概要
藤子・F・不二雄作品の『ドラえもん』『T・Pぼん』等に登場するタイムトラベラーの行動を規制するための法律。
初登場は『のび太の恐竜』内のドラえもんの発言から。
例えば、もし中生代にいた人類の先祖となる生物(爬虫類・哺乳類等)が殺されれば、歴史が狂い、地球に人類は生まれなくなることになる為、そのようなタイムパラドックスを起こさないために「航時法」が規定されている。
また、過去の動物や人間を殺傷する行為(植物採集も含む)だけでなく、「歴史の流れに影響のある人物を助ける」行為もアウト。ただし、稀に「助けても歴史に影響ない人物・動物」については許される場合があり、タイムパトロール隊員はそういった人物の救助を任務とする場合がある。ただ、その救助は「物理的な力を加えてはならない」(強制的に危ない場所から拉致するといった手段は不可であり、あくまで自然の流れ(に見えるような状況)でなければならない)とされる他、その年代の人間に「未来の技術を目撃されてはならない」という規定もある。目撃されてしまった場合、時には「その目撃者の出生自体を無かったことにする」という非道な措置も行われる。
その他、宝くじ・競馬・株式売買など金儲けの手段にタイムマシンを用いることも禁じられている。
過度な歴史修正・過去への加害行為は、タイムパトロールの名の下に規制され、もし違法に事を働いた場合はタイムパトロールによって身柄を確保され、厳しくこれを罰することとなる。
航時法と思われる法律
- 中生代に生息していた珍しい動物を殺傷・捕獲し売買するような、俗に「恐竜ハンター」を厳しく取り締まる(『のび太の恐竜』)。
- 時空を遡って自分の望む歴史を許可なく創ろうとした場合は『歴史破壊未遂罪』に当たる(『のび太の日本誕生』『新・のび太の日本誕生』)。
- しかしそもそもドラえもんが現代に来た理由も歴史修正といえるのでダブスタだとも指摘される。ただしドラえもんやのび太たちの(主に大長編/映画での)行動自体が歴史に影響を与えているので、超法規的存在とみなされているのかもしれない。
- 架空生物は専用施設である空想動物サファリパークを除き、どの時代にも住まわせることはできない(『のび太の日本誕生』『新・のび太の日本誕生』)