マサラは まっしろ はじまりのいろ:赤緑青ピカチュウ
マサラは まっしろ けがれなきいろ:金銀
概要
カントー地方南西部の半島の南端に位置する小さな町。
『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』およびそのリメイク版である『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』、『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』における主人公の家、ライバルの家、そしてオーキド研究所が存在する町。ここで主人公は最初の一歩を踏み出すことになる。
また、『ポケットモンスター 金・銀・クリスタルバージョン』およびそのリメイク版である『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』の主人公も、ここを訪れる事になる。
建物が三軒程度しかない田舎町であるものの、仕様は作品を追うごとに変わっており、『Let's Go! ピカチュウ・イーブイ』では主人公の家の屋根が赤、ライバルの家の屋根が青くなっており、デザインも変わっている(『ファイアレッド・リーフグリーン』はどちらも赤い屋根だった)。
音楽ものどかなものになっている。これもシリーズ毎に異なったアレンジとなっているが、特に『ファイアレッド・リーフグリーン』のものはキーが他のシリーズとは異なる。かつて『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』の時期に『Yahoo!きっず』で公開されていた「ポケモンガーデン」のBGMもこの『ファイアレッド・リーフグリーン』のものが採用されていた。
名前の由来は看板の説明の通り「まっさら、真っ白」から。
ちなみに『ポケットモンスター ルビー・サファイア』のミシロタウンの由来も「白」。
施設
- 主人公の家
- ライバルの家
- オーキド研究所
接続
北に向かうと1ばんどうろを経てトキワシティへ、南に向かうと21ばんすいどうを経てグレンタウンへと向かうことができる。
アニメでは
ポケットモンスターシリーズ(通称「サトシの旅シリーズ」)
アニメ『ポケットモンスター』の主人公であるサトシも出身はこの町である。
自己紹介の際に「俺はマサラタウンのサトシ!」という風に名前と出身地を並べて名乗ることが多い。初代オープニングの『めざせポケモンマスター』でも歌われており、見たことはないが、名前は知っているというライト層も多いことであろう。
この町ではドードリオがニワトリの役割を果たし、朝になると大声で鳴く(当時はワカシャモはいなかった)。
オーキド博士が住んでいるのも原作と同じだが、アニメ版にはマサキのポケモンあずかりシステムは存在せず、博士がサトシの持ちきれなくなったポケモンの世話もしている。
そのため、サトシが現在連れ歩いていないポケモンが多数生活している、ある意味とても重要な町でもある。
『ベストウイッシュ』を境に、シリーズ終了ごとに1番道路側から見た背景美術の建物がどんどん減り、逆に自然の比率が上がってることでネタにされることも。
アニメを元にした小説『ポケットモンスターTheAnimation』では、元々「マッシロタウン」であったが、オーキド博士の先祖のポケモントレーナー、オーキド・マサラに因んで改名したという経緯が語られている。
その他、過疎化が激しく、10歳で義務教育が終了する「小卒大人法」のため、小学校卒業後の進学先や就職先が乏しく、ポケモントレーナーを志望する成年(10歳)の比率が著しく大きいらしい。一方、マサラタウン出身のトレーナーたちはこれまではあまり注目されず、さらにポケモントレーナーを挫折した層への受け皿の確保が社会問題になっている。
- 10歳で大人なため、飲酒喫煙は不明だが、風俗などに制約がない、結婚も可能、犯罪を犯せば逮捕される、税金も成人並に払わなければならないと判明している。
- マサラタウンは、「秘境」や「何もない町」として紹介され、日本語準拠だと、町名を変えても大したフォローになっていない…。『ベストウイッシュ』でも、シューティーがマサラタウンを田舎だと言っていた。
ちなみに10歳で成人という設定があるのはこの小説くらいで、後のアニメシリーズや原作ゲームでは特にそういった設定はない。
他媒体
ポケットモンスター(穴久保幸作の漫画)
カントー地方の都市でも南に位置している為、「南国」という扱い。
ヤシの木が生えているので恐らくは亜熱帯から熱帯気候。
原作やアニポケよりも発展しており、交通が整備されている他、チューブ型通路など近未来的な建物が立ち並ぶ。
飛行艇の類も当たり前に飛んでいるが、自動車も走っている。一言で言うと『ドラゴンボール』の市街地を連想していただくとわかりやすい。オーキド研究所はパラボラが付いたドーム状のデザインになっているが、ピッピが暴れた影響で倒壊してしまった。
一方で土管が置かれた空き地が存在しており、古しさと新しさが混在している。
この空き地にはニドリーナ(進化していないのに「かえんほうしゃ」が使える)、コクーン、キャタピー、ポッポ、牙の生えたピカチュウ、ピッピが生息している。
こうなったのも当時はポケモンの資料が乏しかった事が理由であろう(そもそもこの漫画自体、ゲーム発売から間も無く連載が始まっている)。
本家がポケモンの通信交換技術やボックス技術があるSF的な世界観であることを鑑みれば上述のような設定でもなんらおかしくはない気もしなくはない…。
余談
- モデルは不明。位置的に三浦半島という説、アニメ化の際の描写を踏まえて静岡県下田市という説、ポケモンというゲームそのものがポケモンの生みの親・田尻智の幼少期を元に作られていることを踏まえて田尻氏の故郷東京都町田市とする説がある。
- 町田市には2020年には記念すべき100枚目のポケモンマンホールが設置された。そのイラストには、マサラタウンで初めにもらうポケモンのフシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメと、『赤・緑』の主人公と『ファイアレッド・リーフグリーン』男主人公・女主人公と思われる足が描かれている。さらには(株)ポケモンの社員の方が「設置場所や街の特徴をイメージして決めている。どうしてこのようなデザインになったのかは想像して楽しんでもらいたい」と意味深な発言をしており、特に有力視されている。
- 田尻氏が幼少の頃(1960~70年代前半)は自然が残り、そこで虫捕りなどをして過ごしたと言及されているため、現実の町田市はマサラタウンとはかけ離れた都会であるという意見は否定する理由としては弱い。とは言え、別にモチーフは1つと決まっているわけでもなく、町田市は「いくつかあるマサラタウンのモチーフの1つ」ぐらいに考えておくのがよいのではないだろうか。
- ポケモンファンの間ではよく突っ込まれるシリーズのお約束に対して『いマサラタウン』という返しが行われる事も。
- ドラマ『ポケットに冒険をつめこんで』の舞台となる「真白町」の名前の由来もマサラタウンである。(「マサラ」⇒「まっしろ」⇒「真白」)
関連イラスト
関連タグ
ポケモンRGBP ポケモンGSC ポケモンFRLG ポケモンHGSS ポケモンLPLE カントー地方