概要
『仮面ライダーW』の舞台である架空の都市。
自治体としては「市」であり、正式名称は「風都市」。
左翔太郎や園咲霧彦、大道克己の故郷で、巨大な風車のついた風都タワーがシンボル。
よく風が吹き、風都タワー以外にも街のあちこちに大小問わず風車や風見鶏があり、街の電力はそうした光景の一端をなす風車による風力発電がかなりのウエイトを占めている。
海や山といった自然に恵まれた都市でもあるようで、本編ではそれが物語の主軸となっている。他にも大学やダム、採石場、さらに広い山間部の中にある錐通村のような中心市街地とはトンネル一本でしか結ばれていない限界集落まであるため、市の面積はかなり広いと思われる(市町村再編で過疎化の町や村も吸収合併したものと考えられる)。
他にも市の経済力やそれに裏付けられる学術研究へ注げる力の大きさ、地勢の良さもあってか「風都大学」、「風都工科大学」、「東風都大学」と作中で語られているだけでも風都市ひとつで3つの大学を有している。
また、この街の「負の特徴」として使用者を異形の超人に変えるUSBメモリ状の非合法アイテム「ガイアメモリ」による超常犯罪が他の都市に比べて異常に多い。
他にもガイアメモリだけに理由を求められる話ではないが、風都内のその手の事件にかかわる女性は(性根の善悪を問わず)強烈な性格が多いという俗説もある(メタ的な話だが、探偵物のお約束として美人や悪女を多く登場させる傾向が強い)。
男性に目を向ければ、結婚詐欺師、人の夢を踏みにじるゲス野郎、変態医師、性犯罪者などこちらもこちらでロクデナシ揃いである。
劇場版では10億円欲しさにテロリストに進んでガイアメモリを横流ししようとする大衆が登場し、ガイアメモリを巡って暴動が起こる始末であった。
ニチアサ版の時点で既に殺人やガイアメモリの実験による死人の描写が数多く見受けられ、漫画版では媒体の違いもありさらに顕著になっている。
このように一つの都市とは思えない程に事件が頻発し、死者も多いことから犯罪都市としての側面もあると言え、一説によればスパイダー・ドーパントの事件を皮切りに善良な人々の数が著しく減少したせいなのではないか?とも考察されている。
翔太郎もガイアメモリが出回るようになってから街の治安や住人の民度が急に悪くなった事を察しており、街を見限って出て行ってしまった者も少なからずいる模様。
本編では基本的に風都以外の都市の描写はない(例外はVシネマ『仮面ライダーエターナル』に出てくる東南アジアの某国くらい)。
なお、(どこの県かは不明だが)警視庁の管轄である東京都との県境に位置しており、本編の数年後、機械生命体ロイミュード絡みのガイアメモリ事件で泊進ノ介ら警視庁特状課と照井竜率いる風都警察署の超常犯罪捜査課との間で事件の捜査権を巡ってトラブルが発生した事がある。
加えて海に面しているので神奈川県川崎市や千葉県浦安市辺りであるとの見解もある。ロケ地もほとんどが関東地方だが、特状課がある台東区が内陸部にある都市なので、ますますどこにあるのかが分かりにくくなった。
地形的に江東区と中央区を組み合わせたと言ったところか(それだと東京との県境にあるという説明が付かない。再編によって東京とは別の県になったという考え方もできるが)。
なお、仮面ライダーW 打ち上げの際「ふうとmap」が作られたらしい、「風都 マップ」で検索すると…
マスコットキャラ
名物
有名な地元企業・団体・学校
- 鳴海探偵事務所
- WINDSCALE(服飾ブランド)
- ディガル・コーポレーション(IT企業)
- 風都博物館(博物館)
- 風都大学(地方大学)
- CINEMA T-ジョイ風都(映画館)
- 風都工科大学(地方工科大学)
- 風都ブルーゲイル(プロサッカーチーム)
- ZENONグループ(大型リゾート企業)
- マックスソフト(ゲーム会社)
- 東風都大学(地方大学)
主なご当地アイドル・著名人
TV本編
TV本編終了後
ご当地ヒーロー
余談
企画当初は水の街として「水都」が検討されていたが(鳴海探偵事務所もかなりの水際にあるという設定)、パイロット監督を手掛けた田崎竜太氏から撮影面の問題で拒否されたことWの基本フォームがサイクロンジョーカーに決まったことから「風の街」として風都に変更された。
ロストヒーローズとロストヒーローズ2では前半のダンジョンとして採用され、ステージボスも何れもW関連のヴィランが担当している。