※アニメ『ポケットモンスター』以外のシリーズ作品についてのヒロインについては「歴代ヒロインズ」を参照。
概要
本項目においては、アニメ版ポケモンシリーズでサトシの旅に同行した女性キャラ達を指す。
※サトシの旅ポケモンについてはサトシのポケモンを参照。
※男性同行者キャラについては歴代男性同行者を参照。
全ての始まりである無印編にて、「サトシ+ヒロイン1人+年長の男性1人」という図式が見事にはまったためか、第4期(BW編)までヒロインは各シリーズに1人が原則であった。
この原則に従って登場してきたヒロインは、初代ヒロイン・カスミ以外に、ハルカ・ヒカリ・アイリスの3人がいる。
彼女らはサトシと「仲間」の関係であるが、時にはライバルとしてお互いを高めあう関係にもなった。
またハルカとヒカリは、ジム戦とは異なるポケモンコンテストやトライポカロンのような、ポケモンの優美さ・優雅さを追求する大会に向けて挑戦していくタイプであり、それによってバトル中心のサトシとの差別化を図っていた。
XY編ではセレナとユリーカのダブルヒロイン体制になり、これはXY&Zにも引き継がれた。
セレナは前作で一旦無くなった「ポケモンの優美さ・優雅さを追求する大会に向けて挑戦していく」傾向を引き継いだが、その一方でサトシを異性として意識するという今までのヒロインにない要素も兼ね備えているのが大きな特徴。
XY&Z編に続く『サン&ムーン』(以下SM編)では、リーリエ・マオ・スイレンの女子3人がサトシのクラスメートという形で登場。
サトシが旅に出ずに学校に通っていることもあり、3人の扱いは殆ど差別化されていない。そのため彼女たちがまとめてヒロインとして扱われている。
→アローラガールズ
そして新無印編では、ヒロインがコハル1人に戻っている。
だが、様々な面で既存シリーズからの脱却を図る同作だけあって、コハルは「ポケモンに対して距離を置いている」「サトシとゴウのポケモンとの交流を遠くから眺めている」という独自の路線をとることに。
ちなみにサトシを「ジャリボーイ」と呼ぶロケット団の3人は、サトシと同行するヒロイン達を「ジャリガール」と呼ぶ。
SM編ではヒロインが3人いるためか「○○(の)ジャリガール」と呼び(例:リーリエ=シャレオツ帽子のジャリガールor白ジャリガール、スイレン=青ジャリガール、マオ=緑ジャリガール)、42話で再登場したカスミのことは「元祖ジャリガール」と呼んでいた。
タイプ別分類
ジムリーダー系ヒロイン
ゲームでジムリーダーを務めたカスミ、アイリスが当てはまる。
アニメにおいては、カスミは水タイプマスターを目指す一般トレーナーを経て、ゲーム同様ハナダジムのジムリーダーとなった。一方アイリスは、BW編では終始ドラゴンタイプマスターを目指す一般トレーナーであったが、新無印編での再登場時にはゲーム『BW2』同様イッシュリーグチャンピオンに登りつめている。
カスミは初期故にサトシとのフラグらしき描写もあったが、金銀編以降はサトシが恋愛に関して鈍感になり、シリーズ構成の首藤剛志氏からも後年のコラムにて「それらはブラフであり、彼女の存在を目立たせようと苦心した結果のもので恋愛感情はない」と断言されている。
アイリスとは一度遊園地でデートっぽい行動をしているが友達として接しており、お互いに相手を恋愛対象として意識することはなかった。
コーディネーター系ヒロイン
ハルカ、ヒカリが当てはまる。2人ともゲームの女主人公がモデルであり、ハルカは準主人公、ヒカリはもう一人の主人公という側面もあった。
ハルカはトレーナーからコーディネーターに転身し、ヒカリは母親の影響で幼い頃からコーディネーターを目指していた。
サトシとは喧嘩することもある(ハルカはヒカリに比べ喧嘩は少ない)が、息の合った描写も多く、サトシがポケモンコンテストに参加するきっかけになるなど互いの影響力は大きい。
ハルカは毎回サトシのバトルを熱心に見つめて応援しており、彼のバトルスタイルを真似てコンテストを勝ち進むなど、サトシを意識・尊敬している描写が多い。映画『蒼海の王子』ではサトシと共にマナフィの親役を務め、サトシがハルカを守る・ハルカの声がピンチのサトシを救うなど、2人の強い絆が見られた。
ヒカリはコトネにサトシとの仲について聞かれた際に特に何も思わない様子を見せる等恋愛感情はないが、W主人公を務めていたりサトシと似た熱血な部分が見られたりと、共に切磋琢磨する描写がある。
