シャーロット・ローラ
しゃーろっとろーら
「あら!! あんた好きよ!!! 結婚してっ!!!」
ローリング海賊団船長。イカツい外見の女海賊。
義理人情に篤い性格だが、非常に惚れっぽい上に強烈な結婚願望を持っており、二つ名の「求婚のローラ」の通り男を見るなり求婚する悪癖がある。今まで数多の男たちに求婚しては尽く断られ続けており、現在通算4446回(『ワンピースパーティー』も含めると4447回)破談しているらしい。
この内、ルフィは4444回目、フランキーは4445回目に求婚された。
新世界出身であり、母親はものすごい有名人らしい。背中には二本の剣を背負っており、ゾンビ(後述)の強さを見る限りそれなりに腕の立つ二刀流剣士と思われる。
しばらくは海賊として海に出ていたようだが、ゲッコー・モリアに配下共々影を奪われ、スリラーバークに軟禁されていた(影を取られた人間は日光を浴びると消滅するが、そうなると影の入ったゾンビも死んでしまうため)。
しかしながら太陽の下に戻るために仲間とともに対抗策を練り続け、ゾンビから奪った影(塩を食わせると出てくる)を取り込めばその戦闘力を身に付ける事が可能という事実を発見。偶然出会ったモンキー・D・ルフィを半ば強引にナイトメア化させ、オーズ撃破への協力を行った。
モリア失策と麦わらの一味の尽力によりスリラーバークが壊滅すると、無事元の影を取り戻し、後述の事情からナミと仲良くなって共に宴席を囲む。別れ際にはビブルカードと電伝虫の番号を渡し、麦わらの一味から1日遅れてスリラーバークを後にした。
なお、元々使っていた船を失っていたため、フランキーが修理したルンバー海賊団の船をブルックから譲り受けた。
作中でビブルカードやその性質に言及したのは彼女が初であり、これによりアラバスタ編でポートガス・D・エースがルフィに渡した謎の紙切れこそがビブルカードだったことが明らかとなった。
その後しばらく登場していなかったが、2年後の事情を描いた扉絵にてウォーターセブンのバーで元気にしている姿が描かれた。
その後、ドレスローザに訪れ、美容院で散髪中にシフォンと間違えられて海軍に捕えられる。
そこへ同じくシフォンと勘違いしたゴッティに救出され、シフォンと再会した。そしていつものようにゴッティにプロポーズをした。
その時運命のいたずらか、生き別れになった父親のパウンドと出会った。
面識がないパウンドを始めは妹共に拒絶するが後に父親であると確信し再会を喜ぶことになる。
その後、ゴッティと晴れて結婚する。
告白は4447(『ワンピースパーティー』を含むと4448回目)回目にしてようやく実を結び、彼女は幸せを手にしたのである。
ワンピース ニッポン縦断! 47クルーズCDでは福岡を担当。
自らの巨大な体に相当するラーメンを五杯も汁まで平らげ、六杯目も軽く平らげようとするほどの健啖家。
後に明らかになった血筋からくる遺伝なのだろうか。
カゲカゲの実の能力で奪われたローラの影を入れられたピンク色のイボイノシシの獣人。常にウエディングドレスを着ている。アブサロム他スリラーバークの連中からはそのまま「ローラ」と呼ばれていた。
どう見ても動物(ワイルド)ゾンビだが、なぜか将軍(ジェネラル)ゾンビに任命されている。将軍ゾンビは生前に名を馳せた屈強な戦士(例:リューマやジゴロウ)や大悪党(例:キャプテン・ジョン)などのゾンビであり、生前はミンク族だったのだろうか?
