「この国の民は、必ず守ってみせる!!」
CV:野村勝人
人物像
本作の舞台である「ヴァリアンテ王国」の王子。自身の母親・王妃エスメラルダと、レオン・ルイスの母親・アンナ・ルイス(物語本編ではすでに故人)は姉妹関係となっており、レオンとは従兄弟、レオンの父のヘルマン・ルイスとは義理の叔父の関係にあたる。
責任感の強い性格で、全てを投げ打ってでも民と国を守る主義。
そのため、第2話では誤ってヴァリアンテ国の紋章を壊してしまい鞭打ちの計にかけられそうになった民を救うために「こんなものただの作り物だろ?いくらでも作り直せばいい。それとも、私も鞭打ちか?」と、自らも別の紋章を壊したこともある。
古臭い風習が苦手なだけだ、と照れ臭そうに言うその姿には家臣も苦笑しながらもその精神に惹かれており、その一人であるガルシアもエスメラルダが投獄されたことをアルフォンソに通達したことからその信頼がうかがえる。
幼い頃からサンタ・バルド城内しか知らなかったのか、世間に対してはやや疎く人を疑い嫌と言えないお人好しな面があり、
- 第5話では葡萄の産地にして麦も豊富に取れる穀倉地帯と言われたバルドナ地方の荒廃した様に唖然とする
- 第9話ではオルビエン地方に向かう街道にて行商人の売り物(東方からの高級品に見せかけた素焼きの壺)をうっかり割って弁償しかけたり、情婦から詰め寄られ断り切れず立ち往生してしまった
という場面がある。
劇中での活躍
メンドーサにヴァリアンテを乗っ取られると、国を救うために「光の騎士」を探しに旅に出た。ホラーの存在を知り襲われそうになったところを、「堅陣騎士ガイア」ことラファエロ・ヴァンデラスに助けてもらったことで彼に弟子入り。
師匠のラファエロは病魔によって死期が近いことを悟っており、「オルビエンのキマイラ」と呼ばれていたホラー「アンフェル」によって惨殺される直前、ラファエロは「堅陣騎士ガイア」の鎧をアルフォンソに託し、こうして彼自身は「堅陣騎士ガイア」の鎧を正式に継承した。
しかし、「黄金騎士ガロ」の鎧を召喚した従兄弟のレオンが、メンドーサとの対峙を経て「炎の記憶」により暴走。
そこでアルフォンソはレオンからガロの鎧を剥奪し、ホラー・ブラッドムーンを討滅した。
サンタ・バルドを焼き尽くした挙げ句ガロの鎧を返してくれと縋り付くレオンに失望し責め立てたが、後に母エスメラルダが自決したという悲報を聞いた時は母の愛情を知らないまま育ったレオンの苦しみを理解して、「自分がレオンの立場だったらどうしていただろうか…?」と、レオンを一方的に叱責した自身の行動に罪悪感を抱いていた。
レオンが「炎の記憶」を克服するまでの間、昼は王子として病床の父の分までヴァリアンテの復興を行い、夜は黄金騎士ガロとしてホラー討伐に向かうという歴代魔戒騎士の中でも激務の日々を送っていた。
17話でレオンと再会した時は互いに周りが見えていなかったと反省し、レオンにも守りたいものが出来たことを喜んだ。
しかし、レオンがララと共に住んでいた農家がホラー・グランドマグスに襲撃される。
グランドマグスはガロの鎧を纏ったアルフォンソに討滅されたが、ララは命を落としてしまった……。
第18話では、ララを失った悲しみと絶望に苛まれているだろうレオンを心配して彼のもとへ駆け付けるが、明日を繋ぐ者を守るために再びガロの鎧を求めるレオンとの真剣による決闘でその心を認め、
「レオン!二度と燻ることがないよう、火の粉一つまで消し去れ!!」
と激励した。
そして決闘の後、ガロの鎧をレオンに返却した後、再びガイアに戻りレオンと共に戦った。
第23話でガルムの巨大魔導兵器からヴァリアンテ国を身を挺して守り、一度は力尽きるも、英霊となったラファエロの叱咤激励で立ち上がり、メンドーサと戦うレオンの戦いをエマ・グスマンと共に支えた。
メンドーサとの最終決戦後は、国民と共に復興活動に尽力している。
堅陣騎士ガイア(アルフォンソver.)