恋するヒロイン
セレナはアニポケにおいて初のサトシに恋するヒロイン。
幼少期にマサラタウンに行った経験があり、森で迷っていたところをサトシに助けられた。作中序盤でプラターヌ博士からフォッコをもらい、カロスにやって来たサトシに自分から会いに行った。以降、サトシに想いを寄せる描写が多く見られる。
ハルカやヒカリ同様ゲームの女主人公をモデルとしているが、途中で髪型と服装が変わりオリジナルに近いキャラとなった。ハルカと同じく本編の凖主人公としての側面もあった。
作中中盤以降、「ポケモンパフォーマー」という夢を見つけトレーナーから転向。終盤ではパフォーマーとしての実力を高めるべくポケモンコンテストに参加するため、単身ホウエン地方へと向かった。
子供系ヒロイン
「女性同行者」という括りだと、ユリーカはセレナに続く6人目となる。
『アニメスタイル010』の矢嶋哲生監督へのインタビューによれば、一応監督に就任する前からユリーカとセレナのダブルヒロイン体制は決まっていたとのこと。
10歳未満のため手持ちポケモンはいないが、兄・シトロンに「キープ」してもらったデデンネや保護したプニちゃんと共に行動しており、緊急時にはシトロンの手持ちポケモンを指示することもできる。
ジムリーダーであるシトロンの妹なので、ジムリーダー系ヒロインに近いかもしれない。
クラスメート系ヒロイン
リーリエ・マオ・スイレンのアローラガールズが当てはまる。
ゲームのヒロイン的ポジションはリーリエであり、マオとスイレンはキャプテンを務めているが、アニメでは3人共ポケモンスクールに通うサトシの同級生。それぞれの形でサトシと友情を深めており、3人の扱いにほとんど差はない。そのため3人全員がヒロインだと言える。
「友達の友達」系ヒロイン
歴代ヒロインでは初となるアニメオリジナルキャラクターのコハルは、サトシと共に旅をするもう一人の主人公・ゴウの幼馴染。
サトシがゴウと共に父・サクラギ博士の研究所の住み込みのリサーチフェローになったため、2人の主人公と日常的に顔を合わせているが、コハル自身は普段学校に通っていることもあり、特に初期はサトシとの関わりは非常に薄かった。
ポケモンに対してあまり強い関心を持っていなかったが、日常の中でポケモンにまつわる数々の出来事を経験していくうちに興味を持ち始め、イーブイとの出会いによりトレーナーの仲間入りを果たした。その後はサトシたちの活動に一緒についていく等、積極的にポケモンと関わろうとしている。
約20年間のストーカー(ヒロイン?)
ロケット団のおば……おとなのおねえさんのムサシをヒロインとして扱うこともできな……くもない?
なぜなら彼女もまたポケモンを大切に思っており、サトシと共闘することもないわけではないからである。
その場合彼女は「0人目のヒロイン」となり、サトシとの関係は所謂「おねショタ」となる(彼女をヒロインとして扱った例は未だに少ないが……)。
ただ彼女は、現時点で間違いなくサトシと一番付き合いの長い(家族以外の)女性キャラクターである。
主な特徴
全員に当てはまるわけではないが、ほとんどの歴代女性同行者に当てはまる特徴を記載。
- 女児視聴者向け要素の担当
ポケモンコンテストなど、原作で新しく追加された要素を舞台にしてヒロインの物語が進むことも。
旅のメンバーの中で紅一点であることが多く、おしゃれを楽しむなどの華やかな要素や、細やかな心配りや気付きなどの役回りを担う。
『XY』ではヒロインが二人となったため、女の子同士の会話が弾む、一緒にショッピングやサンタコスするなど新たな華が生まれた。
- ツッコミ担当
そのため常識的な女性同行者がそれを諌めたり、呆れたりといった反応を返すことが多い。
- 電気袋組が手持ちに加わりレギュラー化
また、サトシのピカチュウの10まんボルトと技被りのないよう、ヒロインの電気袋系ポケモンは必ず別の電気技(ほうでん、ボルトチェンジなど)を覚えている設定になっている。
ちなみに『サン&ムーン』ではこの要素は歴代男性同行者に該当するマーマネに引き継がれトゲデマルを、その後コジロウが『新無印』でロケット団で初のでんきタイプとなるモルペコを所持している。
- イーブイが手持ちに加わりレギュラー化
ちなみにカスミは友人のサクラがエーフィを、ヒカリはライバルのウララがシャワーズ・ブースターと友人やライバルがイブーイ系を所持しており、アイリスに至っては本人がイーブイだったりする(声優的な意味で)。
