略称ABA。間違ってもAABではない。AABは南隣・秋田県のテレビ朝日系列局・秋田朝日放送である。1991年10月1日開局のテレビ朝日系列フルネット局である。
放送局概略
ニュース系列 | ANN |
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番組供給系列 | テレビ朝日ネットワーク |
略称 | ABA |
愛称 | ABA・ミテ!朝 |
コールサイン | JOAH-DTV |
呼出名称 | あおもりあさひデジタルテレビジョン |
リモコンキーID | 5 |
親局 | 青森32ch(馬ノ神山) |
青森県のテレビ局で唯一開局時からロゴを一度も変更したことがない。
2017年10月6日、山形テレビや長野朝日放送とともに、株式会社テレビ朝日ホールディングスの持分法適用関連会社となった。
開局に至るまで
元々青森県のNET(→テレビ朝日)系列局は青森テレビ(ATV)だった。朝日新聞社が全国ネットワークを構築すべく、UHF局開局申請を行い、読売新聞、毎日新聞、産経新聞の相乗りで青森テレビが開局し、All-Nippon News Network(ANN)に加盟した。
しかしATVはニュース番組の番販ネットや番組編成などでTBSとのつながりが強く、ニュース番組ネットワークであるJapan News Network(JNN)への正式な加盟を希望。JNN排他協定により他系列とのクロスネットが不可能であるため、ATVのANN脱退を恐れたNET・朝日新聞社との攻防が続いた。ATVは妥協策としてニュース番組のネットはJNN一本、一般番組はTBSとNETとのクロスネットを提案したがNETはこれを拒絶。1975年3月30日をもってATVはANNを脱退し正式にJNNに加盟、それに伴いNETは日本テレビ系列単独ネット局だった青森放送(RAB)と関係を結んだ。
しかし元々日本テレビ系列単独局だったRABは(NNN/NNS)に後から割り込む形でANNに加盟したため、RABの番組編成は基本的に日テレ系を優先させたが、ANNとネットワークを組んだことで一部のNNS番組がRABの番組編成から締め出された。このクロスネット時代のRABの番組編成はフジテレビの同時ネット枠やスポンサードネット枠も多数存在したため、番組比率が日テレ6:テレ朝2:フジテレビ2となる複雑な番組編成となった。この時ATVは朝日放送と名古屋テレビ製作の番組しかネットしなかった。
1990年代になり全国の民放過疎地における平成新局開局ラッシュにより、青森県にも民放第3局開局の機運が高まった。系列についてはフジテレビ系(FNN・FNS)とテレビ朝日系(ANN)が候補に挙がっていたが、最終的に朝日新聞が出資する形で1991年10月1日、青森朝日放送が開局した。
テレ朝系列番組の移行割合はRAB9:ATV1だが、RABの番組9割のうち5割がいったんATVに移行した後にRABに戻ったものなので、正確にはRAB4:RAB→ATV→RAB:5:ATV:1。
結局、青森県に第4波の周波数が割り当てられず、さらにフジテレビは1997年のさくらんぼテレビと高知さんさんテレビの開局をもって、将来の地上デジタル放送移行を見据えて新規開局を凍結することになったため、青森県にフジテレビ系列が開局することはなかった。なおフジテレビ系の青森県での取材はフジテレビ青森支局が主に担当するが、場合によっては北海道文化放送、岩手めんこいテレビ、仙台放送が担当することもある。
余談
- 1991年の開局当日に放送されていたニュースステーションでキャスターの久米宏にエービーエーではなくアバと呼ばれた。そのせいかどうかは不明だが深夜帯のフィラーとしてABBAが流れていたことがある。
外部リンク
夢はここからABA (@yumekokoaba) - Twitter