いいわ。私の渇望は、あなたの力になることだから
錬金術士のアンチュよ……よろしく。
……ほら、みんなも挨拶して
CV:石見舞菜香
概要
各人の渇望を満たすため互いに協力し合う、という名目で集まった悪の錬金術士集団『極夜の錬金党』の1人。
だが彼女はクリセルダの渇望に協力することを己の渇望としている異端者であり、それ故にアンチュのみがこの人やこの人の様に懐柔されて主人公たちの陣営につくことは無いだろう。
ちなみにプレイアブル化自体は済んでおり2024年11月29日、メインストーリー第20章の更新と同時にアンチュ【Magical Puppeteer】が期間限定ガチャとして実装された。
同じく錬金党のメンバーであるワルター・マンと行動を共にすることが多い。専らララとジェロンがペアを組み、クリセルダは単独で行動するため、その余り物同士ということになる。度々研究やフィールドワークに没頭してしまうワルターに自ずと振り回されることになるため、彼とのペアは少なからず不平不満を感じている。けれども何だかんだで相性は良い。
公式から「暗い雰囲気を纏っている」と紹介されている通り、常に気だるげでゆったりとした口調で喋るのが基本。クリセルダ以外の人物とは積極的に親交を深めようとせず、両袖付近に縫い付けたポケットに納めている人形たち(ルアッカ、アオナ、ムラサキ、イェーロ)と会話をすることが多い。「友達はルアッカたちとクリセルダの5人だけ」と決めている様だ。
かつて深い哀しみに暮れた自身を助け、現在も甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるクリセルダに強すぎる好意を抱いており、彼女に対し害を為す者──とくに裏切り者に対しては執拗かつ容赦ない報復を単騎でも行う。
錬金術士としての実力は、党内でも初心者のジェロンはおろかララをも凌がんとするほど高い。レスナたちの拠点の1つであるカフェ『星の繭』に直接ゲートを開けて魔物を送り込んだり、ランターナ王国の各地に点在する異邦人たちを同時攻撃したりする芸当も行える。また、腕に付いている人形からルアッカ(好戦的な性格、という設定)を選択して巨大化させ、自分の下僕として使うことも出来るなど、今さらながら魔法との違いが判らなくなるような高度な錬金術が扱える。
ある理由からランターナの北国・シュネール州の人々を蛇蝎のごとく嫌っており、初登場時は州の依頼をこなすヴァレリアたちに妨害を仕掛け、それを皮切りに主人公たちと敵対するようになる。
容姿
光彩は紫、瞳孔は薄黄色のハート型という独特な瞳をしている。左目は前髪で隠れていることが多い。
髪色は黒、髪型は三つ編みの二つ結び──に属するのだろうか、おさげが大きな鎖の様に作られている上に真っ直ぐ背中側へ突き出しているというこれまた独特なものである。
白のワンピースに寒冷地用の厚い黒のカーディガンを羽織った服装。露出が少なく、本人も子どもっぽい言動のため目立たないが、かなりのグラマー体型をしている。バーストスキル(必殺技)の演出では、巨大化させたルアッカを元の大きさに戻す際、一度その豊満な胸で受け止めてからキャッチするというおいそこ代われな場面を見ることができる。
過去(ネタバレ注意)
ジェロン
「あいつは暗いし執念深いし容赦もないが……悪人というわけじゃない」
彼女の出身はランターナ王国北部の豪雪地帯・シュネール州。そこに住む民衆の間では土地柄、体を鍛えた屈強な人物が好まれる反面、錬金術に対して大きな偏見を持っていたため、依頼で訪れたレスナたちもコミュニケーションに苦労させられたことがある。
以前にアンチュの過去を話してもらったジェロン曰く、幼い頃は病弱だったこともあり家に引きこもり読書をする毎日だった。自ずと人と話すことが苦手になり、友人もいない日々を過ごしていた様だ。
アンチュは故郷の街の人間や両親にも認められなかったが頭は良かったため、その点を活かして周りの人間に認められるために一人、錬金術を学び人の役に立とうとしていた。
ある時、街が覆い尽くされるほどの豪雪に見舞われると、彼女は今こそ認められるべきと長年研鑽した錬金術と貯蔵した大量のマナ(ランターナでは不足傾向にある貴重素材)を使って街を覆った雪を溶かしてみせた。これは普通に考えれば国から勲章を授かる程の善行なのだが、街の人間からは怪しげな力を使う魔女とされ迫害を受けてしまった。
よって顔見せで先行登場した8章では依頼を達成する錬金道具の調合に必要な素材を集めているヴァレリア達に、
「北の民を助けようとしてる奴らなんて……不愉快よ。許せないわ」
と言い魔物をけしかけたのも、シュネール州の住民に対して強い憎悪を抱いていたことが理由だとわかる。
ジェロンから話を聞いたランターナ王国第二皇子であるロマンは「もっと早く国が手を差しのばして助けるべきだった」と後悔しており、レスナはかつての自分と重ねるようになる。
関連タグ
リオネラ・エインセ - アトリエシリーズにおける、人形と会話をするキャラ繋がり。ロロナはリオネラと友達であるためか、アンチュの交流ストーリーでは彼女がその相手として抜擢されている。