「確かにそうだ!しかし俺も、この先の称号を受け継ぐ者たちの言うことは変わらない…我が名は『牙狼』!〈黄金騎士〉だッ!!!」
演:中山麻聖
概要
特撮『牙狼〈GARO〉~魔戒ノ花~』の登場人物で、同作の主人公である。
名前の初出は、模型雑誌「ホビージャパン」で連載されていた外伝小説『魔戒騎士列伝 鋼の咆哮』。
「黄金騎士・牙狼(ガロ)」の称号を受け継ぐ冴島家直系の魔戒騎士。歴代黄金騎士の中でも最強と言われている。
普段は『MAKAISENKI』における戦いの後に再建された冴島邸『雷瞑館』にて、執事の倉橋ゴンザと暮らしている。
容姿
黒髪が特徴の穏やかな雰囲気の青年。細部のデザインは異なるが、父親同様に牙狼の証である白色の魔法衣を身に纏う。魔法衣は裏地がチェス板のような黒と白の市松模様になっている。
人物
基本的に優しく穏やかな性格で、誰に対しても紳士的かつ温和な物腰で接するが、強い意志を内に秘めており、言うべきことは相手が誰であろうと言い、貫くべき意志は静かに徹底して貫く。
それは、神官ジィルらがマユリを魔導具として扱っているのに対して、雷牙が一貫して彼女を人間として扱っていることからも見てとれる。歴代の牙狼や他の魔戒騎士を圧倒する天才的な資質を持つが、その才に奢ることはなく、言動は礼儀正しく奥ゆかしい。
コミュニケーション能力が非常に高く、父親譲りの強さと母親譲りの優しさを併せ持っている。
一方で、戦闘時にはその巧みな話術でホラーを煽るなど、強かな一面を見せることもある。
父の親友である涼邑零を師匠に持っており、雷牙がある程度の年齢まで成長したら剣技を教えて欲しいと鋼牙が彼に頼んでいたらしい。
零も将来性のある才能を秘めた雷牙を気に入っており、魔戒騎士ではなく普通の人間として生きていく道も教えていた(雷牙は偉大な騎士である父を受け継ぎ、自身も魔戒騎士として生きていくことを零に伝えている)。
前述した通り家族や師の愛情に恵まれた幼少時代を過ごした経験故に、人々の『当たり前』の生活、『当たり前』の幸せの尊さを理解している。
それだけに、『守りし者』としての強い使命感と人を喰らうホラーへの強い怒りを内に秘めている。
特に、家族や情を利用するホラーには
- 第8話『家族』では 「苦しみも、哀しみも、全て人が生きてきた証だ……それを奪う権利など、お前達には無い!」 と偽りの温もりと情をふりかざすデリィータスを一蹴。
- 第21話『残像』ではホラーと化した際に家族の目の前で最初に喰った少女「アイ」の幻影を利用したゴギートを 「貴様だけは……絶対に許さん!!」 と憤怒に任せて命乞いする間すら与えず討滅。
といった風に激しい怒りを燃やす。
黄金騎士・牙狼(冴島雷牙)
父から受け継いだ鎧を召喚する。
目の色は父の緑色とは異なり青。
「青の管轄」に所属し、「守りし者」として陰我を断つ。
中国武術に酷似した徒手空拳を用いる他、自らの師匠・涼邑零の影響を受けたために、魔戒剣(牙狼剣)の戦闘スタイルでは鞘も武具の一部として二刀流に近いスタイルで戦うのが特徴。
また、背中から2本のワイヤーを投擲した後、壁に固定し反動を使って高く飛ぶこともできる。
鎧の召喚はシリーズ共通で99.9秒。
それを超えると魂が鎧に奪われてしまう。
終盤における戦いで雷牙自身は不本意な形とはいえ一度暴走してしまったが……
以下、ネタバレ注意!!
光覚獣身・牙狼
「死の淵で俺は悟った!時空を超えても、その時代・その場所には魔戒騎士がいる!」
「そして俺も…ホラーを狩る魔戒騎士だ!!」
最終回『天命』における最終決戦で、雷牙が毒島エイジの恋人・アカリに託した鈴の音色によって、心滅獣身を克服して発現させた奇跡の形態。
背面に装備が追加されるだけだったこれまでの形態とは異なり、肩の棘や脚部の装甲に尻尾など、牙狼の鎧そのものの形が大きく変化した姿になっている。
牙狼剣も先端に牙狼の顔を模した装飾が施された、大牙狼斬馬剣を思わせる大剣となり、魔戒ノ花におけるラスボス・エイリスを一撃で戦闘不能に陥れ、再封印する好機を作った。
心滅獣身を乗り越えたものの暗黒騎士に堕ちたバラゴとは異なり、闇に飲み込まれずにこれを克服した末に発現したこの形態は、雷牙が「最強の魔戒騎士」となり得ることを示した答えの一つと言えるだろう。
関連項目
雷マユ:カップリングタグ