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Ζガンダム

ぜーたがんだむ

Zガンダムとは、TVアニメ『機動戦士Ζガンダム』の略称。または『機動戦士Ζガンダム』、『機動戦士ガンダムΖΖ』及び、劇場アニメ『機動戦士Ζガンダム A New Translation』などに登場するモビルスーツである。なお、正式な名称はギリシャ文字の「ゼータ」を用いるが、入力の手軽さから英数字の「Z」が代用される場合もある。
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スペック

型式番号MSΖ-006
全高19.85m
全備重量62.3t
出力2020kw
推力112600kg


概要

エゥーゴアナハイム・エレクトロニクス社の共同開発プロジェクト『Ζ計画』に基づいて開発された可変型試作モビルスーツ。同計画の本丸とも言える可変機構装備のフラッグシップ機として誕生した機体で、旧ジオン公国出身の技術者アレクサンドロ・ピウスツキ博士を中心に開発が進められた。

これ以前にアナハイム社では、すでにデルタガンダムメタスの開発が進行していたものの、前者はフレームの強度不足により計画が一時凍結、後者は可変機構の実証を優先したため実戦向きとは言えない仕様となっていた。そのため、これらのデータをフィードバックし新たにブロックビルドアップと呼ばれる機体構造を取り入れた試験機『プロトタイプZガンダム』が開発され、この機体にガンダムMk-Ⅱから得られたムーバブルフレームカミーユ・ビダンによる可変機構やフライングアーマーのアイデアが盛り込まれた事により本機は完成した。

アナハイム社製可変システム『VMsAWrs』による巡航形態への変形や豊富な武装等によって、後発のMSに引けを取らない高い汎用性を有しており、ロンド・ベル結成時にアムロ・レイ大尉は本機の配備を要望したとされている。

しかし、可変機構の採用は可動部増加や専用部品採用による整備性の悪化を招き、異なる2種類の形態を使い分ける必要により操縦系統が複雑化してしまった。さらにフラッグシップとして開発された結果、そのまま量産することはできなくなったため、連邦軍とアナハイム社はZプラスリ・ガズィなど様々な方向で量産化のアプローチを取っている。

主なパイロットはカミーユ・ビダンジュドー・アーシタルー・ルカなど。

機体説明

かのRX-78と同じく「時代を変える力を持つ」とまで称された機体ともあって、構造は当時としてもかなり先進的なものを持つ。

まず、可変を前提とした関係で各種エンジンやジェネレーターは胴体部から排除されて両脚部へと移動。二基のジェネレーターはかつてのGP01Fb開発時の技術が応用されており、片脚が破損しても、もう片方のジェネレーターで最低限の戦闘を続行可能とする程、ダメージコントロールに優れる。腕部にはグレネードランチャーを内臓する他、高出力のエンジンも備えており、汎用規格のビーム兵器であれば常時フル出力での運用が可能とされている。

装甲は可変機構の採用や運動性の維持を優先したため、リック・ディアス等と同じく「ガンダリウムγ」が採用された。この装甲表面には後述の大気圏突入を想定して入念な耐熱処理が施されており、実戦ではそのまま耐ビーム・コーティングとして機能したとされる。
ガンダムMK-Ⅱで試験運用されたフライングアーマーは左右に分割して標準装備となっているが、ウェイブシューターなど様々なバリエーションへと換装が可能で、これらを作戦に応じて換装する事で対応任務の拡大を図る事もできる。このアーマーに挟み込まれる形でフレキシブル・バインダー等の発展系にあたるスラスター兼用のAMBAC稼働肢『ロングテール・バーニアスタビライザー』が固定配置されており、巡航形態時には脚部のスラスター共々、抜群の加速性能を発揮する。

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これらの優れた機能を組み合わせて生まれた巡航形態ウェイブライダーへの変形は機体本体を大気圏突入時の摩擦熱と衝撃波から保護し、モビルスーツ単独での大気圏突入を可能としそのまま1G重力下でも飛行可能と優れた性能を持つ。無論、MS形態に比べると機動性こそ劣るがそのまま実戦に参加することも可能となっている。

以上の事から、RX-78のあらゆる環境に耐えうる汎用性を新次元へと昇華させた本機は、全領域支配対応機「エリア・ドミナンス」の称号を与えられ、後世においては「パワーウエイトシオはU.C.0100年代の機体に匹敵する」とも評される等、歴史に残る名機となった。

