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ストーリー編集

石版に封じられていた古の魔獣・エイリスが、何者かの手によって共に封印されていた9体のホラーと共に解き放たれた。 黄金騎士・ガロの称号を継ぐ若き魔戒騎士・冴島雷牙は、元老院から派遣された少女・マユリと共にエイリスの封印に挑む。


概要編集

冴島家の直系である雷牙を主人公に、原点回帰として1話完結の物語をベースとしつつ、歴代最強とされる黄金騎士が描かれる。

ファミリー劇場では、本編前後にゲストインタビューやスタッフ&キャストによるトークで構成されるオリジナルミニ番組「魔戒指南」を放送している。


元々雷牙は、1期当時の小説作品「鋼の咆哮」にて登場した人物だったが、設定が共通しているのかどうかは、意図的に伏せられていた。

(ゴンザが「3代に渡って黄金騎士に仕えてきた」と発言するなど、それを匂わせる描写は存在している)

その後第17話において、零と「黒い炎と黄金の風」が登場したことにより、雷牙が同作と同じく、初代主人公・鋼牙の息子であることが明かされている。


登場人物編集

冴島雷牙/黄金騎士・牙狼

黄金騎士・ガロの称号を受け継ぐ冴島家直系の魔戒騎士。歴代黄金騎士の中でも最強と言われている。

父は先代ガロ・冴島鋼牙、母はカオル。青の管轄に所属し、守りし者として陰我を断ち斬る。中国武術に酷似した徒手空拳を用い、魔戒剣(牙狼剣)の戦闘スタイルでは鞘も武具の一部として使用するのが特徴。この二刀流に近いスタイルは、自らの師匠・涼邑零の影響を受けて身につけたことが、第17話にて明かされた。

コミュニケーション能力が非常に高く、優しい性格。一方戦闘時には、その巧みな話術でホラーを煽るなど、強かな一面を見せることもある。


マユリ

元老院から来た謎の少女。本名「マ号ユリ型」でマユリは通称。喜怒哀楽の感情表現が乏しい。

自らを魔導具と名乗り、魔戒剣では封じることのできない邪気のこもった石版の破片を体内に取り込んで封じる能力を持つ。また、ホラー狩りの際には黒いドレスのような一見華奢な魔法衣を纏っているが、ザルバによると相当強力な物であるらしい。


魔導輪ザルバ

雷牙がつけている意思を持つ指輪。歴代の黄金騎士と共に数々の激戦を潜り抜けてきたガロの相棒的存在。


クロウ

隠密の魔戒騎士。雷牙には敬意を払うが、当初マユリのことはただの魔導具と見なしていた。

特定の管轄に所属せず、独自の行動をとる。アズダブの出現した後の博物館を訪れ、封印の破壊に魔戒法師が関わっていることを察知する。

魔導具オルヴァ

クロウが身に着けている女性の横顔を模したカメオのような魔導具。クロウの胸部の装甲に装着されており、若い女性のような口調が特徴。


媚空

通常の魔戒法師と違い、闇に堕ちた魔戒騎士や魔戒法師を葬るために行動する。別名「闇の狩師」。


毒島エイジ

元老院付きの魔戒騎士。数々の困難な指令を全て遂行してきた元老院からの信頼も厚い歴戦の勇士。


四道

特に薬や医学に特化した知識と技術を持つ魔戒法師。マユリのことを幼い頃から見守っている。


倉橋ゴンザ

冴島家に仕える執事。雷牙の祖父・大河、父・鋼牙と同様に雷牙を支える。父に仕えていた当時とほぼ同じ容姿を保っている。


ジイル

青の番犬所の神官。若い女性のような姿をしている。マユリのことをただの魔導具と見なし、彼女の警護よりもホラーの殲滅を優先する。



石版に封じられていたホラー編集


アズダブ

エイリスが封印された石版が破壊された際にその石版の中から出現したホラーで、正体は半魚人のような姿。石版が展示されていた博物館の警備員・セキヤに憑依し、大道芸人に扮しながら獲物の人間に幻影を見せて驚かせては、水泡のようなもので取り込んで捕食していた。最後はマユリを襲おうとした所を雷牙に打ちのめされた後に正体を現すが、牙狼となった彼にはいかなる攻撃も通用せず、牙狼剣の一突きで討伐された。その邪気は剣に封印されず石版の破片となって残ったが、それをマユリ自身が体内に取り込むことで処理された。なお、依代となったセキヤは以前に殺人を犯していたことが自身の回想で示唆されている。


