概要
本作は牙狼〈GARO〉シリーズとしては初のアニメ作品である。
監督は新進気鋭の林祐一郎。ストーリーを一新し、世界観も中世ヨーロッパを元にしたダークファンタジー路線になっている。
2016年には、最終回から4年後の後日談を語る劇場版「DIVINE FLAME」が公開された。
原作サイドからは「自由に作っていい」という許可を得ており、アニメという表現媒体に合わせて、いくつものアレンジが加えられている。
特撮的表現という制約のない本作では、パースの利いたアクションや、口を開け咆哮する魔戒騎士など、二次元的な演出がいくつも取り入れられ、単純な実写版牙狼のコピーではない「アニメ版牙狼」として好評を博した。
更に原作から引き続き参加した、小林靖子によって手がけられたシナリオにおいても、シリーズのお約束を破壊する展開が盛り込まれており、あらゆる意味で異色作となっている。
もっとも、原作に対するリスペクトは非常に深く、丹念に作られた作品は、「型を知っているからこその型破り」と言うべき形にまとまっており、歴代シリーズのファンからも好意的に受け入れられている。
シャーマンキングの作者武井宏之をキャラクターデザイン協力に迎えており、そのせいかある話のオチがモロにマンキンのノリである。
登場人物
この物語の主人公。黄金騎士・牙狼の鎧を纏う若き魔戒騎士。
魔女裁判によって火刑に処された魔戒法師を母に持つ。
ヴァリアンテ国の王子で、もう一人の主人公でもある。
ひょんなことから「光の騎士」を探している。
- ラファエロ・ヴァンデラス(声:天神英貴)
時たまレオンたちと遭遇する女性の魔戒法師。
本作における敵の親玉。魔戒騎士たちを憎悪し根絶やしにせんと目論む。
ヴァリアンテ国を乗っ取り自分の都合のいいように悪政を敷く一方でホラーを操る。
- ベルナルド・ディオン(声:家中宏)
レオンが母アンナから牙狼の鎧と共に受け継いだ魔導輪。
実写版と重なる設定も多いが、同一の存在か否かは不明。
おまけ本編アニメ「ゆるがろ」
CSチャンネルファミリー劇場『牙狼<GARO>-炎の刻印』放送後に放送されたショートアニメーション。
本編の設定を無視した展開が特徴
登場人物
ゆるがろのメインキャラクター。
非常にノリが軽く、アルフォンソを困らせる。
本編では13話からララという名前で登場した。
本編よりゆるがろのほうが登場回数が多い。
- アルフォンソ(声はアルフォンソと同じ)
毎回ララフォンソのボケにツッコンでいる。
本編と違い、無言。
理由は声優がいないため。