概要
ポケモンシリーズでは主人公の名前をプレイヤーが自由に付けられるため、これといって統一された正式名称はない。
だがイラストを投稿する場合「女主人公」では味気ない上に分かりにくいため、この作品のこのキャラクターであるとハッキリ分かる通称が作られる。
これらの通称を用いてタグを登録しイラストを投稿する行為が古くから行われてきた。
新作が発売されてしばらくすると、主にNPCとして登場した時の名前が定着していく。
それまではその女主人公の登場するシリーズ名と、この「ポケモン女主人公」に相当するタグ「主人公♀」が併用されているようだ。
通称が定まるのは、新作に合わせて始まるポケモンアニメの新シリーズの告知で決まるケースがほとんど。
アニポケに出てこない主人公は新作が発売されてから決定する。
以上のような経緯から、このタグは「ポケモン女主人公をまとめたタグ」というよりは「投稿時に最も新しい作品での女主人公(通称不明)のタグ」として使われていることが多い。
(ただし「通称を用いることでプレイヤーの分身としての役割が失われてしまう」という指摘も存在する。第6世代以降主人公の見た目の自由度が上がったためよりこの指摘が説得力を持つようになっていることに留意されたい)
当記事は「ポケモン女主人公をまとめた総合記事」として建てることとする。
男主人公に関してはポケモン男主人公を参照。
漫画作品『ポケットモンスター☆SPECIAL』では、それぞれポケモン女主人公をモデルとした一人のキャラクターとして独立している。
以下記事とリンク先を参照し、混同を避けることをおすすめする。
各バージョンの女主人公
※1…ゲーム版での彼女を指す非公式の通称。アニメではマリナとして登場。
※2…ファンからの通称だったが、2018年10月に公式化。また、内部データにおける名称でもある。
※3…複雑な経緯があるため、後述。メイン記事はSM♀主とする。なお、「ミヅキ」は2017年7月に公式化している。
※4…PVで使用された名前。
第1世代
この頃はまだ女主人公の概念がなかったため特にない。
ただし当時の攻略本に、デザイナーの杉森建氏曰く「三つ巴の構図にするため」に作られたキャラクターは存在する。
彼女は表紙に後姿で登場しており、長らく女主人公の没案と信じられていた。
また、「ポケモンクラフト」の組み立て説明書の挿絵に前面から見た図もある。
ポケスペのブルーとは、前髪がストレートのぱっつんで耳は出ておらず、襟元にはV字の切れ込み、腰には白いベルト、靴が黒のペタンコ靴であるなど細かな相違点がある。
その後、2018年11月16日に発売された『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』で、意外な形で日の目を見る事になる。 → ブルー(トレーナー)
第2世代
この頃から女主人公の概念が登場。
クリス(クリスタルバージョン)
CV:村井かずさ(ライコウ雷の伝説)
初出は「金銀」ではなく、2000年12月発売のマイナーチェンジ版である「クリスタルバージョン」。
これと言った正式名称がなかったために名前が定まっていないが、何も入力しなかった時のデフォルトネームや、ポケスペで彼女に相当するクリスタルがその愛称で呼ばれていた事に加え、ゴールデンボーイズでも彼女に相当するキャラがクリスだった事から、クリスと呼ばれることが多い。
後にHGSSでリメイクされ、後任と立場が被るせいか、集合イラストでハブられる事もしばしば。
アニメではライコウ雷の伝説にマリナとして登場。こちらでは男主人公と同じだった服装の配色が変更されている。
また、ゲームフリークの公式サイトでもこちらの配色で描かれた事がある。
第3世代
ポケモンにおいて女主人公の概念が完全に樹立。
ハルカ(ルビー・サファイア・エメラルド)
CV:KAORI(アニポケ)
初めてゲームとアニメ両方で名称が一致される。
ゲームで男主人公を選んだ場合に主人公をアシストする先輩キャラとして、ゲーム発売同時期に始まったアニメの第2シリーズでもヒロイン(姿はほとんど同じ)として、どちらもハルカという名前で登場。
マイナーチェンジ版では服装が緑とオレンジを基調としたものに変更され、アニメの第3シリーズにゲスト出演した際はこちらの服装になっていた。
アニメの影響からか、アチャモやその進化形と描かれる事が多い。
ちなみにゲーム中のポケモン図鑑のたかさ比べから、身長145cmであるとわかる。
