「サトシ、新しい服よー」
声優は豊島まさみ。
「ハナコ」タグの方が多いが、他作品のハナコと混ざるので複数検索推奨。
概要
サトシからは「ママ」と呼ばれている一方、映画『結晶塔の帝王』では一度だけ『母さん』と呼ばれたことがある(ミーとエンテイは「ママ」と呼んでいるが、サトシが自分の母親であることを強調し、あえて「母」と呼ぶことで牽制をかけたという意見もある)。
年齢は小説設定によると29歳。つまり、19歳でサトシを産んだ。
マイペースで温厚な性格。心配性な一面もあり、よくサトシに「無茶をしないように」と念を押している。
マサラタウンでバリヤードの「バリちゃん」と一緒に暮らしており、彼に家事手伝いをさせている。小説版では食堂「マサラハウス」を経営して生計を立てており、若い頃はモデルとポケモントレーナーを目指していたという設定がある。
ポケモンサイドストーリーでバリちゃんに技の指示をして人助けをしている。バリちゃんとの出会いや後述のニャビーの件からポケモンとの触れ合いが得意な描写もあるが、少々強引。
あらゆるポケモンをニックネームで呼びたいらしく、サトシのピカチュウに「ピカちゃん」の愛称を付けている。
出番は少ないが各シリーズの節目にサトシが家に帰ってくるため、その度に登場しては世話を焼いたり仲間たちに手作り料理を振る舞っている。
アニメOPにも頻繁に登場している。
シリーズごとに新しくなるサトシの服はハナコが作ったものである。「サン&ムーン」での服は旅行前にオーキド研究所に着ている姿があるが詳細は不明。
SM1話では、バリちゃんが商店街の福引でアローラ地方旅行を当てたので、ハナコ&バリちゃん&サトシ&ピカチュウがメレメレ島に観光とポケモンスクールへのおつかいをしに来たが、サトシがアローラ地方のポケモン文化に非常に興味を示したのを見ただけでポケモンスクールへの入学とククイ博士宅へのホームステイを許可しているので、それだけのお金を気軽に捻出できるほどの金銭的余裕があると思われる。
24話でサトシが授業参観用のレポート発表をするからとオーキド校長より招待され、バリちゃんと再びアローラを訪れる。新たにサトシの手持ちとして加わったポケモン達を皆ニックネーム呼びするが(イワンコ→「イーちゃん」、モクロー→「モクちゃん」、ニャビー→「ニャビちゃん」、ロトム図鑑→「図鑑ちゃん」アーゴヨン→「ゴヨちゃん」)、慣れ合いを好まないニャビーを何故か相当気に入り、急に抱え上げて適度に撫でたため非常に戸惑わせながらも見事リラックスさせている。ニャビーを腕の中で寝かせたまま授業参観に参加、此処ではアローラスクール組やジェイムズ、スイレン親子、マーマネの両親、きのみ売りのおばあさんモアニと邂逅している。終盤に乱入してきたスカル団の暴走行為を前にして「悪い人にはお説教」と、複数匹のケンタロスやズバット等相手に隣のバリちゃん……ではなくニャビー1匹を戦わせ(※指示は「よけて!」「頑張って!」と1回見た『ひっかく』。)、一度火が着いたら引き下がらない、Zワザを使ってみたいと「この母親にしてこの息子あり」「ニョロトノの子はニョロトノ」だとマオ達に改めて認識させた。カントーへ帰国する時にもニャビーをマサラに連れて行くそぶりを見せ、未遂に終わった。
42話でサトシが課外授業でマサラタウンに一時帰郷した際はアローラスクール組のために歓迎会を開いた。当然ニャビーを抱き抱えている。
93話ではスクール組による演劇を見に3度アローラへ赴き、遠巻きながらマオやカキの家族、ルザミーネと対面している。
アローラリーグ決勝戦前夜、オーキド博士と共にマナーロ・スタジアムに到着。メルタンがメルメタルへと進化する瞬間にも立ち会った。此処ではバーネット博士とも対面。エキシビションマッチでは共に客席で観戦する。
新無印ではサトシの世話をバリヤードに頼んだ。
30話にてクチバシティ出身の友人の帰省に同行、研究所にサトシたちの顔を見るついでで宿泊する。この時ピカチュウはリオルの特訓にかまけて構ってくれないサトシに苛立ちを募らせており、代わりとしてハナコに甘えるという珍しい光景を繰り広げる。翌日自分を追ってマサラタウンまで来てしまったピカチュウと心配し付き合ったバリヤード、そしてそのことに気づき先回りしたサトシとゴウを温かく迎え入れるのだった。