誰彼構わず求婚する本人とは異なり、こちらはアブサロムに一方的に好意を寄せ、ことあるごとに結婚を申し込もうとする。そのアブサロムがナミに横恋慕していることを知った途端にナミを抹殺しにかかるが、「私!!! 実は“男”なんだぜ!!!」という小学生レベルの嘘をあっさり信じ込み、ナミの応援(財宝の入手とアブサロムの押し付けを目論んだ方便だが)を受けて和解した。この時に、ナミは「ナミゾウ」が本名だとも嘘をついた。
続いてアブサロムがナミを襲った際には、ナミを攻撃するふりをして逃がそうとしたが、ばれてしまい、アブサロムの返り討ちにあって気絶する。ちなみに、ナミの嘘は分かっていたらしい。
最後は暴走したモリアのシャドーズアスガルドで強引に影を抜かれ元の人形に戻る。
しかし影はもう一つの魂でもあるため、ローラは自分のもとに戻った影の影響からナミと会った時には初めて会った気がせず、ナミのことをナミゾウと呼んだ。
彼女の母で新世界の有名人とされる人物は長らく不明だったが、ホールケーキアイランド編にて「四皇」“ビッグ・マム”ことシャーロット・リンリンであることが判明する。同時に彼女の正体はシャーロット家23女であり、シャーロット・シフォンとは双子の姉妹で生き写しのようにそっくりであることが明かされた。
ビッグ・マムの推し進める政略結婚に辟易しており、妹のシャーロット・プリンからは「自由な恋愛を求めて海に出た大好きな姉」と慕われている(プリンはその後狡猾な本性を表すのだが、このセリフは麦わらの一味を騙す演技ではなく勝手に言っていたものなので、少なくともローラに関する思慕は口八丁ではないようである)。
長らく登場しなかったローラのビブルカードだったが、ナミがホーミーズ(ビッグ・マムの手下)に襲われているときに効力を発揮。ビッグ・マムのソウルがこもったカードは淡く輝き水戸黄門の印籠の如く襲ってくる敵を足止めした。ちなみに、シフォン以外の他の兄弟姉妹や団員達は、ローラのビブルカードを見た際、最初は彼女が死んだものと勘違いした。
母との関係
「元気でなくて結構だよ!!!死ねよ!!!」
「親の心子知らずとはこういう事だろ…!!!あいつは過去最大の政略結婚を蹴って逃げた背徳(バカ)娘だ!!!」
ローラが母を慕うのと正反対に、当の母親からは並々ならぬ殺意を向けられていることが判明した。居場所さえわかれば殺し屋を送る気であるらしい。
かつて巨人国エルバフの王子・ロキがローラに一目惚れして求婚しており、全世界の巨人族との間に確執があったリンリンにとってはこの政略結婚が確執の解消とエルバフの兵力の掌握という二重のチャンスにつながる重要なイベントと考えた。
しかし、ローラが結婚を拒否して出奔してしまったことで全てがオジャンになる。身代わりとして姉のシフォンを差し出したもののバレてしまい、巨人族との関係がさらに悪化してしまった。
一応ローラ自身としてはロキに悪感情は無かったが、「自由な結婚がしたい」と望む彼女には政略結婚は受け入れ難かった模様。
これが元でシフォンにまで暴力を振るうようになるが、ローラとシフォンは昔から一心同体であったためシフォンがローラのことを嫌うようなことは無かった。
シフォンによれば当のローラはもとより能天気なため、そのような憎悪を抱かれている事など全く知らないらしい。
立場
元々はカカオ島のチョコレート大臣であり、チョコづくりの名人。
後継にはシャーロット・プリンが考えられていたが、プリンはローラの帰還を期待して断り続けていた。
また母から凄まじく憎まれている一方、シフォンを含む兄弟姉妹は彼女に対して特に含むところはない様子。
上述の通り(根がアレな筈の)プリンからは純粋に慕われており、またアマンドやガレットもナミが彼女のビブルカードを持っているのを知った際は「ローラが自らナミに渡した」のではなく「ナミがローラから奪った」と解釈していたところからもうかがえる。
名前の由来とモデル
兄弟姉妹の多くが菓子に由来した名前であることから、ローラの場合は恐らくロールケーキに由来すると思われる。
また双子というキャラクター像から、モチーフはシフォンと共にトウィードルダムとトウィードルディーと推測される。