海外名はMay(メイ)。名前の由来は「春」に関する単語であると思われる(海外名の「May」は「5月」の意味を持つ)。
ポケスペで彼女に相当するキャラはサファイア。
リーフ(ファイアレッド・リーフグリーン)
CV:金魚わかな(スマブラ)
旧作リメイクにより追加された女主人公。
前記した第1世代のキャラクターをベースにしたキャラ。
主人公名を決める際の選択肢が無く、以降の作品にも登場していないことから、ゲーム名である「リーフグリーン」から取ってリーフという通称がついている。
ちなみに、デモプレイや内部データなどではこの名前が使われていたりする。
長らく不遇の扱いを受けていた彼女だが、大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALでポケモントレーナーのキャラバリエーションとして参戦決定。声も初めて付くことになった。
さらに、2018年10月6日にコトブキヤから発表された公式フィギュアで、後述のミヅキに続き、正式にこの名前が採用されることになった。
彼女の名前の公式化により、現時点での本編シリーズの女主人公全員が、何かしらの公式名称が設定された経験を持つ事となる(『クリスタルバージョン』の女主人公は、前述の通りアニメで名前を与えられていたため)。
「フグリ」というあだ名も存在したが、あそこを示す隠語でもあるため当サイトでのタグ採用は稀。
ポケスペではブルーがコスチュームチェンジする形で登場。
第4世代
ヒカリ(ダイヤモンド・パール・プラチナ)
CV:豊口めぐみ(アニポケ)
ゲームでは男主人公を選んだ場合に主人公をアシストする先輩キャラとして、ゲーム発売同時期に始まったアニメの第3シリーズでも女主人公(姿は髪の色や持ち物、マフラーの色や長さなどが若干異なる)としてどちらもヒカリという名前で登場。
ハルカと同じく、マイナーチェンジ版では服装が異なる。ただしアニメの第4シリーズに登場した際は、第3シリーズでの服装のままだった。
アニメの影響からか、ポッチャマと描かれる事が多く、帽子をかぶっていないものも多い。
ちなみにゲーム中のポケモン図鑑のたかさ、おもさ比べから分かる身長・体重は、身長140cm、体重34kg。身長・体重が分かる主人公の中では最も小柄である。
海外名はDawn(ドーン)。名前の由来は「光」に関する単語。
ポケスペで彼女に相当するキャラはプラチナ。
コトネ(ハートゴールド・ソウルシルバー)
CV:中島愛(アニポケ)
旧作リメイクの女主人公。
男主人公がリメイク元とほとんど変わってないのに対し、こちらはリメイク元からかなりアレンジが加えられている。
男主人公を選ぶと幼馴染として、アニメでは第3シリーズにゲストとして、どちらもコトネという名前で登場。
ちなみにゲーム中のポケモン図鑑のたかさ、おもさ比べから分かる身長・体重は、身長152cm、体重41kg。
身長・体重が分かる主人公の中ではORASの2人と並んで一番大きく、同作の男主人公よりも大きかったりする(男主人公は150cm、40kg)。
海外名はLyra(ライラ)。名前の由来は「音」に関する単語。
ポケスペではクリスタルがコスチュームチェンジする形で登場。そのためか、リメイク元と同じく青髪になっている。
第5世代
トウコ(ブラック・ホワイト)
今作でもまたゲームとアニメ共通の通称が出るかと思われたが、ゲームではチェレンとベルが幼馴染として登場、アニメもアイリスがヒロインポジションに収まったため、彼女を主人公にでもしない限りは双方のシナリオでは一切絡まないキャラに。
ゲームで主人公名を決める際も選択肢が存在しないためFRLGの再来……かと思われたが、男主人公を選んだ場合、バトルサブウェイ内のマルチトレインを選んだ際にトウコという名称でパートナーとして登場する。
海外名はHilda(ヒルダ)。名前の由来は「戦い」に関する単語。
ポケスペで彼女に相当するキャラはホワイト。
メイ(ブラック2・ホワイト2)
CV:豊崎愛生(PVアニメ)
男主人公を選んだ場合、バトルサブウェイでメイという名前の相方として登場。
メイだけでは他の作品のキャラクターなどの名前と被る為、タグを付ける際は『メイ(トレーナー)』の形が好ましい。
TVアニメには未登場だが、BW2のスペシャルアニメーションで声付きで登場した。
余談だが、誤植という名の伝説を生んでしまった主人公でもある。
海外名はRosa(ローザ)。名前の由来は「共鳴」。
ポケスペで彼女に相当するキャラはファイツ。
第6世代
セレナ(X・Y)