エクスタ

石版に封印されていた9体のホラーの1体で、正体は単眼のクモのような姿。黒い子ネコに化けてネコ好きのホームレス女性へ憑依した後、サングラスをかけた彼女の若かりし頃の姿で活動し、縄張りに入ってきた人間を自販機やバイクなど現代の利器への擬態能力を駆使して襲っていた。雷牙とクロウに追い詰められるとパワーショベルとなって反撃を開始し、最後は正体を現して口から伸ばすチェーンや身体から発射する針で牙狼を仕留めようとするが、脚部を車輪に変えての突進もかわされたうえ、牙狼剣の一撃で討伐された。


ステラス

石版に封印されていた9体のホラーの1体で、正体は宇宙人のような姿。飛行能力を持ち、隕石のような陰我の星を生成して攻撃する。人は死んだら星になると妄信するあまり殺人を犯した外国人男性・ルークに憑依し、獲物とした人間を「願いを叶える」と唆して捕食しては魂を星に変えてコレクションにしていた。クロウに追い詰められると正体を現して街中に陰我の星を降らせようとするが、クロウとの空中戦を繰り広げた末に撃墜されたところを牙狼剣による止めの一撃で討伐された。


グランダ

石版に封印されていた9体のホラーの1体で、正体は機械仕掛けの球体のような姿。

姿を消す能力と5体への分裂能力を持つ。特殊な異空間の中に逃げ込んでおり、

出現については場所を特定できるものの、時間帯までは特定できないという性質を持つため、

雷牙とマユリは『MAKAISENKI』でホラー・ズフォーマー討伐の際に用いられた魔導具をビルの屋上へ設置し、出現まで待つという長丁場の戦いを強いられることとなった。

最後はその魔導具で感知され、マユリに姿を捉えられて出現し、襲いかかったところを雷牙に討伐された。


イドラ

石版に封印されていた9体のホラーの1体で、正体は黒いドレスを纏った獣人のような姿。雷牙とクロウを同時に相手にしても互角に渡り合えるほどの高い戦闘能力を誇り、思念体の状態で行動できる能力や相手の精神世界に侵入する能力を持つ。とある港町に出現し、白いドレスを纏った少女に憑依して活動していた。雷牙たちとの激戦の末、一度は牙狼剣の一突きで討伐されてマユリの体内に封印されたが、まだ完全には力尽きてはおらず思念体の状態で復活してマユリの心に取りつき、一体化しようと目論む。相手の弱みに付け込んで徹底的にいたぶることを好むサディストであり、マユリの心に揺さぶりをかけて精神的に追い詰めたが、四道の協力でマユリの精神世界へ侵入した雷牙によって最後は牙狼剣の一閃で討伐され、完全に封印された。


ラテル

石版に封印されていた9体のホラーの1体で、正体は魔戒騎士が纏う鎧の兜に酷似した頭部を持つ獣人の騎士のような姿。元魔戒騎士であるために魔戒剣を使いこなし、牙狼を圧倒するほどの高い戦闘能力を持つ。媚空の弟の魔戒騎士・イズモに憑依しているが、すでにイズモの意識は残っておらず、人間を弱者と蔑んで強者を打ち負かすことに喜びを感じるだけの戦闘狂と化しており、自分に勝てる者は誰もいないと豪語するほど自身の強さに絶対的な自信を持つ。対峙した雷牙・クロウ・媚空を圧倒し、鎧を召喚した雷牙ですら苦戦させたが、

