「それが立派な大人のやることかよ!」
演:松大航也
概要
「GARO VERSUSROAD」の主人公。
不自由ない毎日を送る大学生だが、突然家に届いたVRグラスを掛けたことでゲーム「牙狼VR」に参加。
他のプレイヤーの陰我を目の当たりにしながらもゲームに挑んでいくことになる。
人物像
正義感が強く、困っている人がいると放っておけないお人好し。星合翔李は彼の小学校時代からの幼馴染で大学に行かずゲーセンに入り浸る彼を気にかけている。この性格はゲーム内でも発揮され、敵同士であるはずの他プレイヤーを自身の危険も顧みず助け出すこともしばしば。
また趣味でボクシングを習っており戦闘技能はかなりのモノだが、進んで暴力に身を投じようとはせず、力を振るうのは翔李の危機など止む負えない状況のみ。しかし一度血が上ると、好戦的になる一面もある。
2回戦にて望めば形を変える結晶のような棒状の『アイテム』がプレイヤー全員に支給された際、彼のモノは魔戒剣のような剣(後にデザインは星合との思い出のキーホルダーが元であることが発覚した)に変化した。
一回戦
100人の参加者が50人になるまでのホラーと鬼ごっこ。現実世界で星合を逆恨みしていたホストの浪岡から星合を助けるために戦い、ゲームオーバーにさせる。その後ホラーから逃走する中偶然安全地帯を発見し星合共々他のプレイヤーを匿おうとするが、通過人数が限られていることを理由に反発したプレイヤーと交戦、追い詰めるもトドメを刺せず躊躇している間に別の場所にて天羽と奏風がヤクザの土肥を殺害しゲームは終了、生存する。
空遠は浪岡を倒した際の感触が生々しく残っていたからか後のゲームでも他のプレイヤーと戦う事を避けるようになる。
「このゲームは狂ってる……」
二回戦
ダンジョンでゴールとその鍵を探す脱出ゲーム。なおこの回では『アイテム』を与えられ過去に星合と手にしたゲームセンターのキーホルダーを元にした剣で戦い、以降も空遠の装備となる。途中助けたプレイヤーに裏切られる、ゴール前でホラーに強襲されるなど災難が続き、鍵を手に入れられないまま時間切れになりかけるもすんでのところで脱出し生存する。
何と鍵を手に入れたいと強く念じたことでそれまで剣として持っていた『アイテム』が鍵へと変化しそれを使って脱出していたことが明らかになる。
そのことからゲーム開始前、案内人の朱伽がプレイヤー達に手本として『アイテム』を使用した時武器ではないハンドベルに変化させていたことや「この二回戦では『アイテム』の使用を許可する」「このゲームをどう楽しむかはお前達次第」などの発言に隠された本当の意味を理解。(この二回戦に限った話ではあるが)仕組みに早く気づいて協力さえしていれば誰一人犠牲にすること無くゲームをクリアできていたのだと気づき戦慄した。
「最初から争う必要なんて無かったんだ……!」
三回戦
2回戦まで何とか勝ち進んだ空遠と星合。しかし意図的にプレイヤー同士を争わせるよう仕向けるゲームの異常さを感じ取った星合は棄権を提案するが、空遠は棄権を躊躇い、結局二人は3回戦に出場する。
3回戦「残存プレイヤーが8人になるまで殺しあえ」が開始。このゲームの真実を知らされ、生き残るべく殺しあうプレイヤーたちを目の当たりにし、(事前に伽堂アザミの介入もあって)疑心暗鬼になった空遠は戦いを止めようとする星合に苛立ちをぶつけてしまう。
…が、その直後なんと星合にNPCホラーが憑依、彼を斬らねばならない状況に。消えゆく意識の中助けを求める星合、そんな彼を斬れない空遠。やがてホラーに乗っ取られた星合は最期の力を振り絞り、自爆した……。
金色のCOUNTER―四回戦
星合の死から立ち直れずにいた空遠は、煮え切らない態度に業を煮やした天羽涼介に叱咤される。星合の死を無駄にしないために、覚悟を決めろと。
戦いの最中、魔剣によって屍人と化してなお拳を交える奏風大と天羽の死闘を目の当たりにした空遠は、同じく屍人と化し猛威を振るう日向蓮に、意を決し魔剣を突き立て、金色の光と共に日向を倒した。
日向退場によって4回戦は終了。現れた朱伽に空遠は犠牲のもとに成り立つガロという存在を否定。この非道なデスゲームを終わらせる決意の下、空遠は決勝戦に挑む――。
決勝戦
アザミによりゲームオーバーとなった南雲太輔の「戦え」という言葉を受け取りクリアする。
そして…
last battle
天羽涼介との一騎打ちになり勝利する久遠。しかし討つ事はできず最後まで不殺を貫いた久遠。そこへゲームの案内人である朱伽が「このゲームは間違っていた」という言葉と共に現れそもそもの牙狼という存在を語ろうとするが「少し喋りすぎだ…」という言葉ともに葉霧宵刹が現れる。
かつて牙狼の称号を受け継ぐ者の選別の場所でラストバトルとなる。天羽の「泣くな、生きろ」という遺言を受け継ぎ過去の英霊の言葉により牙狼剣を引き抜く。かつて共に戦った戦友のポーズなどを使いベイルを打ち破る。
最後は混合格闘術にてベイルに挑んだのは、この戦いで苦しめられた者達の痛み、苦しみ、絶望に怒る「牙狼であるが牙狼ではない」ただの人間である「空遠世那」のあり方を象徴したとも言える。
葉霧は牙狼になりたかったこと、本当は守りし者になりたかったことを告げアザミに殺される。
アザミに「あなたが牙狼として生きることは決まっていた」と言われるも久遠は「ただ生きる」と告げそれを拒否。牙狼剣を置いたまま山道を下って行った……。
関連タグ
アルフォンソ・サン・ヴァリアンテ:炎の刻印に登場する魔戒騎士。訓練は短期ながらしたとはいえ、彼と同じく一般人でありながら鎧を纏った。