演:とまん
人物
VRMMOゲーム『牙狼VR』に招待された100人の人間の一人。
普段はアパレルショップ店員だが、その中性的なルックスがSNSで話題となりファッション雑誌のノンジェンダーモデルを務めている。
常にウサギのぬいぐるみを持っており、他人に手を出されると激怒する。
本名は野田武志。過去に同級生二名と担任教師を殺害し(「やらなきゃ死んでいた」と述べていることから、執拗ないじめを受けていた可能性がある)、全国に「少年X」名義で報道された元少年犯罪者であり、マスコミからバッシングされている。また母親から虐待を受けていた。
ゲームには当初は消極的だったが、次第に殺人も辞さなくなっていき、デスゲームだと明らかになった後も人を死に追いやって平然としているどころか笑みを浮かべる等内なる狂気を露わにしていく。その本性から天羽涼介には、「お前が一番このゲームにお似合い」と評された。
決勝戦まで勝ち進み、天羽涼介と対決する。素早い動きで翻弄して善戦するが圧倒的な身体能力と経験の差を覆すには至らず、強烈なパンチでぬいぐるみを壊された上ほぼ抵抗不能になる。とどめを刺すために何度も自身を殴る天羽にかつての母親の姿を重ね、「あんな人を死に際にまで見たくない」「生きるためには戦うしかなかった」と感情を吐露し、涙を流しながら死亡。ゲームオーバーとなった。天羽も周囲と戦うことでしか生きていけなかった境遇には理解を示し、とどめを刺す直前には悲痛な表情を浮かべている。