチャクチャになっており、残忍な性格と優しい性格が無意識のうちに切り替わるという半ば二重人格のような状態になってしまう。
- 「ビッグマムが、ウェディングケーキを麦わらの一味が盗んだと思い込んでる」と伝えようとして、とんでもない悪人面で「逃げようとしても無駄、ママはあんた達を海底に沈める」と言う
- サンジに「こっちにきてケーキを作るのを手伝って欲しい」と伝えようとして、これまたとんでもない悪人面で「こっちにきてママに仲間が殺されるのを見物するといい」と言い放つ
- 挙げ句の果てには「偶然ケーキ作って食べようかなと思ってただけでビッグマムを止めてアンタ達を助けようとか思ってる訳じゃないんだからね!」と伝統の台詞を吐く等とんでもないツンデレを披露している(毎回シフォンに「違うでしょ!?何言ってんの!?」とツッコまれ本人も困惑している)。
また、サンジの事を「サンジ!……さん❤️」と呼ぶようになってしまっておりサンジの前では本性が隠せなくなってしまっている様である。尚その場で一緒に逃げていたルフィ達もそんな彼女の態度に唖然としていた。(曰く「感情の裏返しが凄い…!!!」)
ここから正式に麦わらの一味の味方となり、ルフィたちの逃亡を能力で手助けしながらシフォンとサンジの協力を得て母親の欲するウェディングケーキ作りに取り掛かる。
海上でケーキを完成させ、ベッジとシフォンに引き渡すとルフィを出迎える為、サンジを連れカカオ島に引き返す。
サンジとの別れ際、最後のお願いとして口付けを交わし、キスの記憶をサンジの頭から抜き取り、その場から去る。
ケーキによって食いわずらいは治まり、島民からは国を救ったと賞賛されたが、それが自分の功績ではないとして思い詰め、それまでのサンジとのやり取りの記憶のフィルムを振り返り、大粒の涙を流した。
扉絵連載『ジェルマ66のあゝ無感情海遊記』
ビッグ・マムに敗れ、モンドールの能力で本の中に閉じ込められていたニジとヨンジに、サンジを虐めた罰の意味を込めて「プリンパンチ」をお見舞いする彼女の姿が見られた。失恋しても尚、彼に対する愛情は忘れていない模様。
その後、カカオ島にてビッグ・マムがいないことを好機と見たであろう黒ひげ海賊団のヴァン・オーガーとクザンの強襲を受け、プリンは黒ひげ海賊団に拉致されてしまう。恐らくは三つ目の真の開眼による歴史の本文の解読が目的である可能性が高い。
エッグヘッド編
トラファルガー・ロー率いるハートの海賊団を勝者島にて待ち伏せして襲った“黒ひげ”たちの乗ってきた船に囚われている形で再登場。
マムの生存を信じており、ローがマムを倒した本人であることを告げられても動じていなかった。
(既にこの時にはリンリンが、ルフィ達によってワノ国でカイドウと共に敗北し、四皇陥落となった衝撃的なニュースは知っていた。)
ルフィたちと…サンジとまた再会するか否かはまだ不明だが、続報を待とう。
余談
プリンが三つ目が原因で迫害を受けていた幼少期の描写は、アニオリではわざわざ三つ目を隠すために伸ばしていた前髪を虐めてきた子供達がはさみで切り落とすなど、より生々しく悲惨なものとなっている。
関連イラスト
関連タグ
ONEPIECE ビッグ・マム海賊団 シャーロット・リンリン
ゴーイングメリー号、ビクトリア・シンドリー:代役の中の人繋がりの『ONE PIECE』キャラ。
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