第9話でアルフォンソがラファエロから継承された濃紫色の鎧。
青鞘の魔戒剣を上空に掲げ、緩やかに円を描くことで召喚される。
瞳の色は青、魔導火の色は水色。 鎧の色は深い赤、あるいは紫色。
武器は、先端が広がった長剣のような魔戒剣。
『炎の刻印』から4年後が舞台の『DIVINE FLAME』では、メンドーサとの決戦でボロボロになってしまったガイアの鎧も修復。
マントもマフラー状となっているが基本的な能力は4年前と変わらない。
王の代行者を兼ねながら100体以上のホラーを討滅しているのか、魔導馬・テンジンを入手している。その色はガイアの鎧と同じ濃紫色となっている。
黄金騎士ガロ(アルフォンソver.)
アルフォンソがレオンを鎧から解除させた後、レオンと同じ黄金騎士の血と黄金のペンダントに全てをかけて牙狼剣を掲げ召喚した鎧。
レオンが序盤に纏っていたものと違い、胸部に施されたガロの紋章を除けば実写版の牙狼の鎧によく似たデザインで、瞳の色も蒼なのか、魔戒ノ花の主人公である最強の黄金騎士や平安時代における光の騎士を思わせるものとなっている。
復讐に囚われていた当初のレオンと違い、守るべきものが最初から見えているアルフォンソの素質によるものか、
- 牙狼剣の剣先を円月状に描くことでホラーの攻撃を防ぐ結界を発生させる
- 瀕死のブラッドムーンに羽交い絞めにされ魔界に連れ込まれるも蒼い炎と共に人間界に帰還
- メンドーサを喰らったブラッドムーンを金色の光を放った牙狼剣で一刀両断
など、戦闘力も高め。
家族・関係者
フェルナンド・サン・ヴァリアンテ(CV:後藤光祐)
ヴァリアンテ国の王にしてアルフォンソの父。
魔女アンナによって一時命を狙われて病に臥せったが、アンナを火刑に処したことで一応快癒した。
だが、今でも車椅子に乗るなど後遺症が残っており、ツマエスメラルダを失ってからは再び病に臥せるようになった(実際はオクタビアが盛った毒薬によるもの)ため、国政は事実上メンドーサに任せている。
悪人ではないが、国王としてはあまり優秀とは言えず、メンドーサの本性に気づかず家臣として取り立て、メンドーサにそそのかされるままに、罪のない多くの魔戒騎士や魔戒法師達を魔女狩りの名目で虐殺する片棒を担いでしまう結果となった。
アルフォンソがメンドーサを一度討ち倒した後も完治しておらず、国政をアルフォンソに任せて療養の身となっている。
『DIVINE FLAME』では、自力で歩くことが可能になるまで病状が回復している。
エスメラルダ(CV:多田なつみ)
ヴァリアンテ国の王妃であるアルフォンソの母。
深い慈愛をアルフォンソに注いだ。
メンドーサの奸計に嵌まり、夫フェルナンドに毒を盛ったという罪を被せられて幽閉の塔に捕らわれてしまう。
実はレオンの母・アンナの妹であるが、生まれて間もなく貴族の養女として出されたため、魔戒騎士たちのことを知らずに育ったが、黄金騎士のマークが刻まれたペンダントをお守りとして持ち続けていた。
その事実はラファエロと彼の戦友であった先代黄金騎士のみが知っていたが、後にラファエロを通してアルフォンソ、さらに彼から話を聞いたルイス親子も知ることとなる。
アルフォンソに対する人質としてメンドーサに生かされていたが、アルフォンソが魔戒騎士となって戻ってきたことを聞かされ、息子の足手まといにならないために自決した……。
ゴンザレス(CV:熟一久)
サンタ・バルド城の侍従長。
本編では名前が明かされなかったが、『DIVINE FLAME』のスタッフロールにて判明した。
クリスティーナ(CV:大橋彩香)
アルフォンソを慕う貴族の娘。
炎の刻印最終回と『DIVINE FLAME』に登場した。
余談
ラファエロへの弟子入りから成り行きとはいえごく短期間修業で鎧を継承しており、GAROシリーズでも珍しい、正規の修業を受けていなかった一般人から魔戒騎士となった例外的な存在であったが、後にアルフォンソ以上に魔戒騎士と一切関わりのなかった一般人で鎧を纏った者が現れている。