曖昧さ回避
概要
2013年4月から9月までテレビ東京系列他にて全25回放送された。
主役が前作までの冴島鋼牙から放浪の魔戒騎士の道外流牙に変わり、その他の登場人物たちや舞台も一新された。
作品内に登場する「ボルシティ」へ道外流牙が訪れたところから物語が始まる。
なお、2015年4月から9月まで放送された『牙狼〈GARO〉~-GOLDSTORM-翔~』はその続編にあたる。
牙狼シリーズでは戦闘シーンにおいて、3DCG技術が大いに活躍しているのだが、本作ではCG表現のノウハウ構築・更なる可能性の模索のため、敢えてスーツ・着ぐるみでの撮影を全面封印。全ての鎧・ホラーを3DCGモデルのみで表現するという試みがなされた。
これにより合成費用とスケジュール圧迫がかさむという問題も生じ、鎧の戦闘シーンの減少にも繋がったのだが、CGで何ができるのか・どういう問題が起きどのように解決すればよいのか、というノウハウの蓄積は、後続の作品制作において大いに役立つことになったという。
また、全てがCGという訳でも無く、輝きを取り戻した牙狼の鎧や素体ホラーは従来通りスーツを使用した撮影もある(過去作からの流用であるが、牙狼の鎧の瞳は流牙専用の橙色になっている)。
本シリーズと冴島鋼牙の初代シリーズは、放送当時に発売されたビジュアルブックなどでは初代シリーズから遥か未来の出来事であると書かれていた(例:ザルバがかつて大河や鋼牙と契約していた、など)が、続編が制作されていくにつれて直接的な繋がりを意識していない、別世界観として描かれていった。ただし、2016年放送の「魔戒烈伝」の最終回では、時空を超えた両シリーズのクロスオーバーが見られる。
主要登場人物
魔戒騎士・魔戒法師サイド
主人公。放浪の身。召喚する鎧はほとんどの部分が本来の黄金ではなく漆黒となってしまっている。
無類の女好きだが、感情豊かなこともあってか表情の見せ方が大きい。鎧は赤色。
名門出身で、沈着冷静、知識が豊富。鎧は青色。
魔戒法師。莉杏の師匠で、流牙とは過去に因縁がある。
魔戒法師。法術と体術に優れており、ホラーを封印可能な魔戒銃を所持・使用。
- 波奏(はかな)(演:横山めぐみ)
魔戒法師だった流牙の母親。符礼からは流牙が幼いころに死んだと聞かされている。
流牙が常に手につけていた、意思を持つ指輪。他の牙狼シリーズのザルバとは同一のものかは不明。
ホラーサイドほか
ボルシティの治安維持を任された特殊部隊・SG-1の部隊長。当初は第三者的立場にいたが…。
黒幕の配下である魔導ホラー。ボルシティのテレビ局に所属するニュースキャスターの立場から、情報操作を行っている。
- 金城憲水(演:北見敏之)
金城グループ総帥。ボルシティのトップという立場から、ホラーの事件に関わっている疑惑がある。
憲水の秘書。詳細はリンク先参照
金城一族の四男。現在は一族から勘当されている。燕邦と同様に第三者的立場であったが…。
第7話から登場した一般人。詳細はリンク先参照
関連用語
- ボルシティ
本編の舞台になっている独立国家。森の中の火山を中心に発展した都市。
税金と物価の安さと学校と病院が無料などから夢の国や、金城一族が支配していることから金城シティと呼ばれたりもする。
だが、その裏では多くの人間が人知れず抹殺されており、魔導ホラーと陰我ホラーが暗躍している。
魂を加工してホラー用の非常食を生産する工場もあり、地下にはゼドムの首塚がある魔戒法師の村が存在していた。
本作で登場した新たな魔獣。通常のホラーとは違いゲートを介さず、人間に憑依しない。また魔導火では見ることが出来ない。
- 魔戒銃
莉杏が愛用しているリボルバー拳銃型の魔導具。武器だけでなく術の発動にも使われる。
関連タグ
魔戒ノ花:牙狼シリーズの次作
ディストピア:ボルシティの様相を指して
道外流牙シリーズ
本作→GOLDSTORM翔