黄金騎士ガロ(共通項目)
魔戒騎士の中でも最高位の強さを持つのが黄金の鎧を身に纏う『黄金騎士』であり、その黄金騎士の頂点に立つ者の称号が『牙狼』である。ドラマ第1期の頃は「黄金騎士は複数存在することもあるが、牙狼の称号を持つ者はどの時代でも唯一人だけ」という設定があったが、後のシリーズでは黄金騎士=牙狼の異名と扱われるようになってきたため、現在でも生きている設定かは不明。
一目でわかるド派手な全身黄金の鎧はもちろんだが、鎧を纏っていない時でも純白の魔法衣と赤鞘の魔戒剣という象徴があり(シリーズが続くに従ってこれらを持たない者も増えてきたが)、これを見た他の騎士が牙狼と気付くことも多い。
また、魔導輪ザルバは牙狼専用であり牙狼以外の騎士が持っても意味がない。
多くの騎士の憧れと尊敬を集める名実共に最高の魔戒騎士の称号であるが、その分継承も厳しく、先代だけでなく過去牙狼の鎧を纏い守りし者として戦った全ての英霊から認められなければ受け継ぐことはできない。
ちなみに、『ガロ』という音は旧魔戒語で『希望』という意味を持つ。
TVドラマ・特撮版の黄金騎士達
冴島大河
演 | 渡辺裕之 |
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装着時の瞳の色は赤。
息子の鋼牙の幼少期に、闇に堕ちてしまった弟子のバラゴとの戦いで命を落とす。
冴島鋼牙
演 | 小西遼生 |
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牙狼(第1期)・『白夜の魔獣』・『REDREQUIEM』・『MAKAISENKI』・『蒼哭ノ魔竜』の主人公。
装着時の瞳の色は緑。
父の大河亡き後、長期の修行を経て魔導輪ザルバと契約して鎧を引き継いだ。全身に緑の魔導火を纏って戦うことも。
ホラー・メシア戦では御月カオルが翼のある騎士を描いたことが具現化して翼人ガロとなり、空を飛べるようになる。
レギュレイス戦では鷹麟の矢の力によって鷹麟牙狼に変化。
使徒ホラー・カルマ戦では魔鏡空間にいた英霊達の力を借り竜陣牙狼に変化。
魔竜戦ではカカシ達モノの思いを受けて蒼竜牙狼(蒼竜騎士ガロ)に変化。
100体のホラーを封印したことにより、魔戒獣・魔導馬轟天を召喚できるようになる。巨大なホラーと戦うときや、多数の敵に囲まれたときに使用している。「牙狼剣」は巨大な「牙狼斬馬剣」へ大きく変化する。魔導馬轟天は主人に忠実で、高い突進力で敵を圧倒する。
冴島雷牙
演 | 中山麻聖 |
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装着時の瞳の色は青。
父の鋼牙から受け継いだ鎧を召喚。青の管轄に所属し、守りし者として陰我を断ち斬る。
中国武術に酷似した徒手空拳を用い、自らの師匠・涼邑零の影響を受けたため、牙狼剣の戦闘スタイルでは鞘も武具の一部として二刀流に近いスタイルで戦うのが特徴。 背中から2本のワイヤーを投擲したのち、壁に固定し反動を使って高く飛ぶことも。
心滅獣身をも見事克服してみせ、強化形態の光覚獣身ガロとしてメシアの涙と呼ばれるホラー・エイリスと戦った。
道外流牙
演 | 栗山航 |
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『闇を照らす者』・『GOLDSTORM翔』・『神ノ牙-KAMINOKIBA-』・『ハガネを継ぐ者』の主人公。
黄金騎士ガロ
装着時の瞳の色は緑。魔戒剣も白鞘になっている。
過去に起きた大きな戦いで人々を守るために輝きの大部分を解き放ってしまったために、召喚する鎧はほとんどの部分が本来の黄金ではなく漆黒となってしまっている。他のガロ継承者の鎧とは形状も異なる。また、流牙が継承するまで長い間資格者が現れず断絶してしまっていた。
