全般
牙狼シリーズ全般において、黄金騎士ガロが身に付けている導輪である。魔戒騎士の鎧や剣と同じソウルメタルで出来ている。
ザルバとは旧魔戒語で「友」という意味。
ホラーを探知することができる他、豊富な魔戒関連の知識で牙狼をサポートする相棒的存在であることはシリーズ全般で共通している。
また魔導火を吹くことも出来る。
一人称は「俺様」(レオンと雷吼の場合は「我」で喋り方も古風な感じとなる)。少し皮肉屋で、軽口を叩くことも多い。
その正体は、人間に友好的なホラーが魔戒騎士を助ける契約を結び、魔戒法師の術によって魔導具に意識を宿したもの。
宿しているのは意識だけで本体は真魔界にあるため、魔導具が破壊されたとしても魔導具として活動していた間の記憶が失われるだけで死ぬことはない。
友好的とはいえ人を食らうというホラーの特性は変わらないため、魔導具を持つ騎士は助けを得られる代償として、一ヶ月に一日だけ魔導具に命を食われて「死ぬ」契約を結んでいる。
同じように友好的なホラーを封じた魔導具は多くの騎士が持つが、その中でもザルバは牙狼専用で他の騎士が持つことはできない。
いずれの作品も声は影山ヒロノブ氏が担当。
ザルバそれぞれ
冴島鋼牙のザルバ
ザルバの製作者は鋼牙の父・大河の旧来の友人である阿門法師。
元々は大河と契約していたのだが、その死に際し、息子の鋼牙にその想いを伝えた後、請われて彼のパートナーとなる。
その後、キバとの戦いで魔界から鋼牙に鎧を届けるために力を使い果たし砕け散ったが、西の番犬所に修復された(この時記憶は失っている)。
『REDREQUIEM』以降、目が赤色に変化した。
『蒼哭ノ魔竜』では約束の地へ向かう途中に魔法衣、牙狼剣共々鋼牙の元から離れて(更に時間のズレが起こって鋼牙より数百年先に約束の地へ降りたって)しまい、知恵の祠で「知恵ノ番人」という役割を与えられていた。鋼牙との激闘の末に記憶を取り戻し、元の魔導輪の姿に戻った。
冴島雷牙のザルバ
雷牙の先代である父・鋼牙から引き継いだもの。
本作では眼の色が赤色から黒色に変化。
道外流牙のザルバ
符礼とは顔見知り。
流牙シリーズと鋼牙シリーズは所謂パラレル設定であるため、鋼牙の持っていたものと同一ではない。
『闇を照らす者』序盤では流牙を牙狼と認めていなかったために契約は交わしておらず、言葉も滅多に交わさなかった。終盤にて流牙が目の見えない状態で失った牙狼剣まで辿り着き再び引き抜いたことで、遂に牙狼と認めて契約を結ぶ。
『GOLDSTORM翔』では、リュメとの交信手段としてフェイスカバーが追加される。このカバーをした状態では喋れないため、話しかけたい時は鈴のような音を鳴らして流牙に知らせて外してもらっていた(ちなみにガロ・翔の鎧を召喚するとカバーが無い状態になる)。
『ハガネを継ぐ者』ではリュメに付けられたカバーが外され、目が赤色に変化している。
レオン・ルイスのザルバ
レオンの「炎の記憶」を制御する力を持つ。魔戒法師ガエルによって炎の記憶を御する力を加えて復元されたものをレオンが契約・使用。レオンが牙狼の資格を剥奪され、アルフォンソが引き継いだ時は彼の手に渡るが、後にアルフォンソがレオンに牙狼を返還した際にレオンの手に戻った。
雷吼(源頼光)のザルバ
物語前半では普段は石化しており、魔戒法師の星明によって封印が解かれた時のみ目覚めていたが、雷吼自身が自ら封印を解いた以降は普通にしゃべれるようになり雷吼の戦闘サポートを行う。
ソードのザルバ
ソードのバイクと合体することで、魔導二輪に変化させるという能力を持つ。
魔導二輪はソードが乗っていなくてもザルバの意志で自由に動かせる他、ソードが鎧を纏うと更に形状が変化してホラーをも蹂躙するパワーを持つようになる。
ある意味人間世界でも自由に活動できる肉体を得たとも言える。
余談
なお、第1期のGARO外伝「笑顔」(TV未放送エピソード)では、御月カオルの夢の中に登場する魔戒でのザルバを、主題歌・ザルバの声を担当する影山ヒロノブ氏本人が、中世ヨーロッパ貴族の衣装を身にまとい、同じ魔導具であるシルヴァの声優の折笠愛氏と共に出演している。
関連項目
牙狼(GARO)/REDREQUIEM/MAKAISENKI/蒼哭ノ魔竜
闇を照らす者/GOLDSTORM翔/KAMINOKIBA/ハガネを継ぐ者
イズ・・・1期におけるザルバと同じような結末を迎えた特撮のヒーローの相棒。