フルバーニアン
ふるばーにあん
『フルバーニアンの性能なら いける!』
型式番号RX-78GP01/Fb。
シーマ・ガラハウのゲルググMとの戦闘で大破したGP01にアナハイム・エレクトロニクスのフォン・ブラウン工場で修復と改装を施した機体。
換装による仕様変更ではなく全面改修となったため、当初予定されていた宇宙戦仕様とは全く異なる形になっている。
通常の形態と区別する為に「ゼフィランサス フルバーニアン」とも呼称される。
なお、劇中では単に「フルバーニアン」と呼ばれている。
最大の特徴として背面に機体のフレームと直結したユニバーサル・ブースター・ポッドを装備(GP02の肩アーマー同様、AMBAC稼動肢としても機能する)。胸部のインテーク裏にも姿勢制御用のスラスターが設置されている。その加速性能や機動性は、同世代のMSでは比較にならない高性能を獲得した。
各カタログスペックは、重量こそ一年戦争時代から大きく改善されていないものの、ジェネレーター出力は第三世代機Ζガンダムと互角、パワー・ウェイト・レシオ(3.1倍)に至っては更に後年代のユニコーンガンダムにも比肩する。
ただし、下記にもあるようにコアファイターの一部であるユニバーサル・ブースター・ポッドが大きく露出しているため、戦闘中に同部位を損傷した場合、脱出装置であるコアファイターが使用できないという欠点を有している。
最終的には核攻撃を終えた試作2号機との激しい一騎打ちの末相打ちとなり、爆散。この時コア・ファイターはユニバーサル・ブースター・ポッドを損傷したため使用不能となり、コウは自力で脱出している。
デラーズ紛争後に「ガンダム開発計画」の記録が抹消されたため、本機の技術は闇に葬られることになったと言われているが、実際にはガンダムTR-1のブースター・ユニットやゲルググ・ウェルテクスのランダム・バインダーなどに流用されている。
1/144、RG1/144、MG1/100、HGUC1/144、BB戦士、PG1/60、SDガンダムフルカラーシリーズにラインナップ。
各々、劇中で使用した武器が同梱する。 1/144、MG1/100、HGUC1/144、RG1/144はコアファイターが付属。 MG1/100では、各部パーツが分離可能でコアファイタードッキングアクションの再現、肩部バーニアは可動で再現され胸部バーニアのみ組み替えで再現される。そしてRG1/144は、ゼフィランサスとフルバーニアンが立体化。両腕部と両脚に一体成形のパーツが使用されているものの腕の付け根の部分のパーツが可動時に取れやすい。しかしそこさえ目を瞑れば、MGでは差し替え式だった胸部バックブースターが可動式且つヒジヒザ部が漏れ無く二重関節、足首を下に伸ばせる等非常に高いクオリティーで仕上がっている。
ただしコア・ブロック式の為胸部フレームが余る。後PG1/60であったブルパップ・マシンガンが付属しない。
HGUC1/144は、バーニアが展開された状態で再現されている。
1/144、BB戦士はGP01⇔GP01/FbのコンパチキットとなっていてBB戦士には瞳有りと瞳無しのシールが選択式になっている。
SDガンダムフルカラーでは、ライフルを構えた固定モデルとサーベルを構えた固定モデルの2種類がラインナップされている。 ※現在、入手困難。
実はこの機体、大破した原型機の修復作業と大幅に仕様を変更した上での改装作業までの工程をわずか2日で終わらせて試験稼動テストを行っている。長い歴史を誇るガンダムシリーズでも稀に見る突貫工事ぶりだが恐ろしい事にこのフォン・ブラウン工場、約10年後にも似たような事をやってしまっている。アナハイム社脅威のメカニズムとはこの事を言うのだろう……
BB戦士では、パッケージが複数存在しており初期に販売されたものはMG版の仕様になっていたが、後にGジェネレーションシリーズのロゴが入った仕様へ変更されている。
更にこの後バンダイのロゴ自体がバンダイスピリッツ仕様になったため、パッケージ変更は都合3回行われたことになる。
ジム・カスタム高機動型 - 本機のユニバーサル・ブースター・ポッドの試験に用いられた機体。
ライトニングガンダムフルバーニアン - 本機のユニバーサル・ブースター・ポッドのアイデアが取り入れられ、その縁で「フルバーニアン」の名も継承しているガンプラ