概要
秋の南の空にみられる正座で、黄道十二星座の11番目にしてトレミーの48星座にも属す古参。
英名はAquarius。
だいたい1月20日~2月18日生まれがこれ生まれとなる(年によって異なる)。
水瓶座を放射点とする流星群が7つあり、毎時約20個の流星が観測される。
ツボを逆さ(もしくは横だおし)に持って水を延々と垂れ流す若い男性の姿で描かれ、その水は真下にいるミナミのうお座ががぶ飲みしている。
描き手によってツボは片手で持てるサイズだったりそれなりの大きさで両手で抱えていたりするが、このツボは水が無限にわき出る不思議なツボだという。
ちなみにこの星座の男は希代のイケメンと名高いガニュメデス(ガニメデ)。創作作品で水瓶座のイメージは水瓶を持った女神として登場する事も。
なおエリダヌス川(エリダヌス座)の流れはオリオン座の足元に源流がある。
星座神話
若くして命を失った英雄ヘラクレスは神々の住むオリュンポス山へと登り、神の元で暮らすことを許されました。大神ゼウスと正妻のヘラの間に生まれた青春の女神ヘーベーはヘラクレスをたいそう気に入り、二人は結婚することになりました。
しかし、ヘーベーは天界で神々のお酌をするという役割を担っておりましたので後継者を探すことに。
そこでゼウスは人間界に目をやり、以前から気にかかっていたトロイア(現トルコ北西部・エーゲ海沿岸)のある農村へと向かいました。
その村で暮らしていた少年・ガニュメデスは、いかなる女性よりもすぐれた容姿を持つ美少年で、あまりの美しさに全身から光をはなつ程だったといいます。
改めてガニュメデスを見たゼウスは大鷲に化けてガニュメデスをオリュンポス山に連れて行き、優しくもてなした上で少年のまま不老不死にしました。
ガニュメデスも人間であることには変わりないため、最高神直々のこの待遇はとても名誉ある事でしたが、ガニュメデスは残された家族の事を案じ、その家族もやはり悲嘆にくれていました。
それを見たゼウスは天から家族に事情を説明し、せめて哀しみがまぎれるようにとガニュメデスを模した星座を作って掲げ、更に彼の家族には駿馬と黄金のブドウの樹を与えたといいます。
余談
希代のイケメンだといわれるガニュメデスだが、この星座は暗い星が多い。
ゼウスは天空の神であり、全知全能とされるものの、そんな彼をしてもガニュメデスのイケメンぶりを再現するだけの星々は集められなかったのだろうか………
神々に酒を注ぐ少年なのに何故水瓶なのか?という事に関しては、ナイル川の洪水の時期と重なるからという説があるが詳細は不明。砂漠地帯では農耕をやる上で洪水も貴重な水資源になるため、単なる自然災害というだけではなかった。
ちなみにガニュメデスは後世になるとトロイアの王子という位置づけがなされた。
水瓶座をモチーフとしたキャラクター
聖闘士星矢
特撮
アニメ
漫画
ゲーム
- 天羽翼(Starry☆Sky)
- ガンダムアクエリアス(SDガンダム GGENERATION)
- ユーサー・インサラウム/尽きぬ水瓶/聖王機ジ・インサー(第2次スーパーロボット大戦Z)
- 暗黒の雲ファムフリート(『ファイナルファンタジーシリーズ』宝瓶宮の闇の異形者)
その他
- Eridan Ampora、Cronus Ampora、Orphaner Dualscar(『Homestuck』のTroll。水瓶座がモチーフ。)
関連イラスト
関連タグ
みずがめ座 宝瓶宮 Aquarius/アクエリアス 水瓶 ♒
他言語記事