「レオン・ルイス……お前達ホラーを封印せし血を受け継ぐ者……!」
「俺は二度と俺の中の炎を見ることは、ない!」
CV:浪川大輔
概要
本作の主人公で、黄金騎士・ガロの称号を継いで魔戒騎士になった17歳の少年。
魔戒法師であった母親のアンナ・ルイスが魔女狩りによって火刑に処された時、炎の中で産み落とされ
絶影騎士・ゾロこと父親のヘルマン・ルイスに託され生き延びた。
母の火刑という忌まわしい記憶による悪夢に苛まれている時には左半身に刻印が浮かび上がる。
ヴァリアンテの王子であるアルフォンソ・サン・ヴァリアンテの母・エスメラルダはレオンの母・アンナの妹であるため、アルフォンソはレオンの従兄にあたる。
人物
性格は無愛想だが正義感が強く心優しい一面をもつ。
女たらしの父親のヘルマンに代わり財布を握っている。
しかし、母の温もりを知らずに育ったことから復讐心を捨てきれず、時に我を忘れて暴走してしまう危険を常に孕んでいた。
活躍
中盤でメンドーサの策に嵌り、心滅獣身状態となって暴走してしまい、サンタ・バルドの城下町を焼き尽くした。これに激怒したヘルマンによって、ガロの資格を失ってしまう。
全てを失って無気力となり、失意の内にさまよった果てに投身自殺を図ったが……川辺に流れ着いたところをララに救われた。
彼女のもとで農民としての生活を送る中で自身が復讐心に囚われ続けて周囲を何も見ておらず、守るべきものすら持っていなかったことを実感した。
第17話では、再会したアルフォンソと共に互いに何も見えていなかったことを謝り和解するが、ホラー・グランドマグスの襲撃によりララを失ってしまう。
しかし、幾多の悲劇を乗り越えて再びガロの鎧を取り戻し、守りし者として心身共に成長していった。
ホラー・アニマを取り込んだことで不老不死の存在と化したメンドーサとの最終決戦では、メンドーサを封じるため、戻れない覚悟を決めて、魔界へとメンドーサを押し込もうとする。
だがその時、18話以降は己の意思で封じ込めていた炎の刻印が発動。ガロの鎧を強制解除させ、メンドーサの身体に移ると彼の肉体を焼き始める。
驚くレオンの目の前に現れたのは、母・アンナの魂だった。
アンナは不死身の怪物となったメンドーサを討滅する手段が見つかるその時まで永遠に焼き尽くすと、レオンに約束する。
「あれは…あれは復讐の炎なんかじゃなかった……」
炎の刻印は自身を苦しめる呪縛などではなく、母の愛情による護りの炎であったことに気付いたレオンは涙を流す。
母アンナと父ヘルマンの魂の助勢もあって魔界から帰還した後はサンタ・バルドの城下町にあるヒメナ・コロナードの宿屋に居候し、両親から託された「守りし者」の志を、次代の騎士へと繋いでいくことを誓っている。
「繋いでいく…今度は俺が守りし者として…!!」
テレビシリーズの1年後に生まれた、弟ロベルト・ルイスにとって、レオンは歳の離れた兄でもあり、厳格な師匠でもあった(歳が離れ過ぎているためか、終始「レオン」と呼び捨てで呼ばれている)。
レオンは自分と同じ過ちを繰り返さないよう、心身共に強い騎士とすべく、鍛錬を積ませているのだが、アルフォンソからは「そもそも戦う理由のないロベルトは、無理に騎士になる必要もないのではないか?」とも指摘されている。
余談
魔女狩りによって母を殺された上に安住の地を追われ、戦いの中でガロとしての資格と鎧を奪われ、復讐の相手どころか生きていく意味すらも失い、ようやく手にした新しい家族との平穏な日々すらも奪われ、最後には父親までも殺されてしまうという、おおよそ考えうる全てのものを奪われ続けた、牙狼シリーズ屈指の不幸主人公。
従来のシリーズにおいて、黄金騎士の名はまさに絶対者の称号であり、それを剥奪されるという展開は、まさに前代未聞であった。
劇場版「DIVINE FLAME」では、敵の亜空間追放攻撃に巻き込まれ、右腕だけを飛ばされてしまい、あわや腕まで奪われるところだったが、こちらは時の狭間に飛んだ際に回復した。
「俺は生き抜いて、この想いの力を繋いでいかなくちゃならないんだ!!」
最終的には、数多の試練の末に「守りし者」としての使命を悟り、黄金騎士の名を受け継ぐに相応しい人物へと成長を遂げている。
シリーズ中でも異色作に当たる本作だが、両親から騎士としての使命を受け継ぎ、また次代へと繋いでいくことを誓った彼は、シリーズに共通して流れる「古から受け継がれる使命」というテーマを、最も体現した黄金騎士であるとも言えるだろう。
また、劇中にはベッドシーンめいたものがあり、シリーズで唯一「大人の階段を登った」ことが明示されている黄金騎士でもある。
しかしそれでも童貞臭さは抜けきらなかったらしく、後日アルフォンソに「エマ殿はどうだった?」と聞かれた時には、無駄に意識して「はぁ!? 何が!?」と叫んでしまった(あくまでもアルフォンソが聞きたかったのは、エマ・グスマンの精神状態のことである)。
この一件に関しては、元・レオンの大切な人であるララを演じた逢葉まどか氏が、色々と意味深なツイートを繰り返している。
劇中で両親や最愛の人を失った経歴や最終的に父は生存し、婚約者まで得たアルフォンソとは対照的な人生から、涼邑零や冴島鋼牙の対比を思わせる。
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