概要
TVアニメ、イラストノベル、ゲーム、コミックなど多数のメディアで展開されており、多くの関連作品が存在する。
この名称は始めから存在していたわけではなく、2015年7月に放送されたニコニコ生放送の番組においてシリーズの企画を担当しているタカヒロ本人によって初めて公言された。
これらの作品についての関連性は次の項目にて説明する。
シリーズの作品及び関連作品を、中核となるアニメ「結城友奈は勇者である」との関連性も含めて紹介する。なお、シリーズの各作品を紹介した動画が「関連動画」の項目に、シリーズの作品を時系列順に紹介した年表がシリーズポータルサイトにあるので、これらも参照されたし。
作品紹介
主に以下の4作品をまとめて『勇者であるシリーズ』と呼んでいる。
謎の怪物「バーテックス」と戦う「勇者」に変身する少女達の日常と非日常を描いた物語。
舞台がいずれも香川県(正しくは西讃域)であり、メインキャラクターの多くが麺類（特にうどん）好きであることが大きな共通点。また、現代の女子中学生の生活や考え方を徹底的に取材して作られているのも特徴。
ストーリー面では勇者と題されていながら「世界を守る事」より「自分を大事する事」がテーマとして押し出されており、「世界のために身を犠牲にして戦う」という勇者的な行動に対するアンチテーゼも込められている。そのため、ストーリーは主人公達を中心にした狭い身内関係でのみ展開され、守るべき対象となる一般人など周囲の動向は一部を除いてほとんど描かれない。
第1作『鷲尾須美は勇者である』
2014年3月28日に『タカヒロIVプロジェクト』第3弾として発表されたイラストノベル作品。
『結城友奈は勇者である』の2年前に当たる神世紀298年の出来事を描いた前日譚である。
『結城友奈は勇者である』の第2期前半「鷲尾須美の章」という形でTVアニメ化された。
第2作『結城友奈は勇者である』
2014年7月30日に『タカヒロIVプロジェクト]』第4弾として発表されたオリジナルTVアニメ作品。勇者であるシリーズの中核。
『鷲尾須美は勇者である』の2年後に当たる神世紀300年の出来事を描く。
第1期「結城友奈の章」と第2期後半「勇者の章」が放送された（※）。第3期「大満開の章」が2021年10月から放送されている。
香川県観音寺市が作品の舞台。
第3作『乃木若葉は勇者である』
『結城友奈は勇者である』の約300年前に当たる西暦時代が舞台であり、本シリーズの起源が描かれる。
香川県丸亀市と長野県諏訪地方が作品の舞台。上巻には後者の様子を描く番外編『白鳥歌野は勇者である』も掲載されている。2019年12月27日には本作のスピンオフノベル『勇者史外典』も発表されている。
第4作『楠芽吹は勇者である』
『結城友奈は勇者である』と同じく神世紀300年が舞台であり、「結城友奈の章」と「勇者の章」の間を補完する外伝的な位置付けとなっている。
関連作品
上記のメインシリーズ以外にも多くの関連作品が存在する。
これらのほとんどはメインシリーズの物語に直接関与しないが、「イラストノベル」に分類される作品は唯一メインシリーズに関与する構成になっている。
4コマ漫画
勇者であるオールスターズ 勇者GP
電撃G's magazineにて特別編として2回に渡り連載された、「勇者であるシリーズ」の登場人物達が様々な競技で競い合う4コマ漫画（但し、後編は大人の事情で温泉回に変更されている）。
作画は娘太丸。後に「鷲尾須美は勇者である外伝 勇者行進曲」の単行本に収録された。どのメインシリーズともパラレルワールドになっている。
ゲーム
PsVita用アクションゲーム。
アニメ1期3話と4話の間の出来事になる。
詳しくは個別記事へ。
『勇者であるシリーズ』の登場人物達が一堂に会するスマートフォンゲーム。略称はゆゆゆい。
詳しくは個別記事へ。
登場人物
「勇者であるシリーズ」の登場人物を紹介する。なお、同一人物であっても各作品ごとに紹介している。
結城友奈は勇者である（結城友奈の章／勇者の章／大満開の章）
鷲尾須美は勇者である
乃木若葉は勇者である
| 名前 | 声優 | 学年 | 肩書き | 出身 |
|---|---|---|---|---|
| 乃木若葉 | 大橋彩香 | 中学2年生 | 勇者 | 香川県 |
| 上里ひなた | 高野麻里佳 | 〃 | 巫女 | 〃 |
| 高嶋友奈 | 照井春佳 | 〃 | 勇者 | 奈良県 |
| 郡千景 | 鈴木愛奈 | 中学3年生 | 〃 | 高知県 |
| 土居球子 | 本渡楓 | 中学2年生 | 〃 | 愛媛県 |
| 伊予島杏 | 近藤玲奈 | 中学1年生 | 〃 | 〃 |
| 安芸真鈴 | 田澤茉純 | 中学3年生 | 巫女 | 愛媛県 |
白鳥歌野は勇者である
花結いのきらめき
| 名前 | 声優 | 学年 | 肩書き | 出身 |
|---|---|---|---|---|
| 秋原雪花 | 千本木彩花 | 中学2年生 | 勇者 | 北海道 |
| 古波蔵棗 | 山本希望 | 中学3年生 | 〃 | 沖縄県 |
| 赤嶺友奈 | 照井春佳 | 中学2年生 | ??? | 高知県 |
