メンドーサ(牙狼)
めんどーさ
「どこまでも哀れだな。魔戒騎士というのは。人を守りし者…その一つの事に囚われ、進むべき道を見誤る」
CV:土師孝也
本作の黒幕であり、魔戒騎士・魔戒法師たちを憎悪し根絶やしにせんと目論む男。
自分の都合のいいように悪政を敷く一方でホラーを操る。
嘗ては元老院付きの魔戒法師であったが、思想の問題で番犬所からは「守りし者の使命を踏みにじった」と糾弾され、師匠だった老師の手によって「堕落者の烙印」を刻まれ破門。ちなみに「堕落者の烙印」は未来永劫子孫に受け継がれるとのこと。
当時の番犬所は闇斬師のような処刑人がいなかったためにメンドーサを死刑にはできずに敢えて生き地獄を味あわせる形で前述の刑罰を行なったのだが、その制裁が皮肉にも多くの魔戒騎士達や守るべき人間が苦しめられる遠因となってしまった。
放浪の末にヴァリアンテ国に仕えて家臣となり、魔戒法師の知識を活かして功績を上げるようになる。
その過程でゴスティリア公の娘・アンジェリーナと結婚したことで番犬所に対する怒りが薄れかけていたが……後に妻との間に生まれた子供に「堕落者の烙印」が受け継がれたことから憎悪が再燃。
絶望のあまり密かに妻子を殺害した後、自分だけでなく(間接的に)妻子にも冷酷な仕打ちを行った魔戒騎士と魔戒法師達への復讐を決意。やがてヴァリアンテ国を乗っ取って現在に至る。
終盤になって巨大サイズの伝説のホラー「アニマ」を復活させ、メンドーサ自身はアニマを吸収して不滅の人外となった。
しかし、レオン・ルイスに刻まれた「炎の記憶」から顕現したレオンの母・アンナの魂によってその身を焼かれ続けながら魔界に封印されるという壮絶な末路を迎えた。
メンドーサが開発した禁断の魔導具。
人間の血と陰我を媒介として魔界からホラーを召還し、使役する。
発動には大量の生贄の命と「騎士の血を引く無垢なる魂」を必要とする。
劇場版『DIVINE FLAME』では、魔界から死者の魂を現世に呼び寄せる力を持ち、世界の因果律を崩壊させてしまう危険性を秘めていることが明らかとなった。
闇に堕ちた魔戒騎士や魔戒法師は、基本的に番犬所の裁きを受けるか闇斬師に始末されるかのどちらかであり、『魔戒ノ花』で登場した毒島エイジの場合は改心して投獄の道を選んだ。
ただし、人間であることを捨てた者(暗黒騎士もしくはホラー化)は、魔戒騎士からは討伐対象と見なされて斬られる運命にある。