概要
雨宮慶太原作の特撮・アニメ「牙狼」シリーズのうちの、「紅蓮ノ月」に続くテレビアニメ第3弾。
アニメ第1弾「炎の刻印」にて、林祐一郎監督に演出手腕を評価されたアニメーター・朴性厚氏の初監督作品となる。シリーズ構成も同作サブライターの、吉村清子氏が務めた。
「炎の刻印」は中世ヨーロッパ風、アニメ第2弾「紅蓮ノ月」は平安時代の日本風の世界観であったが、第3弾となる本作は、アメリカの近未来都市をイメージした世界観。
物語にもパソコン・スマホ・インターネットといった電子機器・IT関連の要素が、密接に絡んでいる。
お遊び的な要素として、上記二作と同一世界観であることが匂わされており、特に「炎の刻印」からは、ある意外な人物が再登場している。
以前のアニメ2作品と同様、製作は東北新社が、アニメーション制作はMAPPAが担当。テレビ放送も以前のシリーズと同じくテレビ東京系列全6局、スターチャンネル(BS放送)およびファミリー劇場(CS放送)、ついでに福井テレビ(フジテレビ系列局)にて2017年10月より全24話が放映された。3ヶ月遅れながら青森朝日放送(テレビ朝日系列局)でも放送。2019年にはJCOM枠でも放送されている(第1話のみ複数回)。
8月に情報公開された当初はタイトルに牙狼が付かず、公開された公式サイトでも牙狼の用語が一切使われておらず牙狼シリーズであることが完全に伏せられていたが、9月に牙狼シリーズの一作であることが公表された。
あらすじ
巨大都市ラッセルシティを、画面がひび割れたスマホを手にうろつく少女がいた。彼女の名はソフィ。謎のキーワード「エルドラド」と残し失踪した兄の行方を探す彼女は、情報収集中に不幸にもホラーに目を付けられ命の危機に晒される。
そんな彼女を救ったのは筋骨隆々の大男ソード。巨大なバイクを自由自在に操りホラーと戦う彼の正体は人知れず人々を守り続けてきた魔戒騎士、黄金騎士ガロであった。
彼もまた「エルドラド」を追いかけていると知ったソフィはソードに接触。危険に巻き込まないためソフィを遠ざけようとするソードだったが、彼女の覚悟を受け止め共にエルドラドの謎を追う。
主要登場人物
魔戒騎士・魔戒法師サイド
黄金騎士ガロ。巨大都市・ラッセルシティにて人間を脅かしているホラーを狩りながら、謎のキーワード「エルドラド」を追う。タフガイのおっぱい星人。
- ソフィ(CV:釘宮理恵)
ある事件をきっかけにソードと出会う。行方不明の兄を探しており、また彼女も謎のキーワード「エルドラド」の意味を探し求めていた。
- ルーク(ルカサー=ハーデン)(CV:島﨑信長)
魔戒法師。常に沈着冷静で言葉数は少ないがソードと絡むとペースを崩してしまう。極度の潔癖症。
- ジーナ(CV:小清水亜美)
グラマラスな魔戒法師。ソードやルークとは知り合いだが謎に包まれている点が多い。
エルドラドキング傘下
「エルドラド」は、ラッセルシティの遥か彼方にあるハイテクノロジーの恩恵を受けた研究都市。エルドラドに住む人間はホラーばかりであった。
- エルドラドキング(CV:中尾隆聖)
エルドラドの支配者。電脳空間「真のエルドラド」と一体化して世界を支配しようとした。
震鳴騎士ボルグ⇒暗黒騎士ボルグ。エルドラドキングの三剣のひとりで、ルークの父親。強さを求め続けた結果禁書に手を出し、やがて自身の枷を解き放つため、妻であるアデレードを殺害。息子・ルークは父親の彼を憎んでいた。
- クイーン(CV:朴璐美)
エルドラドキングの三剣のひとり。エルドラドキングを敬愛している。無表情。
- ビショップ(CV:堀内賢雄)
エルドラドキングの三剣のひとり。お洒落なダンディーな姿だが頭がキレやすい。