CV:牧口真幸(アニポケ)
男主人公を選んだ場合、帽子を脱いだ女主人公がセレナの名前でライバルとして登場する。
世界同時発売し、それを意識してなのか人種別に3種類の容姿が設定されている。
更にシリーズ初となる着せ替えシステムによって自分好みの服を着せる事が出来る。
そのためプレイヤーによって姿が異なっており、投稿作品は自分の好みの格好をさせている事が多い。
やはりアニメでも同様の名前で登場した。
しかし、ゲームのシステムに合わせてか、途中からデザインが変更され、衣装はゲーム版にないものとなっている。
海外名も同じくSerena(セレナ)。名前の由来は「穏やかな」。
ポケスペで彼女に相当するキャラはワイ。
ハルカ(オメガルビー・アルファサファイア)
CV:花澤香菜(PVアニメ)
服装などの変化からこちらはORASハルカと呼ばれており、ゲーム中のテレビナビによれば年齢は12歳で身長は152cmとリメイク前より背がかなり伸びている。
リメイク元とは異なりTVアニメには未登場だが、ORASのスペシャルアニメーションで声付きで登場した。
やはりこちらもアチャモやその進化系と描かれる事が多いが、コトブキヤから販売されたフィギュアではミズゴロウとセットになっている。
ポケスペでもサファイアがコスチュームチェンジする形で登場。
第7世代
ミヅキ/コウミ(サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン)
主人公を男性にした場合は一切登場しない。そのためかアニメにも登場しておらず、公式名称が付いていなかった。
そのため、PV内のバトルロイヤルの紹介で登場したトレーナーの1人から取ってミヅキと呼ばれていたが、作中で女主人公の通称と同じ名前のトレーナーが登場しているため、通称として相応しいか議論が行われた時期が長く続いた。
しかし、2017年7月にグッドスマイルカンパニーとコトブキヤからそれぞれ発表された公式フィギュアにおいて、この名前が公式に逆輸入されることとなった。
名前の由来は「月」。
なお、日本ではとあるキャラクターとの絡みが大きく異なることなどから、『USUM』版の彼女を同作のPVから取って、コウミという名前の別人とする扱いが主流である(メイン画像でもこの扱われ方)。
一方、海外では『SM』版と『USUM』版を同一人物とみなすことが大半。公式の海外名もミヅキに相当するSelene(セレネ)(英語版ポケモンセンターの商品ページ)だが、ポケスペと同じようにMoon(ムーン)と呼ばれることも多い。前者は前述のセレナ(Serena)と似た名前で、非常に紛らわしい。
以上のように複雑な経緯を辿っているため、本サイトでは「SM♀主」をメイン記事として建てている。
選べる人種が1つ増えて4つになり、ORASで消滅した着せ替えシステムが復活した(もっとも、ORASはリメイク作品であるため着せ替えがない理由も納得できるのだが…)。
その為、セレナ同様プレイヤーによって姿が異なっているので、自分の好みの格好をさせているイラストも見られる。
ポケスペで彼女に相当するキャラはムーン。
アユミ(Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ)
『ピカチュウ』のリメイクである同作で登場する女主人公。
公式PVによる名前がアユミであるため、現在この通称が使われている。
パートナーはピカチュウまたはイーブイだが、公式PVにてイーブイを使用していたことから、イーブイとのイラストが多い。
名前の由来は「歩み」と思われる。
ポケモン関連作品の主人公
ミレイ(ポケモンコロシアム)
正確には主人公では無くパートナーキャラでセリフもあるが、この名前はデフォルトネームであり、プレイヤーが自由に変更できる。
パートナーポケモンはブラッキー、エーフィ。
ポケモン+ノブナガの野望の女主人公
デフォルトネームは特になし。
ベストリンクポケモンはイーブイ(ブイズ)、???(ネタバレ注意!)。
ポケモンGOの女トレーナー
デフォルトネームは特になし。
服装や肌の色、髪の色は第6・7世代同様に複数あるが、こちらは後から変えられる。
初めての成人主人公と思われる。
またこのゲームでのプレイヤーアバターの外見はあくまで「スタイル」であり、性別に対する言及はされていない。くわしくは主人公(ポケモンGO)にて。
関連イラスト
それぞれの主人公のものは、各個別記事を参照。
本記事のタグとしては「主人公♀」タグが用いられることが多い。