活躍

グリプス戦役中期から戦線投入され、エゥーゴの戦力の中心として活躍。後に簡易サイコミュシステム「バイオセンサー」を追加装備し、カミーユのニュータイプ能力を増幅させる事によって、操作系統にサイコミュを用いた機体サイコミュ・ジャックによって行動不能にさせるなど、カタログスペック以上の性能を見せた。
続く第一次ネオ・ジオン戦争でも、カミーユを欠いた状態であったもののガンダムチームの戦力の一角としてクィン・マンサによる攻撃で行動不能に陥るまで戦い抜いた。

戦後は百式・MK-Ⅱ共々、連邦軍に回収されてどこかに封印されたと言われるが、先述の2機とは違って、宇宙世紀0091年のリ・ガズィの完成披露式典や宇宙世紀0100年の記念式典などで展示・飛行を行っている(一説によると、修復時にZプラスのパーツが使用されたため、形状は戦役当時と異なっているとの事)。また、第一次ネオ・ジオン戦争時には頭部を破壊され、代わりにザクⅡの頭部を搭載して出撃した事もあった。

武装

頭部バルカン砲

頭部に搭載されている60mm口径の機関砲。
ガンダムMk-Ⅱではオプション装備だったが、百式を経て本機では再び内蔵兵器となった。

ビームサーベル

出力0.65MWの近接格闘戦用ビーム兵装。
腰部サイドアーマー内に収納されており、ウェイブライダー時には出力1.3MWのビームガンとして使用できるが、威力は低いため主に牽制などに使用される。
バイオセンサーの影響によって想定出力を超過したビームを発生させているが、詳しい発生原理は不明。

ビーム・コンフューズ

劇場版『Zガンダム』で登場した特殊攻撃。左手に持ったビームサーベルを回転するように投げた後、回転するサーベルのビームに向かってビームライフルを当てる事でビームを拡散させる。百式に向かって射出されたキュベレイファンネルを迎撃するために使用された。
一部の『Gジェネレーション』で本機固有のアビリティ(ファンネル無効)として登場した他、『ガンダム無双』ではシャア専用ゲルググがこれと同じ攻撃をビームナギナタで行っている。

グレネード・ランチャー

前腕部に4発内蔵された追尾機能付き小型短距離ミサイル。
オプションマガジンを装備すれば装弾数を19発まで増やせるが、変形時にマガジンを排除しなくてはならない。
用途に応じて弾頭を切り替える事も可能であり、奇襲用のワイヤー装備タイプなども存在する。

ビームライフル

型式番号XBR-M-87A2
本機用に開発された最新型のビームライフルで、変形機構に対応するためにバレルの伸縮機構が内臓されている。このため従来のビームライフルに比べると射程も長く、通常出力も5.7MWとランチャー系ビーム兵器に匹敵する威力を持つ。
また、ビーム・ジュッテの発展系として銃口からビーム刃を発生させるロング・ビームサーベル機構が装備されており、近接戦時のフェイルセーフとして運用可能。EパックはMK-Ⅱと共通であり、非使用時は背中か前腕のラッチに装備可能。
機体と同じく優秀な性能を持つライフルだった事もあり、後にほとんどの機構を引き継いだ制式量産型が開発され、リゼルジェガンデルタプラス等が主兵装として使用した。

ハイパーメガランチャー

メガバズーカランチャーやネモのビームカノンの運用データを元に開発された高出力ビーム兵器。通常出力は8.3MW。
威力調節やジェネレーターの併用で連射間隔を縮めることが可能な他、装備自体にも推進装置が装備されている為、サイズに反して取り回しに優れる。本兵装にもロング・ビームサーベル機構が装備されているが、機体の全高並に大きいため近接戦闘には向かず、フェイル・セーフティとしての側面が強い。非使用時や変形時はシールドにマウントされる。
専用兵器と思われがちだが一定数が量産されているらしく、FSS所属のジム・インターセプトカスタムやスリーアローズ所属のリゼルが運用をしている。

シールド

左腕に装備される専用の防御兵装。
ガンダムMk-Ⅱやネモのそれと同様に伸縮機構を有する他、内側にはミサイルランチャーを装備可能。ウェイブライダー変形時に最重要となる機首を構成するパーツも兼ねているため、本兵装の損傷は変形システムの使用不可に繋がるというデリケートな一面をもつ(事実、同変形機構を持つ後発の機体群は生産性や武装のプラットフォームとしての機能が優先されており、防御機能は完全に省略されている)。反面、耐久力自体はズバ抜けて高く、緊急時に打突兵器として運用された他、最終決戦においてはウェイブライダー形態による突撃によって、ジ・Oの正面装甲を貫通し、パイロットであるシロッコへ直接攻撃を行っている。