| 弥勒蓮華 | 伊藤美来 | 〃 | 〃 | 〃 |
| 桐生静 | 松井恵理子 | 中学3年生 | 巫女 | 香川県 |
| 天馬美咲 | 鬼頭明里 | 中学2年生 | 〃 | 〃 |
| 法花堂姫 | ファイルーズあい | 〃 | 〃 | 徳島県 |
楠芽吹は勇者である
勇者史外典 第一章『上里ひなたは巫女である』
勇者史外典 第二章『芙蓉友奈は勇者でない』
| 名前 | 声優 | 学年 | 肩書き | 出身 |
|---|---|---|---|---|
| 芙蓉・リリエンソール・友奈 | 照井春佳 | 中学2年生 | なし（一般人） | |
| 柚木友奈 | 杉山里穂 | 〃 | 〃 |
勇者史外典 第三章『烏丸久美子は巫女でない』
キーワード
「勇者であるシリーズ」のキーワードとなる用語を紹介する。
作中に登場する年号。バーテックスとの最初の戦いが終わった西暦2019年の翌年よりこの年号に代わった。『結城友奈は勇者である』は神世紀300年の出来事である。
勇者
神樹から力を授かったバーテックスに対抗し得る唯一無二の存在。携帯端末にインストールされた勇者システムによって変身し、固有の武器を携える。変身中は身体能力が飛躍的に上昇する。一部例外こそあるが、その存在は一般には知られていない。勇者(勇者であるシリーズ)、勇者システムの記事も参照。
巫女
神樹の声を聞く事ができる少女。これによって、バーテックスの襲来などを事前に勇者達に知らせる役目を担う。巫女(勇者であるシリーズ)の記事も参照。
防人
防人(勇者であるシリーズ)の記事を参照。
ある時代で活動していた、勇者に近しい存在。リンク先ネタバレ注意！
バーテックス
人類を殲滅することを目的に壁の外から現れる異形の存在。様々な形態が存在する。バーテックス(勇者であるシリーズ)の記事も参照。
バーテックスを使役する天に坐す神。
精霊
主にバーテックスとの戦闘中に勇者を助力する存在で、曰く大地に記憶されている伝承を神樹の力で具現化させたもの。精霊ごとに個性があり、また時代によって性質が異なる。精霊(勇者であるシリーズ)の記事も参照。
人類を護り人々に恵みをもたらす絶対的な存在で、人々からは「神樹様」と呼ばれている。樹木の形をしており、土地神の集合体とも言われている。バーテックス侵攻の際には四国全土を樹海化し、保護する。
樹海化
バーテックス侵攻の際に神樹が防御結界を発動すること。「樹海化現象」とも。樹海化の前兆として時が止まり、その後世界が植物の根やつるで覆われる。樹海が損傷した場合は現実世界に災厄となって現れる。樹海の記事も参照。
神樹結界
神樹がバーテックスの侵攻から四国を護るために構築した結界。単に「壁」と呼ばれることも。四国の周囲を取り囲むように形成されており、その効力は遥か上空にまで及ぶ。
大赦（大社）
神樹を奉る巨大な組織。勇者をサポートする存在でもある。勇者システムの開発や神樹から受けた御神託の報告などを行う。大赦の記事も参照。
関連動画
関連項目
勇者であるシリーズ
関連タグ
コラボ・クロスオーバータグ
今作のプロデューサーが言及した。
勇者繋がりだが、直接の関係はない。
が、共通しているところがあり（例として勇者部五か条とGGG憲法）、最初の勇者である若葉が勇者の力を手に入れた経緯があの勇者と同じことも共通している。
学生チームであることも関係して、7作目の勇者との共通点も多い。
あの勇者を担当した声優がゆゆゆの円盤のCMに出演していたことでも有名である。
『勇者の章』終了直後から放送された、同じ会社のオリジナル作品。日本神話や神道を設定に取り入れている点や、一部主要キャスト（ゲーム版も含めるとこの人も）、兵庫県における放送局も共通。
「刻みし一閃の燈火」にて「結城友奈は勇者である」とのコラボが2018年7月と翌年9月の2回開催、2021年4月には「花結いのきらめき」の方でOVA「刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火」とのコラボが発表された。
同じく『勇者の章』終了後に放送された、タカヒロが原案を手掛けたオリジナル作品。2019年5月には「secret fragrance」とのコラボが開催された。
アイドルマスターシリーズ
出演声優の大半がこちらにも出演している（そうでなくともこちらに出演している人もいる）。その縁か、作中では度々登場人物達がアイドルに扮するエピソードが登場する。
日清のどん兵衛
2020年1月16日から「結城友奈は勇者である」とのコラボ企画が開始。
蒼穹のファフナーシリーズ
世界観、設定などに共通点多数あり。「勇者」を巨大ロボットに置き換えたような感じ。なおゆゆゆが日本神話を題材にしているのに対し、ファフナーは北欧神話が題材となっている。
外の世界からやってくる侵略者に対抗するために、外界と壁で隔てられた世界が舞台になるなど展開の一部に類似している部分がある。
異形な者を倒すため少女達が変身して戦うバトル要素と日常など同じ要素を持つ。そして2022年8月31日アプリゲーム『戦姫絶唱シンフォギアXD』においてコラボイベント「勇烈に咲え、六重の唄」が行われた。