最後は媚空の術で生前のイズモの弱点を突かれて動きを封じられたところを、牙狼剣の一閃で討伐された。散り際には元の姿に戻り、自身が纏っていたマントを残して消滅した。

ちなみに前作闇を照らす者にもホラーとなった魔戒騎士が登場。


アビスコア

石版に封印されていた9体のホラーの1体で、正体は黒いドレスを纏った悪魔のような姿。左肩の管楽器のような器官から衝撃波を放つほか、雷を撃ち出す指揮棒と楽譜を武器として戦う。指揮者風の男・ヨハンに憑依し、獲物とした人間の前に幻のオーケストラ楽団を率いて現れては、その者の人生を象徴した組曲を演奏して楽しませた後、楽譜に変えて喰らう。死にきれない自殺志願者を弄んで死に追いやるほど残虐な性格の持ち主であり、本来は人間を楽しませるはずの音楽でその命を弄ぶ姿が雷牙の怒りを買った。普通の人間の曲に辟易し、魔戒騎士の曲を求めて雷牙に招待状を送りつけて誘い込むが、マユリの方に興味を抱き、彼女を人質に取って戦いを挑む。最後は黄金騎士・ガロの称号を受け継ぐ者を象徴した組曲をBGMとした戦闘の末に牙狼剣の斬撃で討伐され、その曲を称賛しながら楽団と共に消滅した。


ゴギート

石版に封印されていた9体のホラーの1体で、正体は魔戒騎士の鎧に酷似した容姿を持つ騎士のような姿。魔戒剣に酷似した長剣を操り、瞬間移動能力と左手から捕食した人間の幻影を生み出す能力を持つ。 青年・マトウに憑依し、自身が最初に喰らって生み出した白服の少女・アイの幻影を、自分の娘と称して共に行動する。飄々とした雰囲気の好青年を演じているが、本性は非常に下劣で残虐であり、人間だけでなくホラーも捕食する。素体ホラーと交戦していた雷牙の前に現れ、素体ホラーを捕食して雷牙に取引を持ちかけるが、それを拒否されて彼を攻撃する。雷牙とクロウを同時に相手しても互角に渡り合えるほどの高い戦闘能力に加え、甘言による揺さぶりやアイの幻影を盾にして彼らを苦戦させるが、マユリとザルバにアイの正体を看破され、雷牙に左手を斬られてアイの幻影を生み出す能力を失う。アイの幻影の消失を悲しむそぶりを見せるもその直後、彼女が娘であることは嘘であると共に本物のアイを実の父親の前で捕食したことを、笑いながら暴露する。そのことで怒りを爆発させた雷牙の猛攻に押され、最後は牙狼剣の一閃で討伐された。


ジエンダ

石版に封印されていた9体のホラーの1体で、正体は素体ホラーを禍々しくした細身の龍人のような姿。巨大な眼球を思わせる球状の右手による殴打が主な攻撃手段。 青いドレスを纏った女性に憑依して活動し人間を捕食していたが、その際にゴギートの体内から転移したエイリスに寄生される。その後、エイジに打ちのめされた後に眠らされて捕獲され、そのまま抵抗する事無く体内に潜んでいたエイリスの種を抽出された際に石版の破片を残して消滅した。


エイリス

「メシアの涙」と称される、石版に封じられていた古のホラー。開花・覚醒までの間は種となってホラーの体内に潜む性質を有する。完全に覚醒すると人間界と魔界が1つに繋がってしまうとされており、その花には死者を蘇らせる力を持つと言い伝えられている。 種の状態では、半透明な植物の胚のような姿をしていたが、クロウの体内から抜け出した際には頭部から蔦のような触手を伸ばした白いウェットスーツを纏った妖艶な人間の女性の姿に変貌し、開花の準備を迎えた際には、その姿をさらに禍々しくしたホラーの始祖・メシアを髣髴させる半裸の女性の姿となった。頭部の触手から飛び道具となるトゲや人型の傀儡などを生成して攻撃するほか、時空を歪める能力を持ち、あらゆる時代にゲートを出現させたり、接吻することで魔戒騎士の鎧の装着時間を奪い取ったりすることが可能であり、過去に雷牙の両親を異空間へ引きずり込んだ張本人でもある。 復活した当初は、同じ石版に封じられていた9体のホラーの1体・イドラの体内に種となって潜んでいたが、イドラが雷牙に討伐された際にゴギートの体内へ転移し、最終的にジエンダの体内に潜んでいたところをエイジに捕獲された。その後、「開花の地」へ赴くべくマユリに寄生しようとするも、「空を飛べる自身がマユリの身代わりとなる」というクロウの取引に応じて彼の肉体を乗っ取り、活動を開始する。衝撃波やクロウの体術を駆使して雷牙とエイジを圧倒し、エイジに重傷を負わせた後、吼狼の飛翔能力を用いて轟天を駆る雷牙と激闘を繰り広げながら「開花の地」である慟哭の湖へ向かい、そこで雷牙との肉弾戦を繰り広げた末にクロウの体内から抜け出して湖に根を張り、先端に白い球体のような蕾を備えた禍々しい大樹のような物体を形成しながらあらゆる時代に枝を伸ばし、湖中から吸い上げた無数のホラーを送り込もうと目論む。立ち向かった雷牙を翻弄し、鎧の装着時間を奪い尽くして彼を心滅獣身・牙狼へと変貌させて退けた後、開花の時を迎えるが、最後は心滅獣身を克服し、光覚獣身・牙狼へと変化した雷牙に討伐され、マユリによって石版に再封印された。


