概要
型式番号RGM-79N-Fb。
ムック『GUNDAM WEAPONS マスターグレードモデル“ガンダムGP02A”編』に掲載された模型作例が初出で、その後ゲーム『SDガンダム GGENERATION-ZERO』に登場。
ジム・カスタムを原型機とする宇宙用の試作モビルスーツ(MS)で、ガンダム開発計画(GP計画)由来の技術を量産機に盛り込もうとした試みの1つ。
範を取る対象となったのはガンダム試作1号機フルバーニアン(GP01Fb)で、GP01Fbと同様にユニバーサル・ブースト・ポッドを備えたランドセルと、プロペラントユニットが追加された脚部を主な改修点とする他、四肢などの機体各部もGP01Fbに近い形へと改められている。
武装は、ランドセル右側に固定装備されたビーム・サーベル1基や、ジム・ライフルやシールドといったジム・カスタム本来の携行武装に加え、GP01Fbのものと一部のパーツを共有する新型のビーム・ライフルが用意された。一方で、頭部のバルカン砲は廃されている。
なお、塗装はジム・カスタムとは異なり、ジム以来の赤白基調のものが採用されている。
当時のジムシリーズの中では最高級の性能を誇るジム・カスタムの原設計はフルバーニアン化がもたらす負荷をよく受け止め、月近傍などで行われた試験運用の際にも、その機動性や旋回性などの諸性能の高さはテストパイロットに好評をもって迎えられた。
しかし、生産にかかるコストの高さに加えてデラーズ紛争を経てGP計画が中止・隠蔽された影響を受け、量産に至ることなく数機の試作のみに終わった。
関連タグ
パワード・ジム - 本機と同様に、GP計画の一環として開発された試作型ジム。
ガンダムTR-1 - 本機と同様に、GP01Fbのものを基にしたブースター・ユニットを装備できるジム・カスタムの系列機。