解説
物語の中で最終的に悲惨な末路を迎える、または一貫して過酷で辛い境遇にある主要な女性キャラクターや、歴史上の人物で悲劇的な最期を迎えた女性を指す言葉として使われる。
逆に、「自分は可哀相な人間だ」と周囲にアピールし、同情をひこうとしている女性や、理屈ではなくイメージで相手を悪者に見せて自分を被害者に見せる女性を皮肉る際に使われることも多い(「悲劇のヒロイン症候群」と言われている)。
フィクション作品における悲劇のヒロイン
- 生まれた頃から不幸な境遇に見舞われ、その後もとことん不幸な目に遭い続ける。
- 生まれてからしばらくは恵まれた境遇で育ったが、ある出来事(事故や災害、事件、戦争、実家の没落など)を境にどん底人生を味わう。戦争、革命など政治的に起因する場合は処刑されることも。
- 先天的、または後天的な理由で不治の病や治療が難しい難病、または障害を抱えながらも一生懸命生きようとする。
- 苛められたあげく…(18歳未満の閲覧非推奨)。
- 祟り(災害や飢饉、疫病など)を鎮める為、神や魔物への生贄として捧げられる。
などが例として挙げられる。
ロボットアニメなどでは敵軍に所属しながら主人公と心を通わせるも、最終的には主人公を庇って命を落とす、主人公の手によって殺されるといったパターンが多く一種の死亡フラグとも取れる。
特にガンダムシリーズではニュータイプや強化人間を中心に、この手のパターンで女性キャラクターが死亡するケースが非常に多い。
制作サイドの齟齬などで、ヒロインという肩書きが単なる名目上のものとなってしまう『悲劇』に見舞われた場合、悲劇のヒロイン(笑)になってしまう。
が、このパターンでも製作サイドが手のひらを返したかのように最終局面でヒロインの立場から追い落とされ、視聴者はおろか声優陣さえ唖然としてしまうという全く笑い事にならないケースも存在するが。
現実での問題点
フィクションでは苦難を乗り越える設定が多く、見るものを元気づける話もあるが、実際に悲劇のヒロインのようなことを経験した人は自殺を図ったり、他人のことを考えない人間(人間不信、パーソナリティ障害など)になる確率が格段に上がってしまう。
現実にこのような状況で育った場合、専門医による治療が必要なケースは少なくない。
主な悲劇のヒロイン
悲劇のヒロインの一覧を参照
悲劇のヒロインの多さに定評がある作品
- アンデルセン童話
- ウルトラシリーズ
- かがみの孤城
- 仮面ライダーシリーズ
- ガンダムシリーズ
- 鬼滅の刃
- ゲゲゲの鬼太郎シリーズ
- 地獄少女シリーズ
- スタジオジブリシリーズ
- 少女革命ウテナ
- スーパー戦隊シリーズ
- 閃乱カグラシリーズ
- テイルズオブシリーズ
- 東京リベンジャーズ
- ドラえもん※劇場版含む
- パワプロクンポケットシリーズ
- 美少女戦士セーラームーン
- ファイナルファンタジーシリーズ
- FAIRYTAIL
- Fateシリーズ
- プリキュアシリーズ
- 魔法少女サイト
- 魔法少女まどかマギカ
- 勇者であるシリーズ
- ONEPIECE
悲劇のヒロイン役に定評のある役者たち
- 安達祐実
- 伊瀬茉莉也
- 伊藤静
- 大西沙織
- 川澄綾子
- 喜多村英梨
- 木村多江
- 桑島法子
- 斎藤千和
- 佐藤聡美
- 佐藤利奈
- 沢城みゆき
- 下屋則子
- 島本須美
- 高橋李依
- 種﨑敦美
- 種田梨沙
- 中原麻衣
- 名塚佳織
- 能登麻美子
- 朴璐美
- 花澤香菜
- 橋本ちなみ
- 花守ゆみり
- 林原めぐみ
- 早見沙織
- 久川綾
- 丸山真歩
- 三石琴乃
- 皆口裕子
- 水瀬いのり
- 諸星すみれ
- 悠木碧
- Lynn
悲劇のヒロインを描くことに定評があるクリエイターたち
関連項目
女主人公 ヒロイン メインヒロイン メインヒロイン(笑) ダークヒロイン 消失系ヒロイン 哀しき悪役 悲劇の主人公
悪女 ← 対義語
悲劇のヒーロー←男性版。