容姿
茶髪で、伸ばした髪を背中で一本結びにしており、毛先が跳ねている。頭の上にはアホ毛が一本伸びている。
今の年齢になってから美人コンテストで優勝した実績を持つなど、今のところはルザミーネほどではないが若々しい(ルザミーネは2児を儲けた40代経産婦)。
このことからか流石にジョーイさんやジュンサーさん相手よりは自重しているがタケシの守備範囲内だったりする。
劇場版での登場
『ルギア爆誕』、『結晶塔の帝王 ENTEI』『キミにきめた!』に登場。
『ルギア爆誕』では、ポケモン達の異常な行動や気候変動を目の当たりにする。世界の危機よりもサトシの身の危険を案じ、無理を言ってオーキド博士の調査に同行した。
ラストの「世界を救う?命がけですること?サトシがいなくなったらサトシの世界はもうないの。私の息子はもういないの。あなたがいるから世界があるの。」というセリフはヒーローが世界を救う物語へのアンチテーゼ(「残された人々は何を思うのか?」)であると同時に、無数の個人的世界観が共存する事で巨大な「世界」が形作られているという本作のテーマを表した名言の一つに挙げられる。
サトシが世界を救っていなければ、「サトシの世界」が無くなっていたのも事実であるが、そもそも、サトシは本来は世界を救う英雄などではなく、ポケモンマスターを目指す一人の少年なのである。だからこそ、滅び行く世界よりもたった一人の肉親である息子の身を案じるのは自然であり、いかに世界を救う行為でも、それが無茶な行為であれば叱るのは母親として当然の行為である。
このセリフは見方を変えれば、世界の命運を子供に委ねる原作ゲームへの投げ掛けにもなっていると言える(これらの世界も同様に「世界を救う事」が物語の本分ではなく、ポケモンリーグのチャンピオンを目指したり、ポケモン図鑑を完成させる事が本分である)。
『結晶塔の帝王』ではグリーンフィールドとスノードン邸の結晶化をニュースで知る。若い頃に親交のあったシュリー博士とその娘のミーの身を案じ、様子を確認するためオーキド博士と共に現地を訪れ、サトシ達と再会する。親子の再会の様子を見て「ママが欲しい」と願うミーに応えたエンテイに「ミーの母親代わり」とするべく催眠をかけられ攫われてしまう。その後、サトシ達が彼女を救い出すために結晶塔へ赴くという展開となっているため重要な役割を担っており、出番が多い。
『キミにきめた!』ではアニメ第1話同様サトシの旅立ちを見送り、その後もテレビ電話で登場している。またこのとき夫(サトシの父親)も全然連絡を寄こさないと愚痴をもらしていた。
その他
- サトシの祖父もポケモントレーナーだったらしいが、ハナコ方なのか夫方なのか不明。
- 小説版の設定を含めると、自分の諦めた夢であり、それ以外にほとんど就職先がないマサラタウンとはいえ、厳しい世界であり、夫が失踪する原因であるポケモントレーナーにさせるための旅に息子を送り出すのは、かなりの覚悟がいるはずである。事業がまあまあ上手くいっている分、仮に息子が失敗してもカバーできるのかもしれない。
- マサラハウスは、サトシの父の出奔に際して、モデルとポケモントレーナーという夢を諦めて創業したという場合もあれば、サトシの祖母から受け継いだという場合もある。
- マサラハウスは二階が宿屋になっているゲストハウス (モーテルやペンション、バックパッカーのような施設)で、マサラタウンでも数少ない商業施設。ド田舎・秘境・何もない町とされていて過疎化も激しいとされているが、マサラハウスは名店として食べログに載るレベルらしい。
- アニメでは、働いている描写がないので収入源について不明と思われている一方、ハナコはあくまでもオーナーなので、実務しなくても普通という意見もあるので、アニメ版でも食堂事業を行っている可能性が否定できない。マサラハウスも、サトシの実家とは別棟なのか一緒なのかは不明だが、サトシの実家は一階だけでも部屋数があり、二階はサトシ親子の各部屋以外にもあるので問題ないらしい。
- 『結晶塔の帝王』のシュリー博士とは、共にオーキド博士の生徒であったが、他の媒体では、マサラタウン唯一の食堂であるマサラハウスには地元の男性が屯しており、オーキドも「話した事はないがそこそこ常連な客」という設定もある。