「思い知るがいい。最強の魔戒騎士が、一体誰なのか」
演：京本政樹
概要
暗黒騎士キバの鎧を召喚する魔戒騎士。
かつては冴島大河の弟子であったが、家族をホラーに殺された憎しみに囚われて暗黒騎士となった。
鋼牙の前で大河を倒した際、顔にバツ印の傷「必殺の呪印」を刻まれた。
普段は、呪印を隠すために顔を変容させる薬を使って心理カウンセラー・龍崎駈音として活動。
巨大ホラーの「メシア」復活に関連して御月カオルをゲート(素材)とするため、幼少期から彼女を監視し続ける傍ら、1000体のホラーを喰らって最凶の存在になるべく暗躍していた。
しかしメシアにとっては降臨のための駒に過ぎず、復活に際し1000体分の邪気ごと踏み台にされる形で食べられた。
小説版牙狼では消滅後に己の師であった大河と再会し、最終話の牙狼の鎧の召還を助力した。
その贖罪が認められたのか、再び魔戒騎士の子として転生し、イタリアで修行中にカオルと再会(ただしバラゴとしてではなくあくまで一介の魔戒騎士として)する。
牙狼シリーズの外伝『呀〈KIBA〉～暗黒騎士鎧伝～』では彼が主人公で、暗黒騎士になるまでのルーツが紹介されている。
暗黒騎士キバ
バラゴが召喚する(変身する)鎧。闇の力が強く、鎧の色は黒。魔導火の色は赤紫。
武器は牙狼剣に似た「黒炎剣」と斧である「暗黒斬」を使用。「黒炎剣」は巨大化が可能(閻魔斬光剣)で、黄金騎士ガロ同様、魔導馬を召喚できる(魔導馬雷剛)。
バラゴの死後も鎧だけが独立した意思を持って鋼牙達に襲い掛かった（曰く「バラゴでも龍崎駈音でもない」らしい）。
家族
バラゴの母親
バラゴの実の母親。
彼女の死がバラゴの心にホラーや魔戒騎士への憎しみの念を植え付け、その後の運命を大きく狂わせた。
バラゴの父親
バラゴの父であった無名の魔戒騎士。
掟に従い、ホラーに憑依された妻を倒したことがバラゴの闇堕ちの原因の一つとなった。
息子が旅立ったすぐ後にホラーに殺された(バラゴ曰く「弱かったから死んだ」)。
小説版牙狼では黄金騎士の系譜で高い実力を持つ魔戒騎士だったが……ホラーを倒すことに異常な執念を持ち、ホラー討滅のためなら手段を選ばないため様々な悲劇を生み出してきた傍若無人かつ非情な騎士で、家庭では暴君として振る舞う冷血漢であった。
系譜を託す子であり弟子であるバラゴへの修業は苛烈を極め、修業とは名ばかりの虐待とも言えるものであった。
また、父自身も師である父親からバラゴと同じ仕打ちを受けていた模様。
関連動画
『呀〈KIBA〉～暗黒騎士鎧伝～』の予告編
関連項目
牙狼・GARO 魔戒騎士 黄金騎士 呀 ダークヒーロー 哀しき悪役
ベルナルド・ディオン/ダリオ・モントーヤ：暗黒騎士となった魔戒騎士繋がり。
毒島エイジ、ジンガ：彼も又、愛する人を失った事がきっかけで悪の道に走ったという点が共通している。
理央：同じく、敵に家族を殺された憎しみから、強さを求めるあまり悪の道に進んだ特撮悪役繋がり。こちらもラスボスに利用されていた。
仮面ライダーダークキバ/アナザーキバ：「キバ」の名を冠した特撮悪役繋がり。
スカルソルジャー：中の人が同じダークヒーロー。ただし、人物像がどちらかと言えば善人寄り。
この先、ネタバレにつき注意！！
「冴島雷牙、お前は私の希望だ」
「…お前を殺し、牙狼の系譜を終わらせる…！」
しかし、2019年に公開された劇場版『月虹ノ旅人』にて復活。
生まれたばかりの赤ん坊だった雷牙の産声によって、実体のない霊的な存在として蘇り、死者の肉体に乗り移りながら行動していた。
雷牙に死者の邪気を浴びせて魂を牙狼の鎧に閉じ込めると、魔戒騎士の死体に憑依して仮面の男・白孔と名乗って暗躍する。
ただし、バラゴ本人は死後大河との語らいで改心して鋼牙を助け、再び魔戒騎士として転生しているので、復活したのはあくまで鎧に残った邪悪だった頃の残留思念の方である。
真の目的は、英霊の塔の力を使って最強の魔戒騎士・鷹皇騎士王牙の鎧を召喚し最凶の鎧として転生、そして牙狼の系統を終わらせること。目論見は成功し、王牙とキバの鎧が組み合わさって巨体な牙王牙に変化した。
しかし最後は雷牙と父親の鋼牙と祖父で師匠の大河の3人の黄金騎士によって倒され、冴島一族との世代を跨いだ長き戦いに終止符が着けられた。