石版とは無関係なホラー編集


サキュバス

死や儚さを美の本質と見なすあまり殺人を犯した芸術家・常盤エリナの陰我に反応し、殺人に用いられたはさみをゲートとして彼女に憑依したホラーで、正体はバラを纏った女性のような姿。獲物とした人間を自身のアトリエへ誘い込んで生気を花弁と化して喰らい、身体をオブジェへ変えていた。マユリの持つ虚無に興味を抱き、彼女を用いて最高の芸術作品を作ろうと目論むが、雷牙に自分の理念を否定されたことに憤慨し、本性を現して襲い掛かったところを牙狼剣の一閃で討伐され、自分の死への恐怖を抱きながら消滅した。


イルギシン

ホラー映画を熱狂的に崇拝する映画館の映画技師・ハリマの執着心に反応し、古い映画フィルムをゲートとして彼に憑依したホラーで、正体は右手が鉤爪、左手がチェーンソーとなったゾンビのような姿。

ホラー映画を罵倒した映画館の若社長・ササジマをゾンビ映画のような異空間へ引きずり込んで殺害した後、映画館を訪れたホラー映画マニア・ナカタを引きずり込み、ササジマなど自身の下僕としたゾンビたちに襲わせ、弄んでいた。続いて訪れた雷牙についても異空間へ引きずり込んでホラー映画の素晴らしさを演説するが、異空間をことごとく突破して演説を罵倒した彼を冒涜者と憤慨し、正体を現して襲いかかったところをザルバに火が弱点であることを見破られ、烈火炎装の斬撃で討伐された。なお、ナカタは異空間を楽しむ態度がハリマの共感を得て延々と弄ばれるだけで済み、イルギシンの討伐に伴って異空間から生還したが、最後には雷牙に諭されて逃げ帰っている。


エゴサイレーン

息子・テツヤの死を受け入れられない風鈴職人・シマダの心の闇に付け込んで憑依したホラーで、正体は風鈴を模した兜と肩部装甲を持つ騎士のような姿。卓越した棒術で戦う。

自身の分身が宿った美人画が描かれた風鈴を売り回り、それを買った人間を実体化させた美人画に襲わせていた。憑代となったシマダは過去に幼少期の雷牙と会ったことがあり、彼と一緒に作った風鈴が雷瞑館に残っていた。シマダのホラー化に動揺するも、「ホラーとなった者は誰であろうと斬る」と迷いを捨てた雷牙との戦闘の末、牙狼剣の一突きで討伐され、彼との思い出を脳裏に浮かべながら安らかな顔で砕け散り、消滅した。


100体目のホラー

雷牙が英霊の塔での儀式を終えた帰り道に遭遇した、全身が赤い鱗に覆われた一本角の獣のような姿をしたホラー。雷牙を奇襲し、マユリにも襲いかかろうとしたが、彼にあえなく討伐される。これによって雷牙は100体のホラーを封印したことになったが、その戦闘中にグラウ竜の牙がザジのゲートとなる石像の欠片へ突き刺さったため、ザジの封印が解けてしまう。