魔導ホラーを斬ることで一瞬のみ黄金の輝きを取り戻すが、鎧を解除すると装着者に激痛を与えてしまう。
最後の魔導ホラーである尊士との戦いに勝ったことで、本来の色と姿を取り戻した。装着時の瞳の色は橙。同時に魔戒剣の鞘も正式な牙狼の資格を示す赤鞘に変化している。
黄金騎士ガロ翔
装着時の瞳の色は橙。
ラインシティを治める魔戒法師、リュメに鎧に溜まった邪気を浄化してもらった後、形状が変化した姿。流牙の心と力に合わせて進化した流牙専用の牙狼と言える。
黄金騎士ガロ闇
装着時の瞳の色は金色。
アミリの策で自身の弱い心の象徴である闇の魔獣と対峙した時に、自分の弱さを受け入れたことで闇の力を吸収して変化した。
形状はガロ翔と同じであるが、各部が光沢を持った黒い鎧へ変化している。背部から翼を出して空を飛べる。
ゴウキ
『魔戒烈伝』の特別編、「牙狼<GARO>~阿修羅~」にて登場。
装着時の瞳の色は白。
変身前の役者がアレなためなのかはわからないが、「牙狼剣」を使わずパワーでホラーを圧倒した。
レン、シン、タクの3姉弟が思いを込めた石の力により、頭から翼が生えた天翔ガロとなり、空を飛ぶことが可能となった。
現段階ではドラマ内、最古の黄金騎士と思われる。
ただし魔導輪ザルバの描写はない。
アニメシリーズの黄金騎士達
アニメ版では、「牙狼の鎧は、過去に牙狼だった者の血を引いていなければ継承できない」という設定が加えられている。またアニメ三作品は同一の世界という設定もあるため、前記の設定と合わせて、作中に登場する黄金騎士は全て(アニメ世界に於ける)最初の牙狼の血脈に連なる者という事になる。
レオン・ルイス
声 | 浪川大輔 |
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『炎の刻印』・『DIVINEFLAME』の主人公。
装着時の眼の色は赤。
物語序盤では出生の時に刻まれた「炎の記憶」が蘇ることで我を忘れて暴走状態になることがあった。レオンの左半身に浮き上がる文様に似た赤い光を放つ皸が左半身に走っているのが他にない特徴。自在に動く二本の帯状のマントを有しており、敵の拘束やロープのように使用して空中でのアクロバティックな軌道制御を行う。
メンドーサの策に嵌り心滅獣身で多くの守るべき民を虐殺してしまったために一時資格を完全に失い、レオンの従兄であるアルフォンソが使用していたが、「炎の記憶」を克服したため鎧の使用者がレオンに戻った。同時に罅割れもなくなり、特撮版に近いデザインになっている。
最終回では父ヘルマンの遺した魔戒剣を用いて「双烈融身・ガロ」という形態に変化した。
劇場版では「天剣煌身・ガロ」という形態に変化している。
アルフォンソ・サン・ヴァリアンテ
声 | 野村勝人 |
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『炎の刻印』のもう一人の主人公。アルフォンソの師匠であるラファエロ・ヴァンデラスの死を受けて、師の鎧であった堅陣騎士ガイアの鎧を引き継いだ。
「炎の記憶」により暴走状態に陥るレオンに失望して、一時的に黄金騎士ガロの鎧を使用。装着時の眼の色は青。
胸部に母・エスメラルダから託されたペンダントに似た装飾が追加され、代わりに腰にあった黄金騎士のマークが無くなっているのが特徴。
守りし者としての自覚が高いのか、スマートな戦いぶりをする。鎧はレオンが「炎の記憶」を克服したことで彼に返却している。
雷吼(源頼光)
声:中山麻聖 |
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『紅蓮ノ月』・『薄墨桜』の主人公。
装着時の眼の色は青。
