ジミー中田
じみーなかた
演:冨田佳輔
『仮面ライダーW』の第23・24話で登場したゲストキャラ。
風都でデビューを目指している路上ミュージシャン。本名は中田次郎。19歳。
スピニング・トゥ・フォーク(略して「スピック」)という自身が考えたジャンルの音楽が得意であるが、肝心の歌は聞いた相手が体調不良を起こすほど酷い音痴である。
その音痴は町の人々の間でも(悪い意味で)有名であるが、何故か審査員にやたら気に入られており、フーティックアイドルのオーディションでは会場を熱狂させたはずの仮面シンガーを押しのけて勝利していた。
実は熱狂的ファンである墨田ゆきほの依頼を受けたライアー・ドーパントが自身の能力でジミーを勝たせ続けたという不正であり、後に自身の勝利が偽りだった事と自分の知らないところで他人の欲望に振り回された事を突きつけられた際にはショックのあまりゆきほを恨んでいた。
その後、己の才能の無さを悟って夢を諦めようとしたものの、左翔太郎の説得で(曲がりなりに)今まで自分を支えてくれたゆきほの存在を思い出して彼女のために会場で歌を披露した。
結果はライアー・ドーパントの助力が無くなった事で評価はガタ落ちだったものの、熱意は十分に審査員達に届き、観客からも温かい拍手で称賛されていた。
事件解決後はゆきほと和解して彼女が勤務している工場で働いており、続編漫画『風都探偵』では歌手として大成し(歌唱力は相変わらずのようだが)ゆきほと結婚して子供がいる事が明かされた。
ジミーの歌唱力は上記の通りとてつもなく酷いものであったが(劇中では 周りの店がたちまち慌てて店じまいし聞いた人々が悶絶して倒れ、飛んでいる鳥まで墜落する とまさしく実写版ジャイアンリサイタルである)、本人役で出演した(現実世界の)Takuya氏は「本気で歌おうとするととても難しい」とコメントしている。つまりはわざと音痴な感じで歌われた曲なので、劇中そっくりに歌おうとなるとプロでも技術を要するということである…どういうことなの…。