ザジ

かつて鋼牙と激戦を繰り広げた、時空を越えて存在する邪悪な思念。背中から巨大な翼を生やして巨大化し、牙狼と互角以上の力を持つ超ザジに変化する能力が明らかとなった。上記の封印が解けたことによって復活した後、武道場で修練を再開した雷牙の前に現れて時間を止めたうえで3体に分裂し、マユリとゴンザを人質に取って戦いを挑む。1体目は武道場で右腕の爪による挌闘戦を、2体目は英霊の塔が存在する森を模した異空間で右腕の爪とホラーの邪気を実体化させた剣による二刀流を、3体目は時空の狭間を模した異空間で超ザジへ変化して連戦を繰り広げる。雷牙を苦戦させながら追い詰めて止めを刺そうとするが、英霊・牙狼の助言を受けて轟天を召喚した牙狼に押され、最期は牙狼斬馬剣の斬撃によって討伐された。消滅の寸前には黄金騎士への怨嗟の言葉を述べたが、牙狼としての決意を新たにした雷牙に改めて否定されている。


デリィータス

移動を繰り返しながら、人間に偽りの温もりを与えて喰らうホラーで、正体は茅葺民家となまはげを合体させた2本足の巨人のような姿。巨体を生かした質量攻撃と口から吐き出す木片が武器。

擬態した茅葺民家へ心に闇を持つ人間を招き入れ、自身の分身・イチロウとその家族による団欒を味わわせたうえで囲炉裏鍋の中へ引きずり込み、喰らう。自分たちが優しくしてやっていると嘯きながら平然と人命を奪う行為が、討伐に訪れた雷牙の怒りを買った。雷牙に憤慨して本性を現し、彼を木片で固めようとするが、轟天を召喚した牙狼に突破され、轟天の突撃で討伐された。


リザリー

強姦殺人を犯した大学生・ミキモトの陰我に反応し、被害者女性の遺体をゲートとして彼に憑依したホラーで、正体はゴキブリを擬人化させた両性具有の昆虫人間のような姿。口から吐き出す強酸性の溶解液が武器。人間に憑依してもすぐには完全体にならず、覚醒までの間は生物の雄を喰らいながら脱皮を繰り返して成長する全裸の女性という分身を生み出して成り変わらせることにより、自身の記憶を捏造するという特殊な性質を持つ。獲物とした女性を口から伸ばす触手で額を貫いて殺害してはその遺体を愛でるという悪趣味な性癖の持ち主で、人間の命を蔑む弄びようが雷牙の怒りを買った。マユリに残留思念を植え付けられて記憶が蘇り、正体を現して襲いかかったところを雷牙とクロウに圧倒され、最後は円参の力で雷気を帯びた牙狼剣の斬撃で討伐された。


カリカジュアン

落ちぶれた漫画家・カワバタセイジの嫉妬心に反応し、彼が手にした目打ちをゲートとして憑依したホラーで、正体は漫画家が用いるペン先や羽箒などの道具の意匠を持つ騎士のような姿。特殊なインクを操って描いた絵を実体化させたり、漫画に描いた出来事を現実化させる能力を持つ。独立しようとしたアシスタント・タナカや人気で一歩先を行くライバル漫画家・オザキなど、漫画家としての才能のある者を喰らうことで人気の秘密や発想などを奪ってきた。自身の作業場に結界を張ることで番犬所の目から逃れていたが、漫画雑誌「週刊少年ビクトリー」に掲載されていたホラーを称賛する古代の魔界文字が出てくる自身の作品を雷牙とマユリに読まれたことで彼らに目を付けられ、正体を暴かれる。実体化させた絵や台詞で雷牙を翻弄し、黄金騎士の最期を描いた漫画で追い詰めて止めを刺そうとするが、牙狼剣に付着したインクで止めのコマを汚されて漫画の効力を失ったことで形勢を逆転され、最後は牙狼剣の一突きで討伐された。雷牙には消滅する寸前まで否定され続けて怒りに燃えていたが、作業場で幼少時の作品を読んだマユリには「嫌いじゃない」と言葉をかけられ、笑みを浮かべながら消滅した。


魔戒通信記者

情報収集を専門としているホラーで、正体は尻尾の無い素体ホラーのような姿。能力は不明だが、ゴンザに警戒されずに雷瞑館へ招き入れられていたことから、自身の正体を隠せる能力を持っている模様。「魔戒通信」という名のマスコミの記者を名乗って雷瞑館を訪れ、ゴンザから雷牙たちの情報を聞き出そうとしたが、戻ってきた彼らに阻止されて正体を現し、逃げ出そうとしたところを牙狼剣の一突きで討伐された。