バリエーション

プロトタイプΖガンダム

「Ζ-MSV」に登場。
型式番号MSΖ-006-X1 / X2 / X3。
「Ζ計画」で開発された非変形のプロトタイプ。全三機が製作され、それぞれに百式タイプの頭部、リック・ディアスタイプの頭部、ネモタイプの頭部が搭載され、どのタイプの頭部がよりよい性能を示すかテストされた。
この試作機にカミーユ・ビダンのアイデアを盛り込む形でΖガンダムが誕生した。
なお、Ζプラスに対してΖガンダム自体を「プロトΖ」と呼称する場合もある。

ウェイブシューター装備型

可変後退翼のフライングアーマーと、専用サブユニットを装備したΖガンダム。
大気圏突入能力を廃し、大気圏内低空での飛行性や離着陸距離、航続距離の向上が図られている。
また、当装備は後のΖプラスの仕様に反映されている※。

ΖⅡ

「Ζ-MSV」に登場。
Ζ計画に基づいてメタスの可変機構を採用し開発されたΖガンダムの発展機。
詳細はZⅡを参照。

量産型Ζガンダム

「Z-MSV」に登場。
可変機構を廃したΖガンダムの量産型。
詳細は量産型Ζガンダムを参照。

Ζプラス

ガンダムセンチネルに登場。
カラバ・連邦軍で採用されたΖガンダムの再設計機。後述のΖガンダム3号機等でテストされた機構を反映して開発されている。
詳細はZプラスを参照。

リ・ガズィ

機動戦士ガンダム逆襲のシャア」に登場。
Ζプラスバリエーションの一つであるR型のコンセプトを継承し、Ζガンダムのフレームを流用した量産機の開発を指標とした試作機。
詳細はリ・ガズィを参照。

リゼル

機動戦士ガンダムUC」に登場。
メタス・ΖⅡの可変機構をリファインし、機体部品をジェガンと共有化する事で量産化を実現した機体。
詳細はリゼルを参照。

フルアーマーΖガンダム

雑誌「ガンダムマガジン」に登場。
フライングアーマーを外し、MS形態の機体装甲の強化を目的とした増加パーツを取り付けた形態。流出したアナハイムのパンフレットにその機体紹介が存在するが、一説にはマニアによるフェイクである可能性が指摘されている。

Zガンダム3号機

「ガンダム新体験-0087-グリーンダイバーズ」「GUNDAM EVOLVE ../9」に登場。
カラバに配備されたΖガンダム。「3号機」の名称はあくまで「機体の仕様」を意味するものであり、三機目に建造された機体という訳ではなく、実際にはカミーユ機に続き二番目に建造された機体である(なお、Ζガンダム2号機は電子戦仕様であるとされている)。
カラバにおいて評価試験中の機体であり、大気圏内用の主力TMSとして購入を検討中のカラバの注文にあわせ、数々の追加装備が用意されている。
この内三機は後に機動性を向上させたホワイト・ゼータ、火力向上形のグレイ・ゼータ(バスター・ゼータ)、試作型インターフェース「サイコ・ニュートライザー」を搭載したNT用試作機レッド・ゼータへの仕様変更が行われ、ティターンズのサイコシップ「ゲミヌス」迎撃任務にあたっている。この戦闘において、レッド・ゼータはカミーユ機同様にサイコミュ・ジャックを発現させるなど、多大な戦力を発揮している。

なお3号機及びホワイト・ゼータのパイロットは、ホワイト・ユニコーンと言うコードネームを使用しているがその正体は、あの伝説的なニュータイプだとも言われている。

ストライク・ゼータ

ムック「マスターピース ゼータ・ガンダム」に登場。
前述のホワイト・ゼータと同一の機体に大気圏内用の換装を施しテストしていた状態。
Ζガンダム本体に大きな改修は施されていないが、ハイパーメガランチャーとミサイルベイを内蔵した大型のサブユニット(シールド)、フライングアーマー、腰部可動式ビームカノン装備など、各部にカラバの注文を反映したオプションパーツを装備している。
なお、「ストライク・ゼータ」の名称は宇宙世紀0088年上半期のアナハイム社株主向けの報告資料に記載されていたものだという。

ハーフ・ゼータ

「機動戦士Ζガンダム1/2」に登場。型式番号・正式名称共に不明。
アナハイム製の可変MSの試作機をカラバが譲り受け、外装をΖガンダムに似せた機体。
ハーフ・ゼータの名称はパイロットのエドガー・エドモンド・スミスによって命名されている。
部分的に百式に近い意匠を有する為、基になった可変試作機は百式の建造時に利用されたものと同様の機体ではないかという説がある。
機首や主翼を巨大なシールドにまとめることで可変機構を簡略化している(後のリ・ガズィにのBWSに近い)が、主翼となるシールドが被弾しすぎると揚力を失って飛行不可になるという欠点を持つ。
その他、巨大なシールドを取り回すために非常に腕力が強いと言った、ある意味本末転倒な長所を持っているなど、試作機ゆえに性能に偏りがあり、総合的性能はネモの方が高いと言われながらも、戦争終結まで戦い抜いた。
武装はシールドにマウントされたマシンガン及びビームサーベル。また、シールドの先端部にはシールド固定用の大型のバンカーを有しており、緊急時にはこれを敵に突き刺す事で攻撃手段とする。

