概要
李天希(英:Li Tianxi)は、中国のアニメ「時光代理人」に登場するキャラクターである。
プロフィール
年齢 | 19歳 |
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誕生日 | 6月11日 |
星座 | 双子座 |
身長 | 162cm |
声優(中国語) | 橙璃 |
声優(日本語) | 村瀬歩 |
人物
李天辰の双子の妹で、話すことができない。
父親の家庭内暴力は今でも心身ともに彼女を傷付けている。
現在は話せるようになったようで、マスクと桃色のパーカーを着用している。
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警察署に現れ、トキ/程小時を連れだそうと画策する。第二期七話では、ついにトキを捕らえ、船に乗せて逃亡しようとしていたが、ヒカル/陸光とリン/喬苓の妨害にあい、やむを得ずヒカルを連れて逃亡した。その後、銭進と合流したのだが……………
銭進「あいつの能力さえあれば、私達は過去を………全て書き変えられる」
「姿を消した君の妹も探しだせる。」
実はヒカルを連れ去ったのは本物の李天希ではなく、変装した彼女の双子の兄、李天辰だったことが判明。
本物の彼女は、青い学生服を着ており、母・劉蘭と最後に過ごした雑貨店で野宿していた。
今も彼女は話すことができず、精神年齢も幼少期のままだった。
第二期十話のネタバレ注意
写真を通して他人の中に入り、その人のすべて(今の行動・記憶)を見る能力を持ち、李天辰の能力と組み合わせることで、他人を遠隔操作することができることが判明した。これまで起こっていた連続殺人は、兄・李天辰と天希によって引き起こされたのだ。同時に、本話では、陳彬を殺害した際に天希がこれまでの殺人に耐えかねたのか、銭進と李天辰の元から逃亡していたことも判明。絵を通してリンと交流を深めていた。また、彼女は彼女の能力を知ったトキとリンにヒカルの現在を探るよう頼まれ、ヒカルの記憶を読み取った。しかし、何故か彼女は涙を流し、ヒカルの無事を確認するのを断念した。
しかしその直後、李天辰から肖力に電話がかかり、ヒカル奪還のためトキ、リン、肖力、そして天希も、銭進のアジトでもある劇場に向かう。
第二期十一話及び最終回のネタバレ注意
ヒカルを救出したのも束の間、現れた銭進の手下であるチンピラ、小馬(シャオ・マー)が現れ、天希とトキは銭進の待つ地下鉄へ。そこで兄・天辰と再会する。が、銭進と天辰が口論を始めた末、今度は銭進と小馬が争い、姿を消す。
その後、天辰がトキに襲いかかり、天希は兄を止めるが、天辰は止まらない。そこに現れたヒカルは、天辰からトキを救う。しかし、同時に天辰はヒカルを人質に、トキに過去を変えるよう迫り、不敵に笑い出す。合流したリン含めたその場にいた全員に緊張が走る、そんな中…………………
「おにい、ちゃん!………………………」
その声を聞いた天辰が笑いを止める。
その場にいた全員が、彼女を見る。
「わたし………おう、ちに帰り、たい」
ついに口を開いた天希。彼女は泣きながら兄に訴えかける。
その声を聞き、天辰は思い出す。
かつて妹に教えた、その手話。
「私は家に帰りたい」
それを見て涙する天辰。ところが…………………
天希の背後から現れた銭進が天希に発砲。
天希は吐血しながら前のめりになって倒れる。
銭進
「お前ら全員俺を裏切ったんだな…………………死ね……………」
天辰とリンが天希の止血を始め、トキとヒカルが銭進に立ち向かう。
天希は涙ながらも笑顔を作り、兄に告げる。
「おにい…ちゃん、こわい………こわいよ………」
必死に浮かべていた彼女の笑みは崩れる。
「会い………たい
お母さんに………………」
天希の手を握る天辰。
そして、遂に合流した肖力は銭進に殴りかかる。
その姿を見た天希は、兄に告げる。
「はや、く………にげ、て!」
天希は握っていた天辰の手をはなし、天辰に逃げるよう告げる。天辰は抵抗するが、
「逃げて!!」
その一言を聞き、天辰は涙ながら逃亡する。追おうとするリンの手を天希がつかむ。
肖力は銭進を取り押さえることに成功する。その一方で、天希の命は尽きようとしていた。天希は手をつないでいるリンに告げる。
「ちゃお………りんおねぇ………ちゃん。」
「あ、り、がと…………!」
天希の手を繋いでいたリンの体に、永遠の眠りについた天希の体から、白く優しい光が伝わる。その光を通し、リンの体に天希の記憶が流れ込んでくる。
かつて彼女がまだ普通に話していたころのこと。
母・劉蘭と弁護士の会話を聞いていた天希は、劉蘭が父・李凡と離婚しようとしているのを聞き、母に泣きつき、訴える。
「いやだ………パパとママがおわかれするなんて…………
パパとママはわたしがいらなくなっちゃったの………?」
父と母を同時に失った夜。
兄、天辰は天希の能力で母・劉蘭に憑依し、自分達に暴力を振るう父・李凡をトンカチで殴り、殺害する。
ところが、それと同時に劉蘭もまた、李凡によりナイフで刺されていた。天辰の支配から解放された劉蘭は、おびえる天希と勝ち誇った笑みを浮かべる天辰を抱き締める。天辰は父に解放された喜びに満ちていたが、母の腹部から垂れる血液を見て、泣きじゃくるのだった。
そして、数日前。
天辰が陳彬に憑依し、彼を殺害しようとしたその時。
陳彬「ご、めん。ごめ、ん。ごめん。ごめん。ごめん。ごめん。ごめん………ごめんよ。」
天辰が陳彬の抵抗に驚く一方、天希は涙を流していた。
「ごめんよ……僕の娘。君の成長を見守りたかった。」
まだ見ぬ娘に謝り続ける陳彬の姿が、天希の中で母・劉蘭の姿と重なる。
劉蘭
「ごめんね………ごめんね。良いお母さんじゃなくて。どうすればあなた達をもっと愛し守れるか…ずっと分からなかった。
努力したの………でも、何故か頑張ろうと上手く行かなくて。」
そして天希は思い出す。
劉蘭が弁護士と離婚の相談を行っていた時…………
泣きじゃくる天希に、劉蘭は涙ながら告げた。
「ごめんね天希。ごめんね………………
パパと別れたりしないわ。あなた達から離れない。」
劉蘭が離婚しなかったのは、天希がそう願ったからだった。
そして同時に。
「今日見たことは、誰にも言わずにいましょう?ねぇ……。」
天希が喋らなくなったのは、病気などではなく、この時の母の言葉を守りたかったからだったのだ。
その事を思いだし、耐えきれなかった天希は、天辰の陳彬への憑依を解き、逃亡した。そして、その道中、トキ達の知人である劉思文らとぶつかり、母とともに写った写真を落とした。
彼女を追ってきた天辰に、劉思文の義理の父である欧陽不敗は天希の落とした写真を渡す。その裏には……………
「不能没了好哥哥」(良いお兄ちゃんを失くしてはならない)
(日本版では「良いお兄ちゃんがいないと生きられない」)
それを見た天辰はショックを受ける。
その一方、天希は夜の町を走り続ける。そんな彼女は暗闇に閉じ込められ、必死にもがくが、その手が届くことはない。
必死に走り続けた、その先でーー
一人の少女は家族の待つ、暖かい家にたどり着いた。