なお、「魔戒通信」が本当に実在するのかは不明。


プロファンデス

魔界へ大量の人間を一斉に連れ込む習性を持つホラーで、正体は2つの顔を持つ女性の道化師のような姿。足場の悪さをものともしない軽い身のこなしで相手を翻弄する。

アミューズメントマシン開発を専門とする研究所の主宰・キエラに憑依し、自身が開発した黒い箱のような外観を持つ結界を「史上最強の絶叫マシン」と称してイイダらレジャー開発会社の社員に紹介し、試乗会を開かせることで参加者を餌食にしようと目論んでいた。人間の恐怖心を煽り、恐怖に怯える姿を眺めることに愉悦を感じるサディストであり、結界の秘密を探ろうと研究所へ忍び込んだイイダを結界内でいたぶり尽くした後、捕食する。雷牙たちに目論みを阻止されると雷牙を結界内へ引きずり込み、トラップや足場の悪い場所での戦いで彼を苦戦させたが、最後は牙狼剣の一撃で討伐された。死の間際には結界を消滅させることで雷牙を魔界の底へ引きずり込もうとしたが、駆けつけたクロウに阻止されている。


ホラーの女

幼少期の雷牙が零との修行の際に遭遇したホラーで、正体は尻尾の無い素体ホラーのような姿。絶狼の攻撃を受けてもすぐには倒れないほどの耐久力を持つ。眼鏡をかけた女性に憑依して活動していたが、夜の公園にて街灯の無い場所で読書をしていたところを雷牙に怪しまれ、正体を暴かれる。雷牙を追い詰めたものの零には敵わず、最後は銀狼剣の斬撃で討伐された。


ドゥオクト

「巨偶ホラー」と称されるホラーで、正体は鉄巨人のような姿。魔戒剣を受け付けない強固な外殻やその巨体から繰り出される怪力を持ち、頑強なマニピュレーターに変えたり砲弾を発射できる腕と共に武器として戦う。陰我を持たない無垢な心を持つ人間を体内へ捕え、動力源として駆動するという特殊な性質を持っており、取り込んだ人間の姿を模した分身に使役されているように見せかけながら、2体1組で活動する。とある森に出現してオブジェとして佇み、沈黙していたところを友人たちと共に肝試しに訪れていた女子高生・サキを体内に取り込んで起動し、夜ごとに人間を捕食していたが、時折サキの意識が蘇っては人間の捕食や雷牙たちへの攻撃を躊躇する。人間の姿の分身と取り込んだ人間の思念、そして分身の身軽な体術と本体の頑強な巨躯による連携攻撃で雷牙とクロウを翻弄するが、マユリに自身の性質を看破されて形勢が逆転し、クロウに分身を破壊されて一時撤退する。最後は、雷牙との再戦時に体内へわざと取り込まれた後で鎧を召喚して内側から破壊するという彼の機転により討伐され、サキも鎧の中に匿うという形で無事に救出された。

その後、意識を取り戻したサキは、彼女を捜索していた父親・ミズノの元へ帰った。

名前の由来は、ラテン語で「2」と「8」を意味する「ドゥオ」と「オクトー」からと思われる。


関連用語編集

黄金騎士

牙狼雷牙が纏う黄金に輝く鎧で、最強の魔戒騎士に与えられる称号。瞳の色は青色。本作では、背中の突起をワイヤーのように伸ばすギミックを持つことが明らかになった。


アディーの石版

9体のホラーの邪気を礎としたエイリスを封じる石版。現代において再び発掘され、博物館に展示されていたが、何者かの手によって破壊されてしまう。


青の番犬所

雷牙が所属している番犬所。元老院番犬所の上位機関。


雷瞑館(らいめいかん)

雷牙達が住む新たな冴島邸。地下には修練場がある。


円参(えんざん)

クロウが操る手裏剣のような武器。


関連タグ編集

牙狼

闇を照らす者・・・前作で恐らくパラレルワールドに近い。

紅蓮ノ月・・・アニメシリーズの二作目。主人公の演者が同じで名前に『雷』の字がある。人型の魔導具が最終戦で重要な役割を持つ。など共通点がある。

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