演:坂田鉄平
概要
第11話「復讐のV/感染車」にて登場。
バイラス・ドーパント事件の関係者で、事件の犯人である山村康平の姉、山村幸とは婚約関係にあった。
売れない画家であり、女子大で美術の指導を行っている。その美貌と誠実で真面目な人柄から、生徒にも人気。その一方でよからぬ噂も上がっており……?
さらには、バイラス・ドーパントは黒須達を殺した後は、彼をも狙っていて…?
以下、ネタバレ
実は、バイラス・ドーパント誕生のキッカケを作った人物であり、本エピソードの全ての元凶というべき存在。
前述の画家というのは表向きで、裏の顔は結婚詐欺師。風都でも有名な女たらしであり、その本性は女性を食い物にする最低な男である。
被害に遭い、ようやくその正体を知った幸は絶望と憎しみから、バイラスのガイアメモリを購入してしまう。だがメモリを挿入した直後に轢き逃げに遭い、精神体のみのドーパントが誕生したのだ。
何とかやり過ごそうと、別の結婚詐欺をかけようとした女性の家にいた時に、バイラスとなった幸に襲われる。その際に女性を押しのけて、盾にしてでもどうにか自分だけは逃げおおせた(女性は逃げ遅れ、翔太郎達が駆け付けた時にはすでに事切れていたようだ。彼の自己中心的な性格が垣間見える)。
が、恨みを募らせるバイラスになおも追い回され、挙式予定だった教会に追い詰められてしまった。
結局バイラスはヒートトリガーのダブルに倒されたが、九死に一生を得た彼は反省の色もないどころか、彼女に対して罵声すら浴びせる始末だった。
“おい!……お前の罪を数えろ”
下種という他ないその言動はWの半身を激怒させ、「幸さんの哀しみ」と称した鉄拳制裁を喰らい、そのまま放置された。
余談
本話および彼の存在は、W唯一にして最大の胸糞展開として悪い意味で有名。
その後の行方は明らかになっていないが、警察に逮捕されていないことから依然野放しになっている可能性が高く、悪びれない態度から再び詐欺に手を染めている可能性も大いにありうる。
ちなみにその時点で仮面ライダーアクセルこと照井竜がまだ登場しておらず、刑事である彼がいたらその場で湯島を連行できた可能性が高い。
第二、第三の山村幸が生まれないことを祈るばかりである。
……とか言っていたら、コミカライズ続編『風都探偵』にて、結婚詐欺の新たな被害者が登場。
ファンの間では「彼女も湯島の被害者なのでは?」という声が上がることになった。
だが、同時に殺人を止めつつも、幸の心には報いてみせた今回の翔太郎は、間違いなくハードボイルド探偵だという声も未だ強い。
演者の坂田氏は過去に仮面ライダー555で敵幹部候補生の大野木を演じていた。