Ζガンダム炎/ハイパーΖガンダム炎

ガンダムビルドファイターズ炎に登場するガンプラ
ビルダーはコウエン・ユウセイ。
HGUCΖガンダムに機動戦士ガンダムSEEDASTRAYに登場する武器「カレドヴルッフ」を装備したもの。「炎」の名が示す通り、赤を基調としたカラーリングが施されている。
カレドヴルッフはホビージャパンの付録であった為に入手困難な幻のガンプラであったが、ユウセイの実家の倉庫に大量に保管されていた(ユウセイの父か祖父が大量に買い込んだものと思われる)為、それを専用装備としている。
後に頭部センサーを強化したヘッドギアを装備し、バックパックのスタビレータをストライカーパックの概念を取り入れた「マルチプルマウントトラック」に変更したハイパーΖガンダム炎へとパワーアップを遂げる。
ハイパーΖガンダム炎はアカツキガンダムのシラヌイパックをベースとしたシラヌイパック炎を基本装備としてマルチプルマウントラックに装備しており、カレドヴルッフも射撃武器3種を装着した「カレドヴルッフ炎」に改造されている(カレドヴルッフ炎はその後ホビージャパン主宰大会優勝の副賞として再びHJ付録となった)。
また、プラフスキー粒子を排熱に応用する事で一時的に機体の運動性能を極限まで高める炎システムを搭載しているが、このシステムは機体に高い負荷が掛かる為、胸部インテーク及びフロントアーマーを換装し、脹脛にバーニアを追加した「重装版」でのみ使用可能となる。

ライトニングΖガンダム

ガンダムビルドファイターズトライに登場するガンプラ。ビルダーはコウサカ・ユウマ
HGUCZガンダムをベースにビルドされており、バトルでの実用性と観賞用の美しさを兼ね揃えている。
詳細はライトニングΖガンダムを参照。

A-Zガンダム

ガンダムビルドファイターズバトローグに登場するガンプラ。
メイジン・カワグチことユウキ・タツヤがヨーロッパ遠征の為にΖガンダムをベースに制作した機体。
各所に「A」をあしらったデザインやスカイブルーの機体色が特徴。変形機構もそのまま残っているが、小型のダッシュシールドと大型のA-Zメガランチャーによって機体シルエットは大きく変化している(形状的にはセイバーガンダムに近い)。
武装はA-Zメガランチャー、メガランチャーを分離させたAメガライフル、Zメガライフル、ダッシュシールドに装備されたアンリミテッドサーベル、メガライフルをバックパックに接続して放つプライムキャノンなど。

余談

  • 本来は番組当初からの主役機であったのだがデザイン作業が難航し、窮余の策として前期主役機のガンダムMk-Ⅱが設定された経緯がある(前期OPの頭部やウェーブライダー形態のシルエットの挿入でその存在自体はほのめかされている)。
  • 岡山県津山市の道の駅「久米の里」には、ファンの一人が製作した藤田一己版オリジナルデザインのZガンダムの立像が展示されている。サイズこそ実物の1/3程度のスケールだが、それでもおよそ7mという巨体もあって道の駅の目玉として人気を博しており(公式HPでも「新鮮農産物とお食事、そしてモビルスーツ!」と謳われている)、お祭りの際はコックピットへの試乗会が行われるなど、利用客からも地元からも愛されている模様。


ガンプラにおける最新技術でのリニューアルキットを発売する企画であった最初期の「ハイグレード」ブランドでΖガンダムも当然ラインナップされたのだが、ABSが一般的では無かった当時の技術では実用的な強度を保ったままのウエイブライダー形態への変形機構を1/144サイズで完全に再現出来ず、既に発売されていた1/144Ζプラスの機構を流用した為に設定された後付け設定である。
その後、技術革新もあってRGブランドで1/144サイズでウエイブライダー形態へ変形できるΖガンダムが発売されている。

関連イラスト

Ζ
星を継ぐもの



関連項目

機動戦士Zガンダム カミーユ・ビダン 
ガンダムMk-Ⅱ 百式 ΖΖガンダム

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