平安時代を舞台にしている為、日本の鎧の意匠を取り入れている点が特徴。物語前半では、ある理由から自力で鎧を召喚できず、ホラー(火羅)と戦う時は星明によって魔導輪ザルバの封印を解いてもらう必要があった。火羅を討滅して鎧を解いた後は激しい疲労に襲われる。
黄金騎士ガロ陣
物語後半では雷吼自身が自らザルバの封印を解いて鎧を召喚するようになり、鎧武者のような武装に進化した。
ソード
声 | 関智一 |
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『VANISHINGLINE』の主人公。
装着時の眼の色は赤。鎧は眼を含め全身が紫色に発光する。魔戒剣も、ソードの体格に合わせてか幅広の切っ先が二股に分かれた大剣と従来のものから大きく変化している。
歴代の継承者の中でも群を抜いてタフガイな身体を生かした肉弾戦も得意としている……というか、そんじょそこらのホラー相手なら剣を使わずステゴロで討滅することも。
巨大都市・ラッセルシティにて人間を脅かしているホラーを狩りながら、謎のキーワード「エルドラド」を追っていた。
後にソフィーを守るために散ったザルバと魔導二輪の残骸と融合して強化された。また、エルドラドキングとの最終決戦にてザルバの力を受けて牙狼剣が更に巨大な大剣へと変化している。
VERSUSROADにおける牙狼
『VERSUSROAD』における牙狼は他作品と違い、VRオンラインデスゲーム「GARO VERSUSROAD」の勝者に贈られる鎧、いわばクリア報酬・景品として登場。
牙のない顔、全身に走る幾何学模様などこれまでの黄金騎士とは一線を画すデザインであるが、第2話終盤、最初の試練クリアと同時にNPCのホラーを討滅、姿形は変わっても変わることなき輝きと力を見せつけた。
この鎧と牙狼の称号を目当てに、総勢100人のプレイヤー=騎士たちが壮絶な戦いを繰り広げることになるのだが、鎧が騎士たちの陰我を吸収している不穏な描写がある他、劇中では南雲太輔へ謎のアカウントがガロはもういないと発言をしており、この鎧自体の謎がかなり深まっていた。
後に本編開始のはるか昔、500年に一度起こるというホラーの厄災によって黄金騎士の鎧を召喚できる一族が断絶してしまったことが発覚。更に守りし者たちも打撃を受けたのか、鎧の浄化もロクに行われておらずダークメタルの温床になってしまい、最終的にはベイルの誕生に伴い粉々に砕け散ってしまった。
空遠世那
演 | 松大航也 |
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正規の訓練を受けた魔戒騎士ではない、初の一般人が身に纏った牙狼。
散っていったプレイヤー達の想いを胸に、「陰我を断ち切る」決意を固めた空遠に呼応するように「牙狼剣」が出現し、英霊と思わしき声に従い剣を抜いた事で、この世界の牙狼は復活を遂げた。
基本スタイルは剣ではあるものの、手負いかつ正規の騎士ではない事から剣の勝負では魔戒騎士としての技量がある葉霧宵刹に押されてしまうが、プレイヤー達や自身の格闘術を交えたトリッキーな格闘スタイルにて形勢を逆転させ、ベイルを撃破している。
最後は格闘にてベイルに挑んだのも、この戦いで苦しめられた者達の痛み、苦しみ、絶望に怒る「牙狼であるが牙狼ではない」ただの人間である「空遠世那」のあり方を象徴したとも言える。
決戦後、世那は守りし者として生きていくことを拒み、「ただ生きていく」道を選んだため、牙狼剣を取ることはなくその場を立ち去った。
だが、英霊に認められた事から、来るべき戦いが来た日に再び彼の元に剣が現れる可能性もあるが……?
コラボ展開
モンスターハンターダブルクロスではなんと男女共用防具として登場した。当然ではあるが、99.9秒で魔獣化するデメリットはオンラインマルチプレイに多大な支障をきたすため、ゲームシステム上の原作再現はされていない。素直にコスプレとして楽しもう。
関連項目
暗黒騎士(牙狼):対極の存在