- リレー式に繋がりがある
サトシとの再会について、カスミ以外はポケモンリーグチャンピオンという大物がきっかけを作っている。
- カスミはロケット団の騒動がきっかけでハルカと面識がある。またカントーでの課外授業でリーリエ、マオ、スイレンの3人と対面。
- ハルカはカスミに加え、ポケモンコンテストミクリカップがきっかけでヒカリと面識がある。
- ヒカリはハルカに加え、シロナに誘われてイッシュを訪れたためにアイリスと面識がある。また、シンオウ地方へ一人旅に出たコハルと面識がある。
- アイリスはヒカリとのみ面識がある。
- セレナは先代ヒロインと面識はないが、修行のためホウエン地方を訪れている。
なお、サトシの国内パートナーを務めたタケシはアイリス、セレナ、ユリーカ、コハル以外の歴代ヒロインらと面識がある(2021年時点)。ちなみにデントに偶然出会った事があるが、アイリスと出会う事はなかった。
ジンクス
自転車
国内ヒロインのカスミ、ハルカ、ヒカリは、主人公・サトシとの最初の出会いで、結果的に自転車を破壊されている。そのため、ゲームのように旅で自転車を使えず、基本的に徒歩。
- カスミ…サトシが諸事情により自転車を強奪し、雷で黒焦げに。カスミは自転車の弁償を求めてサトシに同行(そのうち忘れた)。
- ハルカ…暴走したサトシのピカチュウが自転車を破壊。最初は少し怒っていたが、ピカチュウの看病を懸命に行うサトシの姿や、元気になってアチャモと遊ぶピカチュウの姿を見て怒りを収めた。
- ヒカリ…サトシのピカチュウを野生と勘違いし、反撃にあって自転車を破壊された。そのためサトシに対して怒ってはいない。
ノコッチ
海外ヒロインのアイリス、セレナの時には自転車破壊のジンクスが無い代わりに、サトシがノコッチをゲット出来ないというジンクスが存在。
アイリスとの喧嘩原因になったり、セレナとの初デートの際に、セレナは直接的なかかわりはないものの、サトシは諸事情により手持ちポケモンがなくゲット出来なかったりしている。
これについて、面出明美氏曰く「もちろんワザとですw」とのこと。
サトシの歴代ヒロインポケモン
サトシに好意をもった♀のポケモンもおり、サトシに付け回されたポケモンまでいる。
チコリータ→ベイリーフ、ラティアス、エイパム、メロエッタ、ディアンシーなどが当てはまる。ポケモン好きのサトシには効果抜群である。
ポケモンのゲーム内で、こんなテキストもある。
『ひとと けっこんした ポケモンがいた
ポケモンと けっこんした ひとがいた
むかしは ひとも ポケモンも
おなじだったから ふつうのことだった』
ミオシティの図書館「シンオウ昔話」より抜粋。
これもポケモンシリーズの都市伝説一覧のひとつである。
余談
かつて『おはスタ』を見ていた「アニキ」達への番組。
どハマりテーマとして、2016年11月10日放送にてポケモンが取り上げられるが、アシスタントの木下百花氏がアニポケについて「(きちんと見ていたのは)カスミまでですね。その後のハルカからの女がどんどん入れ替わるあたりから…」と発言したため、MC山寺宏一氏に「ポケモンに関して『女が入れ替わる』って言い方するな!」と言われ、中川翔子氏からもツッコミを受けていた。三度も結婚経験のある山ちゃんだからこそ重みのある言葉である。
また、一種のジョークとして一番サトシと旅歴が長いタケシが真のヒロインと言われる事も度々ある。ジョークではあるが妙な説得力があるのが恐ろしい所である。
関連イラスト
~ヒカリ
~アイリス
~セレナ
~ショートセレナ
~ユリーカ
~アローラガールズ
~コハル
その他
関連タグ
ヒロイン ライバル 歴代主人公
ポケモン ポケットモンスター(アニポケ)
アニポケ組み合わせタグ一覧/アニポケカップリングタグ一覧
ポケットモンスター(アニポケ第1シリーズ):カスミ(アニポケ)
→アドバンスジェネレーション:ハルカ(アニポケ)
→ダイヤモンド&パール:ヒカリ(アニポケ)
→ベストウイッシュ:アイリス(アニポケ)
→XY(アニポケ)・XY&Z(アニポケ):セレナ(アニポケ)、ユリーカ(アニポケ)
→サン&ムーン:リーリエ(アニポケ)、マオ(アニポケ)、スイレン(アニポケ)/アローラガールズ
→ポケットモンスター(アニポケ第7シリーズ):サクラギ・コハル
サトシの旅仲間:サトシのポケモン
歴代男性同行者
ムコニャ
ロケサト旅団